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近年は、なでしこジャパンの活躍もあり、女子サッカー選手もどんどん海外に出て行くようになりました。スポーツ選手の海外での活躍を見聞きする度にうれしくなるものです。国内である程度のレベルに達すると、海外でどのくらい通用するのか?試してみたいと自然に思える世の中になったんだなぁ、いい時代になったとしみじみします。それで実際に活躍出来る人もいれば、世界の実力を思い知らされて挫折する人もいるでしょうが、それはそれで貴重な経験で、本人にとっては財産にもなるわけです。こういうのはビジネスマンでも同じかなと思います。大手企業の社員なら、海外勤務はすでに「社内チャンス」として存在していますが、国内の中小零細自営業の場合は自分でその機会を作らなければなりません。(海外拠点がない企業がほとんどなので)大手企業のように人事異動というチャンスはありません。私の場合は、あるプロジェクトでその機会を得ました。それまで16年間くらい、国内でサービス現場のキャリアを積み上げてきて、現場のトレーナーとして、あるいは研修の講師として全国を飛び回れるようになって来たところに、中国での仕事のチャンスがありました。ただし、チャンスとは言え課題もあって、当時の私はすでに年棒制で働いていたので、明らかに日本国内のプロジェクトを続けた方が給与が高く、当然ならが中国のプロジェクトに参加すると給与がダウンする、という現実的な問題がありました。2000年当時の中国の物価、現地の人たちの給与を考えれば当然と言えるものの、それはそれで覚悟がいるわけです。なので、その時に「報酬は体験」と心に強く思うようになりました。逆にそれがなければ続けられなかったと思います。これは大手企業の社員にはないことです。反対に海外勤務手当が支給されるので年俸は上がります。だから、北京の現地で面接したりマニュアルを作成したり、研修を実施する際には写真、メモ、ビデオなど、徹底的に「記録」しました。「懐かしい体験話」には出きない、、、という執念があったと思います。記憶は感動物語程度にしかならないけど、記録を加えれば「より価値のある財産になる」と考えたからです。それで実際に現地で仕事をしてみると、自分たちが培ってきたやり方、具体的には研修やトレーニングのスキルの、良い部分と悪い部分が顕著に現れたのです。最初は、悪い部分がたくさん見つかって落ち込みます。しかし、改善を積み重ねて行くと、日本でも大変重宝がられるようになっていきました。この辺はスポーツ選手に似ていると思います。また、2000→2010年の北京、上海は、多くの外資系の進出ラッシュで、私たちのライバルはほとんどが外資でした。つまり、外人と戦うようなものです。具体的には、研修教育会社、コンサルタント会社ですが、様々な機会に何度もバッティングするうちに相手の強みと私達の強みがハッキリとわかるようになりました。特に欧米系の場合、理論的な内容の研修が多いし強い。対して私たちは現場のアナログ接近戦のキャリアが長いので、そうした内容の研修や現場のトレーニングが強いと棲み分けができるようになりました。カリキュラムの例をあげれば、欧米系は「◯◯マネジメント」「ホスピタリティ◯◯」と総論・理論系。対して私たちは「リピーターを3倍にする接客トレーニング」「現場の販促事例100連発」というような違いがあります。そのお陰でバッティングすることなく、活動できるようになりました。また、そのような総論・理論系には手を出さないようにしようという教訓にもなりました。よく自分たちの長所と短所を知ることは大事とは言うものの、それはやはり比較する相手がいてこそはじめてわかるものです。以前は、サービス業に関しては総論・理論系も担当することが多かったけど、(案外得意になっていた)中国で他社との比較でその部分での自分たちの実力を思い知ったという苦い経験があります。若い時に海外に行くべきという声が多いけど、私は10年選手以上の人にも行ってもらいたいと言ってます(いつも)。それだけのキャリアがあれば比較するスキルを持っているからです。(だから若い時に海外に行く機会がなくても焦らなくてOKです)そのスキルが自分流に固まった(自信になる)頃に海外で「ガツン!」という体験が必要で、それがさらにスキルに磨きをかけるとてもよい機会になるはずです。めげる部分はあるものの、「この部分は海外勢よりも圧倒的に強いんだ」という大いなる自信にもなります。つまり、「捨てるべき部分と残す部分、強化する部分」がハッキリするから結果的に最短距離でキャリアを積み上げるきっかけになるのだと思います。しかし、海外で働くに当たって注意しなければならないのは、「欧米は凄い」「日本はダメだ」というような、海外崇拝思考にならないようにしなければなりません。こういう思考の人たちはその分野で実力がなかった人たち、つまり「打ちのめされただけの経験」しかない人たちが良く口にする言葉です。「どっちが凄い」というような評論をするために海外に行くなら止めた方がいいでしょうね。===学生さん向け就活セミナーの講演より一部抜粋しました。★レジャーサービス研究所のホームページ★ 中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2013/01/26
