全8件 (8件中 1-8件目)
1
![]()
後書によると、1980年に雑誌に書いた小説を40年経って書き直したそうだ。強固で決して壊れない壁だが不確かで必要に応じて形を変える。そして、壁の中に住む人は影を持たず、外側には出られない。壁で囲まれたパレスチナ自治区を連想してしまう。「壁」というと、イスラエルの文学賞を受賞した時の講演「壁と卵」を思い出す。「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の側に立ちます」と言っている。改めて、これが純文学なんだな、と思った。明確な答えは示さず、読者に考えさせる。モヤモヤするな。街とその不確かな壁 [ 村上 春樹 ]
2023.07.31
コメント(0)
![]()
児童書です。主人公の男の子が生まれた時から一緒にいた猫のポオが死んだ。悲しくて学校へ行けなくなってしまう。作家のママはポオの生まれ変わりの物語を書いた。また猫に生まれるとは限らないけど、生まれ変わりを信じて、どこかで幸せに暮らしていると思うことで、喪失感を乗り越えて強くなれるのかな。生まれかわりのポオ [ 森 絵都 ]
2023.07.27
コメント(0)
![]()
認知症の専門医長谷川嘉哉先生のお話を矢部太郎さんがマンガにしました。認知症の症状を初期から順番に説明してくれて、分かりやすかった。理解して寄り添うことが大切ですね。永井 みみさんの「ミシンと金魚」も認知症の人の目線からの語りで面白くて勉強になったけど、今回は、長年患者さんを診てきた医師の目線でさらに勉強になりました。マンガ ぼけ日和 [ 矢部 太郎 ]
2023.07.20
コメント(0)
![]()
留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoが主人公。母国がなくなったので母語を話す人を探すのだが、独自につくった言語〈パンスカ〉でどの国の人とも話せてしまう。言語をつくるってどんな仕組みなんだろう。消滅した島国は多分日本だろうけど、もう誰もそんな国の事は知らない。鮨はフィンランドの食文化になってしまっている。Hirukoはパスポートが失効し難民になってしまった。母語の意味を考えさせられ、難民の気持ちが少し分かったような気がする。続編「星に仄めかされて」へ。地球にちりばめられて [ 多和田 葉子 ]
2023.07.19
コメント(0)
![]()
表紙は小学生の泉ちゃん、裏表紙は大人になった泉ちゃん。いろんな経験をして成長したね、おばあちゃん目線で読了。すごくいい人の郵便屋さんが出てきて気づいた。これは未読の「みつばの郵便屋さん」とつながっているのかな?また小野寺さんの読みたい本が増えた。みつばの泉ちゃん (一般書 423) [ 小野寺 史宜 ]
2023.07.13
コメント(0)
![]()
40歳で会社を辞めてユーチューバーになった男が24歳で文学賞を受賞した70歳の作家矢崎健介と出会い、ユーチューブで自身の恋愛遍歴について語ってもらう。この作家の年齢や経歴が村上龍さんとかぶるっていると思うのは私だけではないはず。会社のような組織に属したことのない作家は人間の上下関係が解らないから自由なのだそうだ。17歳から現在までの女性関係を事細かく覚えていて、その誰とも結婚していないし、妊娠したら堕胎させたひどい男。ゼレンスキーの事、ユーチューブは老人のものになるという話は面白かった。作者の集大成なのかな。ユーチューバー [ 村上 龍 ]
2023.07.13
コメント(0)
![]()
続編ではなく「新!」でした。あれから3年。店長が戻ってきたが全然変わっていない。新しいバイトの山本さんのキャラが面白いな、と思っていたら最後は、そう来たか!途中で、店長の自伝のような小説を読まされるが、何かの布石かな。まだまだ続きがありそうな雰囲気で読了。新! 店長がバカすぎて [ 早見 和真 ]
2023.07.06
コメント(0)
![]()
きっと、私達人間はみんな欠けた月で、まん丸になることはない。欠けて窪んだ面がギザギザして心がしんどいときは、いったん立ち止まって休みましょう。専門家に頼りましょう。窪美澄さんって、いろんな角度から人間を見つめて作品にする作家さんですね。作者が誰かなんて意識させずに読ませてしまう作家さんです。夜空に浮かぶ欠けた月たち(1) [ 窪 美澄 ]
2023.07.06
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


