[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2023.05.15
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THE BEATLESの『Taxman』という曲に、こんな一節がある。


あなたが車を運転するなら 道路に税金を
あなたが座るなら 椅子に税金を
寒すぎる時は 暖房に税金を
散歩する時は あなたの足に税金をかけましょう

何故って 私は「Taxman」(徴税人)ですから


何とも皮肉が効いた辛辣な歌詞だが、実は17世紀の英国では、THE BEATLESのメンバーも驚くようなものに税金が課せられていた。
それは…

「窓」

これは、いわゆる固定資産税の一部で、窓の数に応じて税金が高くなる仕組みだったらしい。
この「窓税」は1696年に導入され、155年後の1851年まで続いた。
1709年にイングランドとスコットランドが連合して税が統一されると、窓が30枚以上ある家屋には、更に高い税率が導入される事になったという。

当然、家が大きければ大きいほど窓は多くなるため、その分支払う税金は高くなる。
これに納得できない人達が、税金の額を減らすため、光や空気が失われるのを我慢し、窓の数を減らした結果、建物の窓の一部がレンガで覆われているという奇妙な光景が生まれたのだ。



僕も、写真などでこうした建物を見て不思議に感じた事があるが、まさかそんな経緯があったとは思いもしなかった。
そこまでして市民に税金を課す権力者の発想が怖い。
この「窓税」は、空気や光の不足による健康や幸福度の低下をもたらし、自然の空気や光を奪う不公平なものであるという批判が高まり、ようやく廃止された。

更に詳しくは、こちらのサイト →【カラパイア】
実はこんな理由があった。イギリスの建物の窓の一部がレンガで覆われている理由



因みに、最初に紹介したTHE BEATLESの『Taxman』はジョージ・ハリスンの作詞作曲だが、これは自分達が支払う税金の高さに対する不満を歌ったものだ。
恐らく世界中で最も成功し、誰よりも裕福になったであろうバンドのメンバーが税金なんて気にするのかと思われるかも知れないが、当時の彼らに課せられた税率は、何と95%。
つまり、1億円稼いでも、バンドの手元に入るのは僅か500万円だったのだ。
(「あなたの取り分は1、私の取り分は19です」という歌詞は、冗談ではなく本当だった)

これは、1966年にハロルド・ウィルソン首相率いる労働党政権が圧倒的多数で再選され、国内の高額所得者への税率が引き上げられた事に由るものなのだが、さすがにこれではジョージが腹を立てるのも無理はないか…(笑)。






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Last updated  2023.05.16 21:32:55


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