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21世紀になってから13年。ますます世の中の変化を実感する今日このごろです。特に私たちの場合は、日本でも中国でも小売業の店舗運営のトレーニングの仕事が多いので、そうした仕事を通じても変化をいつも味わっています。直営店販売代理店を抱えていた時代は立場が強かったメーカーも、経営の効率化を掲げて店舗運営から徐々にに手を引いて、他社に委ねるようになってからは家電量販店やスーマーマーケット、コンビニといった小売業に完全にハンドルを握られるようになってしまいました(価格の決定権の崩壊)。その家電量販店やスーパーも、インターネットショッピングの台頭で苦戦を強いられるようになってきました。いずれも「商品を作って売る」というビジネスの流れの中での主導権争いで、時代とIT技術の進化でそれぞれの優位性がどんどん変わります。それで次はどうなるのか?次は、世界に向けて日本のどの産業が牽引するのか?様々なセミナーやマスコミ報道であれこれ取り上げられています。そういうのを聞いているとITが好きな人たちは、やはりIT業界で次の覇者を探そうとします。小売業が専門の人は、その業界の変革にスポットをあてて報道します。それで、私たちにもそうした質問が来るようになりました。私はどちらかと言えば、ITは専門ではないので、常にアナログな方に注目してます。毎回述べている予想の一部を紹介すれば、ネットショップであろうが、スーパーマーケット、家電量販店であろうが、必ず必要なのは「物流」です。なので、例えばヤマト運輸が、ネットショップやコンビニなどの店舗を持つようになったら凄いことになるな、と思っています(またはそうした企業を買収するなど)。やはり「商品を作って売る」の間に「届ける」が必ず入るからです。世の中の全ての商品は、誰かが届ける、運ばなければならないのです。よく外国人観光客から日本のサービスは素晴らしい!と言われますが、そのサービスのほとんどのシーンを裏で支えているのは物流業者だからです。良い商品(鮮度の良い食材など)が破損しないで時間通りに届くから、小さな店舗でも運営できのです(大きな倉庫が不要)。家賃の高い東京では本当にありがたいことです。近年、上海が急激に「暮らしやすくなった」のは、日本のコンビニと物流がセットで進出したからです。それまでは豪華な高層ビルばかり造っても見栄を満たすばかりで、実際は何をするにも不便で暮らしにくかった上海を人間が生活しやすい街に変えてくれました。今の上海人は、仮に日本製の家電や車がなくても普通に暮らせますが、コンビニとそれを支える物流がなくなったら、昔へ逆戻りしてしまう、、、と言います。この物流だけは、それこそ本当に簡単には真似できません。「人がやる部分が多い」仕事は、他社、他業種から参入しにくいのです。反対に人の比率が少ない分野は、参入しやすいから常に乱打戦になります。その典型は、ディズニーランドでしょう。アトラクションなどのハードを作るだけなら先進国ならどこでもできます。しかし人が主役のテーマパーク業界で、ディズニーランドに追いつき追い抜くのは至難の業で、まだどの企業も成功してません。逆に追いかける過程で倒産してしまいます。ちなみに30年前、私が就職する際に、親戚のほとんどから反対されました。メーカーとか金融機関に就職して欲しかったようです。しかし、現在ではその人気は逆転していますね。テーマパークは人が働くためのノウハウの塊で、物流業界はある意味ではその最高峰と言えます。もう留まることをしらない創意工夫力の結晶のような業界で、そのノウハウは世界中から羨望の眼差しです。ということでアナログな視点でみると、日本が世界に誇る産業の筆頭として、物流業界のこれからに期待しています。やはり「どの業界でも、最後の一マイルは人」なんだと思います。これからの仕事の選びで、未来の読み方の参考になれば幸いです。===以上、先日学生さんたちの就活セミナーでお話した講演の抜粋でした。★レジャーサービス研究所のホームページ★ 中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2013/01/19
