まいかのあーだこーだ
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紅白は、今回から3年間、新しい路線なんだそうですが、去年までとは明らかにちがうのが分かりました。よかったです。基本的にこの路線で続けてほしい。いつものダラダラした余興とかがなくて、歌に魅入ってるうち、4時間があっという間に終わってしまった。すぐに歌で始まって、最後も歌で終わったのもよかった。今回は、ア-ティストのパフォーマンスも、今までとずいぶん印象が違いました。例年だと、ろくに歌えていないアーティストが、すごく多いから。とくにポップス系のアーティストに多いんだけど、普段のライブや民放の番組では良いパフォーマンスをしてるのに、紅白になると全然ダメ、という歌手が、よく見かけられた。つねにちゃんと歌えるのは、ベテランの演歌歌手ぐらいだった。だから、紅白というのは、よほどアーティストにとって歌いにくい環境なんだろうなあ、と思ってました。でも、今回は、何か今までと演出上の変化があったのか分かりませんが、不思議なくらい、みんな良く歌えているのが分かりました。演歌歌手の人たちも、例年以上に腰を据えて歌えてるのが分かった。そもそも、プロなんだから、(アイドル系の子たちはともかく)みんな歌がちゃんと歌えて当たり前なんだし、アーティストがまともに歌すら歌えないというのは異常なんだけど、今までの紅白では、その最低条件すら満たせてなかった。中島美嘉とか、平井堅とかは、場合によっては悲惨なくらいダメな時もあるけど、今回はとてもよく歌えていたと思います。それから、氷川くんは非常に素晴らしかったです。全体的に、演奏のアレンジも良かったと思います。アレンジというのは、各アーティストに任されているのか、それとも、全体を統括する音楽監督がいるのか分からないけど、全体的に、歌そのものを引き出すような、シンプルなアレンジが良かったです。とくに、天童よしみと秋川雅史のアレンジ。歌の迫力が直に伝わるようなアレンジになっていました。あと、ドリカムと寺尾聰の演奏もよかったです。ほかに印象に残ったパフォーマンスは、絢香、TOKIO(歌が上手くなった)、長山洋子(三味線の弾き歌いカッコよかった)、槇原敬之、ガクト(ここまで来ると、ビジュアル系も一年がかりだな)、大塚愛(というより、流石組の振り付けが良かった)、小椋佳、一青窈(の手話&コーラス)、早乙女太一くん(番外)あと、薬師丸ひろ子の語りもステキでした。長山洋子とか、坂本冬美とか、石川さゆりとかがそうだけど、演歌のほうも、情念とか耽美主義とか、ビジュアル系なんですね。長山洋子のパフォーマンスは、ちょっと椎名林檎っぽいと思った。司会の鶴瓶は、知識と、親しみと実感がこもってて、これぞ噺家の実力だなあ、と思わせられるところが大きい。それと、それぞれの歌にひとつひとつストーリーがあったことも、歌に引き込む上で、たしかに功を奏してました。ただし、これは、あんまり無理矢理なストーリーをでっち上げると逆効果だから、その点は、今後も、注意してほしいです。
2008.01.01