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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂◆ くるみの日。頭の固い百科事典によると「く(9)るみ(3)まるい(0)」の語呂合わせだそうだが、0にはかなりのこじつけ臭が・・・。クレーンの日にしてHAPPY FM93の日とくればどうでもいい。◆ 『フジ三太郎』がこの日を限りに定年退職(1991年)。翌日からいしいひさいちが朝日新聞朝刊の4コマ漫画を担当し始めるが、既に30年近くもの長期連載になるとは・・・。◆ 日本版ニョンビョンのとある核施設で、放射性物質をバケツリレーして大量被曝(1999年=東海村JCO臨界事故発生)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月30日】安倍晋三は必ずしも人気のある指導者ではなかった(伝記著者トバイアス・ハリス) =前節== NewsWeek_Column_2022年9月27日(火) トバイアス・ハリス(米シンクタンク「アメリカ進歩センター」上級フェロー) ・※2022年9月24日執筆去る7月8日に奈良県内の遊説先で銃撃され、死亡した安倍晋三元首相(享年67)の国葬が9月27日に東京都心の日本武道館で行われる。参列予定者数は政府発表で約4300人。海外からはアメリカのカマラ・ハリス副大統領やインドのナレンドラ・モディ首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相など約700人が出席予定だ。疲れを知らずに世界各地を飛び回り、21世紀の世界における日本の新たな役割を模索してきた故人にふさわしい顔触れがそろうと言える。しかし各国の首脳から寄せられた深い弔意や故人に対する賛辞と、日本国民の抱く気持ちとの間には大きなずれがある。例えば日本経済新聞による直近の世論調査では、安倍の「国葬」に反対する人が60%で、賛成する人は33%にすぎなかった。岸田文雄政権が閣議決定で(国会に諮ることなく)安倍の葬儀を国葬として行うと決めたのは7月22日だ。しかし、この決定が国民に広く支持されることはなかった。むしろ日がたつにつれて、岸田政権にとって政治的に深刻な重荷となってきた。現に首相の支持率は、国葬を前に急落している。国葬にまつわる論争には、安倍をはじめとする自民党政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が明らかになったことが少なからず影響している。統一教会をめぐる金銭問題があったからこそ、殺害犯の山上徹也は安倍を標的と定めることになった。自民党政治家は集票や選挙応援、資金集めなどで統一教会に依存する一方、教会による一部信者の搾取には目をつぶってきた。そのことに、自民党支持者も含め、有権者は憤りを感じている。毎日新聞の世論調査では、岸田政権の不支持率が64%、統一教会スキャンダルに関する自民党の対応への不支持率が72%に達していた。さらに回答者の68%が、自民党は安倍と統一教会の関係についてきちんと調査すべきだと考えていた。しかし党と教会の関係に対して世間の目が厳しくなる以前から、国葬という扱いに対する支持は高くなかった。葬儀は政治家・安倍晋三のキャリアを締めくくるものだが、そのキャリアには絶えず物議を醸す要素があった。国葬扱いの是非をめぐって世論が二分されたのも、とかく分断を招きがちだったこの政治家にふさわしいのかもしれない。安倍は日本の外交・安全保障政策を根本から変え、コンセンサス(合意)重視の日本政治に「数の力」で押し切るスタイルを持ち込み、トップダウンの指導体制を確立しようと努力した。だが、そうした新しい政治の在り方が必要な理由を、主権者たる国民に納得させることはできなかった。つまり、統一教会の問題で国葬反対の声が高まったのは事実だが、日本国民の間にはずっと以前から、政治家・安倍晋三に対する賛否両論が渦巻いていたと言える。安倍の構想は、戦後日本の政界における主流派のコンセンサスと相いれなかった。安倍は2006~07年の第1次政権で「戦後レジームからの脱却」というスローガンを掲げたが、それは戦後の一時期に形成されたコンセンサスの破棄を意味していた。安倍にとって、そんなコンセンサスは過去の遺物にすぎなかった。戦後の米軍による占領期は2つに分けられる。まずは「民主化・非軍事化」の時期があり、そこで国民主権と戦争放棄を掲げる現憲法ができた。しかし占領後期には東西冷戦が始まり、日本を共産主義に対抗する防波堤とする必要が生じた。それで終戦時に追放され、あるいは傍流に押しやられていた保守派の政治家が復活することになった。祖父・岸信介の思いを継いで平和志向と冷戦志向。戦後の日本には、この2つの相異なるビジョンがあった。そして1952年の独立回復後の10年間、両者の間では時に激しい衝突が起きた。そしてその年月の間に、当時の首相・吉田茂(戦後初めて国葬の栄誉を受けた人物だ)とその陣営が、その後長く続くことになるコンセンサスを形成した。日本の最優先課題は経済成長であり、日本は軍備を軽くしてアメリカと密接な同盟関係を保ち、平和憲法を維持するという合意だ。だが、その時期に一貫して政権を担ってきた自民党は、そもそも改憲を党是としている。安倍の祖父・岸信介は、自民党内にあって戦後コンセンサスにいら立ちを覚える反主流派の旗手だったが、冷戦時代にそれを覆すことはできなかった。だが孫の安倍は冷戦終結後に政界入りし、戦後世代の保守派政治家を率いて、祖父の果たせなかったミッションを完遂しようと決めた。冷戦の終結、バブル崩壊と戦後経済モデルの失墜、いわゆる「55年体制」の終焉と1994年の小選挙区制導入。これらがそろったとき、ようやく戦後コンセンサスから「脱却」する可能性が見えてきた。だから安倍は、その生涯を通じて訴え続けた。平和憲法の制約から解き放たれ、成熟した大国として行動できる、より強い国家としての日本を目指そうではないかと。安倍は、このビジョンの追求が必ずしも国民に支持されるとは思っていなかった。しかし、それでも変化の必要性を信じて突き進んだ。2006年の著書『美しい国へ』(文春新書)の序文で、彼は政治の世界を、どんな批判を受けても自分の信念を貫く政治家と、そうでない政治家に分けている。当然、自分は前者と考えており、マスコミや学界、野党、官僚、さらには自民党内の戦後レジーム擁護派と闘う覚悟でいた。2002年に小泉純一郎首相を促して北朝鮮に行かせ、当時の金正日(キム・ジョンイル)総書記から日本人拉致被害者についての情報を引き出した。第2次政権ではアベノミクスを打ち出し、世界の注目を集めた。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/30
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂◆ 2日前に一堂に会した昭和天皇と真っ赤っ赤元帥が並んだ写真が新聞に掲載(1945年)。天皇が小男の様に写っているのは畏れ多いと内務大臣が仰天し時の内閣が崩壊する端緒に。◆ 乗っ取った日航機を質に日本政府を脅して仲間9人を釈放せしめる。(1977年=ダッカ日航機ハイジャック事件)。◆ 下関駅にて列車に乗り遅れると焦った某氏が、自動車で7人を撥ねて改札口にエクストリーム・特攻(1999年=下関通り魔殺人事件)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月29日】なぜ統一教会は今も「大きな影響力」を持っているように見えるのか【石戸諭ルポ=5/5=】= NewsWeek_Column_2022年9月22日(木) 石戸 諭(ノンフィクションライター)「カルトの歯止めとなるのは、社会に対して開かれていること。有効な脱会支援は、カルトであっても信教の自由があるとまずは認めて、信者の迷いやもがきと向き合うことにある。統一教会が過去にやってきたことは全く支持しないが、全員が悪人というのもあり得ない発想」ある宗教と関係を絶つとは何を意味するのか、と瓜生は問い掛ける。例えば、仏教団体は「死刑廃止」を掲げて政治家に近づくこともあれば、政治活動にボランティアで関わることもある。そうした自発的なボランティアに対し、政治家が思想、宗教をチェックすることはできるのか。「政治活動は癒着ではないし、思想チェックは絶対に許されない。宗教が政治に訴えるのは自由です。統一教会が『反社会的』だから政治に関わってはダメだという主張もある。でも、伝統宗教だって寄付やお布施の問題はあるし、統一教会も2009年以降は霊感商法もかなり減っている。今、違法な行為に手を染めていない信者はどうなりますか? 暴力団と同じ扱いにするなら信仰を理由に銀行口座開設も許されなくなる」特定の宗教を法人としてつぶしたところで、信者の信仰は続く。だが、届け出も登録もなくなってしまった宗教は地下に潜ってしまい、問題を起こしたとしても責任を取る主体すら明らかではなくなる。過激な言葉で統一教会を批判する人々は、どこまで考えているのかと瓜生は思う。私が観測する範囲でも、霊感商法こそ減ってはきたが、被害はゼロではないし、身分を明かさない偽装勧誘はいまだに続いている。これをやめさせる必要があることには異論がない。ただし、統一教会を批判する側にも、相手の実像を見極めるより深い思考が必要になる。彼らは最初に記したように政治家の主張を巧みに利用して「大きな影響力」があるよう振る舞う。最近は自民の保守系が好む家族観を強調するが、鳩山政権時には、鳩山がこだわる「東アジア共同体」は日韓トンネルを掘ることで近づく、と梶栗は説いていた。だが、現在の彼らの歴史観では、「民主党左翼政権と対決した」ことになっている。「悪夢の民主党政権」論に寄せたためだ。結局、主張の整合性など彼らは大事にしていない。彼らは使えそうな政治家に合わせて、強調するポイントを変えるだけだ。結果として旧統一教会の主張のなかでいくつかが、時の政権の主張と重なっていたと見るのが実証的な視点である。本質は文夫妻が主張してきた大目標、例えば南北統一を推進するために信者に「勝利に近づいている」感を出すことにあったのではないか。それは、目先の目標のために多少の妥協はやむなしという姿勢の政治家との相性は良かったのだろう。善悪の絶対化こそカルト思考カルト対策として、日本でもフランスの「反カルト(セクト)法」が注目されている。これをテーマに論文を記した山形大学教授の中島宏(憲法学)によれば、フランス議会のセクト調査委員会は、カルトか否かを判断する「10の指標」、そして統一教会を含む173団体を名指ししたブラックリストを作成した。10の指標には、「法外な金銭要求」「元の生活からの引き離し」「反社会的な説教」といった、いかにも統一教会を想起させる言葉が並ぶ。だがこの指標は裁判所で積極的に採用されているわけではないし、ブラックリストに至っては首相通達で否定されている。指標で問題だったのは、基準が曖昧だったことだ。例えば、何をもって「反社会的」とするか。フランスにおいても疑問の声があることには注意が必要ではないか。カルト的な団体や指導者が殺人や虚偽広告などで有罪判決を受けた場合には、裁判所が団体の解散を宣告し得ると規定されているが、中島が知る限りで解散に至った事例はない。「反カルト法ができたときのフランス国内の世論は、今の日本と似ているかもしれない。リベラル左派の支持層にも、カトリック保守にも、『カルトは宗教ではない』、『カルトを取り締まろう』という主張は受け入れやすい。『カルトを根絶するぞ』と法を作ったものの、いざ取り組んでみると法律には曖昧な概念が多く含まれ、信教の自由との兼ね合いで慎重にならざるを得なくなった」カルト対策に魔法の杖はない。フランスの対策から学ぶ点は、勢いよく反カルトを掲げても、結局は多くの宗教に「信教の自由」を認めた上で、個々の違法行為を厳しく取り締まっていくという方法に落ち着いた現実のほうにある。その上で「子供が学校に行けなくなった家庭」に献金の返金を認めさせたり、違法行為が認定された宗教団体を教育現場で名指しして、入会をしないよう呼び掛けるといった具体的な方法の検討も必要だ。カルトの罠は、「統一教会」の排除を欲望する側にもある。統一教会のようなカルトを弱体化させる効果的な方法は、信者を差別・排除せず、社会には多様な受け入れ先があることを示し続けることだ。排除は結束を生み、結束は極化を招く。社会と折り合いをつけて穏やかな信仰を選ぶ2世信者が増えれば、教団の姿は変わらざるを得ない。今回の事件を受けて、自らの信仰と向き合う2世は少なくない。いずれにせよ、社会が受け入れるために必要な蓄積は既に出そろっている。例えば、瓜生ら脱カルト支援の現場が培ってきたものの中に。最後に彼の言葉を記しておきたい。「《自分たちは絶対善の正しい存在、相手は絶対悪》という思考こそがカルト的な思考なのです。社会がそれにとらわれてはいけない」 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/29
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂◆ フランスの田舎者がイギリスの南側を蹂躙し始め、3ヶ月後には王位まで乗っ取ることに(1066年)。曰く、ノルマン・コンクエストが始まる。◆ 田中角栄の政治力で清水峠の真下のトンネルが1本から2本に(1967年)。更に総理大臣になって20年足らずで上越新幹線も通ることに。◆ 傘をさしてデモをしていた香港市民に香港当局が催涙弾をお見舞いし、雨傘運動の幕が切って落とされる(2014年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月24日】なぜ統一教会は今も「大きな影響力」を持っているように見えるのか【石戸諭ルポ=4/5=】= NewsWeek_Column_2022年9月22日(木) 石戸 諭(ノンフィクションライター)それでも彼らはロボットではない。本当に自民党に投票するかは別の問題である。他の2世から「呼び掛けは無視ですね。『井上って誰だよ?』みたいな」「政策を聞いて判断しますね。別に自民党だけにこだわる時代でもない」という声も聞いた。話を戻そう。韓国と日本で信仰生活を送っていた彼にとって、生活は貧しさと隣り合わせだった。収入の10分の1を教会に寄付していた父の収入はおよそ十分とは言えず、狭い家しか借りることができなかった。弟も含め、親子4人で寝室を共にした。とりわけ熱心だった韓国人の母は、学校のイベントで女子と手を握ったというだけで罪を犯したと見なし、罪を清算しろと断食や百回の土下座を課した。早朝に起きて、経典を読む生活も続けた。しかし、帰宅時間が少し遅くなっただけで母は彼を詰問し、一人だけ早起きをして「サタンに取りつかれてしまった息子を救ってほしい」と彼にも聞こえるように祈った。少年時代に打ち込んでいたスポーツを断念し、バイトをしながら学費を捻出していたにもかかわらずだ。バイト代のうち10分の1は献金し、イベントごとに要請される献金にも出せる範囲で協力していた。両親が喜ぶのなら、と韓国に渡り晩年の文鮮明から「祝福」を受け、合同結婚も経験したが結局、信仰へのスタンスの違いから、祝福を受けた相手とは別れることになった。彼と両親の間で決定的な亀裂が生まれたのは、祝福と前後して彼の奨学金を両親が勝手に受け取り、無断で教会に寄付したからだ。100万円単位の奨学金が教団に流れたことが判明した。これに彼は怒った。「僕は自分の教育費を自分で出して、社会人になってから使ってもいない奨学金の返済もしました。信仰が自分の一部だった時期はありますが、今は積み重なった虐待だと考えています。信仰から離れたいと思っている2世の中には、声を上げられない人もいるでしょう。家庭から出たところで、どうせ社会で受け入れられないと思ってしまうからです」今、最も恐れているのは自分の過去が、職場にバレてしまうことだという。その時は、いられないと思ってしまうからだ。「あぁ、その怒りは分かりますね」と理解を示したのは、統一教会信者が起業した会社で働く20代の2世信者だ。「僕はそれでも、信仰には大切なところはあると思っています。全部は信じていないけど、自分のアイデンティティーでもある」断っておくと、彼の会社は違法行為には加担していないし、統一教会の支援の下で献金目的につくられたものでもない。信者以外の従業員も働いており、私が確認した範囲内ではあるが、内輪の勧誘活動もない。あくまで信者が自分のやりたいビジネスのために起業したというだけだ。彼の親は数千万円以上の献金をしている。そんな親の姿を見て育ったせいか、彼やその周囲の2世は献金には冷淡で「全くしない無料会員」や「気が向いたらする」程度の信者も少なくない。2世の中には韓国にある統一教会系の鮮文大学への留学組もいる。彼らは一般企業への就職を諦めざるを得なくなり、2世のコミュニティーの中で職を探したという経験をすることになる。「だって、就職も結婚も普通には無理でしょ。僕も2世と結婚したいです。だって、普通の人と交際しても、いつかは信仰や家族を紹介しないといけないし、相手の親に説明も必要ですよね? この状況で、結婚が許されるとも思えません」彼らの価値観に合わせたのか、教団の姿勢にも変化が見られる。その象徴が結婚だ。文の死去以降、結婚は教団が作り上げたマッチングサイトに移行した。親同士が最初に会って当人たちが出会うかを決めたり、自分や相手に求める信仰の度合いを記したりするのが特色だが、基本的な中身は他のマッチングサイトと変わらない。信仰の度合いは、最も熱心なのが「伝統」、平日は何もせず礼拝やイベントに顔を出す「自律」、ごくたまに活動する「妥協」の三段階に分けられている。当然といえば当然だが、平日早朝から儀式をする「伝統」を選ぶ割合は少なくなり、日常生活と折り合いをつけられる「自律」や「妥協」を選ぶ信者が多くなる。昔は神の意思に反するとされていた離婚も認められるようになってきた。彼は言う。「統一教会も過去を反省して、偽装勧誘や高額献金、政治活動の問題点を明らかにしたほうがいい。僕たちはただ信仰と共に穏やかに暮らしたいだけだから......」取材できた2世は限られてはいるが、多くの場合、彼らは社会に受け入れられないと思っている。政治家に彼らの声は届いているのだろうか。カルト信者の脱会支援を続けてきた瓜生崇も、「親と信仰から距離を取る2世信者のほうが多数だ」と話す1人である。彼が懸念しているのは、過剰なバッシングで信者そのものが社会から差別され、排除されることだ。瓜生は新宗教親鸞会の元信徒で、現在は滋賀県で真宗大谷派の住職を務めている。統一教会問題で毎日新聞のインタビューに答えただけで「壺側(統一教会擁護派)」という批判がSNSに寄せられ、抗議する人が寺にまでやって来た。これまでカルト問題に関心を持っていなかった人々が、地道に脱会支援を続けてきた者を侮蔑し、たたくなかにあって、彼は冷静だった。「カルトの歯止めとなるのは、社会に対して開かれていること。有効な脱会支援は、カルトであっても信教の自由があるとまずは認めて、信者の迷いやもがきと向き合うことにある。統一教会が過去にやってきたことは全く支持しないが、全員が悪人というのもあり得ない発想」ある宗教と関係を絶つとは何を意味するのか、と瓜生は問い掛ける。例えば、仏教団体は「死刑廃止」を掲げて政治家に近づくこともあれば、政治活動にボランティアで関わることもある。そうした自発的なボランティアに対し、政治家が思想、宗教をチェックすることはできるのか。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/28
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂◆ 13日前に選出されたばかりのローマ教皇ウルバヌス7世が、重責に耐えかねて自分から天に召される(1590年)。◆ ナポレオン・ボナパルトのエジプト土産に何が書かれているのかが判明(1822年=ロゼッタ・ストーンの解読)。◆ 中国を蹂躙しまくってた日出ずる国とヨーロッパの支配者に載し上がろうとしていた卐)が共闘。翌年にも起きそうなアンクルサムとの決闘に備える(1940年=日独伊三国同盟締結)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月24日】なぜ統一教会は今も「大きな影響力」を持っているように見えるのか【石戸諭ルポ=3/5=】= NewsWeek_Column_2022年9月22日(木) 石戸 諭(ノンフィクションライター)「2010年代にも統一教会から派遣された秘書がいたが、高齢で交代要員らしい人もいなかった。話もかみ合わず、秘書ネットワークからも外れていた。大した票も持っていない統一教会を頼るのは選挙に弱い議員だけというのが共通認識だ」選挙実務も取り仕切る秘書たちに聞く限り、かつてOのような存在は決して珍しくはなかった。だがこれから増えていくものとも思えない。冒頭の問題に返ろう。安倍が亡くなって日も浅く、関係者たちの口は一様に重いが、下村からは取材を受ける、と返事があった。「マスコミの一つとして、世界日報の取材や座談会は引き受けた。社長からは『統一教会とは別の企業。記事は独立している』と説明を受けていた。私の選挙区でもある板橋区に本社を構えており、地元企業の社長の1人という認識だった。社長は私のパーティー券を買っていたが、名称変更について何か要望を受けたという事実はない。板橋区に統一教会の教会はないので、組織的なつながりや演説会もなかった」――2015年に宗教法人の名称変更は7件あった。文科省からどのような説明があったのか。「報告があったのは統一教会だけだ。文化庁の責任者から統一教会から名称変更の書類申請がきているとの報告があった。名称変更については、許認可ではなく書類上の不備がなければ受理することになること、そして受理を拒むことは行政上の不作為として違法性が問われる可能性があると聞いた。報告理由は、社会的に注目される宗教法人だからと説明された。決定に私は関与していない」――何らかの責任を感じている?「2世信者、被害者の方々が、名称変更が原因で何か困る状況を作ってしまったとするならば、私には対処する責任がある。カルト宗教の規制、被害者救済の政策作りを責任持って進めていかなければならない」(編集部注:以下の「全国教育問題協議会」に関する質疑は誌面では紙幅の都合上、カットしたもの。「週刊文春」は同団体が統一教会の関連団体の一つだと報じているが、協議会側は否定している)――関連団体も含めて陳情はなかった?「全国教育問題協議会から6~7人で陳情を受けた。そのなかに統一教会信者がいたという話があったが、代表者は違っていた。内容は教育に関するもので、名称変更に関するものではなかった」――今後はどうする?「過去に問題を起こしている上に、個別の選挙区ではほぼ影響がない。参院選の比例代表で票を必要とした議員がいたが、問題を起こした団体の支援を受ける必要はない」下村があっさりと切ってもいいと言ったこと、法整備に言及したことに多少の驚きはあったが、こう語る背景も一定の理解はできる。自民党を支えてきた神社本庁、霊友会などの宗教票が信者数の減少で減るなか、統一教会も例外ではないだろう。問題が起きれば、切ったほうが得だと判断される。それが統一教会票の現実だ。だが、政治は結果責任である。下村の言葉がポーズで終わるのか、実行できるか、関わりがあった議員は、結果で証明することになる。例えば、下村が実例として挙げた2世信者の問題において......。その日、東京は曇天だった。私たちは、駅から程近い百貨店の入り口付近で落ち合った。彼は首都圏のある病院に勤務する医療従事者である。穏やかな口調で、自身の過去を語った。20代後半の彼は旧統一教会2世信者、正確には信仰心を失った元信者ということになる。ただの信者ではない。両親は共に古参信者で、合同結婚式で結婚した日本人の父親と韓国人の母親の元で生まれ育ち、東京近郊で旧統一教会の青年組織幹部として、選挙運動なども仕切ってきた「エリート2世信者」だ。「安倍さんはいろんな宗教団体につながりを持っていた方で、その一つが僕たちという認識でした。『安倍さんが応援している』と伝道(布教のこと)に使っていた人もいるのかもしれませんが、僕は『ダサいな』と思っていた。僕は山上容疑者の気持ちも少し分かります。僕みたいな2世信者が抱える苦しみをきっと彼も抱えていたんじゃないかって」選挙運動もシンプルなものだ。教会に政治家がやって来て演説することもあった。自民党や今年7月の参院選ならば「井上義行」に投票を呼び掛けるLINEや、時に選挙応援が必要な場所が指定された案内が教会幹部から回ってくる。彼は同世代の信者たちにLINEでボランティアに行こうと呼び掛け、活動に熱心ではない信者には「たまには一緒に話そう」と誘う役割だった。応援内容は些細なものだ。旧統一教会から応援にやって来た、と名乗ると自民党の支持者からも警戒されるので、「世界平和連合」などを名乗り、他のボランティアと一緒にビラ配りや街頭演説の会場設営を手伝って1日で解散する。名前も覚えていない政治家の選挙よりも、解散後に仲間内で話す時間のほうを大切な時間として記憶している。それでも彼らはロボットではない。本当に自民党に投票するかは別の問題である。他の2世から「呼び掛けは無視ですね。『井上って誰だよ?』みたいな」「政策を聞いて判断しますね。別に自民党だけにこだわる時代でもない」という声も聞いた。話を戻そう。韓国と日本で信仰生活を送っていた彼にとって、生活は貧しさと隣り合わせだった。収入の10分の1を教会に寄付していた父の収入はおよそ十分とは言えず、狭い家しか借りることができなかった。弟も含め、親子4人で寝室を共にした。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/27
