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2010年10月07日
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「なにもない旅 なにもしない旅」雨宮処凛 光文社知恵の森文庫


知らない町に迷い込み、貧乏臭い宿に泊まり、温泉に入ってビールを飲めばあとはすることもなく、うら淋しい気持ちになる。そんな旅を私は愛してやまない─寸又峡温泉、高知、韓国、立石、亀戸、川崎、鶴見、御徒町、湯西川温泉、三浦半島、苫小牧、木更津、網代鉱泉、阿字ヶ浦など、「つげ度」の高い場所を求めてのしみじみ脱力紀行。


何らかの拍子にこの紹介文をネットかで読んで、「読みたい!」と思って本屋を探したけれどもまだ置いていなくて、やっぱりネットで注文して読んで見ました。9月20日発行のほやほやです。

読んでみると、予想とおり脱力系の「読む人を選ぶ内容」の数々。「うんうん」とか「そりゃ、いくらなんでも…」とか、突っ込みを入れながら読んでいき、三時間で読み終わってしまった。222pで720円は高いなあ、と思いながらもこの「びみょーな後悔感」がこの本の内容そのものだと気がついたので、一応書いておきます。

帯には現代版「貧困旅行記」と書いているのですが、そりゃあ都会で暮らす編集者の感覚です。私にとっては極めて普通の旅です。ほとんどの旅が一泊やら日帰りとかで一万円ちょっと掛かっているので、基本的に私よりは贅沢な旅をしています。

ともかくも旅の醍醐味は「好奇心」です。小さなことに大発見をした気分に浸り、ちっょとした体験に冒険小説並みのどきどき感を覚えること。それには出来合いの観光地は絶対つまらない。私の旅の信条はできるだけ観光コースに乗らない旅なのですが、この本はそれを追体験できるから面白い。処凛さんもやっぱり絵馬とかの文はじっくりと眺めるし、面白い張り紙やら看板はつい写真に取ってしまうし、居酒屋の隣に座ったときにはその世間話をじっくり聞くし、なのでした。つげファンだったら気に入るエッセイかもしれません。

ところで、この旅の間ずっと雨宮処凛のお供をしていたぱぴ子という友達はとてもマネージャーという雰囲気ではないけれども、定職をもっているにしては時間の自由度がありすぎる。何者なのだろう。 





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最終更新日  2010年10月07日 23時35分01秒
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