二代目館長日記

二代目館長日記

2020.07.21
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カテゴリ: 自由研究のタネ


 下部リバーサイドパークでは、このルリシジミが、ヤマトシジミより頻度が高く
見られます。なぜなんだろう。



 で、ルリシジミは、このヒメジョオンの花にとまって何をしているかというと、
脚と触角に混じって、より細い吸蜜管が伸びて、黄色の筒状花に差し込まれている
のがわかります。すなわち、ヒメジョオンの花の蜜を吸っている、食事中なのでし
た。ここまでは、2020年7月12日の午前11時過ぎのことでありました。



 同じ日の夕方、間もなく18時という時間帯、下部リバーサイドパークいったいで
は、虫たちの姿は、ぐっと少なくなります。でも、まだルリシジミの姿が見られた
のでした。
 でも、なんかおかしなかっこうをしていますね。どうしたのでしょうか。
 そう、こういうスタイルは、産卵の場合と考えられます。過去にヤマトシジミの
場合の産卵の状況をスケッチしていますので、次のURLからご参照ください。
  ​ https://plaza.rakuten.co.jp/bnvn06/diary/201807260000/



 この後、30秒ほどたったとき、おかしな状況があらわれました。産卵のポーズを
とりながらも、吸蜜がはじまったのです。

 このように、ルリシジミの暮らしぶりをじっくりじっくり見続けていくと、いろ
んなことに気付くことができます。
 ちなみに、手元にあるチョウの図鑑の情報では、ルリシジミの幼虫は、「バラ科、
マメ科、ブナ科などに属する各種の花、蕾を食べる」(『新装版山渓フィールドブッ
クス5― 蝶』山と渓谷社 2006 p.170)そうです。
 またネットの情報を参照すると、タデ科、ミカン科の植物の花が加わっています
(ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9F)。
 でも、今回のケースがほんとに産卵であるとするなら、キク科も加えなければな
らなくなります。
 繰り返しになるかと思いますが、じっくり研究する糸口をしての話題になります
ね・・・。





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Last updated  2020.07.21 22:16:54
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