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2017.06.13

没イチの生き方－日本昔話「藁の元結」

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テーマ： ♪動画で語る今日という日♪(502)

カテゴリ： PC

配偶者を亡くし単身になった人を「没イチ」と言うのだそうです。私も家内を亡くして7年半を過ぎましたが、「天寿を全うすることが逝った者への何よりの供養」と言うことを肝に銘じることにしています。　

離婚経験者「バツイチ」から派生した語彙だそうですが、女やもめは花が咲くのに男やもめは何かと暗い。しかし、悲しみを乗り越えて、「女性没イチ」と同様にイキイキと暮らす「男性没イチ」も増えている様です。

上記の人生訓は下記のPC動画から、素直に頂戴したものです。

まんが日本昔ばなし 0929【藁の元結】

昔、飛騨の山奥の小さな村の外れに年老いた夫婦が住んでおりました。爺様は体を悪くして病気がちになり、ある冬亡くなってしまいました。一人になった婆様は生きる張りをなくし、何日も座っているだけでした。吹雪のある朝、婆様は爺様の処へ行こうと墓の前で凍死するつもりで座りこみました。

その時、旅の坊様が現れて、一夜の宿を婆様に頼みました。困っている坊様を見ている内に最後にお役に立ってから死のうと思い、坊様を家に案内しました。

婆様は僅かに残っているヒエを味噌に代えてもらおうと町へ出かけます。婆様は、途中「こんなバサバサの髪では町に入れない」と、近くにあった稲藁の中から芯を抜いて、「少しの間お借りします」と言って、藁で髪を結いました。夕方、味噌を交換して帰ってきた婆様は、礼を言って藁の芯を元に戻しました。

次の日、坊様は「永く強く生きられよ！　長年連れ添った爺様を亡くされてさぞ辛かろう。じゃが、天寿を全うすることが先に逝った者への何よりの供養になる。一本の藁にも礼を言う貴女だから、仏の加護がきっとある」と婆様を諭して、旅立っていきました。
気が付くと、爺様のお墓に巾着袋が置いてありました。婆様は、坊様の言った通りに天寿を全うしようと巾着のお金を大切に使い、生きて爺様のお墓を守り続けました。

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