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ついに、出してやった!すごい、解放感。もっと切なくなるかと思ったのに、嘘みたい。病院の中を歩いていても、笑みが止まらない。看護師たちにも「先生、すごいニコニコしてる」と言われてしまう。こんなことなら、もっと早く出せばよかった、と思う。数日前、事務長が別の場所にいるのを見計らって、「退職願」の用紙を事務のねーさんにこっそりもらった。「えーっ、先生...本当に!?理由は、分かりますけど....、でも、本当に?」「先生、お渡しはしますが、本当に辞めちゃうんですか?」「先生の気持ちは、凄くよく分かっているんだよ。でも、そんなに慌てないで...と思うのと矛盾するけれど、先生のためには、こんなところに長くいないほうが、いいのかもしれない。でも、ここはもう終わりだろうな。」と引き出しから書類を出しながら言う事務課長。気心の知れた看護師たち、事務や医事課のねーさんたち、誰も私に理由を訊かない。私がどんな仕打ちを受けたか、みんな、知っているから。「先生はいいですよ、どこにでも行けるから。私だって、あと10年若ければ、と思うけれど、この年になると、もう行けるところがないんですよ。」と言う看護主任。「昔いた女医さんもね、出張費が出なかったり、いろいろやられたの。男の先生には、すぐに出たのに、よ。ここは女医さん、みんな続かないの。」と言う古参の看護師。あと少なくとも、10年、15年、ここにとてもいられないと思うなら、ここで異動しなくてはダメだ。多分、これがラストチャンスになる。この次、どこかを辞める時には年齢的に、今までは全く考えなかった、開業も視野に入れなければならない。2ヶ月かけて、入院・外来全患者さんのサマリーを作り、カルテを見られるうちに作らなければならないケースレポートを全て、書いた。それらを、通常業務を普通にこなしながら、こっそり進めるのは、実は大変な作業だった。用意周到に、全部やり遂げてから、最後の切り札を切ったのだ。切ったのだけど、また無視されてる(笑)。受理されたという返事もない。慰留されるわけでもない。理由を訊かれるわけでもない。残る業務をどうしろという話もない。医局長が「あっ、そうですか」と受け取って、それきり。だけど、みんなに「出しちゃったのか...」と言われるから、医局長のところで止まっているわけではなさそうだ。ちなみに私が退職願を出した翌日、院長は急な体調不良で、休んだ。意外にショックだったのか!?「じゅびあは子どもも小さいし、辞められないだろう」と蔭で言っていたことは、私も知っている。高を括っていたはずだから、意表を突かれたのは間違いない。その院長の顔を、すれ違いざまに、数日振りに、見た。もちろん、私は院長に道を譲ろうとしたのだが、何と院長が、私に道を譲った!長年付き合った女に振られたみたいな顔だった。今までの、私に突き刺さるようなオーラが消えていた。その顔を見た瞬間、私は初めて、院長の意図を知った。彼は、お金と力で、私を支配したかったのだ。いつか、できると信じていたのだ。それって、私を見くびりすぎ...なんだけど。
2007年07月31日
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今日、べ○テ○アで、季節限定、スイカジュースを買って飲んだ。中に黒タピオカが入っていて、ストローですすると、間欠的に、「ポンッ、ちゅるちゅる」という感じで面白い。最後のほうはタピオカが残ってしまうので、ストローで狙いを定めて吸引。これはなかなか愉快。面白いと思ったので、家族の分を持ち帰りにして購入。もちろん、氷を抜きにしてもらい、保冷バッグに入れて持ち帰った。帰宅して、取り出して、愕然。入っていたストローが、不透明な緑色で「普通のストロー」だったのだ。その場で飲んだ時のストローは、タピオカの大きさにぴったりの、白くて半透明の太いストローだったのに。案の定、皆ストローでタピオカを吸うことが出来ず、スプーンですくい出して食べていた。すごい、不満。でも、わざわざ交換に店まで戻るほどのことでもない。これと同じような不満で、ハーゲ○ダッツをコンビニで買って、病院で食べようとしたら、入っていたスプーンが、透明プラスチックの、ヨーグルトやプリンを食べる時のスプーンだったことがある。あれはかなり困った。アイスクリームは固いので、ヨーグルトスプーンでガリガリしようとすると、スプーンが折れてしまう。このスプーンで食べるには、かなり溶けて軟らかくないと!だいたいハーゲ○ダッツを買った時に、専用のロゴ入りスプーンでなく、木ベラ(外の紙袋にグ○コとか書いてある)がついてきただけでも許せないのに、ヨーグルトやプリンのスプーンなんて、言語道断。べ○テ○アさん、せっかく楽しもうとラージサイズを買ったのよ....。このスイカジュース、タピオカを吸うのにかなり注意深くないと、気管に入る可能性があるので、小さなお子様やご高齢の方は、避けたほうがよい。桃やアルフォンソマンゴー、プラム、シトラス5+カムカム、など、美味しそうなジュースがいろいろあったから、そちらがオススメ。
