森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.02.25
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カテゴリ: 森田番外編
藤田紘一郎氏によると、食事をするときは、脳よりも腸内細菌が喜ぶような食事を心がけなさいと言われている。

脳で食べることを優先していると、甘いもの、珍しいもの、脂ののったもの、おいしいもの、見た目の豪華なものを欲しがります。
そして偏食、食べ過ぎになります。
それらは得てして、腸内細菌が喜ばないものだと言われる。
腸内細菌が喜ばない食事は体調を崩し、精神状態が悪くなる。

腸内細菌は欲にとらわれることなどなく、自分の仕事を淡々とこなす存在です。
正直で謙虚で真面目です。いつも自分のリズムを大事にしていて、不規則なことや不摂生なことを嫌います。

腸には5万種以上、1000兆個の腸内細菌が棲息しているそうだ。
人間の細胞は60兆個と言われていますから、それよりもずっと多い腸内細菌が棲息しているわけです。

腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類がある。
善玉菌には、ビフィズス菌、乳酸菌、麹菌、酵母菌などがいる。
悪玉菌には一部の大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、腐敗型細菌などがいる。
日和見菌には、バクテロイデス、連鎖球菌、土壌菌などがいる。
日和見菌は、悪玉菌に味方するフィルミクテス門と善玉菌に味方するバクテロイデス門に分かれているという。

このバランスが善玉菌3、悪玉菌1、日和見菌6が理想だと言われています。
悪玉菌は数が多いと厄介な問題を起こしますが、ビタミンを合成したり、病原菌を追い出したりといった頼もしい働きをしてくれるものもあります。
悪玉菌をすべて追い出してしまうという考え方は間違っています。

腸内細菌のバランスは入ってくる食事内容によってすぐに変わってしまいます。
栄養の偏りや食べすぎ、飲み過ぎでも、すぐにバランスを崩してしまいますし、食事以外でも、緊張したり、おなかを冷やしたり、不規則な生活をしていたり、睡眠が足りなかったりといったことでもバランスを崩しがちになります。

では腸内細菌がどんな食べ物を好むのか。


お・・・オリゴ糖のことです。たまねぎ、長ネギ、ごぼう、アスパラガス、にんにく、とうもろこし、バナナ、ハチミツなどがあります。

な・・・納豆は腸内細菌が喜びます。発酵食品ですし食物繊維が豊富です。

か・・・昆布、わかめ、のり、ひじき、めかぶ、モズクなどの海藻類。

は・・・発酵食品。味噌、醤油、漬物、チーズ、ヨーグルトなど。

す・・・酢の物。腸の中を酸性にすると善玉菌が増えてきます。

き・・・キノコ類。しいたけ、しめじ、なめこ、えのき、エリンギなど。

や・・・野菜。食前キャベツがお勧めです。

よ・・・ヨーグルトに含まれる乳酸菌。

腸内細菌は決して期待を裏切りません。
人間が腸内細菌のことを考えて食べ物を送り届けていれば、心と体の健康を作り出して私たちの期待に応えてくれることでしょう。
(腸にいいことだけをやりなさい 藤田紘一郎 毎日新聞社)





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Last updated  2023.02.25 11:43:49
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