JINさんの陽蜂農遠日記

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2021.08.15
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カテゴリ: 養蜂
ブログアップが遅れましたが、今年も7月24日(土)に、今年の最初の趣味の養蜂の
ハチミツ絞りを行いました。

ところで、働きバチが花から集めた花蜜は、実は、ハチミツではありません。
巣へ持ち帰った花蜜が働きバチたちによって変換・熟成・濃縮されて、はじめてハチミツと
なるのです。
まず、働きバチは、「口吻」と呼ばれるストローのような口で花の蜜を吸い
胃のそばにある蜜胃(みつい)というところに花蜜を貯めて巣に持ち帰り、巣の中で待っていた
別の働きバチに口移しで花蜜を渡すのです。ミツバチの分業作業です。
働き蜂は群が必要とするほとんどの仕事をしますが、この仕事の種類は成虫になってからの
日数を追って変化していきます。おおまかに内勤と外勤とに分かれていますが、内勤の間では、
育児(ミルク分泌)、造巣(蜂ろう分泌)、貯蜜(酵素分泌)の3つが体の生理状態の変化を
伴う大きな流れとなります.また外勤蜂が一番日齢の進んだものとなることで、働き蜂が
減りにくい分業構造となっています.
また内勤のうちは24時間体制で仕事をしますが、何交替かあるようで,1匹あたりの労働時間は
6-8時間程度という観察があります。外勤蜂は日中は花に通い、夜間は巣の中でじっとしている
(休息?)ことが多いようです。


   【 http://www.beekeeping.or.jp/honeybee/partnership】より

ミツバチをはじめとするハナバチ類は、いずれもその栄養源のすべてを花蜜と花粉に
頼っています。

花蜜はハチミツとして、花粉はハチパンとして巣に蓄えられるのです。
下の写真の巣の中に白や黄色、ピンクの色の付いている部分が、ミツバチが集めた花粉。
光っている部分が貯めたハチミツなのです。

ハチミツはミツバチが花から集めた花蜜をそのまま巣に蓄えると思っている方もいると
思いますが、花蜜と蜂蜜は全く違うものです。
ミツバチが花から採ってきた花蜜(ショ糖が主成分)は、働きバチの体内の「酵素」によって
蜂蜜(ブドウ糖・果糖)に変換されるのです。
よって蜂蜜の主成分は、上記のブドウ糖と果糖。それに各種のミツバチ由来の酵素・植物由来の
花粉・
ビタミン・ミネラル・その他が混ざっているのです。
ネットに「​ はちみつの話 ​」👈リンク というページがありましたのでリンクさせていただきます。



はちみつの糖分。

              【http://www.e-shigenoya.jp/honey/honey.html】より

この日の我がミツバチの巣箱のひとつです。

この群の群勢は高く、この日までに3段の巣箱としていました。



巣箱の入口には多くの換気係?の働き蜂の姿が。
下にある白い容器は、予想外の長梅雨のために外に出られないミツバチの為に
砂糖水を1回与えたものがそのままになっていました。



一昨年、10年以上使っていたプラスチック製の遠心分離機が壊れてしまったため、新たに
同じ型式の遠心分離機を購入しました。
採蜜は我が家の部屋の室内縁側で。外でやるとミツバチがアッという間に集まって来るからです。



今年も天候不順により、ミツバチたちが溜めてくれたハチミツの量は
例年の半分くらい?に
なっていました。

​​蜜蜂と格闘し、巣にいた蜜蜂嬢を刷毛で払った後、蜜のぎっしり溜まった 巣碑を巣箱に入れて
自宅に持ち帰りました。

DSC09538_R.JPG

この日は​​2群より8枚の巣枠を家に持ち帰りました。



一輪車に載せ自宅に持ち帰り、早速ハチミツ絞りの実施。

持ち帰るものは、巣枠の殆どが蜜の濃縮を完了し、蜜蓋で覆われているものとしています。
蜜蓋のないものも絞れますが、濃縮が完了していないので、濃度が薄く、天然ハチミツ特有の
味が
薄いと感じているのです。



梅雨の中で、外に出られないミツバチは、貯めていたハチミツを食べるのです。
所々に白い蜜蓋がなくなっている場所が貯めていたハチミツを食べた場所だと思います。



今年も妻が事前に遠心分離機や包丁、濾過網等を熱湯消毒しておいて くれました。
妻が熱湯で暖めた包丁でこの蜜蓋を剥ぎ取ります。



巣蓋を剥ぎ取ると、今年もハチミツが溢れて滴り落ちて来たのでした。



きれいに蜜蓋を剥がし終わった状態です。



そして次の巣枠を。
ハニカム部の色で、この巣枠の歴史が解るのです。
ハニカム部が白いものは、今年になって蜜蝋(みつろう)で巣を盛り上げて作ったもの、
茶色くなっているのは数年前に盛り上げて作ったものなのです。



