森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.16
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朝目覚めると風邪気味で体がだるい。
でも今日は大事な得意先の人が来られることになっている。休むことはできない。
こんな時、普通は無理やり布団から起きだして、準備をして出かける。
仮病を使って休む人は気分本位の人です。

ただこの時、「会社を休みたい。行きたくない」という第一に沸き起こった
感情を無視しているか、あるいは受け入れているかは大きな違いです。

この時大事なことは、その自分の感情を受け入れているのかどうかということです。
反対に、嫌だという自分の感情を目の敵にして抑圧していると大変なことになります。

まず、抑圧するためにエネルギーを無駄に消費することになります。
本来自分のために使うはずのエネルギーを抑圧するために使わざるを得なくなるのです。

次に自分の感情を無視していると感情が鈍化してきます。
麻痺して湧いてくるべき感情が湧いてこなくなります。
感情を持たない鉄仮面のような人間になってしまいます。

さらに、「かくあるべし」で自分を奮い立たせようとすると、理想と現実のギャップ
で苦しむようになります。
そして自分のふがいなさに対して自己嫌悪するようになります。
自己否定するようになると、自己が内部分裂します。
自分の中にいる二人の自分が争いを開始しますので、自分が確信をもって行動できなくなります。その結果、自分の存在価値は忘れ去られて、他人の思惑に振り回されるようになります。

逆に言えば、最初から嫌だという感情を素直に受け入れると安楽になります。
葛藤することがないからです。嫌だという感情から出発する。
そしてその後、その場の状況に合わせて行動できるような人は、素晴らしい能力を
持っているといえます。

森田理論学習では、そうしたことが自然にできるよう、その能力を身につけましょうと
いっているのです。この能力は最初から備わっている人は多くはいません。
特に神経質者の場合はそうです。
後から獲得できる能力ですから、一緒に学習を重ねましょう。
森田理論の核心部分ですが、学習と体得によって必ず身につけることができると思います。





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Last updated  2014.01.16 07:09:24
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