2007年07月27日
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以前、マンションに住んでいたとき、非常に多くかかってきた間違い電話があった。携帯が普及していない頃で、たいてい公衆電話から。かけてくるのは女子高生か中学生。「○○くんの××ありますか?」「今バイト募集してますか?」私の電話番号下4桁は、プッシュホンで4つのボタンをぐるっと1周押せばよい番号だった(もちろん、それで選んだのだ)。ところが、同じ番号からスタートして、逆回りに押した電話番号が、当時その街の「ジャニーズショップ」の電話番号だった。間違いです、と告げてもまた続けてかけてしまう女の子も多くて困ったが、昼間がほとんどだったし、これはまあ、可愛いものだった。その次の転居先の電話番号は、その前にどこかの大家さんが使っていた電話番号のようで、しょっちゅう賃貸マンション仲介会社から電話が掛かってきた。「今空室ありますか?」とかいうのだ。そういう大事な連絡先の登録電話番号くらい、ちゃんと変更して欲しい。大手通販会社の登録電話番号も変更していないらしく、荷物が不在で届けられない宅配会社からも、よく電話が掛かってきて困った。外出から帰ると、マンションの修繕費用と思われる見積もりが届き、大量のファックス用紙が長く長く垂れ下がっていたこともあった。実際その年の最新年賀状ソフトに自分の家の電話番号を入れると、その人の名前が出てくるのだ。 NTTを通して、注意してもらうよう頼んだが、その後も結構あった。どうも、昔の電話番号が載ったままの印刷物を、そのまま配っていたらしい。前の持ち主がパリスヒルトンだった携帯番号を持っていて、いろいろセレブな電話がかかるのを楽しんでいる人がいるというニュースが確かあったが、これはあんまり楽しめなかった。今、またよくかかってくる間違い電話があって、とても困っている。ある時、街中でバス停を見て、気づいた。番号が、とっても似ている。下4桁、最後のボタンを押すときに、曲がる方向を逆にすると、うちの電話番号。なんと市内全てのバス停に、その電話番号は書かれている。バス会社、某営業所の番号。忘れ物や、お問い合わせ、あとは...クレームなんかを受け付ける電話番号なのだ。うちはナンバーディスプレイで、番号を表示しないと着信拒否しているから、堂々と皆さん、番号を表示してかけてくるわけだが、こちらが受話器を取った途端、相手も確認せず怒り出すのが圧倒的に多い。「あの、うちは○バスではありません。番号を確認してもう一度かけてください」と言いたいが、口を挟む余地すらないこともしばしば。「すみません」とすぐ切ってくれたものの、また繰り返しかかってくる人。「違うー?じゃアンタ誰よ?」←そんなことに答える義理はない。「そんなはずない。番号を確認してかけているのに。どうしてそんなこと言うのよ?そんなこと言われたって困る。」←こっちこそ、そんなこと言われても困る。 慣れてきたので正しい番号をこちらでご案内することも多いのだが、「バス会社とどういう関係だ?」とか「じゃあオマエのところは何番なんだ」「その番号にかけているじゃないか」と怒られても、またまた困る。うちはバス会社と何の関連もない、ただの個人宅なんだから。夕べは0時過ぎに、バス会社へのクレームの電話が2回続けて(2回間違えて)かかってきた。大体、バス会社の苦情処理や忘れ物受付は、0時過ぎなら留守番電話だ。そんな時間に、企業の電話にかけようと思うか?相手が出た時点で、おかしいと思わないか?0時過ぎに叩き起こされて身に覚えのないことを頭ごなしに怒鳴られたら、キレるて。
2007年07月24日
