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第2部、昨日の続きです東海道を、西に歩く旅支度の母娘連れは、加古川本蔵(高師直に賄賂を贈り刃傷事件のきっかけを作ったあのご家老さんです)の妻戸無瀬と娘小浪で、小浪は力弥の許嫁でした。塩埜家の断絶のためうやむやになっている縁談を進めようと鎌倉から京山科の大星家を目指して旅をしています。希望と不安がないまぜの道行きですが、背景の書き割りがパタンパタンと富士山から琵琶湖に変わったり、奥を行く大名行列が見えたり、一休みした戸無瀬の煙管から煙が出たり、母と子の赤面モノのガールズトークがあったりと、この「道行旅路の嫁入りの段」は、緊迫した後半のちょっとした息抜きになっています。一方、こちらは京山科の大星家、雪転し(ゆきこかし)の段です。祇園からたくさんの取り巻きを連れて大星が雪玉を転がしながら帰宅します。由良助は一杯機嫌で寝てしまいますが、取り巻が帰って静かになると起き上がり、力弥と仇討の相談を始めます。あまりのんびりしていては忠義の心も雪のように融けてしまうと焦る力弥に大星は、転がしてきた雪玉を連判の47人にたとえ、自分たちは主なしの日陰者だが、雪玉も、日陰に置いておけばなかなか融けないものだと諭します。ん~~ん、なるほど。そしていよいよ「山科閑居の段」。戸無瀬と小浪が大星家に到着し、祝言を申し出ます。大星の妻お石は家老と浪人の家では釣り合いが取れないので縁組はなかったことに、と言います。そう言い放ってお石が席を立ってしまうと、縁組がかなわないのならふたりとも死のうと戸無瀬が刀を振りかざします。すると、婚礼の準備を整えたお石が戻ってきますが、婚礼の引き出物として加古川本蔵の首を差し出すようにと要求します。そこに、先程から玄関前で尺八を吹いていた虚無僧が「首をあげよう」と入ってきます。それは加古川本蔵でした。首がどうのこうのは武士の言いぐさ。主人の敵をとる気もなく遊興にふけって大酒を飲む奴の言う事じゃないでしょう。日本一のアホの鑑だね。息子も蛙の子は蛙だろう。婿なんてこっちからお断り。小賢しい生意気な女め。と、大星から力哉、お石にまで言いたい放題の悪口雑言をまき散らし、お石にも暴力をふるう加古川を、激昂した力弥が槍で突きます。とどめを刺そうとした力弥を部屋に入ってきた大星が止めます。これは加古川の計略だ。婿に殺されて本望だろうというのです。本蔵は、大星の振る舞いが相手の気を緩ませ、時間を稼いで人数を集めるための計略だと見抜いていました。そして、今の大星たちの立場に自分がいたかもしれず、賄賂を贈ったことも、刀を抜いた塩谷判官を止めたことも、全て自分の過ちだったと言います。しかもそれが娘の縁談を妨げることになってしまった今、この首を婿殿に差上げようと思ったというのでした。それを聞いて、大星は、仇討ちを遂げようという本心を告げ、そののちは他家への士官はせずに自分たちも果てる覚悟を示します。それを見て、力弥と婚礼をあげても、必ずすぐに後家になる運命の小浪の行く末を慮っての破談だったと、戸無瀬と小浪にもようやくわかります。本蔵は苦しい息の下、師直の屋敷の図面を引き出物として差し出し、図面はあっても雨戸を破るのは至難だと告げます。しかし大星は庭の竹を使って戸を外す仕掛けを見せ、本蔵は「これ程の忠義と計略を持つ素晴らしい家老がいながら、塩谷判官はどうしてあんな浅慮(浅きたくみ)をしたものか。本当に残念な方だ」と嘆きます。本蔵の死の後、この図面さえあれば討ち入りは出来ると本蔵の虚無僧装束を借りて大星は堺に向けて出立します。先程いよいよと書きましたが、この山科閑居の段は、登場人物全てが胸に重いものを抱えて大変緊迫した場面が続きます。