森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.07.30
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カテゴリ: 認識の誤り
イチローさんのお話です。

首が痛いとき、首だけを見ていてもダメで、本当は腰が悪かったということ、よくあるじゃないですか。あれと同じで、表に見える狂いがあったり、どこかにズレを感じていたとしても、では、どこの意識を取り戻せばそれが直るのかということに気づかないといけないんです。
それが「内側の感覚」なんですね。
(イチロー哲学 児玉光雄 東邦出版 146ページ)

イチローさんは、問題が生じて、その部分だけに注目して、対症療法を行った場合、事態の深刻化を招いてしまうと言われています。

ガンになると手術、抗がん剤治療、放射線治療が必要になります。
その治療がうまくいって一旦がんが治ることがあります。
しかし、そこで安心していると再発する場合が多くなります。

遺伝子研究の村上和雄氏は、ガンになる遺伝子は誰でも持っていると言われています。
その遺伝子のスイッチがオンになるとガン細胞が増殖する。
その遺伝子のスイッチをオフにしておけばガン細胞の増殖を抑えることができる。
遺伝子のオン・オフの切り替えは、環境との相互作用によるそうです。
つまり生活習慣、食生活、不安やストレスなどの環境の影響を強く受けている。
どこに問題があるのかを分析して、生活スタイルや考え方の偏りを見直すことが必要になります。

神経症的な不安に対して、不安を取り除く、不安から逃げまくるという対応はまさに対症療法です。確かに即効性はあります。
しかしいつまでも薬物療法でしのいでいると、薬物の量が増え、甚大な副作用で苦しむことになります。
不安は欲望の裏返しとして湧き上がっているという森田理論を応用して、不安やストレスの対応方法を変更していく、あるいは問題のある生活習慣や食生活を見直す方向を目指したいものです。





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Last updated  2023.07.30 06:20:08
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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