京平さんの曲の中には海の向こうのヒット曲を髣髴とさせるものがある。意図的に海外ヒット曲のイメージを再現しようとしたのだろう。何曲か気付いたものを挙げる。 ∙ 弘田三枝子の「渚のうわさ」(1967年)、おそらくミーナの「砂に消えた涙」(1964年)のイメージのなぞりだろう。もっともこの曲は弘田三枝子自身が1964年にカバーしている。 ∙ ジャガーズ「マドモアゼル・ブルース」(1968年)、意図的にビートルズの「Things We Said Today」(1964年)からギターのイントロと最初の8小節の旋律を借りてきている。サビの部分は歌謡曲にして日本人向けにしているが。 ∙ 南沙織「17歳」(1971年)、京平さんのところに連れてこられた南沙織が、リン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」(リンのバージョンは1970年)を歌ったことから、そのイメージで「17歳」が書かれたそうだ(例えばここで語られている)。出だしの「誰もいない海」という部分はローズ・ガーデンそのものである。