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英語の勉強など離れて久しいが、突然TOEICを受けてみようと思い立った。大手外資系の会社だと、650点以上ないと本社勤務できない、などあるらしいが、国内で医者の仕事をするには関係ない。はっきり言って、趣味(笑)。転勤(職務内容が変わらないので、転職、ではない)のために履歴書を書いても、資格欄には書けないから、せいぜい「特技」に書けるくらいである。私が学生の頃は、実用英語検定(英検)が主流。小学5年の時に4級、中学1年の時に3級に受かった。中学2年で2級を受けたら、ギリギリ落ちてしまった(不合格の時は、あとどれくらいで合格するか、の目安にするためか、何段階かの判定がついてくる。A判定では、あった)。お金が無駄になったのが悔しかったのと、その後何となく忘れてしまったのとで、それきり受けなかった。KO医学部の入試を受けた時、出てきた英語の長文問題は、全部それまでに読んだことのある問題だったから、結構英語は好きで、意識しなくても自分で勉強していたんだと思う。...ちなみに私はKO医学部卒ではありません。子どもができる前、2年ほど大手の英会話教室に通った。スウェーデンの学会へ行く前で、耳慣らし、と思ったのがきっかけ。スウェーデンで、夜9時頃に虹を見て感動したけれど、物価が高い上に食べ物の種類が少ない(同じようなものがどこでも出るんだもの...)のに驚いた。だが、切迫流産で仕事もドクターストップがかかってしまい、英会話は断念した。ここんところ10日ばかり、ブログもお休みして、子どもが寝てから耳慣らしと10日漬け(?)に励んでいた。多少は勘を取り戻さないと、やっぱりキツイ。当直中に模擬試験問題をやって、普通に解いたらとにかく時間が足りないことも分かった。単語の意味なんかで迷っても決して立ち止まらず、解ける問題をどんどん解く、ということが必要だ。リーディングでは英文の中身を全部読まず、ナナメ読みして全体の内容を掴み、設問を先に読んで、解答に当たる部分を、1行数秒のペースで目を通して探す。穴埋めなんかは、絶対に頭の中で和訳なんかしてはいかん、ということも分かった。英語で読んで、そのまま当てはまる解答を出すのがコツだ。さて、この10日でそれくらいのことは判ったけれど、久しぶりの「試験」。ドキドキしちゃうなあ。初めてのTOEIC、いよいよ明後日です。
2007年07月20日
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るーなちゃん、滅茶苦茶頑張っています。時々ケージのそこにぺターンと伸びているけれど。今朝は、高級フルーツショップ(普通は贈答専用)で見切り品になっていた大きな桃(ここの見切り品は、1/3価格になるのでいつも狙い目です)を、私と半分こして食べました。ケージに入れるなり、「にっちゃにっちゃ...」と音を立てて、繊維の長いところをずるずる引きずりながら、休みなく食べていたのですが、帰宅したときには跡形もありませんでした。本当に、桃が好きだね...。しかも、るーなを見ていて、味がよく分かるんだな、といつも感心すること。今の時期の、スーパーのリンゴは、冷蔵備蓄されたものだから、香りがなくてパサパサしてて美味しくないです。春先にシーズン最後に産直で買った、青森のリンゴが、まだ少し冷蔵庫に入ってます(鮮度がよくて、今でも何ともないんです!)。どっちをよく食べるかというと、明らかに青森のリンゴ!スーパーのはほとんど齧ってないです。スーパーで買った3個598円の桃より、高級フルーツ店の1個600円のおっきくて皮が手でズルズル剥ける桃が好き!だから、飼い主はそれが見切り品になるのを、待つんですけど(笑)。今年は好きなだけ食べさせてやりたいと、自分が食べたい宮崎マンゴーや、佐藤錦や、夕張メロンをガマンして、せっせと美味しい桃を探して買い続ける飼い主です。
2007年07月10日
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この前、私の名前を確認して帰って行った人。苦情を投書するか、産業医経由で院長にクレームを出してくるか、いずれかだろうとは思っていたが、やはり、あのままでは済まなかった。外来に殴り書きの産業医からの紹介状と、健康管理センターの看護師とかいう人の報告書。要は、「じゅびあ医師が(文面の中では、何度も私の名前が連呼されていた)最近はうつ病とすぐ休ませるが、あなたはうつ病ではないから就労可能と言った」「そのために、本人はどうしていいか分からないとますます困っている」「本人は食事が取れ、眠れてもいるが、ここ数日死ぬことばかり考えると言っているのに、これでもうつではないと言うつもりか」「診断にはあまりにも疑義があり、再診を依頼すべきだと考える」「他の医師を指名でお願いしたい」という無茶苦茶失礼な内容。...