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂◆ 台風災害の厄日。どれだけ厄日かというと、日本海軍の艦隊が打撃を受けたり(1935年)、青函連絡船が転覆するばかりか北海道の漁村が丸焼けになったり(1954年)、温泉で療養中のサラブレッドがエクストリーム・プール調教されたり(1958年)・・・しかし近鉄にとっては名古屋線がレベルアップするチャンスとなったラッキーな日(1959年=伊勢湾台風)だったりする。◆ スペインの商船や植民地を略奪して周った海賊ドレークが、やりたい放題の挙句に地球を一回りしてしまった(1580年)。◆ 豪腕の破壊神が子分ともども民主党に下駄を脱いだり(2003年=民由合併)、後の森羅万象担当大臣(2006年=安倍内閣)やチンパンジー(2007年=福田内閣)が総理に就任したりと政界にとっての特異日。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月24日】なぜ統一教会は今も「大きな影響力」を持っているように見えるのか【石戸諭ルポ=2/5=】= NewsWeek_Column_2022年9月22日(木) 石戸 諭(ノンフィクションライター)梶栗自身も認めているが、統一教会が社会問題化した1980年代は、同時に勝共連合や関連団体にとってのピークでもあった。教団本体以外の多数の関連団体へと政治家や著名人の賛同を集めて権威と信用を調達し、信者からは団体運営の金を集めた。文が構想し、彼らが最も実現にこだわる日本と韓国を海底トンネルで結ぶ日韓トンネル構想なども金集めの名目になった。アカデミズムの世界にも接近し、青函トンネルの調査に携わった北海道大学の佐々保雄や京都大学の数学者らが賛同者に名を連ねた。もっとも、彼らの全盛期にあって、日韓トンネルには福田ですら賛意を示すことがなかった。その後、梶栗らは福田から派閥を引き継いだ安倍晋太郎と関係を深めていった。「毎月会って統一運動について説明」しており、晋太郎もそれに応えるように教団票の配分をしていたと報道された。関わりは息子の晋三以上のものがあったと言っていいだろう。現職首相と元旦に会い、次期首相候補と毎月会談し、長期政権を築いた中曽根康弘とのコネクションも持っていたのが、当時の統一教会や「友好団体」だった。だが、たった一つの団体の意向が通るほど政界は単純なものではない。政治学者、中北浩爾の『自民党「一強」の実像』によれば、自民には友好団体が2016年時点で実に500以上あり、グループ分けがされ、それぞれに対応する委員会が設けられている。日本医師会のように独自に候補を擁立し、医療政策に深く関わる団体もある。統一教会は神道政治連盟などと共に保守系宗教団体の一部を構成してはいたが、「本流」の存在ではないのだ。ここぞというタイミングで自民党政治家に圧力を依頼することはできたのだろうが、そこまでだ。梶栗は中曽根以降の日本政治を評して「神が準備された日本における基盤が、崩壊していきました」という言葉を残している。彼らの希望は晋太郎首相の誕生だったが、巧妙な政治駆け引きによって、次期首相を後継指名できる状況を作り上げた中曽根がそんな願いを考慮するわけもなく、後継首相は竹下登に決まる。勝共連合も存在感は薄れていった。統一教会の秘書が地方議員に当時の勝共運動を知る自民党関係者はこう述懐する。「統一教会自体は気味悪い韓国の宗教という印象で、警戒していた。だが、歴代総理の経済指南番とも言われた木内信胤氏も勝共連合には賛同しており、付き合うのはいいという感覚だった」この時代以降、彼らのロビー活動は迷走を続ける。1990年代は自民党リベラル系議員、2000 年代には野党第1党だった民主党にも接近している。2004年には「AERA」が鳩山由紀夫と統一教会系団体の関係を報じている。同年に東京都内で開かれた「救国救世全国総決起大会」で鳩山は中曽根と共に登壇し、小山田秀生(当時の統一教会などのトップ)を、こう持ち上げてみせた。「国を思う気持ちは民主党も同じだ。小山田さんには手取り足取り薫陶を頂いている身」2009年に発足した鳩山政権には、勝共連合系の雑誌で「親しくさせて頂き、応援を頂きました」と語る亀井静香も入閣していた。昨今の基準に照らし合わせれば、自民党並みに「関係」がありそうなものだ。だが、鳩山本人の認識ではそうではないらしい。2009年は、統一教会の関連会社が霊感商法の捜査を受けて、当時の会長が辞任にまで追い込まれた年である。鳩山政権誕生時に、何か助けを請われていたか否か。鳩山事務所に取材依頼を送ったところ、インタビューは断るという回答と共に「そもそも同教会との係わりはありませんので、事実としてもあくまでも儀礼的なものであり、本人には正直記憶すらありません」と返答があった。小山田の薫陶を受けていた鳩山ですら、関係を忘れたのだという。説明責任を果たそうという意思は感じられなかった。冷戦終結以降、統一教会は実際の選挙運動にはどう関わっていたのか。首相候補としても名が上がった、自民党の国会議員Aの元秘書が取材に応じた。Aの選挙に携わっていた秘書、陣営関係者の証言によれば、Aの事務所には統一教会信者が私設秘書として入り込んでいた。その人物を仮にOとしておこう。陣営には、Oから高額の壺の購入を勧められた、布教を受けたというクレームが支援者から入ることがあったが、不問に付されていたという。Oの働きが一定程度評価されていたからだ。当時、協力関係になかった公明党支持者の家も含めてくまなく歩き、ポスターを貼った。「もともと2つあった後援会を足し合わせて、3つに分ける。そうすると1つ後援会が増えたように見える。自分が後援会を増やした、と報告して信用を勝ち得た」(Aの元秘書)統一教会からの集票はOが担当していたが、票そのものは多くはなかった。重宝されたのは、献身的な働きであり、Oも統一教会も国会議員秘書の肩書を必要としていた。Oの狙いはその先の政界進出にあった。彼は2000年代に入り、民主党系会派の地方議員に転じた。2期8年務めたが、3選を目指す選挙であっさり落選した。票の動きを見る限り、政党への「風」のほうが、団体票より当落への影響は大きかったようだ。政治家にとって教団の支援を受けるメリットは、選挙区によって異なる。別の自民党議員秘書は言う。「2010年代にも統一教会から派遣された秘書がいたが、高齢で交代要員らしい人もいなかった。話もかみ合わず、秘書ネットワークからも外れていた。大した票も持っていない統一教会を頼るのは選挙に弱い議員だけというのが共通認識だ」選挙実務も取り仕切る秘書たちに聞く限り、かつてOのような存在は決して珍しくはなかった。だがこれから増えていくものとも思えない。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/26
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂◆ ワルツの親父が死去し、大変な悲しみを訴えるあまり倅がいつも明るく元気な歌ばかり作ることになる(1849年)。◆ 染料工場の爆発で何故か赤痢が蔓延、真相は検閲により削除(1937年=大牟田爆発赤痢事件)。◆ 某国の親日感情への配慮から、ア〜ン♥♥風呂をこの日からソープランドと呼ぶことに(1984年)。全日本特殊浴場協会連合会が高度な政治的配慮を断行したのだそうだ。 【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月24日】なぜ統一教会は今も「大きな影響力」を持っているように見えるのか【石戸諭ルポ=1/5=】= NewsWeek_Column_2022年9月22日(木) 石戸 諭(ノンフィクションライター)「旧統一教会とは、関連団体も含めて今後付き合うことはない。自民党としても関係を切っていくべきだ」2022年8月、衆議院第二議員会館622号室――。応接間に深々と腰掛けた元文科大臣の下村博文は、そう断言した。渦中の人物である。大臣在任中の2015年8月、統一教会の「世界平和統一家庭連合」への名称変更が認証されたことが疑惑を呼んだ。下村は2013~2014年に統一教会系の日刊紙「世界日報」の取材や座談会に複数応じている。発行元の世界日報社は当時、本社を彼の選挙区である板橋区に構え、2016年3月には下村が代表を務める自民党の選挙区支部に6万円を寄付していたことなども相まって、統一教会の悪質な行為を覆い隠すための名称変更に便宜を図ったのではという声が上がった。注目されたのは文科省元事務次官、前川喜平の証言である。彼は事務方ナンバー2の文部科学審議官だった当時のこととして「(改名に)政治の強い意図が働いているのがわかったが、駄目だと言っても無理だろうと、抵抗できなかった」(東京新聞)と語ったが、下村側は否定した。差し当たり重要なのは、双方とも決定的な証拠を欠いている点にある。疑惑を指摘する前川は、推論を語ってはいるが直接の当事者ではないし、証拠もない。下村の反論も、録音データや官僚のメモでの裏付けはない。従って、疑惑だけがくすぶり続ける。ここに、この間の旧統一教会をめぐる問題が集約されている。安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者が教団への恨みを供述して以降、社会の関心は一気に旧統一教会が政治へ与えてきた影響や「つながり」に傾いていった。下村は一連の報道の中でも、とりわけ「ズブズブ」だと指摘された政治家であり、教団が自民党に影響を与えた象徴的な事例として名称変更問題が取り沙汰された。確かにカルト宗教を中心に政治を見れば、下村と統一教会の間に関係はある。濃淡で見ても濃いつながりがあったのは事実だ。他方で、下村がこうもあっさりと「切っていい」と語っているのもまた事実である。現実を踏まえれば、統一教会は7万~8万票程度しか動かすことができず、参院選の比例代表でいくつかの組織票を組み合わせてやっと1人を当選させることができる程度の集団にすぎない。公明党、その支持母体の創価学会が持つ約700万票と比べ、文字どおり桁違いに少ない。下村が簡単に「切る」と言えるのも、当然といえば当然なのだ。 だが集票力が小さいことは問題がないことを意味しない。政治家がカルトに「信用保証」として利用されたこと、選挙にプラスだからと利用したことも問題だった。政治家が悪質な勧誘や破産者が出るほどの高額献金、霊感商法など問題があるカルトに支持を求めてはいけなかった。支援や支持を得るのなら情報公開は必須だ。最大の謎は、今はこの程度の集団が「大きな影響力」を持っているかのように見えることである。暫定的な解は、統一教会の歴代幹部たちは、歴史的な経緯を踏まえて自分たちを大きく見せる方法を知っていたというものだ。彼らは政治とのつながりを完全に隠そうとせず、におわせていた。「におわせ」を否定しないことは、むしろ自らの力を大きく見せたい教団側のストーリーに乗ることを意味する。政治家とのつながり問題ばかりを大きくクローズアップするだけでなく、今でも残り続けている問題を、現実を踏まえて解決しなければカルトの罠にはまってしまう。それは一体何か。歴史を振り返っていこう。旧統一教会は、韓国人の文鮮明(ムン・ソンミョン)が創設したキリスト教系の新興宗教である。文は1920年、日本統治下の現在の北朝鮮に生まれた。彼らは共産主義をサタンの最終思想と位置付ける。それに勝利し「統一」することも教義であった。「勝利」のために統一教会がこだわったのは、為政者とつながる道とカネだ。ポイントとなるのは1968年の日本での創設以降、統一教会の政治部門を事実上担った国際勝共連合だ。反共を一致点に、文が安倍の祖父である岸信介ら保守系政治家と結託していたことは周知の事実だが、ここでは別のキーパーソンに注目してみたい。その名を梶栗玄太郎という。現在、複数の教団関連組織のトップを担う梶栗正義の父で、晩年に統一教会会長職を務めた。共産党相手のデモや演説で名を上げた運動家気質の信者だった梶栗は、合同結婚を果たした妻方の人脈をフルに活用する。彼の義父、熱海景二は旧制一高、東京大学の卒業生で、友人に福田赳夫元首相ら政財界の重鎮がいた。彼らの子供同士も昵懇(じっこん)で、梶栗の妻恵季子はのちの首相である福田康夫を若い時分から知っていた。統一教会は「500分の1」梶栗は、義父の紹介で1970年から福田赳夫と関係を築く。典型的なロビイストであった彼の「成果」が、蔵相時の福田も出席した1974年の文の来日講演会だ。福田が「アジアに偉大な指導者現わる。その名は文鮮明」とスピーチした会合である。首相就任後も付き合いは続き、当時の教団トップ久保木修巳と共に元旦から会い、運動を語り合っていたという。梶栗自身も認めているが、統一教会が社会問題化した1980年代は、同時に勝共連合や関連団体にとってのピークでもあった。教団本体以外の多数の関連団体へと政治家や著名人の賛同を集めて権威と信用を調達し、信者からは団体運営の金を集めた。文が構想し、彼らが最も実現にこだわる日本と韓国を海底トンネルで結ぶ日韓トンネル構想なども金集めの名目になった。アカデミズムの世界にも接近し、青函トンネルの調査に携わった北海道大学の佐々保雄や京都大学の数学者らが賛同者に名を連ねた。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/25
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ お掃除のおじさんやおばさんが掃除大臣として尊敬される日。もしかして今日は…清掃の日。そして、この日から10月1日までの1週間が環境衛生週間と暇を持て余す環境省が…!!?◆ 西郷隆盛が、もう、この辺でよか・・・と自分で起こした戦争を集団自決で幕引きさせる(1877年=西南戦争: 城山の戦い)。◆ 藤沢市でグライダーが使ってたりしていた飛行場に米軍機がハプニングゲストとして着陸、現場は大騒ぎとなったがマスコミの報道はお察し下さい(1959年=TAI307便墜落事故)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月24日】統一教会問題、今も解消されない根本的な疑問= NewsWeek_Column_2021年09月21日、Tokyo Eye外国人リレーコラム: 周 来友外国人として、第三者として、どうにも解せないことがある。いま世間を騒がせている旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と日本の政治家との関係だ。これは私だけでなく、多くの人が首をかしげていることだと思うが、日本の「嫌韓」保守政治家たちはなぜ韓国の「反日」宗教団体と手を結んだのか(それも、9月8日の自民党の発表によれば179人も!)。自分たちの支持者である保守派がこれを知ったらどう思うか。そうしたことに考えが及ばなかったのだろうか。中国のネット上にまで「なぜなんだ? 誰か教えてくれ!」という声が噴出している。テレビ朝日の『朝まで生テレビ!』で、田原総一朗さんが公明党議員に「統一教会と創価学会はどこが違うんだ?」と直球の質問を投げ付けているのを目にした。追及を受けた議員はばつが悪そうな表情を浮かべていた。双方とも日本の政治に深く食い込んでおり、確かに似ている点があるかもしれない。ちなみに信教の自由がない中国からすれば、統一教会は明らかな「邪教」で、取り締まる対象。一方、「友好団体」と言われる創価学会も、実は以前から警戒されている。いくら日中国交回復に貢献したと自負していても、中国で布教はできない。前者同様、「新興宗教」の範疇に入っているからである。だが統一教会は韓国の宗教、創価学会は日本の宗教、という大きな違いがある。どちらかと言えばリベラルで「親中」の創価学会に対し、統一教会は「反共」を掲げている点も異なる。反共産主義的な側面だけ見れば、日本の保守政治の「反中」姿勢と相性がよかったと言えるかもしれない。だが統一教会は、日本は韓国に贖罪すべしと教え、霊感商法で日本の家庭から金を巻き上げ、合同結婚式で日本の女性を韓国に嫁がせた団体だ。日本はカモにされている。これは昨今初めて明るみに出た事実ではなく、自民党の先生たちが知らなかったはずもない。私自身、あれこれと調べてみたが疑問は消えない。ニューズウィーク日本版で2週前に「統一教会 虚像と実像」と題した特集を組んでいたのでそれも目を通したが、石戸諭氏のルポ=明日より転載=によると、統一教会は保守派にもリベラル派にも食い込もうとしていたという。これではますます訳が分からない。結局、日本の保守派にとって「反中」も「嫌韓」もご都合主義のスローガンにすぎなかったのか。中国のネット上では今、こんな小噺(こばなし)がはやっている。登場するのはある地方の貧しい夫婦。生活していくため、夫は出家して坊さんになり、妻は出稼ぎに出た。しばらくして十分にお金をためた妻が言う。「家を買えるようになったから帰ります。あなたも俗人に戻って」。だが夫はこう返す。「あと1年待ってくれ。別荘も買えるようになるから」皮肉を込めた一種のジョークだが、中国で近年、仏教寺院への寄付が増えていることが背景にある。中国人は共産党の教育でおおむね無神論者にさせられたが、経済成長とともに、お金だけでは幸福感を得られないと気付いた金持ちや、心のよりどころを求める底辺の人たちが宗教に走っているのだ。中国では新興宗教は全て「邪教」扱いだが、仏教やキリスト教などの共産党が認めた宗教団体は活動ができる。もちろん中国と日本では状況が異なるが、統一教会の報道を見ると私はこの小噺を思い出す。全ての宗教ではないが、政治的な姿勢を問わず、結局は金儲けがしたいだけのように見えてしまう。いずれにしても、民主主義の国の政治家も、自由な社会で活動する宗教団体も、残念ながら私が来日前に思い描いていたものとは大きく異なるようである。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/24
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 京都市下京区にて花札屋が店開き(1889年)、100年経つと何故かファミコンの会社になっていた次第。創業者は山内房治郎。◆ VIP満載の特急列車が、集中豪雨で宙吊りとなった線路に突入して脱線転覆(1926年)。山陽本線特急列車脱線事故。◆ 頭の固い百科事典によると、秋はこの日から始まるそうだ。即ち、秋分。なぜか、国民の祝日の一つ。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月23日】見えてきたウクライナの「勝利」...ロシア撤退で起きる「崩壊ドミノ」とは?= NewsWeek_Column_2022年9月21日(水) ブライアン・ウィットモア(アトランティック・カウンシル ユーラシアセンター非常勤上級研究員)ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから間もなく7カ月。ここへきて、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の演説には、勝利を意識させる言葉が目立つようになってきた。8月18日の演説では、「どうすれば勝てるかだけを考えるべきだ」と国民を励ました。ウクライナの独立記念日と、ロシアの侵攻開始から半年が重なった同24日には、ロシアの実効支配下にある地域も諦めるつもりはないことを、改めて明確にした。いわく、「ドンバスは、......クリミアは、ウクライナだ。どのような道のりであろうと、われわれはそこに戻る」実際、ウクライナ軍は8月、2014年にロシアに「併合された」クリミアで、初めて本格的な攻勢に出た。セバストポリにあるロシアの黒海艦隊司令部もドローンで攻撃した。さらに9月に入るとケルソンとハルキウ(ハリコフ)を一部奪還し、ウクライナはロシアの攻撃に耐えるだけでなく、純粋に勝利できるかもしれないとの希望が生まれた。もちろん確実なことは言えない。だが、もし本当にウクライナがロシアを撃退することができれば、それはヨーロッパの安全保障のパラダイムシフトになるだろう。そして欧米諸国政府は、その可能性に備えておく必要がある。というのも、1980年代末に始まったソ連崩壊が、東ヨーロッパの共産主義体制の崩壊をもたらしたように、今回のウクライナ戦争でロシアが弱体化すれば、これまで親ロシア体制が維持されてきた旧ソ連諸国にドミノ的に影響が及ぶ可能性がある。例えば、ウクライナの北西に隣接するベラルーシ。ここで長年権力の座に居座ってきたアレクサンドル・ルカシェンコ大統領も、その地位が危うくなるかもしれない。そもそも、2020年8月の大統領選に勝利したのは親欧米派の野党候補であって、ルカシェンコは不正に勝利を横取りしたにすぎないというのが内外の一般的な見方になっている。その上、選挙結果に抗議するデモを厳しく弾圧したことで、彼の大統領としての正当性は地に落ちた。ロシア支援に反対するベラルーシ国民さらに今回、ロシアがウクライナに侵攻するための拠点を提供したことは、ベラルーシ国内で猛批判を巻き起こした。鉄道を破壊してロシア軍の移動を阻止する動きもあれば、サイバーパルチザンと名乗るハッカー集団によるルカシェンコ政権攻撃も激化している。また、義勇軍を組織して、ウクライナ防衛に加わるベラルーシ人もいる。ルカシェンコが、あくまでロシアのウラジーミル・プーチン大統領に同調する決断を下した以上、ロシアが敗北すれば、ルカシェンコが道連れになる可能性は十分ある。その影響は、黒海東岸に位置するジョージア(グルジア)や、ウクライナの南側に位置するモルドバなどにも及ぶだろう。ジョージアではもともと、欧米路線を支持する声が強く、国民の多くがNATOやEUへの加盟を求めてきた。だが、現在政権を握るのは、ロシアと関係が深い政党「ジョージアの夢」だ。国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナルの報告書によると、同党は12年に実業家のビジナ・イワニシビリによって創設された。実業家といっても、1990年代にロシアの国有財産売却で財を成したオリガルヒだ。ジョージアでは03年のバラ革命以降、親米的なミハイル・サーカシビリ大統領が権力を握っていたが、腐敗との戦いに手こずり、08年には南オセチアがロシアの侵攻を受ける一方で、NATO加盟が進まないなど、国民の不満が高まっていた。民主主義を後退させた「ジョージアの夢」そんななか、イワニシビリの潤沢な資金に支えられた「ジョージアの夢」が登場して、たちまち議会で多数派を獲得すると13年の大統領選でも同党の候補を勝利させた。ジョージアの夢は、民主主義を後退させ、サーカシビリら政敵を投獄し、親欧米的な政策も打ち切った。今年7月にはイラクリ・コバヒゼ党首が、アメリカとEUはジョージアとロシアに戦争をさせようとしていると非難した。だが、同党の活動はイワニシビリの財力に完全に依存している。そしてイワニシビリの財力は、ロシアに依存している。ウクライナでロシアが敗北し、ロシアが政治的にも経済的にも弱体化すれば、イワニシビリの政治的影響力も低下するだろう。そうなれば親欧米的なリーダーが登場したり、ロシアが実効支配するアブハジアや南オセチアがジョージアに復帰したりする可能性も出てくるかもしれない。モルドバも同じような影響を受ける可能性がある。同国では20年12月に親欧米派のマイア・サンドゥ大統領が誕生して、さまざまな改革を進めてきた。だが、最近はウクライナ戦争で農産物の輸出が滞っており、親ロシア派が盛り返している。モルドバ東端の沿ドニエストル地域は、ロシア系住民が多いことからロシアに実効支配されており、ロシア兵1200人が駐留する。ウクライナでロシア軍が善戦し、黒海の要衝オデーサ(オデッサ)まで到達すれば、そのすぐ西側に位置する沿ドニエストル地域のロシア駐留軍と連携して、モルドバ全体を脅かすかもしれない。ソ連崩壊の最終章になるだが、ウクライナでロシアが敗北すれば、この可能性はほぼ消えて、ロシアがモルドバの内政に干渉したり、沿ドニエストル地域を実効支配する能力も低下するだろう。こうした意味では、ウクライナは自らの主権と独立を守るためだけでなく、1989年に始まったソ連崩壊の仕上げとして、旧ソ連諸国がロシアのくびきから逃れる「第2の解放」のために戦っていると言うことができる。今年はソ連の建国から100年目に当たる。それを意識してか、プーチンは少なくとも領土面でソ連を復活させる計画に着手してきた。だが、ウクライナで敗北すれば、2022年は1989年に始まったソ連崩壊にとどめを刺す年になるかもしれない。もちろん、ウクライナの勝利はまだ先の話だろうし、確実なことはとても言えない。だが、アメリカとヨーロッパの同盟国は、想像力を最大限に駆使して、ウクライナの勝利が意味することを考え、それに備えるべきだ。ベラルーシに自由が訪れ、ウクライナとジョージア、そしてモルドバが完全な国土と主権と独立を取り戻せば、世界の歴史にとって重大な転機となるのだから。From Foreign Policy Magazine 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/23
