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『「表記」という言葉をご存知でしょうか。文字や記号を用いて語句や文章を書き表すことで、そのためのきまりを「表記法」と言い、日本語検定の出題分野の一つです。
現代語の表記法のよりどころは、内閣が告示した(政府が示した)「現代仮名遣い」「送り仮名の付け方」「常用漢字表」です。教科書や国語辞典の付録で、ご覧になったことがあるでしょう。
どういうことが「表記」の問題になるのか、日本語検定の問題の形で一端を勉強していただきましょう。
問1 次の【】の言葉をパソコンで打つ際、1,2どちらが正しい言葉を変換してくれるでしょうか。
1、【若人】 1、わこおど 2、わこうど
2、【縮める】 1、ちぢめる 2、ちじめる
問2 次の漢字を訓読する場合の送り仮名として正しいのは。
1、忙
1、忙い 2、忙しい 3、忙がしい
2、紛
1、紛しい 2、紛わしい 3、紛らわしい
まず、正答に印を付けてから次を読んでください。
問1は、「現代仮名遣い」に関する問題です。
「若人」「縮める」を漢字交じりで手書きで書くならば問題ありません。ところが、1の「若人」をパソコンに打ち込む場合は「わこおど」か「わこうど」じゃで迷います。これは内閣告示の“現代仮名遣い”のルールに「オ列の長音は、オ列の仮名に“う”を添える」にあてはまります。
例 おとうさん とうだい(灯台)
2の「縮める」は「同音の連呼によって生じた“ぢ”“づ”は、“ぢ”“づ”を用いて書く」とあるのにあてはまります。したがって、「ちじめる」でなく「ちぢめる」が正しいのです。
例 つづく(続く) ちぢこまる
仮名遣いは一定のきまりでは処理しにくいので、一語一語覚えていくのが大事です。
問2は、内閣告示の“送り仮名の付け方”に関する問題です。送り仮名の付け方のきまりも複雑なので、一語一語の送り仮名を、読むたび使うたびに覚えていくのが実際的です。
「忙」のように「しい」を送るのは、次の形容詞です。
美しい 貧しい 珍しい 寂しい 麗しい 著しい
「紛」のように送り仮名が4文字あるのは、形容詞では「恥ずかしい」(「恥かしい・恥しい」を認める辞典もありますが、これが標準です)くらいでしょうか。
「表記」の分野には、「漢字の表記」も含まれますが、これは改めて取り上げます。
(日本語検定委員会研究主幹 川本信幹)』
地名の場合は、例えば大阪だと、お「う」さかではなく、お「お」さかと習った気がするなぁ。だからこんがらかってしまうのじゃないかな。例外なんてあると、ややっこしくて仕方が無い。そこが日本語の難しいところ。
道路交通法じゃないけれど、こうした表記にも決まりがあるのなら、やはり守らないと言葉の意味が通じなくなってしまう。句読点なども然り。区切る場所を間違えたら大違い。人にもわかって貰えなければ意味をなさないのだから。と、ひらがなばかりじゃよけいにこんがらかってしまいそうな。
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