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先日
片柳神父
さまがご紹介になっていた本
『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子著 幻冬舎
【送料無料】置かれた場所で咲きなさい
価格:1,000円(税込、送料別)
が我が家に届きました。
『置かれた場所で咲きなさい』
この言葉を目にして、『うんうん』と思いました。だってそれ以外に心を解放してくれるものはない、と私も思っていたからです。 でもこんなにすてきなことばは思い浮かびませんでした。
さすがシスター渡辺、と思いきや、新しい本のページをめくって読み始めるとすぐにその言葉が目に留まりました。
30歳間際で修道生活に入ることを決め、修道会の命令でアメリカにわたり学位をとり、35歳で日本に帰国したシスター
急逝された岡山のノートルダム清心女子大の学長の後を継いで3代目学長になることを命令されます。
修道会においては上の方からの命令は絶対です。それは神様からいただいた思し召し、と受け取ってやっていくのです。
それで右も左も全く分からないままに学長になったシスターは本当に苦労されて、自信を失われ、修道院を出ようか、とまで本気で考えられたそうです。
その時の自分の姿をシスターは「くれない病」に罹っていた私、と表現されています。
つまり
「あいさつしてくれない」「ねぎらってくれない」「分かってくれない」・・・
そのとき一人の宣教師の方が短い英語の詩を教えてくださった。その冒頭に出てくる言葉が
『置かれた場所で咲きない』だったそうです。
あぁ~ シスターの言葉でもなかったんだ。
でもシスター渡辺はこの言葉を真摯に受け止め、それによって自分の毎日が変わっていくことを体験されました。
そこにシスター渡辺だからこそ伝えられる「大きな力」がこの言葉の中にあるのだと思います。
私も最近、すごく気になっていることがありました。
それは、「人は環境の子なり」で環境が人を作り出す、という考えが相当浸透しているということです。そのために置かれた環境が良くなければ、人は良い人生が送れない、と思いこんでいる人もたくさんいます。
シスターのいう 「環境の奴隷になる」
という状態を本気で信じているということです。
こんなふうに書いていると、木曜に小学校の先生と個人的にお話しした時のことが思い出されます。
私はちょっと疑問に思っていることを言葉にしてみたのです。
「どうして同じクラスの子どもたちなのに、教える先生が変わると授業の態度がコロッと変わるのでしょう。とても不思議です。
確かに子どもたちの心をひきつけるすべを身につけている先生と朴訥とした先生では授業の面白さは変わってくるでしょう・・・。
でも先生は大人、というだけでも敬意を持つことができますし、勉強という未知なる世界を伝えてもらえる、ということではその場(授業)の意味は同じです。
子どもたちは面白おかしく設定してもらわなければ、もはや好奇心を持って授業に臨む、ということはできないのでしょうか?」
すると先生はこう言われたのです。
「そう言えば、うちの子どももすぐにチャンネルをバチバチと替えていますね。
自分の面白いものだけを選ぶんです。気に入らなかったらもうええわって・・・。」
「あぁ、なるほど、そういうことだったのですね。テレビのチャンネルのごとくか~~
子どもたちは本当に受け身で生活していますものね。
遊ぶとなれば遊ばしてもらえるおもちゃ、ゲーム、テレビ、本・・・ 自分が世界を作るのではなく、作ってもらった中で楽しむ、夢中になる、そういう毎日を私たちが子どもに与えてしまっていたのですね。
私たちは何にも子どもたちに伝えることをしていなかったんだ。
演出された面白さの中で生きるのではなくて、自分が置かれたその中で、面白いものを見つけていくという視点や好奇心、積極的な姿勢があなたを育てるんだということを・・・
なるほど、チャンネルのごとく・・・か~~」
ずっと不思議に思っていたことがとてもきれいにすっきりしました。
「置かれた場所で咲きなさい」
これを最も必要としているのは、 子どもたちです
。
だからいうまでもなく、子どもたちを支える私たちこそが・・・この言葉をかみしめていなければいけません。
この本は 発売後1カ月で10万部突破、嬉しいありがたいニュースです
。
「キリスト教的マインドフルネスへの招き… 2018.07.19
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