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ うまいこと大金ゲットしたはずなのに、パクられちまったZE!!! Oh!!Mistake...(1950年)。=少年が給料を強奪し、愛人と逃走するも2日後に逮捕(日大・オー・ミステーク事件)=◆ 日光猿軍団の夢と東照大権現の御利益を載せた特急列車「けごん」が運行開始(1951年)。◆ 天皇陛下におかせられましては本日手術に臨まれましたものの、本当の御病状を申し上げるには畏れ多く膵臓の病気であると陛下に申し上げ奉りました(1987年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月22日】岸田政権は潔く国葬を撤回せよ= NewsWeek_Column_2022.09.15 現代ニホン主義の精神史的状況藤崎剛人7月8日に銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の「国葬儀」が9月27日に行われる予定だ。しかし法的根拠の曖昧さや旧統一協会問題への関心への高まりにより、世論調査では国葬に反対する声が多数派となった。当初目論まれていた海外の大物政治家の弔問もほとんどない。反対する声を押し切って国葬を強行する意味はあるのだろうか。招待状の発送など国葬の既成事実化が進んでいるが、今からでも止めたほうが岸田政権のためでもあるのではないか。銃撃当初のムードが一変筆者は7月に「安倍元首相の国葬に反対する」という記事を出した。安倍晋三元首相の功績には論争の余地があり他の首相経験者に対して特別扱いする根拠はない。また安倍元首相は在職中、立憲政治への挑戦を数多く行ってきた。そのような人物を、民主主義のシンボルとして国民の人格的統合のために利用するのは、まさに民主主義の理念に相応しくない、という内容だ。筆者がこの主張を行った時点ではそれほど国葬反対の声は大きくなかったように思われる。しかしその後、旧統一協会問題が大々的に報道されるようになったころから、それに比例するかたちで国葬反対の声は大きくなり、各種世論調査では8月ごろになると賛成を上回るようになった。国葬の理由を提示できない日本政府岸田首相は、安倍元首相の国葬を早々に決断したことを後悔しているかもしれない。ここまで国葬反対の声が大きくなるとは、事件直後の感情的なムードからは考えられなかっただろう。事件直後は「民主主義を守れ」というスローガンが、国葬を実施する一つの根拠となっていた。しかし犯行の動機が政治的な対立によるものではなく、旧統一協会絡みの私怨であったことが明らかになるにつれて、そのスローガンは虚しいものになっていった。日本には国葬について定めた根拠法がなく、従って例外的に国葬を執り行うためにはしかるべき手続きを踏む必要がある。少なくとも財政民主主義の観点からいえば、国葬には国費が投入される以上、国会の議決は必須だろう。しかし岸田政権は国葬を閣議決定のみで決めてしまった。そのような手続きの軽視については当然ながら批判が集まる。これを覆すには、安倍元首相の国葬は閣議決定のみで事足りるという、誰もが納得するような自明性と緊急性がなければならない。しかし、岸田政権はどちらも提示できていない。安倍元首相の事績を手放しで絶賛するのはコアな支持層だけであり、また国葬は急いで決めなければいけない性質のものではないからだ。国葬を実施すべき根拠として「弔問外交」の意義を主張する者がいる。国葬は比較的少ない費用で各国の首脳を呼び寄せることができるため、低コストで大きな外交的チャンスを獲得できるというのだ。もちろんこのプランは皮算用であり、蓋を開けてみればマクロン仏大統領やバイデン米大統領をはじめとする主要国のトップはほぼ出席しないことが分かっている。さらにトランプ前大統領やメルケル前独首相など、著名な元職の出席も見送られた。さらに国葬にかかる費用も、比較的廉価というわけにもいかず、警備予算も含め発表される金額はどんどん膨れ上がっており、最終的には驚くほどの金額となっているかもしれない。税金を投入しているにも拘らず、この杜撰な金勘定のあり方にも批判は集まっている。最終的に国葬推進派の主張は「葬儀に対して批判したり大騒ぎしたりする者は無礼である」という感情論に落ち着いてきた。政府は国葬参加者を集めるために招待状を乱発しており、国会議員の元職や文化人にも届いているという。招待された人の中には、国葬に反対する立場からその欠席を公言する者がいるが、これが無礼なのだという。国葬は政治的パフォーマンスである「国葬反対を公言するのは無礼」という主張については、国葬は個人のプライベートな葬式ではなく公的な政治イベントである、ということをもって「論破」することができる。安倍家による葬儀は既に執り行われている。それはプライベートな葬儀であり、実施するしないに他人がどうこう言う筋合いはないものだ(ただし、プライベートな葬儀に自衛隊の儀仗隊が派遣されていたことは問題だ)。国葬は違う。国葬は国費によって執り行われる、亡くなった人の人格を利用して何らかの政治的な目的を達成するための政治イベントであり、国家による政治的パフォーマンスなのだ。国家は政治的な祭典を行い、そのことによって政治的神話をつくる。たとえば戦前の日本政府は、靖国神社を通して戦死者を顕彰することで、国のために死ぬことを当然視するイデオロギーを国民に注入した。安倍元首相を例外的に国葬にするということは、安倍晋三という個人を国家が、他の首相経験者とも異なる特別な存在としての栄誉を与えるということだ。そのような高度に政治的な事柄について、騒がず静かに推移を見守るのは極めてナイーブな態度であり、責任ある「大人」ならむしろ堂々と賛否を主張するべきなのだ。従って、誰それが国葬に出席するか欠席するかは十分に政治的な行為となり、それを公言することはむしろ積極的に推奨されてよいのだ。ただし、葬儀と政治的祭典を混同することで感情に訴える国葬推進派の作戦をもってしても、国葬賛成派が劇的に増加することないだろう。興味深いのは、国葬への不信が、安倍政権以来、自民党が行い続けてきたことへの不信とパラレルだということだ。たとえば、国会での議決を回避して重要事項を閣議決定で済ましてしまうことは安倍政権下でも行われてきた。憲法53条による臨時国会の開催要求を無視しているのも安倍政権からの悪癖だ。さらに国葬への予算が膨らみ続けているのは、オリンピック予算が膨らみ続けてきたことを彷彿とさせる。「弔問外交」なのだと安倍元首相の国際的な人望を皮算用して失敗することも、四島返還に期待をもたせ、多額の経済的支援を行った結果、一島も還ってこなかったロシアとの北方領土返還交渉という前例がある。もし政府が国葬への支持を広めたいなら、まず安倍政権から続く自民党政権の悪癖を反省し、まっとうな立憲政治へと立ち戻る必要があるだろう。今からでも撤回するのが身のためとはいえ、そもそも国葬というものは無理をして執り行うべきものでもない。ここまで収拾がつかなくなってしまった安倍元首相の国葬は、今からでも取り止めてしまったほうがすっきりするのではないか。慣習通り内閣と自民党の合同葬という形式にして、招待客や規模を縮小して執り行うことにすれば、落としどころは見えてきそうだ。9月12日、鎌倉市議会は国葬実施撤回を求める意見書を採択した。9月9日には鳥取県日南町議会が国葬中止を求める決議案を可決している。このように、地方自治体レベルでも、国葬の見直しを求める意見が出てきている。国葬を潔く撤回する決断力が岸田首相には求められる。結果的にそれは、政権側にとってもメリットがあることだと思うのだが。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/22
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 1897年 - 『ニューヨーク・サン』に社説「サンタクロースっているんでしょうか?」が掲載される。◆ 国技館の土俵の屋根を支える柱が無くなり、空中浮揚し始める(1952年)。◆ こち亀=連載開始(1976年)。連載初期から現実の警察官とは乖離していた。どっちが警察官としてふさわしいかはお察しください。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月21日】中国が考える台湾圧迫のための封鎖というシナリオ= WEDGE Infinity 《世界潮流を読む》 岡崎研究所論評集 : 2022/09/19 岡崎研究所 2022年8月25日付のニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が、「中国が台湾を窒息させる方法」と題する記事を掲載し、中国のシナリオは封鎖戦略である、それにはサイバーなどの情報攻撃や海底ケーブルの切断が含まれると分析している。 この記事は、①中国が台湾圧迫のために、あるいは大々的な軍事行動の前哨戦として、封鎖して、台湾を窒息させるシナリオがありうる。②8月の演習は完全なリハーサルではなかった、実際の封鎖になればグアムや在日米軍基地が攻撃される可能性もある。③封鎖には目的に応じて強めたり、緩めたりできる柔軟性のメリットがある。④中国は情報戦を支配しようとする、8月に高雄の新左営駅では構内ディスプレイがハッカー攻撃を受けてペロシ米下院議長を非難するメッセージが映し出された、データ送信が依存する海底ケーブルが切断される可能性もある。⑤武力示威の常態化は台湾を鈍感にさせ台湾は奇襲攻撃に脆弱になる、示威効果を維持するためにはそれを段々と引上げざるを得ず米中衝突のリスクを孕むことになる。旨指摘する。なお、この記事には海底ケーブル敷設地図、中間線侵犯軌跡地図など興味深い地図が含まれている。 NYTの記事は、8月の演習は本格的なリハーサルではなかったと言う。巷間リハーサル論が広くあるなか、興味深い指摘である。本格的行動の際はもっと暴力的になると言う。その時には今回使用の対地ミサイルではなく、先進的な対艦、対空ミサイルを使うだろうと述べる。 いずれにせよ、中国が台湾に軍事的圧迫を始める場合、封鎖が最初の戦略になる可能性が高くなっているということであろう。昨年2月に、米国専門家(ブラックウィルとゼリコウ)が挙げた三つのシナリオは、⑴ 南シナ海の太平島等周辺地域への侵攻⑵ 本島の隔離(緩い封鎖)⑶ 本島への侵攻であった。しかし、今や中国は、⑴ のような迂遠なシナリオには関心を持っていないのではないか。中国が香港統一やウクライナ戦争から学んだ教訓は、実力で台湾を支配する場合は一挙に大型の短期決戦をせねばならないと考えているのではないだろうか。 今の中国のシナリオは、台湾圧迫のための封鎖、すなわち本島侵攻の前哨戦としての封鎖の可能性が高いと思われる。その意味でここ1、2年の台湾海峡情勢は一層深刻になっている。この記事が指摘するような強力な封鎖戦略は大いにあり得るシナリオだろう。西側諸国と日本がすべきこと かかる事態への西側諸国の対応は、外交と抑止力強化になる。相手の軍事力・軍事行動の強化に対しては、抑止力のバランスで対応していく他ない。力のバランスがなければ外交はなお難しい。台湾問題は段々そういう厳しい現実になっている。 具体的には、台湾の防衛力強化、西側同盟の緊密化、台湾防衛力への米国の支援強化が重要となろう。米国政府は、9月2日、総額11億ドルの台湾への武器売却を決め、米議会に通知したと発表した。台湾関係法に沿って、対艦ミサイル「ハープーン」や空対空ミサイル「サイドワインダー」、早期警戒レーダーなどを売却すると言われている。 日本としては、「台湾の有事は日本の有事、さらに日米同盟の有事」との視点から、尖閣諸島を含む南西先島諸島の防衛強化、イージス・アショアの凍結後の対応を含む日米同盟の強化等、一つ一つ取り組む必要があるだろう。本年中に取りまとめる予定の国家安全保障戦略等の文書にも盛り込まれるだろうが、着実に日本の防衛力強化、すなわち抑止力の向上を進める以外にない。防衛費のみの議論にとどまらず、戦略的観点から物事を行うことを望むばかりである。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/21
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 富岡八幡宮の祭礼に詰め掛けた群衆の重みで永代橋が崩落、永遠にもつどころかボロ橋であったことが露呈(1807年)。◆ 京都市バスが運行開始。運転士の月給は300円であり、当初より知事より裕福な利権エリート専門職として認知されていた(1903年)。◆ 野蛮な鬼畜米英の圧制によりわが国の美徳は言論弾圧を受け、墨塗り教科書として闇へ葬られた(1945年)。=生徒に墨で塗りつぶさせる「墨塗り教科書」=【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月20日】習近平はどうして「死に体」プーチンとの連携を強化するのか = NewsWeek_Column_2022年09月17日、 欧州インサイドReport ・ 木村正人[ロンドン発] ウラジーミル・プーチン露大統領と中国の習近平国家主席は15日、ウズベキスタンで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて会談し、「中露の友情」と包括的・戦略的協力パートナーシップを改めて強調した。中露首脳が対面方式で会談するのは北京冬季五輪に合わせた2月以来で、ロシアによるウクライナ侵攻後は初めて。ロシア軍がウクライナの占領地域から潰走、その跡から440遺体を超える集団墓地が見つかるなど残虐行為がさらに浮き彫りになる中、習氏が敢えてプーチン氏と会談した理由は何なのか。ロシア大統領府の発表によると、プーチン氏は会談冒頭、「ウクライナ危機に関する中国の友人のバランスの取れた立場を高く評価している」と習氏に感謝の意を伝えた。しかし戦局の混迷に「中国の疑問や不安は理解できる。この問題に関するロシアの立場を詳しく説明する」と取り繕った。ナンシー・ペロシ米下院議長の訪台をきっかけに緊迫する台湾情勢について「ロシアは『一つの中国』の原則を堅持している。台湾海峡における米国とその衛星国の挑発を非難する」と中国の立場を支持した。プーチン氏は「一極集中の世界を作ろうとする試みは醜く、圧倒的多数の国家にとって容認できないものだ」とする一方で、「昨年、中露の貿易額は35%増加し、1400億ドルを突破した。今年に入ってからの7カ月間で2国間貿易はさらに25%増加した。近い将来、貿易額を2000億ドル以上に増やせると確信している」と経済関係の強化に胸を張ってみせた。習氏「相互の核心的利益に関わる問題で相互支援を拡大する」中央アジアに一帯一路の一部である「シルクロード経済ベルト」を構築したい習氏は「歴史上前例のない地球規模の急激な変化に直面し、中国はロシアの仲間とともに責任あるグローバルパワーとしての範を示し、世界を持続可能な発展の軌道に乗せるために指導的役割を果たす」「相互の核心的利益に関わる問題で相互支援を拡大していく」と応じた。中国共産党系機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」は「中露関係は歴史上最高の状態にある。首脳会談は2国間関係の着実な発展のための保証であり、中露関係が外部の雑音に影響されないことを示すものだ。中露を政治的・軍事的に結びつけて他の世界との間に楔を打ち込もうとする米欧の試みに対しても中国は警戒を強めている」という専門家の見方を伝えた。「ロシアのウクライナ侵攻前、米欧は中露の接近を恐れて、その間に楔を打ち込もうとした。侵攻後は中露を一つの陣営とみなして国際社会と対立させようとしている。中国は自主外交を堅持し、ブロック対立やいわゆる同盟に反対している。中露関係はウクライナ紛争や(冷戦マインドの)米国の封じ込めに対応したものではない」との分析も紹介している。環球時報は論説で「中露の包括的・戦略的協力パートナーシップは『非同盟、非対立、いかなる第三者も標的にしない』という原則に基づいている。中露はいわゆる反米同盟を形成したわけではない。米国はインド太平洋版NATO(北大西洋条約機構)を作ろうとしている。覇権主義に反対しながら、米欧の政治的なウイルスに抵抗するために団結した」と非難した。プーチン亡き後のロシアウクライナ戦争は、わずか2~3日のうちにキーウを陥落して親露派政権を樹立するというプーチン氏の所期計画が破綻、士気が低いロシア軍は北東部ハルキウや南部ヘルソンでウクライナ軍に戦術的な敗北を喫している。プーチン氏はまさに「死に体」である。米コンサルティング会社ウィキストラットは8月、プーチン氏が死亡した場合、ロシアがどうなるかというシミュレーションを実施している。ロシアが西側に回帰するという劇的な戦略転換がない限り、ロシアの中国依存度は時間とともに高まるという点で参加した23カ国の専門家56人の見方は一致した。ウクライナ戦争がいくら長引いても中国は漁夫の利を得る。制裁が西側へのロシア産原油・天然ガス輸出に重大な影響を与えるため、ロシアは貿易面で中国に頼らざるを得なくなるからだ。ウィキストラット社の報告書は「プーチン氏が死んでもロシアの戦争継続の決断に影響を与えるとは考えられない。プーチン氏の後継者が2014年にウクライナから奪取した領土について妥協することもないだろう。短期的には政権の安定が唯一の目標になる。ロシアの外交政策は他の利益や目標より体制の安定確保を優先させるだろう」と予測している。報告書は「中国はプーチン氏の死を南シナ海でより積極的な政策を追求する好機とみるかもしれない。習氏は権力掌握と政治的抑圧をさらに強める可能性がある」「プーチン氏の後継者は北コーカサス、ヴォルガ地方や近隣諸国の緊張に対処しなければならない。新政権はモスクワとの関係を再定義しようとする国々にタカ派的な戦略を取る可能性が高い」という。北朝鮮化するロシア中国については「ウクライナ戦争が継続すれば、プーチン氏の後継者は中国からエネルギー価格の引き下げを迫られる可能性が高い。中国はプーチン氏の死とそれに伴う不安定な状況を自国の経済的立場を強化する好機ととらえるだろう」と分析する。ロシアは、中国に従属する北朝鮮の状況にますます似てきていると指摘する専門家さえいた。『モスクワ・ルール ロシアを西側と対立させる原動力』の著書があるロシア研究の第一人者で、英シンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)上級コンサルティング研究員のキーア・ジャイルズ氏はシミュレーションの中で「ウクライナ戦争の行方がどう転んでも中国の利益になる」と話している。ウクライナで早期和平が実現した場合、世界は安定と予測可能性を取り戻し、ロシアとの包括的・戦略的協力パートナーシップが軌道に乗り、中国に経済的利益をもたらす。戦争が継続すれば、ロシアの経済力・軍事力が弱体化し、ロシアがウクライナに侵攻したように、中国がロシアとの現・国境線の「歴史の過ち」を正す日が近づいてくることになる。米欧との対立が深まる習氏にとって太鼓持ち役を担ってくれるプーチン氏ほどありがたい存在はいない。体制を維持する上でもプーチン氏は強力な盾になってくれている。しかし「ロシアの国際秩序に対する破壊的な影響力が中国自身の政治的、経済的利益を侵害し始めたと認識すれば、中国は現在の立ち位置から一歩前進せざるを得なくなるかもしれない」とジャイルズ氏は指摘する。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/20
