絵本のさざ波
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わすれられないおくりものスーザン・バーレイ 作・絵小川 仁央 訳物知りでみんなに頼りにされていたアナグマ。年をとったと感じたアナグマはある月の夜、「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して死んでしまいました。森のみんなは悲しまないものはいませんでした。雪が降り、地上を覆っても悲しみは覆い隠しきれませんでした。アナグマは、自分が死んでも悲しまないようにといっていましたが、みんなどうしていいか途方にくれてしまいました。春が来て外に出られるようになると、みんなそれぞれアナグマの思い出を語り合いました。それはアナグマがくれたたくさんの知恵や工夫がみんなの宝物「わすれられない おくりもの」だったのです。悲しみから話していた思い出が、いつかみんなの心を癒し楽しい思い出に変わっていきました。この絵本は死についてどう考えるか、というテーマでよく取り上げられます。たしかに親しい人の死に接した時、如何に受け止めるか、どう乗り越えていくかも考えさせられます。でも、それよりもどのように生きるかが大きなテーマではないでしょうか。人のために何かを伝えて行く生き方、人への思いやりを教えてくれている絵本だと思います。いろいろな事件が起きている現代だからこそ「生きること」「死ぬこと」についてじっくりと感じて欲しいと思います。子供だけではなく、幅広い人に読んでもらいたい絵本です。
2008.06.30
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