音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2017年07月07日
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カテゴリ: クラシック音楽

ダムラウの新譜を聴く。
マイアベーアのアリア集なのだが、このような企画はあまりないらしい。
管理人はダムラウのファンだから聴いたようなものだ。
マイアベーアは、とんと縁のない作曲家だ。
思い浮かべるのは「グランド・オペラ」と言う言葉と、『預言者』や『ユグノー教徒』という題名をくらいなものだ。
だいたいどこの人間なのか、いつ頃活躍した人かもわからない。
wiki によると、ドイツ人でフランスで活躍した作曲家で、オッフェンバックと同じような経歴のようだ。
ベルリンの裕福な銀行家の息子で、ウェーバーと共に、フォーグラー神父という方に作曲を学んでいる。
シューマンの攻撃により死後急速に評価が下がったそうだが、『現在では、彼の成功を妬んだ同時代の作曲家による攻撃と、彼が歌劇で行った様々な独創的な試みは、別個に整理するべきであるという態度に変わりつつある。』の様で、再評価の機運が盛り上がりつつあるのはいいことだ。
アリアは耳にしたことがあるかもしれないが、意識して彼の歌劇を聞いたことは全くなかった。
フランス・オペラだけに、優雅さと軽さに不足はない。
ふんわりとした羽毛のような感触は悪くない。
オーケストレーションも近代的な響きがするし、洗練されている。
どんなカスをつかまされるかと思っていたが、とびっきりの曲がないとはいえ、それなりに聞かせるナンバーが多く、楽しめた。
第3曲のような台詞入りの曲もある。
ドイツ人とはいえダムラウの歌唱が硬くなく、なかなかのものだったことも楽しめた理由の一つだ。
コロラテューラの超絶技巧はあまり出てこないし、技巧よりも歌そのものに集中できるのもいい。
欲を言えば声がもう少し軽ければ言うことない。
ダムラウの歌はフランスオペラらしい歌唱で、かえって共演している男性歌手のベルカント風歌唱が違和感バリバリだった。
バックはエマニュエル・ヴィヨーム指揮のリヨン歌劇場管で、いい感じだ。
例えば「ディノーラ」のアリアなどの様にフランスのオケならではの味のあるたナンバーも何曲かあった。
指揮者のエマニュエル・ヴィヨームは主にオペラ畑で活躍されているようだ。
ちなみに、1964年フランスのストラスブール生まれで、過去にN響に客演したことがあるとのこと。

グランド・オペラ~マイアベーア:オペラ・アリア集

1. 歌劇『預言者』より「私の心は弾み、動悸を打つ」
2. 歌劇『悪魔のロベール』より「ロベール、私はあなたを愛し」
3. 歌劇『Die Beiden Kaufen』より「Nur in der Damm' rung Stille Irene」
4. 歌劇『北極星』より「Ah, mon Dieu !... C' est bien l' air que chaque matin Catherine」
5. 歌劇『アフリカの女』より「La-bas, sous l' arbre noir.」
6. 歌劇『エジプトの十字軍』より「D' una madre disperata」
7. 歌劇『ディノーラ』より「影の歌」
8. 歌劇『シュレージエンでの野営』より「Oh Schwester, find' ich dich」
9. 歌劇『レスブルゴのエンマ』より「Sulla rupe triste, sola」
10. 歌劇『ユグノー教徒』より「O beau pays de la Touraine Marguerite」
11. 歌劇『アフリカの女』より「Anna, qu' entends-je」

world premiere recording(3,8)

ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
エマニュエル・ヴィヨーム(指揮)

録音時期:2016年8~9月





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Last updated  2020年10月04日 16時34分38秒
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