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ やんごとなき方々には関係ないことだが、ここを見ているあなたの名字は、この日から使われだした可能性が極めて高い。1870年に閣議決定した「平民苗字許可令」より。◆ 故郷に戻っていたチャールズ・チャップリンが、“赤狩り”にあい仕事場から叩き出される(1952年)。『ライムライト』がアメリカ法務長官の……◆ 昭和天皇が大量吐血して病臥(1988年)。これによって「お元気ですか?」も検閲される自粛ムードが吹き荒れ、「Xデー」の到来を予感させた。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月19日】【解説】 ウクライナでの戦争、どっちが勝っているのか=BBC News_Column_2022/09/17 ウクライナ軍はこのところ、急速な前進を遂げ、ロシアから広い地域を奪還している。ロシアは、部隊を再編成中だとしている。ウクライナの国土の5分の1近くは、まだロシアが押さえている。戦局はどう変わった?ロシアは2月24日にウクライナに侵攻し、首都キーウを包囲。南部、東部、北部でも攻撃を開始した。4月に入ると、ロシアはキーウへの進軍を断念。ウクライナ軍が、キーウ周辺の広い範囲を奪還した。ロシアはその後、ウクライナの南部、東部、北東部に軍を集中。広い地域を制圧してきた。だが9月になると、状況は一変した。ウクライナは北東部で圧倒的な攻勢をかけ、ロシア軍を追い返した。ハルキウ市周辺だけで3000平方キロメートルを奪還したとしている。今月に入ってロシアの支配から取り戻した領土は8000平方キロメートルを超えると、ウクライナは説明している。戦争が始まって以来、最も広範囲に及ぶ奪還となっている。ウクライナが今月10日に奪還したとしているイジュームとクプヤンシクの両市は、ロシア軍の重要補給拠点だった。そのため、ウクライナにとっては戦略上の大きな利益となった。ウクライナは、南部ヘルソン州の周辺でも反撃に出ている。米シンクタンクの戦争研究所 (ISW)は、ウクライナ部隊がロシア軍に「大規模な作戦上の敗北」を与えたとしている。英シンクタンク、王立防衛安全保障研究所のジャスティン・ブロンク氏は、ハルキウのロシア軍陣地が「完全に崩壊」したと述べた。同氏はロシアの撤退について、「4月のキーウ撤退以来、ロシアによる最も劇的な反転であることは間違いない」とした。ロシアはどう対応した?ロシアは、イジュームとクプヤンシクからの撤退を認めた。「再編成」のための戦略的撤退だと説明した。同時に、それらの地域は軍事攻撃の標的にし続けるとした。ロシア軍は撤退の際、大量の装備と弾薬を残していったとみられている。ロシア支配地域はどれくらいある?前出のISWによると、ロシアはまだウクライナ国土の2割近くを押さえている。その大部分を、東部ドンバス地方と南部、そして2014年にロシアが併合したクリミア半島が占めている。ドンバス地方では、ロシア語が主な言語となっている。2014年にロシアがクリミアを制圧すると、ドンバス地方では親ロシア勢力が全域の3分の1以上を押さえた。そして、いわゆる「人民共和国」が2つ作られた。リヴィウなどの都市がある西部は、ミサイル攻撃を受けたが、ロシア軍による占拠の動きは見られていない。ロシアは何を望んでいる?ロシアは「侵攻」や「戦争」などの言葉を使わず、ウクライナで「特別軍事作戦」を展開していると説明している。そして、「当初設定されたすべての任務」が達成されるまで、作戦を継続するとしている。2月に侵攻を開始した際、ウラジーミル・プーチン大統領は、「ウクライナの非軍事化」が目標だと述べた。目的の1つには、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟しないことを明確にすることもあった。当初、ロシアが目指したのは、ウクライナの制圧と、同国政府の追放だった。しかし現在、ロシアの野心は、ウクライナの東部と南部での土地の確保に限定されているとみられる。ウクライナは何を望んでいる?ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の完全追放と「すべての領土の解放」が主な目標だと述べている。ゼレンスキー氏は、ロシアから奪い返した地域の維持に必要だとして、より多くの資金と装備を求めている。ウクライナ軍は、西側諸国から送り込まれた武器を多数使用している。死者は何人に上っている?双方に多数の死傷者が出ているが、正確な人数は公表されていない。ウクライナは、ロシア兵を5万人以上殺したと主張している。8月末には、紛争開始以降のウクライナ軍の死者を約9000人と発表した。ロシアは自軍の死者数をめったに明らかにしない。直近の発表は3月で、ロシア兵1351人が侵攻開始以降に死亡したとしていた。米当局は7月時点で、ロシア兵の死者を約1万5000人と推定している。民間人にも死者が出ている。国連は今月初め、その人数を5700人以上とした。しかし、実際の死者数はずっと多い可能性が高いとしている。(英語記事 Who is winning the war in Ukraine?) 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/19
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ アフリカ大陸縦断に挑んでいたイギリスの前をフランスが横断し、単なる事故を超える大事に(1898年=ファショダ事件)。◆ 「コンゴの今後」をどうするかで東奔西走中だった国連の事務総長ダグ・ハマーショルドが、乗ってた飛行機のパイロットがあれだったが故に現世に政治課題を残したまんま冥土へ飛び立つ(1961年)。◆ かいわれ大根の日。某百科事典によると数字の8を横にして、その下に1を付けるとかいわれの形に似ている事から設定されたらしい。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月18日】【寄稿:有田芳生】全国から91人の女性信者が旅館に集められ... 統一教会「政治秘書養成」秘録 = NewsWeek_Column_2022年9月14日(水) 有田芳生(ジャーナリスト、前参議院議員)政治の暗部は解明されていない私は安倍晋三議員が幹事長のとき、ご本人に「統一教会が接近してきませんか」と聞いたことがある。「しょっちゅう来ますけど、会わないようにしています」。それが回答だった。統一教会信者たちが反社会的な霊感商法を行っていることが明らかになり、多くの自民党国会議員が、表面的に教団と距離を置いている時期だった。このときの安倍の言葉が事実だったかどうかは分からない。ある教団幹部にこの話をすると「批判してきた有田さんに本当のことは言わないですよ」とも言われた。安倍は自民党総裁として、第2次安倍政権で第1次政権の挫折を克服したかった。そのため、社会問題を起こしている旧統一教会であっても、選挙で勝つためその組織票を利用したのだろう。安倍と親しかった自民党幹部は、私にこう証言した。「安倍さんと統一教会との関係はずっと続いていました。一時的に距離を置いたのは、霊感商法などで社会とのトラブルがあったからです」。安倍がこれまで選挙時に教団の票を自民党の北村経夫、宮島喜文、井上義行各議員に配分していたことは、関係者の証言で明らかになっている。また、2021年9月12日に行われた教団の関連団体、天宙平和連合(UPF、文教祖の妻である韓鶴子〔ハン・ハクチャ〕が総裁)の集会には、安倍元首相がビデオメッセージを送っている。自身の判断に基づき、旧統一教会(現在の総裁は韓鶴子)と密接不離の関係にある団体の催しで、韓総裁を絶賛したのだ。安倍暗殺事件の実行犯は、今春になりこのビデオを見て、信者の母親の高額献金などで家庭を破壊された私怨の矛先を、警備が厳重でコロナ禍にあって訪日が難しい韓鶴子から安倍に変更したと供述している。「家庭」の重要性を強調していた自民党による「政治の力」で旧統一教会が日本社会で温存され、自分の人生と家族が破壊されたため、安倍を襲えば元凶である旧統一教会組織が打撃を受けると判断したのだった。事件の背景は2つある。1つは旧統一教会による信者に対する過剰な献金強要が続いてきたことだ。容疑者の家庭だけではない。多くの信者が自己破産などで家庭を破壊されてきた。もう1つは自民党を中心とした政治が、それを問題とすることなく、結果的に守ってきたことだ。オウム真理教の後に統一教会を捜査の対象としていた警察庁や警視庁が、なぜ摘発に動かなかったのか。私は警視庁幹部から「政治の力」が働いたと聞いている。宗教法人法で守られた旧統一教会に徹底した捜査の手が入っていれば、この暗殺事件はなかったかもしれない。日本史に残る重大問題の解明は、いまだ緒に就いたところである。旧統一教会は戦後日本政治において、自民党を中心とする保守政治家にどこまで浸透していたのか。そして政策決定過程にも影響を与えてきたのか。警察当局が新右翼とともに捜査対象としてきた朝日新聞襲撃などの「赤報隊事件」(2003年に時効)と関係はなかったのか。「政治と宗教」一般ではない。「政治と旧統一教会」の関係に鋭いメスを入れるのは、歴史の闇の解明も含んだ日本の戦後史の重要な課題なのである。ロシア軍敗走で強まるプーチン批判= NewsWeek_Column 2022年9月13日(火) アンドリュー・スタントンウクライナ軍の反転攻勢でロシア軍の敗走が重なるなか、ロシアの当局者の間でウラジーミル・プーチン大統領の辞任を求める声が広がっている。政権が反体制派を厳しく取り締まるロシアでは異例の事態だ。プーチンは2月24日、ウクライナに対する軍事侵攻を開始。圧倒的な兵力を誇ったロシア軍は数日で首都キーウを陥落させる勢いだったが、アメリカをはじめとする同盟諸国の支援を受けたウクライナの強力な抵抗に遭った。これにより、ロシア政府はウクライナ侵攻の当初の目標を達成することができずにいる。ウクライナ軍は先週から、南部ヘルソンや東部ハルキウ(ハリコフ)でロシア軍部隊を奇襲し、1600平方キロ以上の領土を奪還した。とくにこの週末、ロシア軍はイジュームなどの主要都市から撤退を余儀なくされた。この一連の敗北が「反プーチン」機運の広がりにつながっているようだ。サンクトペテルブルクのスモルニンスコエ地区の区議であるクセニア・トルストレムは、9月12日にツイッターに投稿を行い、ロシア地方議会の区議35人がプーチンの辞任を求める要請書に署名したと明かした。プーチンによるウクライナ侵攻が、ロシアに「害を及ぼしている」というのが理由だ。プーチンは「ロシアに害を及ぼす」モスクワなど複数の主要都市の区議グループも要請書に署名している。トルストレムはこの要請書について、誰の「名誉を傷つける」ものでもないとしている。ロシア下院は3月、軍に関する「偽情報」の拡散を禁止する新法を可決。当局はこの法律を利用して、ウクライナへの「特別軍事作戦」を批判した者を取り締まり、軍事侵攻について異を唱えるのは危険な行為になった。区議たちは今回、ウクライナでの軍事作戦に具体的に言及こそしていないものの、要請書共に添えた短いメッセージの中でプーチンの行動を非難した。要請書は「我々ロシア地方議会の区議グループは、ウラジーミル・プーチン大統領の行動がロシアと市民の未来に害を及ぼすと確信している」と述べ、さらにこう続けている。「プーチンがロシア連邦の大統領の座を退くことを要求する!」スモルニンスコエ地区では、これまでにも複数の議員がプーチンを批判する声明を出していたが、今回はロシア政府の「お膝元」であるモスクワを含むほかの複数の自治体の区議も要請書に署名した。ウクライナでの敗北が続くなか、ロシアの当局者たちの間で不満が高まっていることを示唆している。スモルニンスコエ地区の議会は9月上旬にも、プーチンを反逆罪で弾劾することを提案していた。同議会のニキータ・ユレフェフ区議は、ウクライナに対する特別軍事作戦がロシア軍の兵士たちを死なせ、経済に打撃をもたらし、NATOの拡大を招いていると批判した。ユレフェフによれば、その後同議会の複数の議員が、ロシア政府の「信用をおとしめた」として警察に呼び出された。9月にはロシア軍の兵士2人も同様の罪に問われている。今回も政権側の圧力があって、それが勝つのか予断を許さない。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/18
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 半月前にナチスが攻め込んできたポーランドが蹂躙されるのを見て、当初の約束通りソ連も侵攻(1939年)。ナチスにやられ放しだったポーランドの人々は一瞬安堵したが、その後の展開はお察し下さい。◆ 異端児・英雄がアメリカに乗り込み、竜巻を起こし、対ロッキーズ戦でノーヒット・ノーランを達成(1996年)。◆ 日本から純ちゃんがやって来たのに嬉しくなった将軍様が、調子に乗って「自分が日本人を攫っちゃった、てへっ♥️」と言っちゃう(2002年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月17日】【寄稿:有田芳生】全国から91人の女性信者が旅館に集められ... 統一教会「政治秘書養成」秘録 =中節== NewsWeek_Column_2022年9月14日(水) 有田芳生(ジャーナリスト、前参議院議員)教団派遣の秘書は今もいるこのころ統一教会は友好組織である国際勝共連合を通じて、自民党を中心とする国会議員に教団の支援者になるよう働き掛けていた。それが「勝共推進議員」としてやがて国際勝共連合の機関紙「思想新聞」に公開された。105人の国会議員はほぼ自民党(いまだに現役の議員も多い)で、野党・民社党議員もいた。後に150人になったと思想新聞が公表した勝共推進議員とは、どういう役割があったのだろうか。それは統一教会信者たちが選挙運動を支援する代わりに、①統一教会の教えを学ぶため、韓国で開かれるセミナーに参加する、②国際勝共連合系の議員であることを認める、③統一教会を応援する、という条件を受け入れる議員たちのことだ。石原は私にこうも語っていた「ある秘書が1枚の書類を持ってきて、サインするよう求めたんだ。それを読むと『私は文鮮明氏の教えに完全に共鳴し......』といった内容だったね。それにサインすれば、統一教会員が全面的に選挙を手伝い、秘書も送りますという。この書類にサインした人たちが、当選後、勝共推進議員として公表されているんだろう。私が雇っていた統一教会員の秘書は、後援会の支部長に、勝共連合の支部長になってくれと頼んだり、朝鮮人参エキスを売ったりと、勝手な行動もしていて、最後は不審な行動を目撃したので辞めてもらった」嵯峨亭での秘書養成講座の参加者は1期生だった。その後のことは分からない。だが、これに参加した女性信者は、1989年に「アイザック」という統一教会と関係の深い英会話教室に勤めている統一教会会員から、新井将敬議員の秘書がプライベートレッスンを受けに来ていると聞いたそうだ。常識的に判断して統一教会が組織として自民党政治家に接近したからには、その後も継続して秘書を送り込んでいるだろう。安倍晋三元首相暗殺事件をきっかけに、自民党最大派閥である清和政策研究会(安倍派)を中心とした100人以上の政治家が旧統一教会と関係していたことが浮き彫りになった。そこに信者秘書が全くいないとは考えにくい。だが「週刊文春」で行った調査報道以降は、教会が警戒して国際合同結婚式参加者名簿を内部機関誌に公表しなくなったので、取材の端緒さえつかめなくなってしまった。私はつい最近、自民党の大臣経験者に統一教会信者の公設秘書について尋ねたところ、「何人もいるよ。みんな優秀なんだ」と教えてくれた。文鮮明の釈放を嘆願した岸さて、「勝共推進議員」である。1990年に思想新聞が勝共推進議員(「特別会員および顧問」)を公開したのを最後に、これまた統一教会を支援する議員の公表が行われなくなった。ここでもまた「空白の30年」である。議員秘書も支援議員も表に出すことなく、しかし国会議員、地方自治体議員、地方自治体への浸透は着実に行われていった。安倍元首相暗殺事件をきっかけに、旧統一教会のフロント団体が、例えば「世界平和連合」や平和をうたった自転車イベント「ピースロード」といった宗教色のないかたちで政治家と関係を持ってきた数々の事実が浮上した。旧統一教会と保守政治との関係は、東西冷戦激化の下で、1960年代末から国際勝共連合を通じて強化された。「反共産主義」で一致したのだ。岸信介元首相は、1973年4月8日に日本の統一教会本部で「アジアの危機と青年の使命」と題する講演を行い、さらに文鮮明と1973年11月23日に韓国の統一教会本部で会談。岸は1984年11月19日から22日に東京のホテルニューオータニで行われた文教祖提唱の「世界言論人会議」でもスピーチを行っている。このとき文教祖は脱税のためアメリカ・ダンベリーの刑務所に収監されていた。この集会直後の1984年11月26日に岸はアメリカのロナルド・レーガン大統領に宛てて書簡を出していた。これは米カリフォルニア州のロナルド・レーガン大統領図書館のファイルにあったもので、ジャーナリストの徳本栄一郎が「週刊新潮」の依頼で発掘したものである。「文尊師は、現在、不当にも拘禁されています。貴殿のご協力を得て、私は是が非でも、できる限り早く、彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願いしたいと思います」「文尊師は、誠実な男であり、自由の理念の促進と共産主義の誤りを正すことに生涯をかけて取り組んでいると私は理解しております」と書簡にはある。文教祖の釈放は1985年夏であり、岸の嘆願は実現しなかったが、2人の特別な関係がこの書簡にはあからさまに記録されている。文教祖は、1992年3月に金丸信自民党副総裁などの政治力を使って日本入国を果たした。政治家との関係を強化し、利用する。これは統一教会組織の基本なのだ。やがて統一教会は岸信介元首相の娘婿の安倍晋太郎議員を首相にするべく支援をした。中曽根康弘首相の後継者が竹下登議員か安倍晋太郎議員かが取り沙汰されたとき、後者を推したのは、岸信介直系だったからである。「安倍晋太郎さんを総理にすると内部では言われていた」と多くの元信者が証言している。その晋太郎の秘書を務めたのが息子の安倍晋三であった。統一教会からすれば、岸信介―安倍晋太郎―安倍晋三の系譜は、教団が歴史的に支援し、関係を深める重要な人脈だったのだ。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/17
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 海のかなたに夜逃げするためメイフラワー号がイギリスを後にする(1620年)。◆ メートル法強制一辺倒だった日本政府が、渋々ながら尺貫法の使用を認めざるを得なくなる(1977年)。即ち、曲尺・鯨尺の製造販売を許可。◆ 日本国有鉄道がようやく日本一のお荷物路線=美幸線=をスクラップ(1985年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月16日】【寄稿:有田芳生】全国から91人の女性信者が旅館に集められ... 統一教会「政治秘書養成」秘録 =前節== NewsWeek_Column_2022年9月14日(水) 有田芳生(ジャーナリスト、前参議院議員)旧統一教会(現在は世界平和統一家庭連合だが、組織の実態も教義も同じ)やフロント組織と自民党を中心とする政治家との関係が続々と明らかにされ、社会問題化している。なぜこれほどまで政治の世界に深く浸透したのだろうか。歴史を振り返れば、2つの原因がある。まず指摘しなければならないのは「空白の30年」だ。1992年8月25日に韓国・ソウルで行われた統一教会による3万組の国際合同結婚式には有名歌手やスポーツ選手が参加。週刊誌、テレビのワイドショー、スポーツ新聞が大きく報じた。報道は芸能的内容から始まり、徐々に信者たちが行っていた反社会的な霊感商法にメスが入っていった。霊感商法とは先祖の霊のたたりなどを語ることで他人を恐怖で縛り、印鑑、壺、高麗人参濃縮液、多宝塔などを不当に高額で売りつけるもの。例えば原価3万円の壺が140万円、60万円ほどの多宝塔は911万円で売られていた。だがテレビのニュースなどでは扱われず、1995年3月20日の地下鉄サリン事件を実行したオウム真理教のあふれんばかりの報道以降、統一教会の存在は社会から隠れてしまった。 なぜ政治家は旧統一教会に接近したのか。旧統一教会は1954年に韓国で設立され、日本では1959年に正式に結成。東京都による宗教法人としての認証は1964年だ。合同結婚式など特異な儀式を行う宗教団体だから、日本の政治家たちは当初は警戒感を抱いていた。ところが1968年に韓国と日本で結成された関連政治団体の国際勝共連合は「反共産主義」を前面に出す強烈なイデオロギーを軸にして、冷戦が激化するアジアと日本で保守政治家と容易に結び付いた。私はある右翼の大物に事情を聞いたことがある。話を聞いたのは、戦前からの右翼で文鮮明(ムン・ソンミョン)教祖や久保木修己・日本統一教会初代会長、国際勝共連合初代会長と親しかった故・畑時夫だ。畑は文鮮明教祖のことを「宗教を軸にした国際的錬金術師」だと評し、日本の政治家と深いつながりができた理由をこう語った。「勝共ということで日本の政治家はだまされた。これが統一教会ということなら、政治家もこれほどまで接近しなかっただろう」秘書を養成し議員に送り込む旧統一教会には政治家との関係を持つ強い動機があった。文鮮明は1984年にアメリカで脱税の実刑判決を受け、入管法の規定で日本に入国できなかった。韓国の統一教会本部にとって、資金源でもある日本への教祖の入国は内部結束のために是非とも実現しなければならなかった。政治家への接近が強化されたのは、1986年だ。この年は中曽根康弘首相のもとで7月に衆参同日選挙が行われ、自民党が大勝した。統一教会はこの年の8月、京都市嵐山にあった教団所有の旅館「嵯峨亭」で、秘書養成講座を開いた。私が1987年に取材で訪れたとき、玄関先には統一教会系の新聞「世界日報」が積んであった。全国の女性信者たちはそれぞれの所属組織でまず「チャーム・コンテスト」をやるから面接に行くよう告げられた。東京・渋谷にあった統一教会の礼拝堂には西東京ブロックから50人ほど会員が集められ、4~5人を1つのグループにして面接が行われた。そこでは「世間にお父様(文鮮明)を証(あか)していかなければならない」「代議士の秘書や世界平和教授アカデミー(統一教会のフロント組織)など、世間に溶け込む仕事がこれからは必要だ」と強調された。面接に呼ばれたのは、身長が156センチ以上、できれば英会話ができること、さらに献身者(仕事や学業をやめ、統一教会の活動に専念する会員)である女性信者たちだ。その後、全国から91人の女性信者が選抜され、嵯峨亭2階の大広間で統一教会の教えである原理講義や信仰講座が行われ、関西地方を「勝共カンパ」に歩いた。その後は神戸市須磨区にある統一教会の研修施設に集まり、10日間を秘書マナーの研修に充てた。接待の仕方、受け付けや名刺の渡し方、お茶の出し方、電話の応対、お辞儀の仕方のほか、ワープロや英会話の訓練も行われた。再び嵯峨亭に戻ってからは、「話し方教室」でスピーチの仕方が教えられた。最後は神戸のポートピアホテルに集まり、まず評論家の那須聖(外交評論家で『救世主現わる』や『牢獄の救世主』など文鮮明を評価する著作を出していた)の講演を聞き、フランス料理のフルコースでテーブルマナーを学んだ。研修に参加した信者たちには、記念に文鮮明夫妻の写真が入ったペンダントが贈られ、公設秘書、私設秘書として国会議員の元に送り込まれていった。私がジャーナリストの山岡俊介の協力を得て、半年間の調査で明らかにした秘書の人数は、公設秘書が3人、私設秘書が5人だった。国際合同結婚式の参加者名簿と戸籍などを照らし合わせ、本人への取材を基に明らかにした。この取材時に石原慎太郎議員(当時)には「少なくとも50人はいるよ」と言われた。石原自身が統一教会信者を秘書にしていたが、対立候補(当時は中選挙区制で自民党議員)に情報が筒抜けで、あるとき深夜の事務所で不審な行動を発見、本人に問いただし、解雇したと聞いた。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/16
