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このご時世になるずっとずっと前、あるカフェでのこと。
今では考えられないほど隣の人との間隔が狭く、肩も触れ合わんばかりの近さ、あちらこちらで会話が盛り上がり、ひしめき合っていた。
私は一人小説を読みながらむしゃむしゃパンを頬張っていた。
ここのパンは安くておいしい。
と、私の隣におばあちゃんが近付いてきた。
セルフカフェだったので、両手でドリンクの乗ったトレイを持って。
と思った瞬間に、あッと言う暇もなく威勢よく私にぶちまけた。
私は一瞬にして胸が怒りで埋め尽くされてしまい、鎮めるのに必死だった。
私は白い服を着ていた。
それはアイスコーヒーだった。
ごめんなさいね、足らないと思うけどクリーニング代にして、と手に握らされ、形だけの押し問答をしつつも私はあっさりと受け取った。
おばあちゃんは、どうやら手が少し震えているようだった。
なぜあの時拒まず受け取ってしまったのか、今になって後悔している。
愚かだった。
0歳26歳41歳?歳 2022/12/31
古きに還る 2022/12/30
〆ました。 2022/12/28