今年は“コロナ禍”の真っただ中での慰霊式典になります。
参加する人の人数縮小は、もちろん当然のこととして理解しますが、
“故 翁長知事”の後任として誕生した“玉城デニー知事”が、[追悼式典の会場変更]を、
摩文仁の平和祈念公園広場から国立沖縄戦没者墓苑に設定したのは、
たいへん残念に思いました。
現在知事は変更を取り消して会場を例年通りに戻し「勉強不足だった」と認めましたが、
沖縄県主催の「沖縄慰霊の日」は、やはりなにがあろうと
「平和の礎」がそばにある平和祈念公園広場で行われなければならないのだと思います。
95年完成の「平和の礎」は国籍や、軍人か民間人かを問わず、24万人余りの犠牲者の名を刻み、「戦争の空しさを記録する石板」です。
そうです、「平和の礎」のある場所こそ、米人も朝鮮人も日本人も区別なく、痛ましい「沖縄戦」で命をなくした方を慰霊するのにふさわしい場所なのです。
今年は沖縄の人たちだけで、静かな慰霊式典になりそうですが、
「沖縄慰霊の日」の意味をかみしめて、世界中から平和を祈りたいと切に思います。