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ イギリスで世界最初の鉄道が開業すると共に、世界最初のグモッチュイーーンに成功する(1830年)。即ち、開通式典で世界初の鉄道死亡事故が発生。◆ マクドナルド御用達の全国紙「USAトゥデイ」が創刊する(1982年)。◆ 星野仙一が関西圏を沸かせる18年ぶりの偉業(駄目虎→猛虎)達成(2003年)。しかし、五年後には関西圏のみならずリーマン・ショックで日本全体が青息吐息。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月15日】またも一帯一路の餌食になるか? マラッカ海峡をまたぐ鉄道建設構想が浮上= NewsWeek_Report 2022年9月12日(月) 大塚智彦東南アジアでまたしても巨大プロジェクト構想が明らかになった。マレーシア西海岸のマラッカとインドネシア・スマトラ島のドゥマイを結ぶ鉄道建設構想で、マレーシア・マラッカ州当局者が9月8日に地元メディアなどを通じて明らかにした。この鉄道計画は両国の間に横たわるマラッカ海峡を越えなければならず、水深の浅い同海峡に海底トンネルを作ることは難しいものの海峡を跨ぐ橋梁か海底トンネルの建設を予定しているという。構想ではスマトラ島リアウ州の港湾都市ドゥマイからスマトラ島を南下して最終的にはインドネシアの首都ジャカルタまでを結ぶ大鉄道網を計画しているという。しかしこの夢のような建設構想は両国政府による正式の合意もまだで、巨額の建設費用や巨大橋梁の建設の難しさ、完工まで20年を予定していることなどから実現の可能性を疑問視する見方も出ている。120キロの鉄道路線の大半は橋梁これはマラッカ州の産業投資企業家育成委員会のアブ・ラウフ・ユソ委員長が明らかにしたもので、マラッカからドゥマイまでの約120キロに渡る鉄道建設計画で、その大半がマラッカ海峡を越える橋梁あるいは海底トンネルを鉄道が走ることになるという。ただマラッカ海峡はインド洋から南シナ海、太平洋へと抜ける海上航路の要所であるだけにそこを跨ぐ橋梁の橋脚建設工事やトンネル工事によって国際船舶の運航にかなりの支障が出ることも予想されている。マレーシア・マラッカ南方のシンガポールからドゥマイには定期船が運行され、途中の島々経由で約8時間がかかるほか、マラッカ・ドゥマイ間には本数は少ないが直行のフェリーも運行されている。マレーシア側のマラッカ州マスジット・タナのテクト・ゴングからインドネシアのドゥマイを結ぶ鉄道建設構想は国境を越える国際鉄道となるため入国管理局や税関、検疫施設などを合わせて建設する必要がある。さらにマレーシア側ではマスジット・タナ地域に2023ヘクタールもの新産業地域開発計画も持ち上がっており、大規模なインフラ整備となる。総工費1兆円、中国の出方に関心報道によればマレーシア、インドネシア両国は正式調印には至っていないが、鉄道建設に向けた基本的な調査を実施することでは合意に達しているとしている。総工費は約1兆円を見込んでおり、両国政府の他に国際的な民間企業などの投資を求めている。これまでのところ中国がこの計画に関与するとの情報はないが、国際的な大規模プロジェクトだけに今後中国が関心を抱いて、「一帯一路」構想の一環として乗り出してくるかどうか注目が集まっている。ただマレーシアは2018年にマハティール元首相が率いる政党連合が同国史上初の政権交代を実現した直後、中国との東海岸鉄道の大規模プロジェクトを一端白紙化した経緯がある。仮に今回のマラッカ海峡のプロジェクトに中国が関心を示しても、中国への警戒感が残るマレーシア政府がそれを許容するかどうかも疑問が残るという。相次ぐ巨大プロジェクト、東南アジア今回明らかになったマレーシアとインドネシアを結ぶ鉄道建設構想の他にも東南アジアには巨大プロジェクトが目白押しだ。インドネシアは首都ジャカルタをカリマンタン島東部の森林地帯を開発して新首都を建設して移転する計画が進行中で2045年の完全移転を目指している。 ただ資金面で困難に直面しており、中国が投資に乗り出そうとしているという。また世界的な観光地であるバリ島に鉄道路線を建設する計画も浮上しており、ジャカルタと西ジャワ州のバンドンを結ぶ高速鉄道計画も中国の主導で工事が進んでいる。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は11月にバリ島で開催予定のG20会合に参加する習近平国家主席と同高速鉄道に試乗する予定とされ、一部路線はそれまでの完工を目指して現在急ピッチで作業が進んでいる。マレーシアではマラッカ州の沿岸地区に大規模な経済回廊を作る計画が構想があり、マラッカ北部のタンジュン・クリンから沿岸部に33キロ、10117ヘクタールに及ぶ経済地区の建設を目指している。さらにタイ北部のノーンカイとラオスのビエンチャンを結ぶ鉄道と道路橋の建設に関わる実現可能性の調査が始まっている。2028年の完成を目指すこの橋はタイからラオスを経由して最終的に中国までを結ぶ交通網整備の一環とされ、すでにビエンチャンと中国国境までの鉄道は中国の支援で完成している。こうした巨大プロジェクトには多額の資金が必要なこともあり、国際的な投資を呼びかけるなかで中国の入札、投資、参画の可能性がある。各国は警戒感を抱きながらも「背に腹は代えられない」ことから中国資金の支援に頼らざるを得ないという「宿痾(しゅくあ=持病)」を抱えている。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/15
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ セプテンバーバレンタイン/メンズバレンタインデーなので好きなあの子にパンツを贈ったら、紫色の服を着て白いマニキュアを塗った彼女から緑のインクで書かれた手紙を受け取ったでござる。◆ モスクワへはるばるやって来たナポレオンの御一行に、ロシアがファイヤーストームで文字通りの熱烈歓迎を行う(1812年)。場所を違えて半世紀後、東海道生麦にて薩摩隼人が、郷に入りては 郷に従えを毛唐に対して暴力的に解らせる(1862年)。◆ 北朝鮮が、あと一歩の所で反共反日で凝り固まった頑固爺を海へと突き落せるところまで行く(1950年)が、翌日仁川でダグラス・マッカーサーに不意打ちを喰らうことに。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月14日】ロシアの報復機に北方領土「4島返還」に立ち返れ =後節== WEDGE REPORT 《世界潮流を読む》2022年9月8日 樫山幸夫 (元産經新聞論説委員長)「シンガポール」との決別探る岸田政権 岸田政権は発足以来、明言こそしなかったものの、シンガポール合意への決別に向けて、軌道修正を図ってきたふしがうかがえる。 首相は就任早々の2021年10月7日、プーチン大統領と電話協議の後、「北方4島の帰属問題を明らかにして平和条約を締結することが政府の基本的考えだ」と述べ、返還を求めるのは「4島」と言明。3月7日の参院予算委員会では、4島について「わが国固有の領土」「わが国が主権を有する領土」と明確に述べた。 林外相も1月31日、日本記者クラブでの会見で、領土交渉の対象について「4島の帰属問題」だと述べ、「東京宣言」、やはり4島の名が盛り込まれた2001年の「イルクーツク声明」に言及した。 現政権が2島返還の放擲(ほうてき)を意図していることは明らかだろう。今、立ち戻らなければ、未来に禍根を残す 岸田首相は、生前の安倍元首相に配慮して、2島返還から4島返還への再転換を正式に表明することを避けていたのではないか。現時点でも安倍内閣の方針を撤回すれば、「亡くなったら手のひらを返した」と批判されるのを恐れているのかもしれない。 ことさら「破棄」などと明言する必要はないだろう。 私見ではあるが、「シンガポール合意なるものは、閣議決定などオーソライズされものではなく、正式には存在しない」「日本政府の方針は従来通り、4島返還だ」などとあらためて国会審議、記者会見の場で明言すれば角も立たない。故安倍元首相に礼を失することにもならないだろう。 政治に私情は禁物だ。いま「4島返還」に立ち戻らなければ、未来永劫、禍根を残すだろう。 岸田首相は蛮勇をもって決断してほしい。 ウクライナ軍、南・東部で反攻加速 1日で20以上の町や村を奪還[ロイター] ウクライナ軍がロシア軍が制圧していた南部と東部で反転攻勢を強め、多くの集落を奪還したことで、12日は前線にあった集落に住民が戻り始めた。ただこの日も、ロシア軍による東部ハリコフ市へ砲撃が続いた。ウクライナ軍参謀本部によると、過去1日で20以上の町や村を奪還。南部ドネツク州ではバフムートとマイオルスクの重要地域でロシアの進軍を阻止した。ロシア軍が制圧した地域のロシア側の責任者、ビタリー・ガンチェフ氏はウクライナ軍が前線を突破したことを認めている。ゼレンスキー大統領は12日、ウクライナ軍が「今月初めから南部および東部で6000平方キロ超のウクライナ領土を奪還した」とし、「ウクライナ軍の前進は続く」と述べた。ロシアのペスコフ大統領報道官はこの日、ロシア軍がウクライナ東部ハリコフ州の要衝から撤退を余儀なくされたことについて、ウクライナにおける「特殊軍事作戦は当初目標が達成されるまで継続する」と言明し、直接的な言及を避けた。プーチン大統領もハリコフでの状況には触れず、ロシア経済が西側諸国の制裁に持ちこたえており「彼らの経済的な電撃戦は機能していない」と述べるにとどめた。こうした中、ロシア軍は東部ハリコフ市への砲撃を継続。ハリコフ市長によると少なくとも1人が死亡したほか、市内の電力と水道の供給が途絶えた。地域の緊急対応機関によると、住宅地や主要インフラが終日大規模な砲撃にさらされ、ハリコフ市内の複数の場所で火災が発生。「砲撃で5件の火災が発生した」とし、最大の火災は民間集合住宅で発生したと明らかにした。米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、ロシア軍による攻撃を非難。「ロシアの侵攻から民主主義を守り続けるウクライナを米国は引き続き支援する」と表明した。ロシアは民間人に対する攻撃は行っていないとしており、ハリコフ市への攻撃についてコメントはしていない。一方、ロシア国内ではウクライナと国境を接する南部ベルゴロド州のグラドコフ知事がこの日、ウクライナ軍が国境付近を砲撃し、ウクライナ人1人が死亡し、少なくとも4人が負傷したと発表した。グラドコフ知事は、民間住宅のほか送電線などが被害を受けたとしている。ロイターはこの件に関して独自に確認できていない。ウクライナ軍、破竹の勢いで領土を奪還= NewsWeek_Report 2022年9月12日(月) ハレイダ・ラーマンロシアによる侵略が始まって200日を超える中、ウクライナが反転攻勢を強めている。米シンクタンク軍事研究所(ISW)は9月10日、ウクライナ軍はロシア側の占領地域に「場所によっては70キロくらいまで深く入り込んで」おり、9月6日以降だけで3000平方キロを超える領土を奪還したとの見方を明らかにした。奪還した面積は4月以降のロシア軍の全ての作戦で占領された地域の面積よりも大きいという。ISWが作成した地図を見れば、ここ数日の間に東部ハルキウ州でウクライナの反転攻勢がどれほど進んたかがよく分かる。ISWのアナリスト、ジョージ・バロスはツイッターに、過去5日間のウクライナ軍の反攻の進み具合を示す短い動画を投稿した。ウクライナ軍はベリキブルルクの町を占領したと伝えられるが、現在はロシア国境から25キロくらいの地点にいるとバロスは言う。またウクライナの反攻で「ロシア軍は敗走し、ロシアの北部ドンバスの主軸(となる部隊)は瓦解に追い込まれつつある」とISWはみる。ロシアは整然とした撤退ができず、イジュームの町で包囲されるのを怖れ「あわてて逃げている」という。またISWはウクライナ軍によるイジューム奪還について「もしまだだったとしても48時間以内」には現実のものとなる」との見方を示した。イジュームの解放は、ウクライナ軍の戦果としては3月のキーウ攻防での勝利以降、最大のものとなるだろう」古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/14
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 乃木希典が明治天皇に殉じて、奥さんを道連れにセカンドインパクトを起こす(1912年)。◆ 千里の山から流れていた三波春夫の歌声がこの日を限りに千秋楽となる(1970年=大阪万博が閉幕)。◆ 毛沢東同志に取って代わろうとしたNo.2反革命分子の林彪が、家族・側近らとソ連に逃げようとするも途中ゴビ砂漠で墜落死、力尽きる(1971年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月13日】ロシアの報復機に北方領土「4島返還」に立ち返れ =前節== WEDGE REPORT 《世界潮流を読む》2022年9月8日 樫山幸夫 (元産經新聞論説委員長)制裁に対するロシア側の報復が本格的に始まった。 北方領土のビザなし渡航合意を一方的に破棄、この地域で大規模軍事演習も行われている。ロシア系ハッカー集団は日本政府のサイトに攻撃を仕掛けた。 今後も機会を見て同様の手段を弄してくるだろうが、当初から予想されていたことであり、日本としてはたじろぐべきではない。 対露関係が冷却化するのだから、ここはむしろ、領土問題を中心とする対露政策を大胆に見直す機会にすべきだ。さしあたっては、ここ数年、領土交渉の大きな障害になっていたシンガポール合意と思い切って決別し、「4島返還」という長年貫いてきた基本方針に回帰するチャンスだろう。約束破るのはロシアのお家芸 元島民らによる墓参などの手続きを簡素化した「ビザなし渡航」は、ロシア政府による5日の政令で、「効力が停止」された。ビザなしの墓参は1991年の日ソ外相による往復書簡、99年の日露間「口上書」によって合意されたが、ロシアは今回一方的に破棄した。 岸田文雄首相は6日、「極めて不当で断じて受け入れられない」と強い不快感を示し、林芳正外相は外交ルートを通じてロシア側に抗議したことを明らかにした。 日ソ中立条約無視の過去に触れるまでもなく、約束を破るのはロシアのお家芸だ。大規模軍事演習「ボストーク2022」は、国後、択捉両島を含む極東地域で9月1~7日の予定で行われている。プーチン大統領は6日、ウラジオストクで、日本への当てつけのように演習を観閲した。プーチン政権下では日露関係停滞の見通し 岸田首相は、ロシアの合意破棄非難とあわせて、「現状のような日露関係のもとでは交流事業を行う状況にない」とも述べ、いっそうの関係冷却化もやむなしとの認識を披歴した。 首相はすでに今春、「いまは平和条約交渉の展望について申し上げることはできない」(3月3日の記者会見)とも述べており、両国関係が長期にわたって停滞するとの見通しを示している。 ロシアはウクライナア侵略に対する制裁を受けて、今年春以降、欧米と並んで日本を「非友好国」に指定、平和条約交渉の中断、漁業協定の履行停止などの対抗手段を早い段階から打ち出してきた。首相がきびしい認識を持つのは当然だ。 ウクライナ情勢の帰趨、プーチン政権の将来がどうなるかなど不透明な要素はあるが、プーチン政権が継続する限り、日露関係が容易に好転する可能性は少ない。しかし、「ポスト・プーチン」の時代の到来などあらたな状況が生じれば、日露対話は再開される。それに備えて、あらたな方針を取りまとめておく必要があろう。従来の外交成果を崩壊させた「2島返還」 真っ先に見直されなければならないのは、「4島返還」を放棄したシンガポール合意だ。2018年11月、当時の安倍晋三首相がプーチン大統領とシンガポールで会談した際になされた。 これについては、多くの機会に論じられてはいるから簡単に触れると、「1956年の日ソ共同宣言を基礎として平和条約交渉を加速させる」というのが主な内容だ。 日ソ国交回復で合意した56年の共同宣言には、北方4島のうち、歯舞、色丹2島の日本への「引き渡し」が明記されている。国後、択捉両島については言及がないため、共同宣言を基礎とすることは、2島返還への方針転換を意味すると解釈された。 「2島返還」の合意は、「4島返還」という従来の一貫した方針と全く矛盾する。反対する外務省のロシア専門家らを中心に、閣議決定での方針変更が伴わないことなどから、合意などとはいえない、とことさら軽視する向きもある。 しかし、安倍首相はシンガポール会談直後の11月26日、衆院予算委員会で方針転換であることを事実上認め、次のように述べた。 「私たちの主張をしていればいいということではない。それで70年間(状況は)変わらなかった」「私とプーチンン大統領の手で必ずや終止符を打つ」――。 4島返還には成算がないと暗に指摘、2島返還で決着させたい思惑が伝わってきた。 たしかに、56年の日ソ共同宣言では引き渡される島として明記されたのは歯舞、色丹だけだが、国交回復交渉の日本全権とソ連外務次官との交換公文で、間接表現ながら残り2島の交渉継続が盛り込まれている。93年の細川護熙首相とエリツイン大統領(いずれも当時)による東京宣言でも、4島名をあげ、「帰属問題を解決する」と明記された。 シンガポール合意はこうした経緯を全く無視し、それまでの交渉で積み重ねてきた成果を一瞬にして崩壊させた。日本固有の領土である国後、択捉の返還を断念、主権放棄ともいえる外交上の大失策だった。 亡くなった安倍元首相の政策をことさら糾弾するのは本意ではないが、こうした厳しい指摘は、筆者を含め元首相の生前から少なからずなされていた。死後に始まった批判ではないことを指摘しておきたい。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/13
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ ヒトラーが集会で演説をぶっていたギャラリーをたしなめ、政治活動家としてスカウトされる(1919年)。◆ かたや、フランスの洞窟で原始時代の人間がやらかした落書きが、1万5000年ぶりに見つかる(1940年)。◆ 日本と並ぶエチオピアの天皇制が廃止、社会主義者によって打倒されたことから以後左派・革新への恐怖心が日本中を覆い尽くす(1974年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月12日】コラム:エリザベス女王、英国の脱工業化を支えた「ブランド力」= REUTERS_Column 2022.09.09 [ロンドン 8日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 英国のエリザベス女王は、同国が苦難を切り抜ける上で多大な貢献をしてきた。8日に96歳で死去した女王が即位した時代の英国は、当時のアチソン米国務長官から「帝国の地位を失ってその役割を見出せないでいる」と辛らつに批評されるほど沈みきった10年のまっただ中だった。それから70年にわたる女王の在位期間は新たな尊厳と安定をもたらし、英国は工業国から世界にさまざまなサービスを提供する国へと脱皮した。女王の即位した時期と現在は、経済的に幾つか重なる部分がある。1950年の英国は、工業製品の貿易収支は黒字だったが、食料と素材の輸入に伴う赤字を埋めるには不十分で、戦時に膨れ上がった政府の債務は国内総生産(GDP)の200%を超えていた。今年の政府債務も再びGDP比100%に向かいつつあり、サービス貿易の黒字は急拡大している輸入エネルギーの費用を賄いきれないかもしれない。結局今も70年前と同じく、英国が一定の生活水準を維持できるかどうかは、外国からの投資マネーをどの程度呼び込めるかに左右される。実際、英国が世界中の資金を集める役割を担ってきたというのは、女王の在位期間を通じてずっと続いてきた特徴の1つと言える。女王が即位したちょうどその頃、米国で各種規制が変更され、膨大な金融活動がロンドンのシティーにやってきた。英国はいわゆるユーロドル市場をうまく活用できたことで貿易赤字のファイナンスにつなげた。海外の投資家を安心させたのは、法令に対する高い信頼性と国家統治機構の安定性だ。女王はこうした英国の国家的枠組みの柱の1つだった。英国は1688年の名誉革命以降、国王が君臨して議会が統治する立憲君主制を維持しており、国王はしばしば表に出ない形でその役割を果たしている。エリザベス女王は、決して国論を二分しない公式メッセージを発信する完璧な能力を備えつつ、計15人の首相から定期的に政務の報告を受ける場を設けていた。ここからは、英国には時おり政治的、経済的な危機が訪れるとしても、憲法上の土台部分は堅固さを保ってきたという歴史がはっきり読み取れる。同時に女王は、対外的な英国の代表者としても強い影響力を発揮してきた。英国製品は女王のイメージとの結びつきによって計り知れないほどの魅力を与えられた。王室から「女王陛下御用達」を認められた自社製品が高く評価されている英企業は800社に上る。さらに女王は1950年にGDPの約5%だった英国のサービス輸出を、2019年時点で約15%まで高まるのを後押しした面もある。王室が年間3200におよぶ公式行事に出席し、数多くの外国訪問をこなしていることは、ある種の大規模な英国ブランドの売り込みキャンペーンの一環として機能している。だからこそ米国人がロンドンのホテルに殺到し、世界中の富豪はイングランドの田舎に不動産を持つことに憧れ、中国人は子どもたちを英国の学校に留学させようとするのだ。その意味で、女王は究極の「英国ブランド大使」にほかならない。女王はこのブランド大使として、金銭面でも素晴らしい価値を生み出している。2017年にコンサルティング会社ブランドファイナンスが見積もったところでは、女王は英経済にグロスベースで年間18億ポンドと、王室の年間経費3億ポンドをはるかにしのぐプラス効果をもたらしつつ、670億ポンド相当の有形・無形の資産を蓄積している。英国の「ソフトパワー」に関する数々の研究で、女王が突出した存在として取り上げられているのも何ら驚くに値しない。だが、英国はこの安定した対外イメージを当たり前と考えることはできない。過去10年で、スコットランドでは独立の是非を問う住民投票が実施され、独立賛成派が反対派に迫る勢いを示した。英国が欧州連合(EU)から離脱して2年を経た今は、北アイルランドを巡る新たな緊張も生じている。ジョンソン前首相は、EU離脱を強行するため議会を一時閉会してまでEUと離脱協定書に調印したものの、その後協定書の一部内容を破棄するとほのめかした。女王は憲法上の役割をきちんと果たしたとはいえ、この間の混乱で政治の安定を確保するという面で君主の力には限界があると世界は思い知った。女王の遺産の1つには、現代英国において類を見ないほどの人気の高さもある。女王の在位70年記念式典開催中にユーガブが行った調査によると、国民の62%が君主制を支持すると答えた。ただ長きにわたる女王の時代が終わったことで、英国の統治機構がこれまでずっと維持してきた魅力はどれほど女王の存在に負う部分が大きかったかが、今後明らかになってくるだろう。英エリザベス女王、昨年のフィリップ殿下死去で「人生に大きな穴」 =CNN 2022.09.09= (CNN) 英エリザベス女王は夫フィリップ殿下の死去後、「人生に大きな穴」が空いたような心境だと話している――。2人の息子のアンドルー王子は昨年4月、そう明かしていた。アンドルー王子はウィンザー城近くのロイヤルロッジで礼拝に参加した後、「とても気の毒。母の支えになりたい。母はおそらく誰よりも(フィリップ殿下の死を)痛切に感じている」と語っていた。女王に生涯連れ添い、英国史上最も長く君主の配偶者を務めたフィリップ殿下は昨年4月9日、99歳で亡くなった。アンドルー王子はフィリップ殿下のことを父親として愛していたと語り、「とても穏やか人だった。問題が起きると一緒に考えてくれた」「いつでも相談相手になってくれた」と振り返った。フィリップ殿下の訃報(ふほう)に対しては、存命のすべての米大統領経験者や世界の指導者を含め、世界中から追悼の言葉が寄せられた。アンドルー王子は、王室でも「全員が大きな喪失感に包まれている」「国の祖父を亡くしたような感じだ」と説明。母親はどう感じているのかとの質問には、「ご存じの通り、女王はとても冷静な人だ」「いまは物思いにふけっている」などと語っていた。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/12