力弥以外の人に嫁ぐ気はないと言い張る小浪、血がつながらないからこそ娘の思いをかなえてやれないのなら死を選ぶと思い詰める戸無瀬、討ち入りの後、たとえ許されても自害するであろう夫と息子の心を知って、小浪の行く先を思えばこそ夫であり父である加古川本蔵を罵ってまで縁組を拒む力弥の母お石、さらに主君のためを思い、塩冶判官のためを思いながらすべての行動が裏目に出て、強い後悔に苛まれる加古川本蔵、その本蔵の命を賭した肩入れにとうとう本音と秘策を明かす大星由良助。人間ですら難しい、これらすべての人物の想いの裏と表を、文楽人形の、小さな仕草で表現してみせる人形遣いさんの技術は素晴らしいものですが、たった一人で余すことなく語ってみせる太夫さん、それに息を合わせてサポートする三味線方さんの芸にも本当に感動しました。屈指の難曲と解説にありましたが、その通りだと思います。わたしの一番の気に入りの太夫さんである、千歳太夫さんが前段を語りました。情感豊かで、舞台の上の人間模様にすっかり引き込まれてしまう語りでした。三味線は豊澤富助さん。わたしは三味線の事は全くわかりませんが、何か包容力というようなものを感じさせる三味線でした。次は、天河屋の段。歌舞伎やドラマでは天乃屋利兵衛ですが、文楽では天河屋義平です。堺の商人、天河屋義兵の店先。夜。船頭と偽って店を開けさせたのは、塩谷浪士たちのために討ち入りの武器を調達している咎を言い立て長持ちの中を見せろと迫る捕り方達でした。義平はこの長持ちの中のものは、ある大名の奥方から注文を受けた品物だから開けたらあんた方もただじゃすまないよと言い張り開けようとしません。捕り方は幼い息子を人質に取り、開けなければ殺すと迫りますが、義平は開けろと言われた長持ちの上にどっかと座り、捕り方を女みたいなとせせら嗤い、命なんか惜しくない、息子も突いていいぞといいます。そして、そこであのカッコいいセリフが、出ました!!「湊堺の町人の、男の中の男一匹、少しは知られた顔面(つらおもて)、天河屋の義平は、へへ、男でござる。」捕り方は、それ殺してしまえと詰めかけますが、その時長持ちから出てきたのは大星由良助でした。大事を前に、町人である義平が本当に信頼に足るかを信じきれないでいる同士のため、不本意ながら義兵を試したと、疑ったことを詫び、寸志を受け取ってほしいと言います。義平はそれを金貨だと思い、気を悪くして投げ返しますが、そこから出てきたのは、大事が漏れるのを恐れて離縁した妻への去り状と、再縁はしないという証に髪を降ろしたための妻の切り髪と櫛笄でした。大星は二人の立派な心映えを褒め、復縁を勧めます。そして、義平の忠義に応え、討ち入りの際の合詞に「天」「河」を使うと約束して東に向かいます。この段だったと思いますが、三味線がね、すごかったんですよ。まるでロック。ギュ~~ンとか言いそうで。で、三味線さんの合いの手もメッチャ気合が入っていて、もうカッコいいのなんの。ただ、見るところが多すぎて、この方だったかどうか、よく覚えてないのです。この段はああいうひき方が普通なのかどうか、CD買って調べたくなりました。さて、映画となどと違って、文楽には討ち入りの場はないのです。最後は「花水橋引揚の段」。見事師直を打ち取った四十七士が菩提所へと引き上げてくる場面です。馬に乗った桃井若狭介が駆け付け、義士たちを褒め、追手がきたら自分が留めておくと約束します。大星は、「これは有難し忝し。ご厚意受ける今の身のやがてお礼は冥途より。さらば」と言い、桃井と別れて行きます。かっこよすぎますね。あ~~、お疲れ様でした。終わって外に出るともちろん真っ暗。冷たい風が吹き抜けていました。でも、興奮してたのか私はあまり寒さも感じず、幸福な思いで家路につきました。最後の最後まで長~~い日記にお付き合いさせてしまい申し訳ありませんでした。今年のブログはもちろんこれが最後です。皆様良いお年を。来年もよろしくお願いします。追加そう言えば、今年の紅白のトリ、石川さゆりさんの天城越えは文楽とのコラボだとの投資部長2さんから情報提供がありました。ぜひ見てみたいとは思いますが、本日も相変わらず夫がテレビの前でずっと格闘技を見ています。見られるかな?
