ジージの南からの便り

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2014.03.05
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カテゴリ: 地域活動
IMG_2925(V.2014_03_06__03_33_38).jpg

校区の子供たちの安全を守るためにボランティアで始めた「青パト」隊に入って4年目が終わろうとしている。
主力部隊は夜間に車で青のパトライトを回しながら公園などを主体に巡回するのだが、私達高齢者は子供たちの下校時に校門から帰宅する主な道路をパトロールするようにしている。

 5日はその日である。
午後3時前に写真の反射直帰など一式を身に着けて学校に向けて出発。
子供たちの通学路になっている道路を歩いていると、道路の向かい側のバス停に一人のおばあさんが立っておられる。優に80歳は超えておられるようだ。杖をついたそのおばあさんが私の姿を見るやいなや信号もないその道路をいきなり私の方向に向かって歩いて近づいてくる。左右から車はひっきりなしに走ってくる道路をだ。
その時、左からトラックが、右からは乗用車が近づいてきたが、両方とも止まってくれて大事には至らずにすんだ。
多分それらしき服装をした派手な私を見て、用心しながら走っていたのだろう。

 そのおばあさんは、私のいる歩道側の金属製の柵に阻まれて歩道に上がることもできないまま、私に問う。
「〇〇二丁目は何処じゃんそかい」私「この辺ごあんど、じゃっどんこっちは谷になっちょって、ないもごわはんで、又向こう側に渡いやはんないっもはんど」(この辺りですが、こちら側は谷になっていて人家はないので、又向こう側にわたらないと、いけませんよ) おばあさん「そいなあ、△△バス停はどこじゃんそかい」私が説明する。その間にも道路端にいるおばあさんの前は車がひっきりなしに通過して危ないこと、この上ない。やっと車が途絶えたところで
おばあさんは道を横切り、最初いた歩道にたどりついた。

 私がおばあさんに教えたそのバス停と私が行く小学校は同じ方向だったので、車の通る大きな道路に沿う右側の歩道をおばあさんは歩き、私は左側の歩道を歩き道路を挟んで平行して歩く形で進んで行った。

 小学校の門前まで来ると、ちょうど信号機がある。そこで私がおばあさんに信号に従って私の側に再び来るように呼びかけたところ、今度は渡る歩道の信号は赤なのにいきなり渡りはじめて、肝を冷やした。ここでも私の服装を見たドライバーの皆さんが徐行してくれていたので、事なきを得たのだった。

 こちら側に渡ってきたおばあさんは「あいがとしゃげもした」(ありがとうございました)の挨拶を何回もくりかえされてこちらが困惑するほどだった。こういう挨拶は薩摩独特? のものだと私はおもっているがこのおばあさんに限らず、この辺りの年齢の方までは丁寧で、そして長い。これは美徳の一つだろう。

 そして次におばあさんが発した言葉に私は訳が解らず戸惑った。
「あたいげんお父さんも競輪選手ごわしたとお」(我が家の主人も競輪選手だったのですよ」 私無言で「?」
何のことだろう、いきなり。「はあ?」 おばあさんは同じ言葉を2、3回くりかえしたが、私は訳が解らないので聞こえない真似をしてやり過ごした。

 そこからおばあさんの行くと言うバス停を繰り返し教えて小学校の門前で別れた。しばらく見送っていたら、私が教えた通り次の信号から左折して行かれた。杖をつきながらゆっくり歩いて行かれるおばあさんの無事を見届けられなかったが多分大丈夫だっただろう。

 小学校一年生が出てくるまでの間、おばあさんのセリフ「競輪選手」という言葉が何故出てきたのか考えてみた。
「そうだ! この反射チョッキが競輪選手の服装に見えたのだ」やっと私なりの結論が出た。昔、北九州時代に何回か行った競輪で見た競輪選手の服装は見方によってはこんな風に見えるかもわからないと思い、一人笑いを噛みしめることだった。





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Last updated  2014.03.06 15:36:47
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