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ モハメド・アタを始めとしたアルカイダの19人のチームが、美しい国での警察の日を狙ってエクストリーム・カミカゼで世界新記録を樹立(2001年=アメリカ同時多発テロ事件)するも、1機未遂に終わって完全試合にはならず。◆ 小泉純一郎の郵政民営化テロによって、民主党ばかりか領袖レベルの党内不満分子を粗方葬り去ることに成功(2005年)。◆ ウケ狙いでやった福島第一原子力発電所絡みの報道が自爆テロだったことを、朝日新聞がエクストリーム・謝罪(2014年)。朝日ヘイターの政権当局は勿論、同業他社までも自分たちだって日常的に同じことをやってることを棚に上げて集中砲火する事態に。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月11日】大谷かジャッジか......MVP論争の裏事情= NewsWeek_Column_2021年09月07日、 プリンストン発 日本/アメリカ・新時代; 冷泉彰彦アメリカでは、メジャーリーグを構成するアメリカン・リーグ、ナショナル・リーグのMVP(最優秀選手)のタイトルは、大きな価値があります。1度でも獲得すれば、球界の頂点を極めたこととなり、野球の歴史に残る、つまり全ての野球ファンの記憶に残るからです。ちなみに、二刀流(ツーウェイ)として唯一無二の存在である大谷翔平選手は昨年2021年のアメリカン・リーグのMVPに満票で選ばれました。成績は、先発投手として9勝2敗、防御率3.18、打者としては本塁打46本、打点100、つまり投打の両方で超一流の成績を残したことが評価されたのです。その大谷選手の今年の成績は、現地9月5日終了の時点で、投手としては11勝8敗、防御率2.58、打者としては本塁打32本、打点85と前年度同様に投打ともに超一流の成績を維持しています。特にピッチングに関しては、安定度が大きく増しており、少ない球数で多くのイニングを抑えています。その結果として、現時点では「規定投球回」と「規定打席」の双方に達しています。ですから、野球専門のTV局、MLBネットワークの放送で常に画面下に表示される個人成績では、「本塁打、打点、防御率、奪三振」の4部門で「ベスト5」に名前が表示されるという現象が起きています。前代未聞の事態です。シーズン通算でも双方を達成する可能性があり、だとすればこれは大変なことです。ところが、今年のアメリカン・リーグには、強力なライバルが登場しています。ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手です。もちろん、二刀流ではありませんが、現時点では、本塁打54本、打点117と圧倒的な強打を見せつけています。そこで、アメリカのスポーツメディアでは、アメリカン・リーグのMVPは大谷か、ジャッジかという論争が日々ヒートアップしています。投打共に驚異的な大谷の成績まず、大谷選手については数字的には、全く文句のつけようがありません。現時点でも驚異的な数字だからです。仮に規定投球回と規定打席の双方を達成して、なおかつ勝ち星を2つ程度上乗せし、防御率を微増程度に抑え、ホームランを35〜38ぐらいに伸ばして打点を限りなく100に近づけたとしたら、それだけで超絶的な成績になります。ジャッジの存在がなければ、文句なしにMVPです。一方で、ジャッジの場合は、現時点ではやや有利と言われていますが、極めて具体的な2つの目標が基準となる、そんな暗黙の合意ができつつあります。1つは「本塁打61本」という数字です。これはアメリカン・リーグの年間本塁打記録として、ジャッジの大先輩であるヤンキースのロジャー・マリスが1961年に達成した記録です。この数字の意味は重く、仮に上回れば、MVPはほぼ当確になると言われています。実は、年間61本というのはMLBの最高記録ではありません。その上には、▽73本・・・バリー・ボンズ(2001年) / ▽70本・・・マーク・マクガイア(1998年) / ▽66本・・・サミー・ソーサ(1998年) / ▽65本・・・マーク・マクガイア(1999年) / ▽64本・・・サミー・ソーサ(2001年) / ▽63本・・・サミー・ソーサ(1999年)という数字があります。マリスの記録は年間本塁打のランキングで言えば、7位に過ぎません。では、どうしてそのマリスの記録が意識されているかというと、アメリカン・リーグの新記録になるというのは建前で、本当の意味は裏に隠されているのです。どういうことかというと、ボンズ、マクガイア、ソーサの3人は、禁止薬物の使用履歴が報告されているからです。現在のような厳格なドーピング検査のない時代であり、リーグや連邦議会の調査報告という一方的なデータだけではあります。ですが、野球界としては、事実を重く受け止めており、3人の記録を「100%立派な記録」としては認めていません。具体的には、「記録は抹消しない」が、結果的に「3人ともに野球殿堂入りは却下」という措置となっているのです。つまりは、この6つの年間記録は公式記録ではあるものの、野球の歴史の中では100%の名誉としては記憶されていません。面倒な話になりますが、仮にジャッジ選手が62本を打てば、公式記録としてはアメリカン・リーグの年間新記録ということになるのですが、本音の部分では正直ベースでのメジャーの年間本塁打新記録という評価になるのです。後半に急失速したヤンキース2つ目は、所属チームであるヤンキースの成績です。一時は完全独走態勢だった今年のヤンキースですが、8月からは突然「崩壊モード」に入ってしまっていました。仮にこのまま、レイズなどに逆転されて東部地区の首位から陥落するようですと、ワイルドカードゲームを勝ち上がって善戦したとしても、公式戦としては記録的な崩壊劇ということになります。そうなると、ジャッジ選手の成績の印象も弱くなってしまい、大谷選手とほとんど対等の立場で比較されることになります。非常に単純化して言えば、ジャッジ選手が「62本」を打って、ヤンキースが地区優勝すれば、投票権を持つ記者たちの多くがジャッジ選手をMVPに選ぶと思います。データの単純比較ではなく、印象の強さ、野球史における意味の大きさという評価基準からはそうなります。それはともかく、8月29日から31日、アナハイムで行われたヤンキース対エンゼルスの3連戦は非常に見応えがありました。優勝の可能性はほぼ消えたエンゼルスですが、初戦と第3戦の2試合、大谷選手が決勝本塁打を打ち、それぞれ1点差を守り切ってヤンキースを下したのでした。これでヤンキースは8月を10勝18敗で終えることとなり、選手たちの目は死んでしまいました。ヤンキースは、その後も2連敗しチームは全面崩壊に直面。けれどもジャッジ選手の奮闘で最悪の事態は回避しています。エンゼルスも、今になってようやく、大谷選手の頑張りにチームが反応し始めました。MVPの行方も気になりますが、この1週間だけを見ても、この2人の選手の球界における存在感は圧倒的と言えます。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/11
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ スターやヒロインが互いに引き抜き合戦になるのを防ぐため、日本の5大映画会社でカルテルを結成(1953年=五社協定)。◆ フランスが生んだ死刑器具のギロチンがこの日を限りにお役御免となる(1977年)。◆ 木村剛の銀行商売がぶっ潰れ、財務省がその尻拭いをさせられる破目に(2010年= 日本振興銀行が経営破綻)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月10日】働き方改革クイズ「月末の金曜日は早めに仕事を終えて幸せに過ごす」キャンペーンの名前は?= NewsWeek_Column_2022年09月02日 たかがジョーク されどジョーク 早坂 隆 ◇ ◇ ◇「働き方改革」と言われるようになって久しい。気になって調べてみると、「働き方改革実現会議」が発足したのが第3次安倍内閣時の2016年。同年、「働き方改革担当大臣」も設置された。初代大臣は自民党の加藤勝信氏。「懐かしのクイズ問題」として出題されたら超難問となろう。働き方改革が掲げられた背景には、労働人口の減少や、労働生産性の低下といった問題があった。具体的には「長時間労働の是正」や「多様で柔軟な働き方の実現」などが目指された。それでは、ここで問題。2017年に導入された「月末の金曜日は早めに仕事を終えて幸せに過ごす」というキャンペーンの名前は? 答えは「プレミアムフライデー」。やはり、なかなかの難問である。「一億総活躍社会」という言葉も生まれたが、その後の2019年末から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大は、「働き方改革」をも直撃した。もはやプレミアムフライデーどころではなくなったのである。しかし、世の中とは皮肉なもの。人々の働き方を変えたのは、改革よりもパンデミックであった。とりわけ、リモートワークは一定程度定着した。「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた「ワーケーション」という造語も広まった。政府はスタートアップ支援の強化にも取り組んでいる。働き方の多様性は以前よりも進んだように見える。 それでも無論、「コロナ前とほとんど変わらない」という声もよく聞く。私はいろいろな出版社の編集者と仕事をするが、会社によって「ほとんど在宅勤務になりました」という人もいれば、「以前と一緒です。毎日、超満員の通勤電車です」という人もいる。同じ編集者でも随分と状況が異なるようだが、このコラムの担当者がどっちだったか、思い出せない。「企業秘密」ということにしておこう。結局、私たちの「働き方」は変わったのだろうか。もしかしたら数年後には、「ワーケーション」が超難問クイズの解答になっているかもしれない。・・・・・・最後に今回はもう1つジョークを。【成功の秘訣】とある大富豪が言った。「私が成功した秘訣だって? それはまず早起きを徹底したこと。そして遅くまで働き通したこと。最後に油田を掘り当てたことさ」中国が日本制圧に要するミサイルは「647発」= NewsWeek_Column_2022年09月07日 たかがジョーク されどジョーク 早坂 隆 ◇ ◇ ◇ 息子の質問に対して詳細に即答する将官。どうやら日本に対する攻撃作戦は、随分と綿密に立てられているらしい。 「647発」どころか、現実はさらに厳しい。中国軍は既に日本全土を射程に収める中距離ミサイルを2000発ほど保有しているとされる。台湾有事の際、中国は日本国内にある米軍基地への先制ミサイル攻撃を想定しているともいわれる。中国は最新鋭兵器、極超音速ミサイルの開発も進めている。マッハ5(音速の5倍)以上の速度で飛行し、複雑な軌道を描くこともできる極超音速ミサイルは、アメリカのミサイル防衛(MD)システムさえ回避できるという代物である。そんな驚異的な進化を遂げる中国人民解放軍は陸軍、海軍、空軍、ロケット軍などから成り、中国共産党の指導下にある。つまり、「国軍」というより実際には「党の軍隊」とも言える。一党独裁を続ける共産党の軍隊が世界最強になるという悪夢のような現実が、まさに刻々と近づいているのである。中国における国防予算の膨張は世界中が危惧するところである。2022年の国防費は前年比7.1%増の約1兆4500億元(約26兆3000億円)。これは日本の防衛予算の実に4倍以上の額だ。ウクライナ侵攻によって世界の目がロシアに向けられている今、中国は息を潜めながら各国の様子をうかがい、さらに力を蓄えている。 ただし、中国軍が本当に精強なのかどうかについては議論もある。例えば「世界最大の海軍」といわれることもある中国海軍だが、実は「これまでに敵の艦船を沈めたことがない。あるのは非武装のベトナムの漁船だけ」と揶揄されてもいる。今回のロシアとウクライナの戦争においては、ロシア軍が苦戦に陥っている要因の1つに、「ロシア軍が中国製の粗悪な軍用タイヤを使っている」という説も浮上。軍の車両が品質の落ちるタイヤを使っているため、泥土にはまるなどして十分な能力を発揮できていないという。こんな指摘をされるようでは、「本家の中国陸軍の実力はどの程度なのか?」といった疑問も湧く。無論、だからといって、日本としては油断などできるはずもない。国防に関する議論さえ、ぬかるみにはまるような国では、相手を利するのみである。 ◇ ◇ ◇ 追申 ◇ ◇ ◇ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・_?
2022/09/10
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ とあるリア充が自分の連れ合いに飽き飽きしたので、偶然乗り合わせていた飛行機の乗客22人と一緒に爆発させる(1949年=カナディアン航空機爆破事件)。◆ 競輪場で大穴が出たことからエキサイトしたおっさん連中が大暴れして、競輪場があった村を崩壊に追いやる(1950年=鳴尾事件)。◆ 1991年 - SMAPが『Can't Stop!! -LOVING-』をリリースしメジャーデビュー。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月09日】これを読んで僕が「統一教会擁護派」か判断してください(パックン)= NewsWeek_Column_2021年09月06日、 パックンのちょっとマジメな話 パックン(パトリック・ハーラン) 炎上ではないが、なんだかくすぶっているようだ。先日、テレビ番組『ビートたけしのTVタックル』で僕がある発言をしたあと、少し珍しい現象が起きた。基本的にリベラルな僕はだいたい「左」から褒められ「右」から叩かれることが多いが、今回は逆パターンになった。それは今度の臨時国会で旧統一教会と政治家の接点を追及するべき否かというテーマで討論しているときの僕の発言だった。ネットニュースの「パックン『統一教会問題はもういい!』」などという見出しが広まり、僕が教団と政治家との関係は気にしないと言っているように捉えられているようだ。まあ、それなら叩かれるのもわからなくはない。でも、本当に言いたかったことが伝われば(ほめられなくても)たたかれることはないと僕は推測する。かなり「普通」のことしか言っていないからね。議論が白熱していたせいか、僕があまり討論番組に慣れていないせいか、それがうまく伝えられなかったようで本当に悔しい。ということで、ここで再チャレンジしよう。まず、僕の発言が被害者に冷たく聞こえたことを、一番残念に思っています。傷ついた方がいらっしゃるならば心からお詫びします。しっかり反省して、今後気を付けることを約束します。また、はっきり言っておきましょう。僕は悪徳教団が大嫌いだ。人をだましてはいけない。信仰や不安、孤独感などを利用して商売することを迷わず非難したいし、立場のある方にもそう願いたい。「接点」問題はメディアに任せよう僕が言いたかったのは「悪質な商法を用いる教団が許されるべきだ」、「政治家は付き合いに責任を持たなくていい」、「被害者のことを忘れよう」などでは全くない。むしろ、逆のことだ。国民を悪徳商法から守るために、クリーンで信頼できる政治を構築するために、次の被害者を出さないために、「総論的なルール作り」に議論を集中させてほしい、ということです。政治家が非道な組織と癒着があるなら、ぜひそれをメディアで明かしていただきたいし、選挙中に他党の政治家がそれを武器に攻撃することは民主主義の健全な自浄作用だと思う。ただ、一つしかない国会の限られた時間を政敵叩きに費やすよりも、再発防止策を検討することに充てた方がいいのではないでしょうか。(ほかにもエネルギー、安全保障、経済、教育、環境などなど、取りかからないといけない課題が山積しているし)。もっと責任追及や調査がしたいならば、それ専用の特別委員会を設置すればいいし、国会でその結果発表を行うのも手だ。だが、国会は各党の各議員が日本をよりよくするための提案を出して、みんなで考えて直面している問題の解決策を打ち出す場ではないでしょうか。「〇〇さんはいついつどこどこで旧統一教会と接点を持った!」という話はメディアに任せよう。もちろん、議員がテレビなどでそうした批判を行ってもいい。ただ、国会で議員から聞きたいのは例えば「○○が発覚した団体は税制で宗教法人の優遇を失うことにしよう」とか、「過去に○○があった場合、組織の名称変更は認めないことにしよう」とか、「○○年以内に民事または刑事の裁判で訴追され、敗訴した組織に議員は付き合いを持ってはいけないことにしよう」などという提案。つまり、過去の各論ではなく将来における対策の総論のことだ。これは被害から目線をそらすものではなく、被害者を減らすためのルール作りだ。過去の過ちを責めるのはほかの場所でできるが、立法は国会でしかできない。そこに力点を置くことが本当に旧統一教会問題に取り掛かるということではないか。ついでにお伝えしたいが、安倍元首相の国葬についても「ゲキ押し」は全くしていない。国葬をやっても、やらなくても、僕はかまわない。僕は政治理念も安倍さんからは遠いし、会ったことはあるが個人としても関係をもってもいない。「国葬法」を作ればいいのでは?僕は、国葬の基準に関してもぜひルールを定めてほしいと言いたかっただけ。憲政史上最長の政権を築いた元総理大臣が暗殺された場合に国葬を行わないことにしても文句はない。ただ、国葬はいつ、誰のために行うものなのか、教えていただきたい。「(W学園(森友・加計)、桜を見る会など)疑惑を抱えたまま亡くなった人の国葬はしない!」といった選別基準だけでもいいから、知りたいのだ。決定のプロセスに問題があるならば、「国葬は衆参両院の採決によって決定する」などの法律を作ればよいでしょう。その法案の審議も、せっかくなので国会でぜひ行っていただきたい。以上が僕の言いたかったことだ。さあ、ここでは伝わったかな? この度は配慮が足りなくて失礼しました。今回も足りなくてまた叩かれるかもしれませんが、(鉄も叩かれて強くなるし)それでまた自分の伝え方、考え方を鍛えるチャンスだと思い、真摯に受けとめたいと思います。あと、レギュラー読者のみなさん、今回のコラムはいつものように「オチ」を付けなくてすみませんね。自分の反省も含めて、まじめな問題に真剣に取り組みたくてオトさないことにしたのだ。次回はいつも通り、不真面目に行くからよろしくね! 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/09
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ ナチス・ドイツが、弾道ミサイルをロンドン市民に対して初御披露目(1944年)。だが戦局を逆転するまでには至らず、焼け跡でデブ総理がVサインをしたパフォーマンスが大ウケに。◆ 2ヶ月前の総選挙での歴史的な敗北で手札が尽きた日本社会党が、最後の切り札として憲法学者のオバさんを委員長に(1986年)。取り敢えずやるっきゃない!さりとて、これが衰退の助走。◆ 池袋にてデュラララ!!が現実のものとなる事態に(1999年=池袋通り魔殺人事件)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月08日】佐世保基地の目と鼻の先「ハウステンボス」は、中国共産党幹部の子弟が買収= NewsWeek_Column 2022年9月6日(火) 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)長崎県にあるテーマパーク「ハウステンボス」が、香港の投資会社PAGに売却されることが8月30日に発表された。問題は、PAGが中国政府と関係が深く、ハウステンボスから約15キロ先に海上自衛隊と米海軍の重要拠点である佐世保基地が存在することだ。]PAGの単偉建(シャン・ウエイチエン)会長兼CEOは、文化大革命後に再開された中国人留学生派遣の第1陣の1人としてアメリカの大学院を卒業し、中国鉄鋼大手の宝鋼や中国銀行の経営にも携わってきた。これほど特権的な地位にあるなら、ほぼ確実に中国共産党幹部の子弟である「太子党」で、共産党員だ。国外の中国人反体制派の一部では、単は党のスパイとして知られている。既に判明しているように、中国は目立たない形の戦略として、軍事基地や各国大使館などの重要施設付近にある不動産を購入してきた。2015年には、中国の国政助言機関である人民政治協商会議の元委員が率いる中国企業が、オーストラリア北部ダーウィンの商業港を99年間賃借する契約を締結。同港の敷地から4キロ以内にあるクナワラ海軍基地は、インド太平洋地域でのアメリカの軍事活動の拠点でもある。7月には、中国企業が米ノースダコタ州で約120ヘクタールの土地を購入したと報じられた。トウモロコシ加工工場を建設する予定だが、中国のスパイ活動の一環だと疑われている。問題の土地から車で20分の場所に、最先端の軍用ドローン(無人機)を擁するグランドフォークス空軍基地があるためだ。ドローンや衛星の信号の捕捉に受動的な盗聴デバイスを使えば、中国は気付かれずに情報収集できると、ある米空軍関係者は指摘する。この件は現在、米政府の調査対象だ。日本も無関係ではない。一昨年に明らかになった日本政府の調査では、国内の軍事的重要施設に近い森林や都市部不動産の買収に、中国系資本が関与したと疑われるケースは約80カ所に上っていた。その戦略的意図を懸念して、外国資本による不適切な土地取得・利用を防ぐため、昨年6月には重要施設の周囲およそ1キロ以内などを注視区域とする重要土地利用規制法が成立した。だが「1キロ」という制限は、高度な侵入型監視技術への対策として十分ではない。さらに、同法の対象は陸地に限られるため、ハウステンボスの場合は意味がない。同テーマパークの敷地内にはマリーナがあり、小型でも装備の整ったボートなら佐世保基地へ簡単に到達可能だ。つまり、基地の軍事活動を海上から至近距離で偵察できる。中国が極めて得意とする潜入・情報収集手法、すなわち個人レベルでの関係構築に対しても同法は効果がない。ハウステンボスや中国が容易に買収・ネットワーク化できる近隣の商店が、米軍や自衛隊の関係者を対象とした割引制度を設定したら? 彼らが提示する身分証明書はその場でスキャンして保存し、分析することができる。標的として選ばれた人物は何げない世間話を皮切りに、次第に「友情」関係に引き込まれる。利用価値がより高い相手なら、弱点や個人的欲望の対象(金銭、名誉、セックス、恋愛、友情、愛国心......)を注意深く見極める。時間をかけて信頼を築き上げたら、いよいよ「収穫」の時だ。罠にはまった標的は「友人」に抵抗できない。1946~49年の国共内戦中、中国共産党が常套手段としたこの戦略は現在も世界各地で実行されている。豊かな収穫が見込める作戦現場として、ハウステンボスはうってつけではないか。奪還したヘルソンの一部にウクライナ国旗が翻る= NewsWeek_Column 2022年9月5日(月) ファトマ・ハレドウクライナ軍は4日、南部ヘルソン州のヴィソコピリア村の病院にウクライナ国旗を掲げた。昨年3月3日、ロシアのウクライナ侵攻開始から1週間後にロシア軍に制圧されたこの地域の奪還に成功したからだ。ヘルソン州議会のユーリー・ソボレフスキー第一副議長はテレグラムで、ヴィソコピリアがロシアの支配から解放されたと発表した。ケルソン州の北、ドニプロペトロフスク州との行政上の境界に位置するこの村は、ドニエプル川の黒海への出口にあたり、戦略的に非常に重要な場所だ。2月24日の侵攻開始以来、ロシア軍は数十の町や村を占拠した。多くの住民は自宅を出て、逃げざるをえなかった。ロシア軍支配地域から脱出した人々の中には、徒歩や自転車、車椅子で、必死に逃げてきた人々もいた、と米公共放送ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は7月に報じている。ロシア軍の弱点を叩くソボレフスキーは、ウクライナ軍は5日に反撃を開始し、ヘルソン地域でいくつかの目標を達成することに成功したと語った。ロイター通信によると、ソボレフスキーはへルソン、ベリスラブ、カホフカ地区でのウクライナ軍の反撃に触れつつも、「今は特定の勝利について話す時ではない」と述べ、「今こそ我が軍を支援する時だ」と言った。ウクライナ軍は、南部での攻防について情報は明かさないとしている。だが大統領府は同地域で「大きな爆発」と「厳しい戦闘」があったことを発表し、ウクライナ軍は弾薬庫と、ロシア軍に物資を送るために必要なドニエプル川にかかる大きな橋を破壊したと付け加えた。イギリス国防省は3日、ウクライナ軍は最近、ロシアの指導力や管理力の低さ、後方支援の薄さを利用して、ロシア軍に対する勝利を前進させたと発表した。さらに、ウクライナ空軍はムィコラーイウ地方で「カルトグラフ」と名付けられたロシアの偵察用ドローンを撃墜した。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/08