おいおい、私のせいなのか。彼は、私の言葉の一部だけを捉えて、都合のいいように(というか、悪いように)会社に報告している。この産業医も、健康管理センターの看護師とかいう人も、まるっきり彼に操作されてしまっている。そういう人なのを感じ取ったからこそ、休職の診断書は書かなかったのだ。初診の時には一切会社での就労状況がどう、という話はなく、紹介状も会社からの説明もなく、本人だけがやって来て「この病院へ来て休みの手続きをとるよう言われました」だったのに、どうして今さら紹介状がついてくる?指名された医師が「これは、僕、診たくないです。○○先生の紹介だから、おかしいと思うけど、診断書を書く、というものではないでしょう。絶対診ないです」と拒否していた。産業医は、全く精神科経験がない。その産業医が、一応精神科専門医端くれの私の診断がおかしいから、別の医者にかかれ、と同じ病院に再度送ってくる。これは、常識的にあまりにも失礼、明らかにじゅびあの目に物見せてやる、という意味だ。どうしてもそう思うなら、別の病院に送るのが最低の礼儀。それに、産業医がそう診断するのなら、自分も医師免許を持っているのだから、それを使って休職の診断書を書けばよい。どうせ精神科医の診断など、いい加減なもの、精神科疾患の診断など、他科の医者が診てもつく、とバカにしているからこそ、出来る話。「ずっと死ぬことばかり考えている」「やる気がおきない」「会社に行きたくない」「仕事をしたくない」と泣きながら口で言うだけなら、誰でも出来る。それを本当にうつ病かどうか、治療対象かどうか判断するのが、専門家というものだ。他の医師の診察になりますが、と受付が言いに行くと、彼は不満そうに、それなら明日もう一度来る、明日も多分その先生にはなりませんと言うと、会社に電話をかけてもう一度相談する、といつまでもやっていた。会社の側には当院のシステム上他の医師になるがよろしいか、という許可を得ていた(さすがにそれを特別診ろとは言えなかったようだ)から、彼の思うような指示は会社から出なかった。結局他の医師(操作されないタイプ)が診察し、「緊急ですか?」「何が困ってきたんです?」と淡々と尋ねたところ、彼は「何となく来ただけ...」と言って帰ったらしい。ちなみに今日診察した医師の意見も「あれはうつ病ではないですね。適応障害とか人格障害っていうのなら診断書書けなくもないですけど。」だった。指名を受けた先生のところへまた送られても困るということだったので、紹介状の返事は次のように書いたそうだ。「精神科的に中立な立場で診断書を作成してもらいたいのでしたら、(目下の知り合いでなく)大学病院に送ったほうがよろしいかと思います。」念のため言うが、やって来たこの人に対しては何の感情もない。そんなものだと思う。腹が立つのは、こういうことを言って見せしめ的に送ってきた、産業医に対してだ(実は学生時代、一緒に呑み会に行ったこともあるのだぞ!相手は覚えてないだろうけど)。大体「どこそこの病院に行って、休職の診断書を書いてもらいなさい」という指示をすること自体がおかしい、と気づかないのだろうか。言うのだったらせめて「どこそこの病院へ行って、相談してきなさい。治療が必要でないか、場合によっては休むことも必要ではないか、とにかく専門家の先生の指示に従いなさい」と言うべき。こんな私でも過去にうつ病と騙されて(?)休職の診断書を書いてしまったり、入院させたりしてしまったケースがある。一番ひどかったのは、仕事に行けなくなって眠れなくて食事も喉を通らないという人。確かに見るからに憔悴していたが、入院させてみたら理由が、「会社の金を使い込んでしまったのがバレて、いよいよ上司に事情聴取を受けることになったから。」「うつ病で入院」ということになると、会社の側も本人が落ち着くまでは、と事情聴取を延期したため、急に活き活きとし始め、好きなだけ院外外出し始めた。そこで退院を決めたのだが、退院当日「銀行に行かないと手持ちがない」と言って入院費を払わなかった。数日後本人でなく上司が復職の診断書を取りに来たので、「本人にお渡ししますので、入院費を持っていらしてください」と受付に言わせた。復職の診断書を担保にして、入院費を無事に回収(どうして医者がこんなことまで考えなくちゃならない!)。使い込んだお金を会社が回収できたかどうかも、被害届を出したかどうかも知らない。それにしてもあんた、それは犯罪でしょ!私にどうしろっちゅーねん。