2016.12.31
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先週の土曜日に第2部を見てきました。開場前の慌ただしいアップにコメントをくださった方、ありがとうございました。忘れないうちに中身もアップしておきたいと思いつつ、なかなか思うに任せません。第2部の公演時間は約5時間でした。休憩は2回ありますが、合計で1時間もありません。その間に、お腹塞ぎのお弁当を食べたり、トイレに行ったりちょっと歩いたり腰を延ばしたり、2カ所ある売店を視察したり、パンフレットも買わなくちゃ、買ったら読まなくちゃ。。。なわけですから、なかなか大変です。なんて言ってますが、公演は素晴らしかったです。わたしは前回パンフレットを購入していましたから、会場までの地下鉄の中で予習をしていきました。4時半開場というので、naominさんとは4時15分にお約束しました。わたしは絶対に遅れちゃいけないと緊張して、4時5分前に着いてしまいました。何しろ1部と2部のお客さんの入れ替え時間も15分ほどしかありません。そんな風に慌ただしいと、なんだかトイレにも行きたいような気がしてきて、開場を待っていたドキドキの中にはそれも含まれていました。そんなこんなで席に着くと待つ間もなく幕が開きました。そこは祇園の一力茶屋。ここから最後まで、もう見せ場の連続というくらい第2部は見ごたえがありました。祇園のお茶屋さんなので、色んな音曲が聞こえてくるという訳で、普段は文楽では聞かれない長唄みたいな歌や太棹でない三味線の音も聞こえてきます。そこに高師直(吉良上野介の文楽バージョン)と内通している裏切り者の家老斧九太夫(山崎の段でおかるさんのお父さんを殺してお金を奪った斧定九郎の父親なんです!悪者の親は悪者ってわけ)が、高直の家来伴内と連れだってやってきます。由良助が本当に遊び呆けているのか、探り出してやろうという魂胆です。二人が2階に上がっていくと、今度は大星がなかなか仇討の腰をあげないことにいら立った塩冶藩の浪人3人が、大星の本心を確かめようとやってきます。仇討なんて面倒なことしない!と言い放つ大星に、3人は情けない家老の首を持って帰って他の浪士たちに見せると詰め寄りますが、そこに寺岡平衛門が登場。ここで舞台下手に豊竹咲甫太夫さんが現れ、床本(文楽の台本)も見ずに、というか床本を載せる見台を置く場所もない場所にいきなり仮説の床が現れるわけなのですが、平衛門の役を語り始めました。文楽では、太夫さんと三味線方さんは、並んで、舞台上手の客席寄りの「床(ゆか)」という場所に座ります。忠臣蔵は、ひとりの太夫さんが一人の役を語る掛け合いの形式をとる段が多く、そういう時は床に何人もの太夫さんが座り、満員です。そのせいか、この段では、下手に平衛門専用の仮設の床が出来ていたのでした。電車の中で読んだ解説にそう書いてあったので、平衛門役の太夫さんがその頃にその辺に現れることは分かっていたのですが、でもやっぱりビックリしました。で、咲甫太夫さんの平衛門、もともと張りのある良い声の太夫さんが、語るというより全身で演じるような熱演で、直情径行の平衛門が見事に表現されていました。平衛門は、足軽という軽い身分ながら、どうしても仇討の列に加わりたく、大星に会って頼もうとやってきたのですが、大星は酔って寝てしまったので、手紙だけおいて平衛門は退場。そこに力弥がやってきて、顔世御前から手紙を渡します。大星はそれを読もうとしますが、斧九太夫が座敷に入ってきて、この醜態は、仇討ちをしようという本心を隠し世間の目をくらます策だろうと言い、策でないなら塩冶判官の命日の今日、生の蛸を食べられるだろうと迫ります。大星はその蛸を平気な顔で食べますが、疑い深い九太夫は、縁の下に隠れ手紙の中身を知ろうとします。大星は手紙を読み始めますが、向かいの棟の2階で酔い醒ましをしていたおかる(身売りしたおかるはこの一力茶屋で遊女になっていたのです)が鏡を使ってそれを覘きます。それに気づいた大星は、おかるを階下に呼び寄せ、惚れたから身請けをすると言いだします。しかも、数日だけ夫婦の振りをしてくれたらあとは好きなところに行って良いというので、おかるはこれで実家に帰って夫勘平とまた暮らせると喜びます。おかるは父親が殺されたことも、自分が家を離れたあとで夫の勘平が切腹して果てたことも知らないのです。大星が、身請けの金を払いに部屋を離れた後に平衛門がやってきます。平衛門はおかるの兄で、ここに来る前実家に寄り、父と勘平の死を母から告げられています。