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本っていいよね、と思わずつぶやきたくなる作品でした。県立高校の図書館司書の話。実在の作家さんの名前や本のタイトルが出てきて、今どきの高校生が読んでいる本が興味深かった。学生時代にどんな本に出合うかで進路が決まったりするので、学校司書の仕事は大事だな、と思った。27000冊ガーデン [ 大崎 梢 ]
2023.06.28
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菩提樹の別名が「シメゴロシノキ」だと初めて知った。と言っても日本にあるものとは違う熱帯の蔓植物で、他の木に絡みついて成長し、中の木を枯らして空洞にしてしまうそうだ。絞め殺されてしまうのが吉岡家に奉公していたミサエということなのか?そして、ミサエの息子雄介は生まれてすぐに吉岡家へ養子に出される。雄介の悪い所は血のせい、頭が良くて北大に受かったら育て方が良かったといい、我儘で気位だけは高い吉岡家の人。もう一人のくせ物が小山田の息子だ。小賢しくて自分より弱い人を屁理屈で叩く。大学を卒業した雄介の未来が見たい。絞め殺しの樹 [ 河崎 秋子 ]
2023.06.28
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短編集というよりショートショートという感じ。13の物語。違う世界が次々に現れてまさにタイトルのモザイクのようでした。一穂ミチさんの頭の中には小さな抽斗が無数にあって、それを自由に出し入れして、混ぜ合わせたり膨らませたりして、自由に物語を紡いでいくのだな、と感じた。特に「ごしょうばん」は人間の無意識の残酷さみたいなものを短文でうまく表現しているな、と思った。うたかたモザイク [ 一穂 ミチ ]
2023.06.21
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医療ツーリズムの話。日本は皆保険だが、保険のきかない最新医療を提供するこのクリニックには自国の治療では完治しない海外の癌患者がやって来る。自由診療なので日本円で数千万の治療費がかかるが、命には代えられない。最初はただ人の命を救いたいと4人の医師で立ち上げたクリニックが、多額のお金が動くことによって人間関係がうまく行かなくなっていく。最先端の医療を追求するはずの医師が、自分に都合の悪い人間を排除していく姿がだんだん恐ろしくなってくる。砂の宮殿 [ 久坂部 羊 ]
2023.06.14
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犯罪加害者の母の苦悩を描いた話。事件当時未成年だったため息子の氏名は公表されなかったが、引っ越しや転職を繰り返してもマスコミは嗅ぎつけてくる。親としての責任を感じながらも、息子を突き放してしまいたいと思う日々。少年事件だと「親の育て方が悪い」と言われるが、どんなに愛情を持って育てても、一定数はサイコパスのような人間は存在するそうだ。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出てきた善児を思い出した。息をつめて [ 桂望実 ]
2023.06.06
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家庭裁判所の少年係調査官の話。「臨床の専門家」として罪を犯した少年少女たちと向き合い、話を聴き、再犯しないように更生の道を探る。あまり知られていないが、裁判官より大変な仕事だ。うまく話を聴きだすためには高圧的になってはいけないし、信頼関係を築くためには、相当神経を使うことだろう。少年たちは、家族の価値観に左右されていたり、親も気づかない発達障害を抱えていたり、様々な背景がある。『ケーキの切れない非行少年たち』のようにならないことを祈ります。家裁調査官・庵原かのん [ 乃南 アサ ]
2023.06.06
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家庭裁判所の少年係調査官の話。「臨床の専門家」として罪を犯した少年少女たちと向き合い、話を聴き、再犯しないように更生の道を探る。あまり知られていないが、裁判官より大変な仕事だ。うまく話を聴きだすためには高圧的になってはいけないし、信頼関係を築くためには、相当神経を使うことだろう。少年たちは、家族の価値観に左右されていたり、親も気づかない発達障害を抱えていたり、様々な背景がある。『ケーキの切れない非行少年たち』のようにならないことを祈ります。家裁調査官・庵原かのん [ 乃南 アサ ]
2023.06.06
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