2007年07月10日
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休職の診断書を作成することは立場上多いが、私が何のために書いていると思う?患者さんに、仕事を休ませるため?答えは「否」。患者さんをいつか元通り、仕事に戻すために、診断書を書いている。休職の診断書は、それで終わってはいけない。診断書の期限が切れ、あるいは復職の診断書を書いて、戻す。休職の診断書を書いた以上は、復職まで責任を持たなくてはいけない、と思っている。だから、自分が復職させられないと思う人に、休職の診断書は、絶対に書かない。一応、うつ病と診断できる女性の初診患者さんがいた。ここ1週間出勤できなかったと言う。仕方がないね、と1ヶ月間の診断書を作成し、処方を出して、2週間後に外来予約を入れた。だが、その患者さんは来院しなかった。1ヶ月後、診断書が切れる頃になって現れ「やっぱりまだ行けません」と言う。指示通り内服を続けること、そのためには予約どおり来院しなければできませんよね、と話すと、「今度こそ、ちゃんと予約どおり来るので、どうしても診断書を書いてください」と言う。一度作成した責任もあって、やむをえずもう1ヶ月、追加で作成した。その患者さんは、やはり、来なかった。休職の診断書を、医者に書かせるためだけに、来院したのだ。彼女が来院しても、もう二度と診断書は書かない、と決めていたが、彼女のほうもそれを察したようで、二度と来院しなかった。医療機関は星の数ほどあるから、また他へ行って、書かせたのだろうか。奈良市の職員のニュースは耳が痛いが、一人一人の医者がどうにかできる範囲ではない部分が多い。朝出勤しようとしたら、声が出なくなりました、と来院した男性があった。声が出なければ電話も受けられないから、会社には休めと言われたとのこと。診察に来たときは、何の問題もなく声が出ていた。仕事に行かなくてもよい、と思うと、何ともないのだと言う。仕方なく、まず2週間診断書を書いたが彼は「2週間でよくなるとは思えない」と不満。だが、「とにかく薬をのんで、効果を見ましょう。その具合でしか、どれくらいの休職が必要か、判断できないですから」と帰ってももらった。2週間経って彼が来院したが「やっぱり昨日の朝、声が出なくなりました」と声に出して言う。内服したか、と尋ねると、のんだら眠くなったので、最初の2回しか、のんでいないと言う。それでは治療にならず、いくら診断書を継いでもどうにもなりませんから、必ずのんでね、とまた2週間。ところがまた、最初の数回しか服薬してこない。そんなことが、既に2~3ヶ月続いている。そろそろ、休職の診断書を作成するのをお断りするつもり。ご本人に治療する気が全くないものを、復職させるのは私には無理。昨日の朝仕事に行けませんでした。今朝起きたら仕事に行く気が起きませんでした。明日も、行けそうにありません。だから「休職の診断書を書いてください」って、そんなのありか!?もちろん、この中には本当に病気の人もいないわけではない。だが本当に病気の人は、もう少し長い期間、ちゃんと悩みぬいてから来院されることが多い。今の職場がイヤだから、休職の診断書を提出して、傷病手当金で3ヶ月、その後有給休暇の残りを使って、退職してしまおう、と考える人は多いようだ。そんな人に私は言う。「辞めるつもりなら、きちんと出勤して、退職しなさい。病気扱いのまま退職したら、失業保険も出ませんよ。」今既に休職中であれば、「辞めるのだったら、一度復職してからにしてくださいね」と言う。これは脅しではない。本当。失業保険っていうのは、いつでも働ける状況の人が、仕事さえあればいつでも働こうとしているのに、探しても仕事がない、という状態に対して初めて支払われるもの。病気で働けない状態が続いて、そのまま退職しました、では、「働けない状態」と判断されるから、失業保険が下りないのだ。
2007年07月08日
