In My Life

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2016年02月02日
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カテゴリ: 今日の出来事
療養生活3年目のこの冬、暖冬と言われているが体感上は最も厳しい寒さを感じてる。それだけ体調(気持ちのほうも)が落ちてるってことかな…。実際右手足の痺れは明らかに今までより酷くなってきている。だから、それで心が折れぬように今まで以上に"工夫"しながら克服していく必要が出てきた。

毎日のリハビリ、好きな楽器の演奏とそれを生かせるバンド活動や動物愛護に関わる活動(2つのボランティア)などが療養に入ってからの僕の日々の糧となっているわけだが、何より楽しみなことが実は意外にも"人間"を学べること!

月にほんの数回の活動とはいえ、外の世界に出ていきいろいろな人に接すれば、さらにサークルなどに入れば中高年中心の世界とはいえ、否それ故実に様々なタイプの人が、抑え無き状況で自我を発揮するもので・・・。それ故人間関係トラブルも絶えず、実にいろいろな事がしょっちゅう起きたりするのだ。中には想定外過ぎて呆れる事もあれば、その真逆に想定外の感動を覚える事もたまに…。

プロフェッショナルな職人魂_1.jpg

今回の出来事は後者のほう。
リハビリの帰り、久々に笠間の酒まんじゅう屋"小さな蔵"へ行った。一人の客が僕とほぼ同時に入店。しかし注文は先を越されてしまった。しかも"酒まんじゅう50個"という大口で…。
うっわぁ~!これはヤバイぞ!僕の注文はたったの6個だけど、当然後にまわされる(待たされる)ことになるだろうし…。奥様らしき方が一応注文は聞いてくれたものの、案の定「2時間ほど待っていただくことになりますが…」と。

さすがに待てないよ、それは無理。「仕方ない!今日は諦めて帰るとします。」僕は駐車場所に向かってトボトボ歩き始めて…。するとその時だった。店の奥で御主人(に違いない人)が先ほど注文を聞いてきたの女性(たぶん奥様)を怒鳴りつける声が!その甲高い怒鳴り声はこちらがビビッてしまうほど。

続けて御主人が姿を現して僕に"ちょっと待ってください!"と。驚いたことに、御主人は6個の酒まんじゅうを裏返した包み紙に入れて「どうぞ、これを受け取ってください!」と僕に手渡してきたのである。御主人によれば、味には何ら問題ないが形が少し崩れた不良品であるため商品にならない物なのだ、と。
「形などまったく気にしませんから御代は支払います!」と僕は言い返したが驚いたのはそれに対する御主人の返答と真摯極まりない表情だった。
「いいえ、それだけはプロとして絶対にできない事です。どうぞ無料で受け取ってください。ただしお客様にお出しすることだけは決してしないで下さい!」と。

プロフェッショナルな職人魂_2.jpg

この酒まんじゅう屋"小さな蔵"はかつて僕の家の近く(水戸市上水戸、現ストッカーの駐車場向かい)にあり、当時から僕はファンだった。もちろん"酒まんじゅう"が美味いからだが、それ以上に職人魂溢れるこの高齢の御主人の客を大切にするプロフェッショナルな態度に心を打たれたものだった。いつの間にかお店もろ共消え失せてしまい音沙汰も無いまま数年経ってしまったものだから心配は諦めに変わっていたのだが、昨年ひょんな切欠から"笠間の実家に戻ってそこでまた店を出して元気に商売してる"と聞いたときの嬉しさは半端なかった。一瞬自分の病気も治ったような気分になった。

いただいた酒まんじゅうを蒸し器で温め、しみじみと味わいながらながらこの文章を書いた。
これだ!この味だよ!この、酒がすごく効いて美味いまんじゅう!ジイさん、元気で本当によかったな♪
しかし・・・形崩れっていったいどこが…? 僕にはまったくわからなかったよ!本当に!!!





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最終更新日  2016年02月02日 23時27分45秒
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