一力茶屋にやってきたのは、おかるに会い、このことを知らせなくてはならないという思いもあっての事でした。父と夫の死を知り、身も世もなく嘆くおかるに、平衛門は斬りかかります。おかるから身請けの話とそのいきさつを聞いた平衛門は、密書を見られたおかるを大星は身請けして殺すつもりだと言い、いずれ殺されるのならいっそ自分が討ち、それを手柄に仇打ちの一味に加えてもらうと言うのです。そこへ戻ってきた大星がそれを止め、平衛門を仲間に加える、そしておかるには、仇を討つことなく死んだ夫の代わりにと、縁の下に潜む九太夫を刺し殺させます。大星は、主君の命日に生魚を強いた九太夫にひどく腹をたてていて、宇治川へ投げ込めと、平衛門に命じます。おかるは、人間国宝の吉田簑助さんが遣っていました。初めの内の遊女らしい俗っぽさ、遊女に身を落としてもなお夫勘平を想ういじらしさ、夫と父の死を知った嘆き、悲しみ、夫の遺志を受けて生きて行こうと決意する強さ、それらが、まるで人間が演じているかのように 生々しく表現され、溜め息が出ました。また、桐竹紋十郎さんが、この段では平衛門を遣われました。いかにも足軽らしい、軽妙さと力強さ、飾らない優しさ、情愛の深さが感じられる素敵なそして紋十郎さんらしい平衛門でした。九太夫を宇治川に投げ込んでこいと命じられる場面では、頭の上に九太夫を持ち上げる、文楽ならではの演出で、「シテコイナ」と言うちょっとおどけた掛け声と共に駆け出していくのがとても印象的でした。第2部、ここまで書いてもまだ最初の段だけです。今日はこの辺にします。長々お付き合い、ありがとうございました
2016.12.30
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昨夜の地震には驚きましたね。震源地近くでは震度6弱という激しい揺れが観測されたようで、震災の復興もまだ十分ではない今、再びの被害に遭われた方もいらっしゃることでしょう。皆様の地域はいかがでしたか?被害に遭われた方には、こころからお見舞い申し上げます。さて、mamatam家は今年も恒例の年末の買い出しに行きました。去年の今日、いつものマグロ問屋さんの社長さんと、来年は豊洲で会いましょう、移転先を知らせてくださいねってご挨拶してお別れしたのですけど、今年、移転が延期になりましたので、今日は、また築地に出かけました。場外は移転しないとのことでしたので、計画通り少しずつ手を入れてきたらしく、場外には去年はなかった新しいビルなんかが建っていました。そのせいで人の流れが少し整理されたのか、それとも、今年は着いた時間が少し早かったのでその影響だったのか、去年よりは少し空いていました。でも、去年より外国からのお客人が増えていて、聞きなれない言葉がもっとたくさん耳に飛び込んできたり、やたら長身の方が何人もいらして通路の先が見えないほどだったりでした。肝心のお魚も去年より少し高めな気がしました。息子も別に部屋を借りて、多分お節を一緒に食べることもないだろうから、そんなにたくさんは買わないつもりだったのですが。。。帰ってきて見れば、やっぱり結構買ってました。で、お待ちかね(ですよね?)の本日の戦利品のご披露、参りましょうか。ええ、参りますとも。はい、いらないと言っても参りますよ。では。一番最初に行ったのは、何はさておきいつものマグロ屋さんです。去年は、時間が遅くなってしまったせいもあってマグロが一切れも買えなかったのですが、今年はありました。大きな生マグロの半身がドドンと2本ケースに並んでいて、カマ下のあたりが切り身になっていました。社長さんもこれでいいかい?って仰るし、少し大きいかなと思ったけど奮発しちゃいました。10600円でした。お店でもずいぶん安いと思いましたけれど、帰ってきて秤に載せたら2kg超ありました。生の本マグロがKg単価5000円ほど、と言っても分かりにくいでしょうが、スーパーで買うと冷凍品でも100g1000円は軽く超えると思いますので、やはりお値打ちです。脂はすごくのっているけど赤身の多い、mamatam家(というよりはmamatam本人)好みの切り身でした。勿論食べ切れませんので、小分けしてお裾分けします。それと、足元のトロ箱に無造作に山盛りになっていたカマ。5本買って半分に切ってもらいました。(これが半分に切った大きさ。)我が家の魚焼きグリルに、ちょうどいい大きさになりました。ちょっとおまけしてくれて、全部で合わせて11000円。(どちらも今日の夕飯にもう戴いたのですが、グフフ、シヤワセ~~の味でした。)