森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.10.30
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私は比較的人通りの少ないマンションの管理人をしています。
来客用駐車場は2台分確保しています。
しかし実際にはそこが塞がっていることが多い。
その時マンションの前の公道に勝手に車を止める人がいます。
少しだから大目に見てくるだろうという甘えがあるのだろうと思います。
そういう人が管理人の私に声を掛けずにマンションに入るとまずいことになります。
どこからともなくパトカーがやってきて、駐車違反として処理してしまうのです。
キップを切られた人は大損害を受けます。
私はタイミングを計ったようにたびたびパトカーがやってくるのが不思議でした。

その原因がやっと分かりました。
目の前のマンションの管理人が、監視カメラに張り付いていて、おおむね5分経過するとすぐに警察に電話していたのです。
その事実が分かったときに、今後もたびたび起きるなと感じました。
その管理人に会ったときに、これからは私も駐車違反については注意して対応します。でも、目の行き届かない場合があります。
そのときには私に知らせてもらえれば、できる限りの対応はしますので、すぐに警察に通報することはやめてもらえませんでしょうかと交渉しました。
またお宅のマンションの関係車両が違法駐車されていても、私も警察に通報することはしませんのでと言いました。

するとその管理人は、「お前は駐車違反を見逃せというのか。管理人は積極的に駐車違反を通報するのが仕事の一部だ。そんな話には乗らない」というのです。

話は物別れに終わりました。
それから私は、駐車に関する注意喚起の文章を作成しました。
当マンションの前の公道に駐車されますと、近隣マンションからすぐに警察に通報されます。パトカーがやってきてキップを切られます。
来客用駐車場が使えない場合は、管理人までご一報ください。
これを駐車場使用届を置いてあるところに貼り付けました。

この話は森田先生の話がすぐに思い浮かびました。
子どもが父親が博打をしているのを見つけて、警察に通報したというのです。
そのために父親は逮捕されました。
その子どもは学校の先生の言うことをよく守る感心な子どもだという人もいるが、森田先生は低能か意志薄弱者だと言われています。
つまり親がどんなに悪いことをしていても、子は親を守るのが普通だ。
建前に固執するよりも人情から出発することが大事だ。
正直ということにこだわるよりも、相手の気持ちになって行動することを意識しないといけないということです。

法律を守ることに固執して、相手に大きなダメージを与えることは、人情を無視していることになります。そういう人は人間関係で苦しむようになると思われます。





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Last updated  2023.10.30 06:43:28
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