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月に関する知識が増えました。タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』を聞いている人の話が5編。それぞれ主人公が違うけど、ちょっとづつつながっていて、最終章ではタケトリ・オキナの正体が分かって、涙が出ました。月の初めを「ついたち」という理由はなるほど、と感心し、新月をイメージして作ったアクセサリーを見てみたいな、と思いました。月の立つ林で (一般書 405) [ 青山 美智子 ]
2023.04.27
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ビジネスホテルに長期滞在する老人がいることにビックリした。死ぬまでホテルで生活するのだろうか。お金があるなら、なぜ有料老人ホームに入らないのだろう。一方で、年金収入しかない老人はホテルの清掃のアルバイトをしている。そして、生活保護世帯で7人兄弟の末っ子として育った天使(エンジェル)はお金を稼いで自立するために、ホテルに住む老女に生活費の節約と不動産投資の指南を受ける。金はあるが身内のいないホテル生活、三世代にわたる生活保護の連鎖、年金だけでは生活できないから死ぬまで働く老人。日本の隠れた貧困が垣間見えた。老人ホテル [ 原田ひ香 ]
2023.04.24
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29歳の独身女性がお金欲しさに代理母になる話。日本では代理母は認められていないが、海外では法整備されている国もある。イギリスでは報酬をもらってはいけないが、ウクライナとロシアでは商業的に認められている。垣谷美雨『代理母、はじめました』では、代理母がビジネス化した近未来の話だった。男性が自分の遺伝子を残したいという願望は、女性が自身の体を張って妊娠出産するという大変さを考えていないエゴだ。妊娠できない妻の気持ちも無視しているし、お金を積めば貧困女性が子宮を貸してくれると思っている。最後にタイトルの意味が解った。燕は戻ってこない [ 桐野 夏生 ]
2023.04.17
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作家が主人公の本格的なミステリでした。前半は、無理やり消防団員にさせられた作家が田舎での近所付き合いや団員との飲み会がのどかに描かれて、ちょっと退屈な感じだった。でも中盤からは怒涛の展開で一気に終盤へ。登場人物が多くて覚えるのが大変だったけど、すごく引き込まれた。気になったのは、母違いでも父が同じならば実の妹なのに「妹ではなかった」とか、墓地を移転するには改葬届が必要で、土地の地目も墓地にしなければならないのに簡単に宅地へ移転してしまったことかな。ドラマが楽しみ。ハヤブサ消防団 [ 池井戸 潤 ]
2023.04.12
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5つの短編集。すべてのタイトルに「逆」や「非」など反対の言葉がつく。小学生が主人公の物語。児童に対して先入観を持っている担任を改心させる計画を練る小学5年生。ソクラテスの「自分は何も知らない、ということを知っている」という言葉を知っているだけで驚きだ。侮るなかれ、小学生。成長した子供たちが立派な大人になっていて安心したよ。あの時の経験は無駄ではなかったね。母親のような気持で読了。逆ソクラテス [ 伊坂 幸太郎 ]
2023.04.05
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金原ひとみ編集。「言語の冒険」をしてもらいたかった、そうだ。私小説の定義はさておき、それぞれの作家の文章が個性的なので、読みにくい部分もあったが、小説家以外の人のものが面白かった。尾崎世界観はミュージシャンでもあるので、コロナ禍のコンサートの制約で、世界観が変わった話。エリイのコロナ感染隔離の話。しいきともみの「鉛筆」が一番心にしみた。私小説 [ 金原 ひとみ ]
2023.04.05
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