森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.01.16
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スポーツは勝ち負けを競います。
勝ち負けのないスポーツはワサビのない刺身を食べるようなものです。
勝てば鼻高々、負ければ意気消沈します。

しかし人間関係では勝ち負けを競うのは考えものです。
例えば、家族で旅行に行くときに、お父さんが「みんなで京都の紅葉を見に行こう」と決めたところで家族みんなが賛同してくれるとは限りません。
「観光地は他人がいっぱいで疲れるだけだよ」「それよりディズニーランドへ行きたい」「温泉旅館でゆっくりしたい」など思いはいろいろです。
無理やり家族を説得して出かけてもトラブルが絶えないということになります。
家族で食事に行くときもそうです。自分が好きなものを食べるために、無理やり同行させてもすっきりと収まりません。

「勝負なし法」というのは、人間が二人集まれば、意見の違いは必ず発生するという前提に立っています。
特に自己主張の激しい人同士の場合は、何かにつけて衝突します。
こういう場合は話し合いによって折衷案、妥協案を探るというものです。

「勝負なし法」のやり方は次の6つです。

1、まず相手と何について対立しているかをはっきりさせます。
2、二人でいろんな解決策を出し合います。
3、それぞれについて検討します。
4、その中から一つを選び出します。
5、実行方法を考えます。
6、その後の経過をみて、必要なら見直します。

具体的な例で説明します。
外が寒いのに子どもが薄着で遊びに行こうとしています。
母 寒いからジャンバーを着ていきなさい。
子 寒くないよ。それにあのジャンバーは大きすぎて動きにくいんだ。
母 でも風邪が流行っているから、お母さんは心配なのよ。
子 じゃジャンバー以外のものを出してよ。
母 何がいいかな。
子 白いセーターがいい。あれを出してよ。
母 そうそうセーターがいいよね。

「勝負なし法」を人間関係に取り入れると、相手の気持ちを尊重することができようになります。
自分の「かくあるべし」を無理やり相手に押し付けることがなくなります。





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Last updated  2024.06.01 23:56:04
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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