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2006/01/07
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「青に捧げる悪夢」 (日記は →こちら )に収録されていた 「階段」 に続き2回目になるのだが,

乙一の「平面いぬ。」

(1998~2000の4作の短編集)を読んだ。

この作者はひねりで読者をうならせるのではなく,筆力で読者を自分の世界に引き込んでいくタイプなのかなと思う。
ということで,日常生活ではありえない世界にもすんなりと入っていくことができた。

石の目
母の遺体を探すため,視線で人や動物を石にするという言い伝えがある山の中に,同僚とともに入り込んだ高校の美術教師の話。
老婆が 母親であった というオチにうならされ,すでに 石の目は死んでいて,写真に写った姿に目の魔力が残っていた というところに笑わされた。
石になってしまった同僚が生き返らない ところが,スッキリしていてよかった。

はじめ
少年マガジンかサンデーの読み切りで,下水道に現れる少女という設定の漫画を読んだような気がしたが……
(↑ 暇日記(すりゃさん) を読んで,小畑健による漫画化と判明。となるとジャンプか……)

話は,淳男が耕平に電話をして,はじめの1周忌に花束を買って死んだ場所に行こうと誘う場面から始まる。

小学校4年生の2人の男の子,耕平と淳男が作り上げた幻覚の少女である「はじめ」。
2人には実体をもち,声も聞こえ姿も見えるが,他人には聞こえも見えもしない。はじめは,悪い子の代名詞として町じゅうの人間が存在を疑わなくなる。

はじめと耕平,淳男の交流は彼らが中学,高校と成長しても続く(このこと自体がこの幻覚が単なる「子どもの夢」ではないことを示している)が, 高校2年生の梅雨の季節にはじめがバスの事故に巻き込まれて死亡

話の中で幻覚であることが何度も強調されているにもかかわらず,はじめの死を「現実」のものと感じさせてしまう筆力がすごいと感じた。

最後の段落,
なぜ,八年間もはじめが消えなかったのか。それは,消えたくなかったからなんだ。
は,はじめの存在感を示すものとして特に印象に残った。

BLUE
動く4体の人形の話。

自分も他の人形同様に美しいと信じていた,残りの端布で作られた人形が 最もよい性格をしていた という内容。

きれいにまとまってはいたが,想像できる話が想像できる展開で進んでいったという感じでやや迫力不足だった。
哀しく,美しい話ではあるのだが,それだけといった感じ。

平面いぬ。
高校生の少女鈴木ユウの友人山田さんは彫師の娘。
山田さんの父のもとで修行していた中国人の彫師に犬の刺青を彫ってもらったユウだが,これがとんでもない犬で,吠える,彼女の体の中を動く,臭いまでする。

ポッキーと名づけたその犬と暮らし始めた彼女だが,母から父の命が残り半年であると知らされ, さらに父も弟もガンであと半年の命 であることがわかる。

ひょっとして 実はユウだけが死ぬのではないか とも思ったが,そんな展開にはならず, 1人残されたユウは,中国人の彫師からポッキーの彼女オレオを彫ってもらい,子犬まで生まれてしまう

一挙に家族を失った少女 を描いている話なのだが,ほのぼのとした感じが残る不思議な作品である。
ただ,話の展開上仕方がないのかもしれないが,命を救った有名会社社長とのやりとりは,類型的過ぎておもしろくなかった。

乙一の他作品についての日記は,フリーページ  読了本(日本)  (乙一)からごらんください。

次の日記も読ませていただきました。
今日はこんな本を読みました。(giocattoloさん) YOU RELIGION(22-20sさん)
未定の予定~ラビ的非日常生活~(みっつ君さん) ヨカッタ探し(anna2号さん)
- have a nice day -(pippizさん) サプリメントの世界を旅しよう!(せれくとbさん)
図書館警察24時間頑張ります(図書館警察さん) LALA(pino25さん)
たいりょうのちょっと一息さん フォッカーといえば・・・・(ベローソフさん)


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Last updated  2007/01/16 02:12:27 AM
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