まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2004.03.25
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テーマ: ニュース(99422)
カテゴリ: 政治
3月2日の日記の議論のなかで、
楽天家さんの次のような書き込みがありました。

>「反戦の訴えかけ」をすることは、非常に重要なことだと思います
>個々人の感性に訴えかけ厭戦気分を盛り上げ反戦活動に導くことは、重要な要素です
>それらの活動を対峙側内部で展開することは効果的な戦術であり、
>内部崩壊を誘発させることができればそれに越したことはありません
>このような手法を選択肢として排除するものではありません
>それどころか世界各国が取り入れているこの手段を早期に有効活用すべきだと考えるほどです
>情報戦は平時から展開されているのですから、テロリストの手法だと忌み嫌うのは早計です


楽天家さんは、わたしと逆の立場の人なので、
彼は反戦活動の「もうひとつの効果」について皮肉をこめて書いているわけですが、
わたしは、ここに書いてあることは重要だと思います。

テロリストがそれを利用するにせよしないにせよ、
「厭戦気分」が内部崩壊をもたらすということはありえる。
そして、それは、
(政府が情報操作でもするならともかく)
国民の「自制」によって避けられるようなものでもないと思います。

軍事を考える人間なら、
当然そのことは考慮に入れるべきです。
厭戦的な世論が国を分裂させる危険性をまったく考慮せずに、
ただ短絡的に戦争をはじめてしまったんだとすれば、
それはブッシュがバカだったということです。

そして、
その結果、国が分裂して政権が崩壊してしまうとすれば
それは、イギリスやスペインがバカだったということです。

なおかつ、
イギリス、スペインの場合は、
情報操作で世論をコントロールし、
反戦ムードを抑えようとしたことが、
ますます仇になって政府を追い詰める結果になってます。

日本でも、
奥大使らの「米軍誤射説」までテレビに取り上げられたりしてますが、
情報の透明性をないがしろにすれば、やはり同じことが起こりかねません。

もし、軍事を考える人間が、
「敵をやっつけること」しか考えていなかったんだとすれば、
それはただ頭が悪いということになると思う。

◆ ◇

・・パレスチナ問題にも触れておきたいと思います。

いま、わたしが思ってるのは、
イスラエル国民も大変だなあ・・ってことです。
イスラエル国民としては、
ハマスを排除したいんだろうなと思います。

わたしはいままで、
エキサイトの掲示板などで、
イスラエルを非難する立場で発言してきました。

たとえばハマスは、たんなるテロ組織じゃありません。
パレスチナの社会福祉にも貢献しているような団体です。
パレスチナ社会には不可欠な存在だと思います。

だから、
今回のイスラエルの行為も非道だと思うけど、
ただ、
むしろ、わたしにはこれが、
イスラエルの「自滅のはじまり」のように見える。

そもそも、イスラエルという国は恐ろしく脆弱です。
国際社会から見放されたら存立できなくなるような国です。
よくアメリカの「ユダヤ・ロビー」みたいなことが言われるけど、
もし本当に、それだけを頼りにして存在しているんだとしたら、
これほど脆い国もありません。

イギリス、スペイン、台湾、韓国と、
国が分裂することで危機的になっているところが多いなかで、
現在のイスラエルは、さほど分裂はしていないと思う。
むしろ、
パレスチナに対して結束していると言っていいと思います。

だけど、
「結束さえしていれば国が安泰なのか」というと、
それはまったく逆です。

わたしは今、
イスラエルのほうが非常に危機的じゃないかと感じています。

分裂するのもマズイけど、ただ結束すればいいってもんじゃない。
けっきょく重要なのは内政と外交のバランスです。



かつての日本もそうだけど、崖っぷちまで結束し続けるようになったら、
その国はもうヤバイ、ということだと思います。









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最終更新日  2004.03.25 03:43:42


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