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2024.11.20
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今月上旬に松戸市内でルリビタキの姿を目撃したとニュースをもらいました。
そろそろ、手賀沼沿岸の林などで姿を見かける時期となりました。
図鑑類に四国・本州から北海道にかけての高山や亜高山帯で繁殖するものが、関東地方以南の山地や低地の林で越冬する、本州において高山で繁殖した個体は、低地に降りて越冬するとありますが、渡りのルートの裏付けはどうかと調べてみても限られた標識回収記録
が存在するだけでした。文献を紐解いていくと、つぎのようなものを見つけました。
参考までに紹介します。
佐藤(1994)は、北海道函館山で標識放鳥した調査結果を整理し報告しています。
函館山では繁殖も越冬もしないため渡る経路の中継地として積極的に選択し、渡りの時期に多くの個体が函館山を通過していると述べています。
また、ルリビタキの秋季渡りは10月中下旬に始まりII月中旬にほぼ終わり、10月下旬~11月上旬が最盛期と記しています。さらに、本種が海岸伝いを東から西に移動しているためではないかと思われるとも述べています。
調査結果から秋季の渡りについては日本海側を主経路として渡りをしていると思われ、
その移動は、北~南への平行的なものであることを意味していると結んでいます。
過去の回収記録はつぎの3例を報告しています。
函館山放鳥023-0429581-10-27→82-02-06宮崎県南国市桑の川
函館山放鳥1A-1172489-10-21→89-10-28山形県酒田市飛島
函館山放鳥28-0681689-11-01→89-12-14愛知県豊田市長根
なお、森本(2007)がルリビタキの分布や生息環境の知見を整理し報告している中で、
「日本で記録されている亜種ルリビタキ(T.c.cyanurus)は日本、中国、モンゴル、ロシア等で繁殖し、この中でも北方の個体群は越冬期は南下、拡散する」と記しています。
また、「北海道などでは夏鳥であるため、北海道を通過する個体群は比較的長距離を移動する」と報告しています。
(引用)
佐藤理夫.1994.函館市における鳥類の渡りについて.
市立函館博物館研究紀要.第4号.p1-23.
森本 元.2007.ルリビタキ.Bird Research News Vol.4 No.4.p3-4.
(写真)
2015年12月12日手賀沼沿岸、2018年1月28日野田市内、2020年1月12日松戸市内、
2021年2月8日松戸市内で観察・撮影













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最終更新日  2024.11.20 11:22:25
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