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 後に世界の感情の中心の座をスペインより奪ったブラジルがポルトガルの胎内から、燦々と輝く光の中誕生した日(1822年)。◆ 後に世界のインターネットの中心の座をYahooより奪ったGoogleが、2人の大学院生の妄想から誕生した日(1998年)。◆ 後にオリンピック開催の座をスペインより奪った日本のお・も・て・な・しが、滝川クリステルから誕生した日(2013年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月07日】貧困について書くと悪辣なDMが大量に届く この日本社会で =後節== NewsWeek_Column 2022年09月02日(金) ヒオカ(ライター)長年の友人に、大人になって初めて自分のバックグラウンドを話したことがある。すると友人は驚き、「ズボラなだけだと思ってた」と言った。その友人には、靴や服など、穴があくまで着ていたことをよくイジられていた。身なりに無頓着ゆえに、買い替えないだけだと思われていたらしい。外出自粛の呼びかけにある「家は安全な場所」という前提「見えている景色の違い」を感じる場面は、生活のいたるところにある。たとえば、コロナ禍での「ステイホーム」の呼びかけ。もちろん感染対策として外出を控えてもらうことは大事なことだろう。しかし、図書館の閉館のニュースを聞き、胸がとてもざわついた。家にエアコンがない、虐待や夫婦喧嘩が絶えず家にいられないという子どもにとって、公共の施設は居場所となりうる。「家が安全であるという前提」があってこそ、ステイホームは成り立つ。ステイホームの渦中、大学ではオンライン授業になり、校内への立ち入りが禁止になった時期もあったそうだ。しかし、そもそもネット環境がない、パソコンを買えないから持っていない、一人になれる空間がない。そんな大学生だっているはずだ。しかし、そういう人たちの存在は想定すらされていないのである。「買い物は投票」というメッセージをSNSで何度も見ることがあった。ファストファッションなど安い製品は、その生産工程に搾取が潜んでいることが多いから、買うのは控えよう、というものだった。企業理念に賛同できないから、その会社の製品を買わない、という選択肢をとる人もいる。もちろん、個人の心がけならばどうぞご自由にといったところだろう。しかし、ファストファッションを買う人や、自分の理念と合わない会社の製品を買う人を非難したり馬鹿にしたりする人まで現れた。購買を決める要因を「理念」に委ねるのは、ある程度の経済力があってはじめてできることだ。とにかく安いものを、1円でも安くという姿勢が非難されるとき、「切り詰めないと生活が崩壊する」人たちの存在は視界に入っていないのだろう。個人に見えている世界はそれぞれであり、すべてではない同じ世界で同じ時を生きていても、見えている景色はまるで違う。相手の置かれている状況が見えなければ事情を慮ることもできない。そして時に誤解や摩擦、軋轢が生じてしまう。見えている景色が違うが故に生じる軋轢で、深刻なものがあった。コロナで困窮する人々に、「普段から備えておかないからそうなるんだ」「そんな不安定な仕事に就くからいけないんだ」そんな言葉を投げかける人が散見された。日頃から貯金ができる収入を得られ、リモートワークに対応してくれる規模の会社に勤めている人には、少しでも休めば生活が脅かされ、非常事態でも出勤し続けなければならない人たちの存在は、視界に入っていないのかもしれない。自分の想像が及ばない属性に対し、人はどこまでも冷酷になる。簡単に「自業自得」「支援に公金を使うべきでない」といったジャッジを下してしまう。 貧困家庭への支援に対するバッシングも、本当に根強いものがある。「なぜ働かない親の家庭のために、税金を使わないといけないんだ。不公平だ」「貧しければ部活動や習いごと、進学が制限されるのは当たり前だ」そうした言葉を投げかける人たちは、選ぶことができない生い立ちによって、塾に行けず、習いごとはもちろん、お金がかかる部活さえさせてもらえない、進学を許してもらえない、そんな現実の中で生きなければならないどうしようもない悔しさを経験したことがないのだろう。私が発信を続けていて感じることは、声が大きい人、社会のシステムを作る側の人には、圧倒的にネイティブ強者が多いということだ。政治家を見れば、世襲で一度も貧困を経験したことがないという人は少なくない。有名私立一貫校から官僚に、というのもよく聞くケースである。またマスコミ、もっと言えば記者という仕事は、社会のエリート層が多い職種である。出版業界も、特定の有名私立大学の出身者が多かったりする。もちろん例外だってあるだろう。しかし、全体的に見れば、生まれながらの強者はエスカレーター式に社会の強者になっていく。そして、隔絶された空間を、社会全体だと思って生きていく。この世は分断され切っている。そんな強者によって作られた社会は、時に弱者には生きづらい。見えない貧困はないものにされて、社会の初期設定に組み込まれていない。極度の貧困は想定されておらず、必要な支援は届かない。学歴がないと就活で不利になるが、進学するお金がない。/ 体が弱いが、病院に行くお金がない。/ 虐待やDVから逃れたいが、一人暮らしするお金がない。/ 住所がないから、いろいろな手続きに支障が出る。私は可視化したい。そんな社会からこぼれ落ちる人たちの存在を。普通の人が手にする当たり前が、手に入らない世界から見える景色を。そんな思いから、今も発信を続けている。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/07
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 8月37日な君は明日か明後日か明明後日の予習をした方がいいかもしれない。いやはや、“松崎しげるの日(日本記念日協会認定)”なんだ!!?◆ いやいや、ロリコンで妹萌えな某守護天使によれば、本日は世界人類の最も聖なる日である妹の日とのこと。◆ パレスチナのゲリラが、一遍に5機の航空機をゲットする快挙を達成(1970年= PFLP旅客機同時ハイジャック事件)。ヨルダンの砂漠へ全機集めたものの、使い途に困り結果的に爆破処分する破目に。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月06日】貧困について書くと悪辣なDMが大量に届く この日本社会で =前節== NewsWeek_Column 2022年09月02日(金) ヒオカ(ライター)貧困をテーマにした記事が公開されると、多くの人から理解を得られる一方で、目も当てられないようなコメントがたくさん付く。しかし、無理解の根源は、悪意よりも、単にごく身近に困窮している人がいないことからくる無知にあるのかもしれない。 地方の貧困家庭に生まれ育ち、現在はライターとして活躍するヒオカ氏が、初の著書『死にそうだけど生きてます』(CCCメディアハウス)を出版した。制服が買えなかったこと、1円の中古で買った参考書で独学し大学受験に挑んだこと、大学に入ってからもパソコンを買えず、劣悪な環境のシェアハウスを転々とせざるを得なかったことなど、個人の半生を通して見えてきた社会をエッセイ仕立てで書いた。「貧しければ部活動や習いごと、進学が制限されるのは当たり前だ」。時にそんな言葉を投げつけられながらも、ヒオカ氏はなぜ書き、発信を続けるのか。 ◇ ◇ ◇貧困家庭の子である私は生まれてきてはいけなかったのか?「貧乏なら子どもを生むな」「ちゃんと親が働かないからそうなるんだろう」「この人の体験を、貧困なら子どもを生むなという啓蒙に使おう」私が貧困家庭で育った体験について書く度、こんなDMが送られてくる。その度に、なぜ、子どもの立場である私に、わざわざそんなことを言ってくるのだろう、と複雑な気持ちになる。あまりに何度も言われると、遠回しに、生まれてくるべきではなかった存在なのだ、と言われているような気さえしてくる。「(子どもを)生んじゃいけない人が生んだから、そんなことになるんでしょう」これもまた、本当によく言われる言葉である。子どもが生まれてくる環境は、できるならば整っていたほうがいいだろう。養子縁組や里親制度で親となる人の適性や養育環境が見られるように、本来、子どもが生まれ育つための最低限の条件はあるべきなのかもしれない。しかし、予測不可能なことは起こりうる。私の父親は、私が生まれた後、働けなくなった。それまでは正社員で、それなりに収入を得ていたという。ところが、第二子である私が生まれた後、我が家は一気に困窮したのだ。このように子どもが生まれてから、たとえば事故や怪我、障害、病気などで働けなくなることは、誰にでも考えられることだろう。そして、親が経済的に安定しない中、予期せぬ妊娠などで生まれてくることだってあるだろう。「貧困なら子どもを生むな」と言っても、きっと生い立ちゆえに様々な困難を背負う子どもはいなくならない。本当は生まれてくるべきじゃなかったなんて言葉に、生い立ちを選べない子どもはさらに追い詰められる。どんな状況で生まれても、衣食住・教育・医療といった最低限の生活が守られる社会にすることが大切だと私は思う。貧困への無理解は悪意よりも無知から起きるライターとして様々なテーマで執筆し、発信するようになった。すると、読者からとても目をあてられないような悪辣な言葉が大量に吹き出すテーマと、そんなに悪いことを言われないテーマがあることに気付くようになる。貧困というテーマは間違いなく前者である。貧困は思ったより理解されていない。当事者の声を発信する度、「自業自得」「同情できない」といった感想が散見される。でも私は、それらの意見に悪意を感じるというより、単純に「知らない」という要素がすごく大きいように感じている。貧困に限らず、無理解は無知からくることが多い。私たちが日頃関わる人は、社会全体の縮図ではなく、実は社会の中でいうと、ほんのごく一部を抽出したものだったりする。私立の中高一貫校に行けば同じくらいの所得の家庭が集まっているし、大学に行けばそこは既に世の中の半分の世界なのだ(大学の進学率は約50%で推移している)。まったく違う世界を知らずに大人になり、老いていくことが可能な世の中なのである。私は「越境」した人なのかもしれない。元々住んでいたのは最貧困層が集う団地だった。そこに住んでいた子どもたちはみな中卒か高卒で働いた。中学までは色んなバックグラウンドの子が混ざり合った環境だった。しかし、高校で進学校に進み、大学に行くと、周囲は中流以上の家庭出身の子ばかりになった。自分は裕福じゃないよ、という友人の話を聞くと、「大学卒業まで一度もアルバイトをしたことがない」「習いごとをたくさんしていた」「私立の中高一貫校出身」といったバックグラウンドだったりする。そして大抵そういう人たちは「自分のバックグラウンドは中流以下」という認識だったりする。社会全体ではなく、視界に入る自分と似たようなバックグラウンドの中で比較をするからだろう。服に穴が開いているのはズボラなせいではないそんな"ネイティブ強者"と触れる中で、様々なすれ違いが生じることがある。たとえば、先日こんな会話があった。「ヒオカさんの両親、仕事なにしてるの?」「フリーターです」「ヒオカさんじゃなくて、親御さんのことだよ?」「はい、だから、親がフリーターです」「えっ......」相手はしばらく絶句していた。そんなに驚くこと?と、私も驚いた。相手からすれば子どもがいる人は定職に就いているだろう、という前提があって、それに当てはまらない存在はとても特殊なものとして映るのだろう。「なんかいつも大変そうだよね(笑)」「なぜ、一人暮らししないの?」「なんでパソコンくらい買えないの?」そんなことを言われる度、言葉に詰まった。一から事情を説明してもめんどくさいと思われそうだし、かと言って、相手が納得しそうな端的な言葉も思いつかない。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/06
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 地震で伏見城が崩壊し太閤秀吉が命拾い、前の年に血祭りに挙げた甥っ子の一族郎党の呪いと思われる(1596年)。即ち、京都三条河原で関白豊臣秀次の正室・側室・遺児ら39名が処刑される(1595年)。◆ アメリカのポーツマスで日露戦争の講和条約が締結され戦争が終結(1905年)。◆ ロバート・キャパが近くの兵士に何の注意もせずに、ベストショットのために見殺しにする(1936年=「崩れ落ちる兵士」)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月05日】ロシア侵攻から半年 ついに「大規模反攻」の勝負に出たウクライナの狙い =4/4== NewsWeek_Column_2022年08月31日、 欧州インサイドReport ・ 木村正人ウクライナ侵攻で強くなったルーブル西側の経済制裁でロシアの外貨準備高5800億ドル(約80兆3300億円)の半分が凍結され、ロシア大手銀行のほとんどが世界の決済システムから切り離された。一時、ロシア通貨ルーブルは暴落したものの、原油・天然ガス価格が高止まりしているため、ルーブルは対米ドルで2月のウクライナ侵攻前より強くなった。国際通貨基金(IMF)は今年、ロシアの国内総生産(GDP)は6%縮小すると予測する。しかし3月に多くの人が予想した15%減よりはるかに衝撃は小さい。バルト海の海底を通る天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」でロシアと直結するドイツはウクライナ戦争とそれに伴う経済制裁のしっぺ返しをまともに浴びる。ノルドストリーム1は1日最大1億7000万立方メートルのガスを送り出していたが、3000万立方メートル台前半に激減。たまらず、ウォルフガング・クビッキ独連邦議会副議長は「人々が冬に凍えることなく、ドイツ産業が深刻な損害を受けないようブロックされているノルドストリーム2がロシア産天然ガスを送り出すのを認めるべきだ」と発言した。原発がなく、ロシア産原油・天然ガスの依存度が高いイタリアでは9月25日投開票の総選挙を前に新興の極右ポピュリスト政党「イタリアの同胞」が世論調査で独走している。ウクライナ戦争における対ロシア経済制裁最大の敗者はロシアではなく、欧州だという声もある。長期戦を覚悟するプーチン氏は米欧の結束が乱れるのを待っている。月平均10万台の自動車販売が2万7000台に急落しかし、米イェール大学のジェフリー・ソネンフェルド教授らのチームは西側企業の撤退と制裁がロシア経済を破滅的に悪化させているとの研究報告を発表した。ロシアの当局発表をどこまで信じて良いかは疑わしいとして、一つの指標として平均10万台程度だった月間自動車販売台数が6月に2万7000台に落ちたことを挙げる。報告のポイントを見ておこう。(1)欧州という主要市場を失い、ロシア経済は弱体化している。ガスパイプラインのアジア転換という難題にロシアは直面している。(2)西側からの輸入が制限され、ロシア国内は広範な供給不足に陥っている。(3)ロシアの国内生産は行き詰まり、失われた企業や製品、人材を置き換える能力に欠けている。生産基盤は空洞化し、物価は高騰している。(4)GDPの40%に相当する西側企業1000社以上、100万人の雇用を失い、30年間の海外投資がほぼなくなった。(5)ロシア政府やロシア中央銀行による財政・金融介入は持続不可能だ。政府予算は赤字に転落し、外貨準備は枯渇しつつある。(6)流動性と信用が低下している。ロシアは国際金融市場から切り離され、資金調達は制限されている。英誌エコノミストは「ウクライナは軍事・テクノロジー・金融の要素が絡み合う21世紀型紛争の新時代を象徴している」と指摘している。「攻撃的な独裁国家に立ち向かうには、いくつかの面で行動を起こす必要がある。軍事力などのハードパワーは不可欠だ。民主主義国家はチョークポイントとなる敵への依存を減らさなければならない」という。日本にとり台湾が「明日のウクライナ」になる危険性は高い。日本は防衛費をGDPの2%に引き上げ、原発再稼働でエネルギー自給率(20年で11%)を高めるとともに、有事に軍事転用できるテクノロジーに関して中国への露出を減らしていかなければならない。岸田文雄首相は戦力不保持をうたった現行憲法9条の改正を急ぎ、有事に備えるべきだ。日本製コンドーム販売「岡本六君子」が利用する、「愛国ビジネス」とは?= NewsWeek_2022年08月30日 ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)中国人だから日本の着物を着るのは有罪だ──江蘇省蘇州市内にある有名な「日本風情街」で先日、日本の浴衣を着て写真を撮った女性が警察に拘束された。この話はすぐに中国のSNS上で炎上し、「小粉紅」と呼ばれる中国の若い愛国者が警察ではなく、着物の女性を非難した。着物を着る女性を最も厳しくたたき、民族主義をあおったのがネット界の有名人「愛国大V」の6人だが、皮肉なことに彼らはかつて新浪微博で日本のオカモト製コンドームを宣伝したことがある。6人は人々に笑われた。「もし中国人が日本の着物を着るだけで有罪だったら、日本のコンドームを売りさばくことも悪質な犯罪ではないか。少子化の中国で日本製のコンドームを販売するなんて、政府の3人っ子政策に違反する亡国の罪だ」と。彼らを「岡本六君子」とやゆする者もいる。長年の洗脳教育で、愛国心は中国人の最高の道徳になった。愛国やナショナリズムに関する言論が最もフォロワーを集めやすいので、「愛国商売」はネットで稼ぐ便利な手段になっている。うまく商売するためには、愛国の看板を立て、民族情緒をあおることが何よりも肝心だ。ネットで反日感情をあおりながらひそかに日本に移住するフリーライター、毎日アメリカを呪いながらアメリカに投資して家を購入した評論家......。彼らは中国政府の求めや大衆の心理をよく把握している。自らが住む民主主義の国を批判すれば、安全地帯にいながら愛国心も示せる。政府もそれを歓迎し、人民も喜び、広告費も入る。まさに中国における「一石三鳥」の儲けの王道だ。中国に生きる外国人もそれをよく分かっている。彼らは「洋五毛」と呼ばれる中国賛美専門で荒稼ぎする外国人たち。最近、新浪微博で珍しく1人の日本人男性がその列に加わった。 「中国愛」を自称するその日本人男性は、ほぼ毎日のように上手な中国語の投稿で日本をけなし、中国を持ち上げる。日本のことは「小日本」、「日本列島は古来中国の固有領土である」「天皇と岸田首相を殺したい」と過激な投稿もする。本気なのか、心の病気なのか、偽の日本人なのか、それとも商売なのか。ただ、その投稿を読むたびとても嫌な気持ちになる中国人もいる、と付け加えておく。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/05
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 兄弟をぶっ殺した李世民(太宗)が、唐の第2代皇帝として史上稀にみる名君振りを発揮し始める(626年)。◆ 無断で線路に進入してエクストリーム・下山に成功したガキのせいで、全国の蒸気機関車ファンが迷惑を被る(1976年)。◆ 1998年 - Google社設立、ビッグ・テックの一つに成りあがるとは……。 &so、浦安にもうひとつの鼠園がオープンする(2001年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月04日】ロシア侵攻から半年 ついに「大規模反攻」の勝負に出たウクライナの狙い =3/4== NewsWeek_Column_2022年08月31日、 欧州インサイドReport ・ 木村正人ロシア軍1日1万発、ウクライナ軍月3000発の大差コフマン氏によると、ロシア軍砲兵部隊は最大2000万発の砲弾を保有している。1日当たりの砲弾使用量はピークで1日2万発だったが、今は1万発程度に低下した。これに対して、ウクライナ軍の月間砲弾使用量は5000~6000発、北大西洋条約機構(NATO)仕様に切り替わった現在、155ミリメートル榴弾砲を月約3000発撃っているに過ぎない。甚大な損害を出しながらもドンバスでわずかずつ前進するウラジーミル・プーチン露大統領と「イエスマン」で固めたクレムリンの側近はロシア軍がまだ勝っているか、いずれ勝つと信じている。国内のプーチン氏支持率も戦争で70%台から80%台にハネ上がったままだ。しかしヘルソン奪還作戦が成功すれば、その幻想も打ち砕かれるだろう。経済制裁で西側からの最先端技術のサプライチェーンが遮断され、この戦争で備蓄が底をつきつつある精密誘導弾など近代化兵器を追加生産するのは極めて難しくなっている。さらにロシア軍の動きを見ると、半年が経過した無謀な戦争でかなり疲弊していることが手に取るように分かる。「プーチンの頭脳」と言われるロシアの極右思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤ氏の爆殺犯は「アゾフ大隊」のウクライナ人女性と断定しながら、ウクライナ独立記念日で侵攻から半年の節目に当たる8月24日、ロシア軍は目立った報復として、ウクライナ南部の鉄道駅にミサイル攻撃(2人の子供を含む25人死亡)を加えることしかできなかった。「ヘルソンにおけるロシア軍の攻撃能力はさらに低下」米シンクタンク、戦争研究所(ISW)は「ウクライナ軍南部作戦司令部によると、10人のロシア人破壊工作・偵察グループが8月27日にヘルソン州で襲撃作戦を試みた。10人の集団は分隊に相当し、機動部隊として効果的に活動するには小さすぎる。これが本当なら、ヘルソン州におけるロシア軍の攻撃能力がさらに低下していることを物語る」と指摘する。ウクライナ戦争で活動を停止した露独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ」のジャーナリストがつくった「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」はウクライナ国防情報部関係者の話として、現在クリミアでは10以上の破壊工作・偵察グループが中央の指揮下で活動していると報じている。戦闘員120〜150人と数人の指揮官やコーディネーターが含まれているという。同紙は「クリミアへの攻撃が何度行われてもロシアからは何の反応もない。心理的な『レッドライン(ロシアが戦術核を使用すると脅してくるとみなされていた一線)』を見事に越えた」と指摘する。クリミアだけではない。ロシア国内のベルゴロド州、ブリャンスク州、クルスク州、ヤロスラヴリ州ロストフの兵站拠点への攻撃は今年春から続いている。ウクライナ軍の死傷者は4万人とみられる一方で、ロシア軍の死傷は最大8万人とされる(米国防総省)。ロシア大統領府は8月25日、兵員不足を補うため、ロシア軍の定員を約13万7000人増やし、115万人超にする大統領令を発出し、そのための資金を提供するようロシア政府は指示された。英国防情報部「現行法ではロシアの兵力は増強できない」英国防情報部は「より多くの契約志願兵を募集するのか、あるいは徴兵制の年間目標を引き上げるのか、まだ不明だ。いずれにせよ現行法ではウクライナにおけるロシアの戦闘力を実質的に増強できないだろう。契約志願兵はほとんど新規採用されておらず、徴収兵にはロシア国外での兵役義務がないからだ」とツイートしている。軍事に詳しいシンクタンク、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のシダールト・カウシャル研究員は「ロシアには軍隊経験者が約160万人いる。大量失業で兵役に就くことを望む人はさらに増えるだろう。しかし大量の新兵を訓練するのは困難だ。数年に及ぶ長期戦を戦えるかは、ウクライナに残存する正規部隊を温存できるかどうかにかかっている」と分析する。ロシア民間軍事会社「ワグネル・グループ」は17の刑務所で最大1000人の犯罪者を説得し、月給20万ルーブル(約46万円)、死亡した場合の遺族への弔慰金、大統領恩赦で自由を得る見返りにウクライナで戦うことを約束させたと露独立系メディアは伝える。1キロメートル進軍できれば5万ルーブル(約11万5000円)のボーナスを支給するという話すらある。ヘルソンに送り込まれた露空挺部隊のパヴェル・フィラティエフ氏は自らの手記『ZOV』で、300万ルーブル(約690万円)の負傷手当を受け取った兵士にお目にかかったことがないと打ち明けている。プーチン氏の血生臭い人生を追跡してきた『キラー・イン・ザ・クレムリン(クレムリンの殺し屋)』の著者で元BBC記者のジョン・スウィーニー氏は筆者にこう語る。「プーチン氏は1989年、ベルリンの壁が崩壊するのを旧東ドイツのドレスデンで目の当たりにした。あの時と同じように市民の抗議デモがロシア全土で沸き起こるのをプーチン氏は恐れている。徴兵制を全面的に導入できないのも大衆蜂起を恐れているからだ」・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/04