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ある企業の幹部から「上司とのコミュニケーションがしっかりできるように指導してくれる先生を紹介してもらいたい」というオーダーがありました。それで色々調べたり人々に聞いてみると、、、これが本当に少ない(汗)。書籍から調べようとしても、ビジネス書のほとんどが「部下の指導や育成、、、うんぬん」的なモノが多いのです。それで改めてわかったことは、人材系の講師や先生のほとんどは「部下指導系」だということ。理由は至ってシンプルで、ほとんどの人が上司とのコミュニケーションは大してうまくない、人によっては下手だった。それで30代くらいで会社を飛び出して、、、独立、という構図が見えてきます。逆に、部下の指導もうまくて上司、上層部、他部署とのコミュニケーションもうまい人は、大体仕事もうまくいってるし業績もよかったりして、会社が離しません。よって独立起業する必要もないので、「講師市場」に出てこないのです。これに気がついてみると、本当にそうだな、と改めて実感します。なので、その領域の講師はどこかの企業に所属していることになります。つまり、お願いするにはそういう人のいる企業に打診するのがベストなのです。(研修会社ではなく)世の中、多くのビジネスマンが部下の指導に困っているフリして、実はほとんどの人が自分自身が上司との関係が下手なのです。だけど、その自覚がないのが実態だと思います。だから、上司や幹部とうまくいかないと辞めてしまう。または独立してしまうのです。そんな人たちが講師をしても、教えられるわけないですね。だから少ない。「自分の部下は責任をもって育てます!」「現場を大事にしてます!」と熱り立つ人に限って、本社や人事部の人とのリレーションが下手、、、。それで「本社のやつらは現場を何もわかってない」と部下を相手につい愚痴っちゃう(笑)。多いですね、こういう人。要注意です。そんなこんなで、これからは上司や幹部とのコミュニケーションをしっかり学んでいくことが必要なんだと思います。(上司をサポートしつつ、堂々と意見提案ができる大人の関係)それができた上で、自分の部下の指導ができればOKということです。上司との関係は悪いけど、部下は大事にしてます、なんてたいていは一人よがりで、部下はたまったものではないはずです。(第一、仕事がやりづらい)上司や幹部とビシッとリレーションが取れる上司なら、その姿勢を見て部下もついてくる、、、のが自然でしょうね。私自身も、部下の指導と上司への提案やサポートを見事にやり切るビジネスマンを数名知っていますが、やはりどの方も企業で働く人々です。(ネット上にはいない=実名で社内のことは書けないはず)だけどそういう知り合いを見つけたら、堂々とお願いしてみることをお勧めします。他業種なら結構引き受けてくれるものです。★レジャーサービス研究所のホームページ★ 中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2013/01/15
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昨年の夏くらいから、徹底的に電子書籍化しています。雑誌は基本的にFujisanで購入してます。雑誌は大きな画面が必要なので、PCで見ます。このFujisanの良いところは、気に入ったページを印刷できることです。それ以外のビジネス書や文庫本は全てSONY ReaderとかBookLiveなどから購入してタブレットかスマホで読んでます。スマホでも4インチ以上なら比較的快適に読むことができます。仕事柄、中国語の学習が必要なので、mp3をスマホに転送しておいて、BookLiveでダウンロードしたNHKのテキストをsスマホ読みながら聞いてます(電車の中で)。こうなると本当に便利です。以前は、テキストを片手に、mp3プレーヤーで聞いていたけど、今はスマホ一つで済むわけです。特に出張の時にその威力を発揮します。毎晩1時間程度の読書が習慣なので長期出張の際には5-6冊持参してました。ハードカバーだとなれなりに重たい(汗)。今ではネット上の本棚に100冊以上あって、いつでもスマホやタブレットで見れるので荷物が激減しました。また、かつては、毎週のように本や雑誌の廃棄をしていたのが、すっかりその必要がなくなり、部屋がどんどんスッキリしてきました。何でもかんでもITみたいなイメージがあって、最初は敬遠していた電子書籍ですが、(メーカーが機能ばかり宣伝しているから)「鞄を軽くする」「部屋を広くする」という考えになってからは、もうなくてはならないモノになりました。欠点は本のように気軽に「人に貸せないこと」です(笑)。ということで、自分にとっての良書に出会うためにも、読書が増えそうです。★レジャーサービス研究所のホームページ★中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2013/01/14
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