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マーチン・スコシッジ監督の昔の映画で「タクシー・ドライバー」と言う映画がある。主人公(ロバート・デ・ニーロ)が幼い娼婦(ジョディ・フォスター)を救い出すためにいろいろな銃器を試して改造するシーンが印象的だが、元々は大統領暗殺を目論んでいたという内容である。安部元首相を射殺した犯人は報道によればかなりのマニアで、実際に改造銃器や爆発物を隠していた由。マニアがどんどんその程度を深めていくとやがて目的は一度使ってみたいという欲求に代わり、動物から人間にターゲットは変わっていくのだそうだ。それにしても第一発目を外したら次はないというのがゴルゴ13の有名なセリフで、これはじっさいにも暗殺者の金言であるそうだ。フレッド・ジンネマン監督の「ジャッカルの日」では暗殺者が一発目を外し、第二発目を装填中に警官に射殺されるという筋書きである。映画とはいえ、事実に相違ない。それにもかかわらず、第二発目が安部元首相の命を奪ったという事実は、警備が甘かったということに尽きるだろう。それにしてもネットの報道が入り乱れる中で、消防署や警察、ドクターヘリと医療機関が次々と詳細な時間系列を発表し、あたかも後で問題にならないようにアリバイ工作をしたような形跡がある。こんなところは自己保身主義極まれり。
要人が襲撃された例はたくさんあるが、安部元首相の場合は引退後のことであり、彼の影響力がいかに大きかったかを表している、というよりも引退したのは首相と言うポストだけで、在任中に築いた人脈を生かして最大派閥を率い、しかも数々の疑惑を生んだ張本人であり、そんな意味では引退した人間ではないのだ。彼が亡くなったことで、これらの疑惑が解明されることに躊躇があってはならないと思う。とかく日本人は死人を鞭打つという行為を忌避する傾向があるが、この場合は話は別である。これらの疑惑は日本の総理大臣が侵すことのできる犯罪解明につながるはずである。ロッキード事件の田中角栄にも劣らない疑惑解明に遠慮があってはならない。
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