こちらも蜜蓋の除去が完了。



白い蜜蓋をズームで。

これを四角く切り取ったものが「巣蜜(コムハニー)」として売られているのです。
「巣蜜(コムハニー)」はその年の蜜蝋(みつろう)で巣を作り、ここにハチミツを貯めた
ものを言います。
「巣蜜(コムハニー)」は鮮度や風味はバツグン。一般的なはちみつとは異なり、スプーンで
すくって口に入れた瞬間じゅわっと広がる自然な甘みは、一度は味わっていただきたい体験です。
最後にガム状のミツロウが口に残りますが、まだ新しいミツロウなのでそのまま食べることが
出来るのです。
この白いガム状の物には、巣を外敵から守るために作られたプロポリスが豊富に含まれています。
プロポリスには高い抗酸化作用のある豊富なフラボノイドが含まれているので、積極的に蜜と
一緒に食べるのがおすすめなのです。



ズームして。



我が家の「コムハニー」です。



スプーンで楽しんだのでした。



ハチミツ店では木箱に入れて販売されていることが多いのです。


   【https://www.kanohachi.jp/SHOP/GF-KS-01.html】より

遠心分離機には2枚を入れて、回転させます。
1枚ですとバランスが壊れ、遠心分離機の破損に繋がってしまうからです。



そして蜜が次第に遠心分離機の下に溜まって来ました。



次々に新しい巣枠を遠心分離機にかけました。
表面、そして裏面を、更に表面を見て、蜜蓋の残っている場所はフォーク等で穴を開け、
もう一度両面を、都合4回の遠心分離操作を行ったのです。



そして8枚の巣枠の遠心分離機による採蜜は全て完了しました。
もう少し量が多いと良かったのですが、長雨の影響でしょうか。
それと、今年はほとんど分蜂しなかったため、蜂の群数が増えなかったのです。



次にハチミツの濾過の開始です。
今年も網目の大きさの異なる2段に重ねた金網で濾過。
出口を開けると周囲にハチミツの香りが更に拡がって来ました。 



琥珀色の濃度・糖度の高いハチミツがダラーーーと。

遠心分離機で剥ぎ取られた巣房の欠片もきちんと濾過。



近寄って。



さらに。



濾過され容器に移したハチミツ。
そしてこのまま1週間以上 放置し、更に容器の底に沈んだ不純物や浮上した不純物
らしきものがあれば、これも熱湯殺菌したスプーンやストローでコマメに除去。



妻が通販で購入した容器もようやく届きました。

DSC05032_R.JPG

購入したガラス瓶を大きな鍋に入れ熱湯消毒、蓋も同様な方法で。
プラ容器では、この熱湯消毒が難しいのでやはりガラス瓶が良いのです。
そしてゆっくり自然乾燥させた瓶にハチミツの充填作業を。
瓶が水道水で濡れていても、雑菌が入る可能性があるからなのです。
そして瓶詰め作業も完了。これらパッケージング作業は全て妻がやってくれたのです。



ラベルも印刷して瓶に貼り付けて。
『Jinさんちのおいし~い蜂蜜』



住所、名前、採取日、注意書きも記入してあります。
これは内容量600gのもの。もちろん添加物、加熱操作の全く無い100%天然の超濃縮ハチミツ。



そして1本1本ビニール袋に入れてパッケージングの完了です。



今年も多くの友人、知人からリピート予約を頂きましたが、趣味の素人養蜂家ですので、
毎年採蜜出来る量は安定しないのです。全てがミツバチ嬢の頑張り次第なのです。
今回も4本、5本等の予約の御連絡も頂きましたが、出来るだけ多くの方にお分けし、
楽しんでいただきたいので、今年もお一人様MAX2本とさせていただきました。
秋にはもう1回、量は今回よりは少ないでしょうが絞れるのではと期待している
素人養蜂家なのです。そしてお陰様で全て発送、手渡し済みとなりました。
ご予約いただいた皆様、どうか100%完熟の天然ハチミツをお楽しみください。
今年のハチミツの味はいかがでしょうか?



この小さじ一杯がミツバチ一匹が一生に集めるハチミツの量なのです。



「はちみつがコロナウイルスに効く」といった根拠のない?内容を標榜する例が、相変わらず
インターネット上で後を絶たないとのことです。
「コロナに効く」というキャッチコピーに踊らされることなく、「三密」を避ける、手洗いを
すると
いった基本動作のさらなる徹底で、長引くコロナウイルスから身を守りたいと思って
いるのです。

「三密」は避けなければいけませんが、「蜂蜜」は楽しんでいただきたいのです。






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Last updated  2021.08.15 12:00:08
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