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ ベッドの日であると同時にホームラン記念日。この並びからして明らかにぴーのことである。 因みに、前日: 9月2日 翌日: 9月4日 - 前月: 8月3日 翌月: 10月3日◆ イギリスがアメリカ大陸にあった植民地の独立を認めざるを得なくなり、以後200年間で地位が逆転することに(1783年=アメリカ独立戦争の講和条約であるパリ条約が調印)。◆ 下田のお寺・玉泉寺に星条旗が掲揚され、美しい国による日本の蹂躙が始まる(1856年)。タウンゼント・ハリスが初代駐日アメリカ領事。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月03日】ロシア侵攻から半年 ついに「大規模反攻」の勝負に出たウクライナの狙い =2/4== NewsWeek_Column_2022年08月31日、 欧州インサイドReport ・ 木村正人欧州の天然ガス価格を押し上げるウクライナ戦争はどう展開していくのか。ロシア軍に詳しい米シンクタンク、海軍分析センター(CNA)ロシア研究プログラム部長、マイケル・コフマン氏は8月20日、外交・安全保障ポッドキャスト「ウォー・オン・ザ・ロックス」で「ウクライナの反攻を待つ」と題し、次のような見方を示していた。「現在は戦争の過渡期だ。ロシア軍は東部ドンバスでじりじり前進する一方で、占領した領土を守る態勢に入った。ウクライナ軍はロシアの軍事能力、後方連絡線を削り取ろうと組織的な作戦を展開している。南部ヘルソンはロシア軍にとって脆弱な地域だが、必ずしも反攻の突破口になるとは限らない。ヘルソンでの反攻準備はまだ進められていないと聞いている」巧みに隠された「Kデイ」第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の「Dデイ」がカムフラージュされたように「ヘルソン(Kherson)」奪還作戦の「Kデイ」も巧みに隠された。コフマン氏だけでなく、英陸軍関係者からもメディアを通じて、しきりに「年内反攻は時期尚早」との煙幕が張られ、筆者も見事に欺かれた1人だった。5月からウクライナ軍に参加し、ヘルソンに近いクリヴィー・リフで戦闘外傷救護を指導する元米陸軍兵士マーク・ロペス氏(現ウクライナ軍少佐)は30日、筆者に「ウクライナ軍は最大12ルートの攻撃軸から一気にヘルソンに攻め込んだ。これは兵站基地クリミアの分断作戦だ」との見方を示した。コフマン氏は、ロシアが2014年から占領するクリミア半島で相次いだロシア軍の黒海艦隊司令部や軍用空港、武器・弾薬庫への攻撃についてはこう指摘していた。「どんな攻撃が行われたのかは分からない。しかし重要なのはクリミアにおけるロシアの航空支援と軍事能力を低下させる組織的な作戦をうかがわせることだ。クリミアはヘルソンやザポリージャに展開するロシア軍の兵站拠点だ。将来行うかもしれない作戦に先立ち、環境を整えるウクライナの努力のように見える」M142高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」(射程80キロメートル)による深部攻撃はロシア軍の兵站、後方連絡線に致命的な打撃を与えている。「ロシア軍は前線に弾薬を届けることが課題になっている。ロシア軍の砲撃率は低下し、作戦テンポは全般的に劇的に落ちている。しかし米欧の弾薬も無尽蔵にあるわけではない」とコフマン氏は指摘する。米欧の支援が先細りするという不安がゼレンスキー氏を早期領土奪還へと駆り立てたのかもしれない。「ロシア軍が主導権や勢いを失ったからと言って、ウクライナ軍が主導権を握るとは限らない。ウクライナ軍が何もしなければ、ロシア軍には回復する時間が与えられる。ロシア軍にはまだ相当な潜在能力がある」(コフマン氏)ロシア軍1日1万発、ウクライナ軍月3000発の大差コフマン氏によると、ロシア軍砲兵部隊は最大2000万発の砲弾を保有している。1日当たりの砲弾使用量はピークで1日2万発だったが、今は1万発程度に低下した。これに対して、ウクライナ軍の月間砲弾使用量は5000~6000発、北大西洋条約機構(NATO)仕様に切り替わった現在、155ミリメートル榴弾砲を月約3000発撃っているに過ぎない。甚大な損害を出しながらもドンバスでわずかずつ前進するウラジーミル・プーチン露大統領と「イエスマン」で固めたクレムリンの側近はロシア軍がまだ勝っているか、いずれ勝つと信じている。国内のプーチン氏支持率も戦争で70%台から80%台にハネ上がったままだ。しかしヘルソン奪還作戦が成功すれば、その幻想も打ち砕かれるだろう。経済制裁で西側からの最先端技術のサプライチェーンが遮断され、この戦争で備蓄が底をつきつつある精密誘導弾など近代化兵器を追加生産するのは極めて難しくなっている。さらにロシア軍の動きを見ると、半年が経過した無謀な戦争でかなり疲弊していることが手に取るように分かる。5月からウクライナ軍に参加し、ヘルソンに近いクリヴィー・リフで戦闘外傷救護を指導する元米陸軍兵士マーク・ロペス氏(現ウクライナ軍少佐)は30日、筆者に「ウクライナ軍は最大12ルートの攻撃軸から一気にヘルソンに攻め込んだ。これは兵站基地クリミアの分断作戦だ」との見方を示した。コフマン氏は、ロシアが2014年から占領するクリミア半島で相次いだロシア軍の黒海艦隊司令部や軍用空港、武器・弾薬庫への攻撃についてはこう指摘していた。「どんな攻撃が行われたのかは分からない。しかし重要なのはクリミアにおけるロシアの航空支援と軍事能力を低下させる組織的な作戦をうかがわせることだ。クリミアはヘルソンやザポリージャに展開するロシア軍の兵站拠点だ。将来行うかもしれない作戦に先立ち、環境を整えるウクライナの努力のように見える」M142高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」(射程80キロメートル)による深部攻撃はロシア軍の兵站、後方連絡線に致命的な打撃を与えている。「ロシア軍は前線に弾薬を届けることが課題になっている。ロシア軍の砲撃率は低下し、作戦テンポは全般的に劇的に落ちている。しかし米欧の弾薬も無尽蔵にあるわけではない」とコフマン氏は指摘する。米欧の支援が先細りするという不安がゼレンスキー氏を早期領土奪還へと駆り立てたのかもしれない。「ロシア軍が主導権や勢いを失ったからと言って、ウクライナ軍が主導権を握るとは限らない。ウクライナ軍が何もしなければ、ロシア軍には回復する時間が与えられる。ロシア軍にはまだ相当な潜在能力がある」(コフマン氏)・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/03
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ かつての千円札の顔だった日本初代の総理大臣が誕生(1841年)、奇しくも38年後には安重根義士も生を享け68年後に二人は刺客と標的として邂逅する皮肉なことに。◆ 大日本帝国が美しい国に屈服して解体され、北方領土がロシア領になってしまい、朝鮮半島は南北に分割され、台湾は国民党中国に譲渡。更に、ドサクサ紛れでフランス領だったベトナムが勝手に独立を宣言するカオスな一日(1945年=降伏文書(ポツダム宣言)に調印)。◆ モルドバの東側を流れる川沿いの地域ボス住民が、自分たちの富を搾取されるのを嫌がって民族自治を主張して独立(1990年=沿ドニエストル・モルドバ共和国)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月02日】ウクライナ戦争の帰趨を決める「ヘルソンの攻防」が始まった= NewsWeek_Column_ 2022年8月31日(水) ブレンダン・コールドニエプル川が黒海に注ぐ河口にあるウクライナ南部の港湾都市ヘルソンは、ウラジーミル・プーチンのロシア軍が本格的なウクライナ侵攻を開始した後、最初に制圧した主要都市だ。今、この都市は、ウクライナ軍が領土を奪還するための攻防の焦点だ。ウクライナ側が同市の周辺にあるロシア軍陣地を攻撃したと発表したため、ヘルソン州を奪還するウクライナ軍の試みが進行しているのではないか、との憶測も呼んでいる。「ロシアが支配するドニエプル川西岸へルソン州の占領地を奪還することは、ウクライナ政府にとって心理的にも政治的にも大きな勝利となるだろう」と、コネチカット州ウェズリアン大学のピーター・ラトランド教授(ロシア・東欧・ユーラシア研究)は言う。ロシアの手に落ちた州都はヘルソン市しかない。ヘルソンを失えば、ロシアが対岸のオデーサを奪取することもはるかに難しくなる」と彼は本誌に語った。「もっとも、ヘルソン市を奪い返してもなお、ドニエプル川東岸にはザポリージャー原子力発電所を含む広大なロシアの占領地が残る」ウクライナ大統領府は8月30日、この地域で昼夜を問わず「強力な爆発」と「厳しい戦闘」があったと報告した。同報告書は、ウクライナ軍が弾薬庫と、ロシア軍が物資の運搬に必要とするドニエプル川の大きな橋をすべて破壊したと伝えた。過度の楽観視は警戒ロシアの通信社タス通信によると、30日にはヘルソンで5回の爆発があったが、これは防空システムの作動による可能性が高い。一方、ウクライナ軍の南方作戦司令部は、ドニエプル川を渡るための舟橋やヘルソン地域の12カ所の司令部を破壊したと報告している。本誌は、ウクライナとロシアの国防省にコメントを求めた。ウクライナは6月下旬から、アメリカから供与された高機動ロケット砲システム(HIMARS=ハイマース)でドニエプル川にかかる橋を攻撃し、ロシア軍の弾薬や重機の補給を中断させている。反撃を始めたと発表したものの、ウクライナ当局は過度の楽観視を警戒している。オレクシー・アレストビッチ大統領顧問はテレグラムの自身のアカウントで、反撃について「敵を粉砕するためのゆっくりとした作戦」と表現した。「わが軍が大規模な攻勢をかけ、1時間で居住地を奪還したというニュースを聞くことを、多くの人が望んでいる」と、彼は書いた。だが今回の戦闘報道でわかったのは、スウェーデンの元首相で外交官のカール・ビルトが6月28日に語った「ヘルソン地域の支配権をめぐる戦いは、これまでのウクライナの戦争の最も重要なカギになる」という予測が確かだったということだ。ビルトは、ヘルソンには「ウクライナを黒海から完全に切り離すというロシアの明確な意図がある」とツイートした。ドニエプル川の両岸に広がるヘルソン市と州は、ロシアが2014年に占領したクリミア半島への玄関口にあたる。この地域を奪還すれば、ウクライナ軍のクリミア奪取に向けた攻撃の拠点になりかねない。ウクライナは関与を表明していないものの、クリミアではすでに、ロシアの軍事施設などを標的にした爆発事件が何度も起きている。ヘルソンは戦争が始まってすぐに陥落したため、マリウポリやセベロドネツクといった都市のように破壊されずにすみ、ロシアの占領軍による政治支配が確立している。キーウとウクライナ第二の都市ハルキウの占領に失敗したロシアにとって、ヘルソンを失うことはロシアが獲得した最も具体的な成果の一つを消し去ることになる。また、この地域にはクリミアを支える発電所や貯水池があり、農業的にも経済的にも重要で、ウクライナの黒海を通じた穀物輸送の再開にも役に立つ可能性がある。「この地域には象徴的、戦術的な重要性がある」と、地政学的戦略家のアルプ・セビムリソイは本誌に語った。さらに、ウクライナがヘルソンを取り戻すことは、「クリミア再統合のビジョンを示す」だけでなく、「黒海におけるウクライナの軍事力を向上させる部隊の配置」が可能になると述べた。また黒海経由の穀物輸出でトルコとの協力関係を強化することもできるという。ロシア侵攻から半年 ついに「大規模反攻」の勝負に出たウクライナの狙い =1/4== NewsWeek_Column_2022年08月31日、 欧州インサイドReport ・ 木村正人[ロンドン発]ロシアがウクライナに侵攻して8月24日で半年が過ぎた。原油価格が1バレル=90ドル台で高止まりし、インフレが世界をのみ込む。クリミアなどロシア占領地域の要衝を攻撃してきたウクライナは29日ついに南部ヘルソンで大規模反攻を仕掛けた。米欧の結束が乱れる冬を前に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は勝負に出た。米金融大手「来年初頭に小売物価指数は21%に高騰」英国では典型的な家庭が年間に支払う光熱費の上限が4月に1277ポンド(約20万6800円)から1971ポンド(約31万9200円)に引き上げられた。10月に再び3549ポンド(約57万4800円)に値上げされる。英コンサルタント会社によると、来年1月に5387ポンド(約87万2400円)、4月に6616ポンド(約107万1400円)に達する見通しという。7月の消費者物価指数は前年同月比で10.1%も上昇。約40年ぶりの高水準だ。英中央銀行、イングランド銀行は10月には13.3%になると警鐘を鳴らす。米金融大手シティは来年初頭に消費者物価指数は18%を突破、小売物価指数は21%にまで高騰すると予測する。エネルギーの高騰とインフレはいつまで続くのか、冬を前に英国や欧州の庶民は頭を抱え込む。・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/02
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忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢◆ 日本全国で地震の怖さを伝える政府主導のイベントが開催されるが、1月17日や3月11日を経験した今では、寧ろ火遊びの楽しさ。誰が言ったか“二百十日”、誰が決めたか“防災の日”でおじゃる丸。◆ 70年以上も自分の国を玩具にするばかりか矢鱈喧嘩を吹っ掛けていた、フランスのクソ爺ぃ=ルイ14世=様がお逝きになる(1715年)。◆ 長らく鍔迫り合いを続けていた名古屋の2つの新聞が国策の線に沿い合併(1942年)、因みに、大阪朝日新聞と東京朝日新聞が題字を「朝日新聞」に統一したのは二年前の本日夕刊紙。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年09月01日】大本営発表に過ぎない日本のGDP「コロナ前」回復 =後節== WEDGE Infinity 唐鎌大輔の経済情勢を読む視点 2022年8月25日 唐鎌大輔 (みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト)より実態のわかる国内総所得 大多数の国民は名目賃金が上がらない一方、物価が騰勢を強めている現状に満足していないはずであり、これは各種世論調査などにも表れている。当然、「実体経済が正常化を果たした」とも感じていないだろう。 景気指標としてよく取りざたされる実質GDPはあくまで生産「量」の概念だ。これに交易条件の改善・悪化(交易利得・損失)を加味して日本経済の「購買力」を把握できるようにした概念が実質国内総所得(GDI)である。 実質GDPは生産「量」を把握するが、交易条件の変化に伴う日本経済の「購買力」の実情までは把握できない。直感的に実質GDIが改善しない経済で景況感も改善しないことは想像に難くない。 実際に実質GDPと実質GDIの推移を見てみると、乖離が非常に大きくなっていることは明らかである。実質GDPは極めて緩やかながら水準を回復しているが、実質GDIははっきりと水準の切り下げが進んでいる。リーマン・ショック以降を振り返っても、資源高や円安が顕著に進む局面はあり、その都度、両者の乖離は問題視されたが、今次局面のそれは突出して大きい。ちなみにGDPに対する交易損失の比率を見ると、今期は▲2.8%に達している。 そこでGDPに対する交易損失の比率に関し、過去1年を振り返ってみれば、21年4~6月期の▲0.4%以降、▲1.1%、▲1.6%、▲2.0%、▲2.8%と改善どころか悪化ペースが加速している(図表③)。これがそのままGDPとGDIの差というわけである。 本来、一国の経済活動は生産(付加価値=GDP)、分配(所得=GDI)、支出(需要=国内総支出(GDE))のいずれで評価しても規模が等しくなる「三面等価の原則」が成り立つはずだが、日本でははっきりとそうなっていない。それどころか乖離が広がっている。 GDPとGDIの差である交易損失がなぜ日本では大きくなりやすいのか。この点については諸説あり、今回は深入りを避けるが、鉱物性燃料を輸入し、これを元に製造、輸出するという徹底した加工貿易構造の結果という声は多い。 いずれにせよ日本経済の現状が実質GDPの動きだけでは把握できない困難な状況に直面しているのは間違いなく、実質GDIを見た方がよく分かる。それは、購買力の悪化や輸出競争力の低下を示しており、日本経済が解決しなければならない課題となる。企業物価指数からも分かる交易条件の悪化 いまだ「ウィズコロナ」を実現できていない日本経済の状況の悪さは、企業物価指数(PPI)と合わせて発表される輸出入物価指数からも確認できる。8月10日に公表された7月PPIによれば、資源高を背景に注目される輸入物価指数は契約通貨ベースで前年比+25.4%、円ベースでは同+48.0%といずれも高い伸び幅を記録した。 一方、輸出物価指数は、契約通貨ベースで同+4.7%、円ベースで同+19.1%であった。これらの結果から少なくとも2つのことが指摘できる。 まず、契約通貨ベースおよび円ベース、いずれの尺度でも輸出物価指数が輸入物価指数よりも低い伸びにとどまっているため、海外への所得流出とも言える交易損失の悪化が続いていること。もう1つが、輸出にしても輸入にしても、契約通貨ベースの伸びが落ち着いているのに円ベースでの伸びが加速していることである。 とりわけ後者の点は、商品市況が落ち着き始めているにもかかわらず円安の影響が残存することで、日本から海外への所得流出が続いている状況を意味する。 また、前年比ではなく前月比でみた場合も違った気づきがある。輸入物価指数に関して言えば、契約通貨ベースで+0.8% 、円ベースで+2.4%と基本的に前年比で見たイメージと大差はない。一方、輸出物価指数は契約通貨ベースで▲0.4%、円ベースで+0.7%と、契約通貨ベースでは下落へ転じていることが特筆される。 図表④はそれぞれに関し前年比の推移を比較したものだが、契約通貨建て輸入物価指数の伸びが加速する状況でも契約通貨建て輸出物価の伸びは抑制されてきた印象が強い。ここにきて契約通貨ベース輸出物価指数が前月比で下落しているのは、円安になった分、現地での販売価格を引き下げて輸出数量を稼ごうとする動きが先行している可能性もある。 より達観した見方として、契約通貨ベースを据え置けばそのまま輸出企業の収益になるところ値下げの動きが先行しているのだとしたら、単に日本の輸出競争力が低下しているという説もあり得るかもしれない。交易条件悪化が示唆する円安継続 下記の図表⑤は輸出物価指数と輸入物価指数の比率で算出した交易条件と円の実質実効相場(以下、REER)の推移を比較したものである。 理論的に交易条件はREERと定義上等しくなることが知られており、REERの均衡水準からの乖離を判断する目安の1つと言われる 。実際、交易条件の急激な悪化とREERの急落が符合していることが分かる。現状のように輸入物価指数が輸出物価指数を大きく上回る展開が続く限り、交易条件の悪化が「半世紀ぶりの円安」をさらに下げる展開へとなり得ることになる。 確かに、現状に目をやれば、商品市況は明らかにピークアウトしているため、ようやく交易条件の示唆する円安トレンドにも出口が見え始めているのは朗報である。この点は23年以降の為替見通しを策定するにあたっては極めて重要な材料と考えたい。 だが、足許に目をやれば1~7月分で貿易赤字が約▲9.4兆円と過去最大に拡がっている。現実の需給環境は直ぐには変わらないため、交易条件が改善に転じても、円売りに傾斜した需給面の地合いが直ぐに解消するという話にはならないだろう。年内は円安続行の上、年明け以降にトレンド反転を探るというのが妥当なメインシナリオになってくるように思う。 もっとも、最新のGDPで「政府が過剰な防疫意識を発揮し、行動制限をかけるようなことがなければ民間の消費・投資(個人消費や設備投資)主導でプラス成長を維持できる」という姿が改めて確認されたことは重要な示唆である。日本が世界と同様のペントアップディマンドを起こし、交易条件の改善を果たすためにも、「ウィズコロナ」の政策がやはり必要となる。(記事はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です) 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2022/09/01
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