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職場、企業のメンタルヘルスが取り上げられる時代になってきた。それ自体は悪いこととは思わないが、実情はメンタルヘルス(心の健康)とはほど遠い。ある日、一人の男性が初診でやって来た。3年ほど前に、配置転換して、それまでの10年間と全く違う仕事をするようになった。自分には、それは向かないと感じ、会社にも訴えてみたが、人事の関係で異動は認められなかった。最初から、その仕事はうまくいかなかった。人を取りまとめるという仕事はとてもストレスフルで、コツコツと一人で物に向き合う仕事のほうが、やりやすかった。毎日出勤してもすぐに仕事をする気にはなれず、外で一服してから机に座った。勤務中にも、何度かトイレに入ったり、コーヒーを飲んだり、一服したり、5~10分の気分転換を入れないと仕事ができなかった。ある日、上司や外の人間を集めてプレゼンテーションをすることになっていたが、製品がうまく動かず、発表は翌日に持ち越された。翌日出勤はしたものの、トイレから出られなくなり、自分のデスクではなく、保健管理センターに行った。保健管理センターで相談すると、言われた。「○○病院へ行って、診断書をもらい、休む手続きを取りなさい」早速初診で来た。今日から仕事に行かなくてもよい、と思うととても気が楽になった。さあ、診断書を書いてください。業務中に、短時間の気分転換を図るのはとてもいいことです。そういう工夫は是非してください。確かに昨日行きたくなかったのは分かりますが、いきなり休職とは、どうでしょう。もう少し様子を見たらいかがでしょう。もし、職務があなたにとって不適切なら、「職務内容の再考が望ましい」など、診断書を書くことも出来ますよ。その上で、会社と話し合ってみたらいかがでしょう?私は答えた。これは彼にとって非常に不満な回答だったらしい。「あんたが書いた診断書で、会社が何もしてくれなかったらどうするんだ」と彼は憤った。「休職して楽になっても、今の現場に復帰すれば元通りになってしまいますよ。会社は私が休職と書いたら休ませると言っているのだから、私が職務内容の再検討を、と書けばやってくれるかもしれません。今の時点で会社がしてくれなかったら、と考えてもどうしようもないですが、こういうことは、会社と協力していかなくては、解決しません。」「いや、あなたのような人に、診断書など書いてもらいたくない。僕は来るところを間違えたようだ。あなた名前はなんていうんです?じゃああなたは僕がうつ病ではないというんですね。」「いえ、ただもう少し焦らず様子を見たら、と申し上げているだけです。名前はじゅびあといいますよ」「わかりました。もういいですか」彼はスタスタと診察室を出て行った。また苦情でも投書されるかしら。それとも向こうの会社から院長宛に、クレームか。もう、どうでもいいけどね。以前、2日ほど風邪をひいて休んだだけで、校長に「普通は休まないものだ。精神科へかかってこい」と言われてバカ正直にやって来た先生がいた。確かに活気がなくて、生徒の扱いに困って、追い詰められている先生ではあった。なんとなく、休職から退職へ追いやりたい、学校側の思惑を背後に感じた。その先生には、一度は「それほどではないと思いますよ」と帰ってもらい、改めて学校のない土曜日に検査結果を知らせるから、またおいで、と伝えた。校長には「医者から、休むほどひどくないと言われた」と言うよう指示。こういう人に最初から「病気ですよ」と薬を出すと、正直に言ってしまうからである。そして、学校を休む必要のない土曜日に、定期的に受診してもらい、抗うつ薬を投与した。通院しているとか、薬をのんでいるとか、プライバシーだから校長に報告する義務はないのですよ、と告げた。とにかく、数週間、生徒をコントロールできなくてもいいから、テキトーに、ボーっと出ておきなさい、とも話した。1ヶ月ほどして薬の効果が出てきたが、彼は1日たりとも学校を休まなくて済んだ。今は、問題なく業務をこなしている。生徒に振り回されることもなくなった。職場のメンタルヘルスが叫ばれるようになったけれど、やっていることは、よく言えば「病気の社員を早く発見し、早めに受診させ、必要ならば早めに休職させること」。これ自体は間違いではない。だが、企業の本音は、早めに医療機関に丸投げして、自分たちは責任回避。会社にすんなり適応できない社員を、どうやったらうまくやっていけるようにするか、ということを会社の中で考える、という過程を捨てている。いろいろ言ってきてうるさい適応の悪い社員を、「休ませて」医療機関へ厄介払いだ。
2007年07月07日
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3年ほどに渡って私が診察しているうつ病のOさんがやって来た。元々はマリッジブルーで始まって他で治療をしていたが改善せず、私のところを訪れた人で、1年近くの休職を経て、復職、さらに1年余りをかけて元の持ち場に完全復帰した患者さんだ。初診の頃とはうって変わって、見るからにキャリアウーマン、充実した日々を送っていた。そんなOさんが、「仕事もやれているし、調子は悪くないけれど、少し疲れた。やる気が出ないことがある。」と訴えた。先日は今の持ち場に戻って初めて、ついに一日だけ「風邪です」と休んでしまったそうだ。そんな話を聞いて「ふぅん、でも、そうやってテキトーに1日休む、っていうのも、賢い技だよ。そんな手が使えるのは進歩進歩!」と褒めてしまう私。いいんだろうか(笑)。「Oさん、今は自分より下の立場が多いところで働いているよね?だから、気遣いは要らなくなって楽だ、って言ってた。」「そうです。」「ひょっとして、部下の仕事を肩代わりしてない?自分でやった方が早いからとか、考えて、みんな自分でやっちゃうの。」「ああ、そういうところあります。部下がモタモタしていると、『もー、何やってんの。いいよ、私がやるよ』ってつい言っちゃう。」「それやってると、部下はいつまで経っても仕事ができるようにならないし、あなたも楽にならないよ。今、見ていてイライラしても、じっと待たないと。」「そうかあ。その部下が他の人と組んだときに、『Oは何教えてきたんだ』って言われちゃうんですね。」「そうそう、まさにそれよ。自分の給料が部下の10倍とかなら自分で働けばいいけれど、部下にもしっかりお給料分、働いてもらわなきゃ。」「給料なんてほとんど違いません。そうか、そんなこと考えたことなかった。今まで上司から与えられた仕事を、とにかく自分でやる、ってことばかりだったから...。」「例えば、何かと口答えするような若い子っているでしょ。でもそういう子って、負けん気が強いから、何かできたときに『頼りになるね』『助かるよ』って言ってあげると、次からますます張り切って働いてくれるのね。自分のやる気が出ないときこそ、いいチャンス。部下のやる気を出させて、うまく使うの。結果的に出世するのはそういう上司よ。で、部下が困っている時にタイミングよく『どうした?』って声かけてさりげなくスマートにフォローなんてしてあげたら...。」「私の株も上がっちゃいますね。」「もう、私がやるからいいわ、なんて取り上げちゃうと、部下には『頑張っていたのに』とか、『まだこれからこうするつもりだったのに』って思いがあることもあるよ。自分が部下だの立場なら、こうされたらやる気が出るってことを、部下にやるの。それでうまく部下を操れちゃったりしたら、どんどん面白くなるよ。」「今日は何か、凄くいい話を聞かせてもらっちゃいました。」彼女は感激して帰ってくれたけれど、うちの上司にもその1/10でもやってもらいたいよ、と自分で言ってて思ってしまった。
2007年07月03日
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るーなが何も食べなくなって1週間。今回の留守中は、本当にもうダメだと思った。実は、3泊4日の学会出張。滅多に出張申請なんて通らないから、今度も通らないさ、と思いながら出したら、何故か承認された。出かける4日前から、るーなが食べなくなったのだ。半日出勤して飛び込むようにして自宅に戻り、ケージを掃除して、フードや3種の青菜サラダ、リンゴ、桃を入れ、るーなの頭や身体をいっぱい撫でて、話しかけた。「必ず帰ってくるからね。私が戻るまで待っているんだよ。頑張るんだよ。一人勝手に逝くんじゃないよ。」留守中毎日様子を見てくれている姉からメールが届いたが、るーなはシャッターを上げると起き上がってじーっと外を見たり、さらに驚いたことに、バリバリ固形のフードを食べたりしているというのだ。...どうして?朝入れたフードが昼にはなくなってしまい、追加を入れている状態だという。私との約束を守って、何としても生きようとしてくれたのだろうか。私がいないほうが調子いいのだったら、寂しいじゃないの。それとも私の気を引こうと元気のないフリをしていたのか(うちのるーなだったら、それくらいのことはやりかねない)。帰ったら、不揃いながら大量の糞が出ていたから、実際食べていたのだ。でも、時々べターンとケージの底に貼りついて、動かなかったりするので、死んでいるのかとびっくりしてしまう。どうも私がいると、気が緩むらしい?どう考えたら、いいのだろう。
2007年07月02日
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