本日のメインイベントはこれでほぼ終了と思っていたら、この後続々。今年は豊漁だったのですよ!マグロを買うと次は車えびを探します。一番のねらい目は、もう生きてないけどさっきまで生きてたというやつ。動かないからわたしは楽だし、帰ってすぐならお刺身でも食べられるし、何よりお値段が安い。でも、今年はそういうのにお目にかかれず、生きたのを買ってきました。袋を明けたら皆おがくずの中で静かにしていたので、これは良い!と思ってざるに移したら、とんでもない。跳ねるわ跳ねるわ。もう一つざるをかぶせて間からそっとペーパータオルを引き出し、そのまま蛇口の下に。お水でおがくずを流している間もシンクの中を自由自在に跳ね回り、床に飛び出すことも10回を下らず。ようやくここまで綺麗になったのだけど、元気すぎてとても食べられないので、もう一度おがくずを塗して、チルドルームに閉じ込め、冷気攻めにしてるところです。うちの家族は、エビも生より火を通した方が好きなので、今夜はもうおやすみなさいしてもらいました。エビとくればお次はカニです。夫はタラバが食べたかったみたいですが、すごく値上がりしてしまっているのと、タラバは家で湯がくのが大変(タラバって、大きいから茹でるのが大変っていうだけじゃなく、ミソが固まらないので、上手に茹でないとミソが身に廻っちゃうのです。)なので毛ガニで我慢してもらいました。これもおがくずの中でもぞもぞしていました。すごく背の高いイケメンのお兄さんに、死んでるの無いの?って言ったら、あるよ、これ!と冷凍を指さすので、生で死んでるのが良いと言ったらそんなのうちの店にはおいてないよって言われてしまいました。だって、このおがくず洗うのに生きてると困るのよと言ったら、じゃあ洗ってあげるから買ってきなよって。お兄さん、カッコイイ上に親切で感じが良くて、これが買わずにいられようかと、勢いでお買い上げ。こういうのも築地での買い物の楽しさです。あ、忘れる所だった、少しはお節らしいものも用意しないと。という訳で、いつもの「まるう 田代」さんの蒲鉾トリオに栗きんとん、黒豆、おたふく豆この後、昆布とわさびとユリ根、それに忘れちゃならない卵焼きを場外で買わなくてはいけないから、大分荷物も重くなってきたし、今度こそ帰りましょうと歩いていると、息子の好物に出会ってしまいました。開高健さんの愛したアイドル、セイコちゃんです。別名香箱ガニ。雌のズワイガニなんです。足がとれちゃってるのがあるからって、1杯500円におまけしてくれました。今度こそ帰ろ!と外に出て、まず、ワサビと百合根。家族みんなユリ根が大好きなのです。それから並びの昆布屋さんでだし昆布。これ去年も買って、つい10日ほど前に最後の一枚を使い切ったのです。ちょうど良い大きさに切れてるので、すごく便利だし、大きくて見栄えの良いのと比べて味はそこそこですが、とにかくお安いので、毎年買って帰るのです。そして、これも定番、松露さんの卵焼き。結構並ぶので、わたし、先に行って買ってるからと、まだ何か買いたそうな夫を置いて松露さんにわたしは走りました。すこし遅れて松露さんに来た夫が、手に買い物したらしい袋を持っていたので、何買ったの?と聞くと、出てきたのがこれ。鬼おろしでした。息子がアパートに移るとき鬼おろしを持って行かれてしまったので、今日築地で買いたいと言っていたのですが(その息子にとられたのも築地で買ったのです)、今回は止めてもっと空いてる時に買いに来ると言っていたのを、おぼえていてくれたのです。でも、う~~ん、残念。これ、違うのよねえ。わたしがほしいのは、竹製の、しかも日本製のだから。これ、木だし、変なねじ釘使って留めてあるし、多分日本製じゃない。わたしがほしいタイプは、あんなものがと思うほどの値段がするから夫はきっと選ばないと思うし。って、これはわたしの胸の中での会話。口に出したのはありがとうございましただけでした。こんなことで喧嘩もしたくないですものね。これも何かの役には立つかもしれないし、欲しいものは、やっぱりまた今度、自分で買うことにしましょう。という訳で、mamatam夫婦らしくやっぱりという感じに、どこかオマヌケにかみ合わず、今年の年中行事も終わりました。
2016.12.29
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あれ?さっき、ふとアクセス数を見たら、501438という数字。皆様、たくさんのアクセスをありがとうございました。でも、いつの間にこんなになったのか、びっくりです。もうすぐ30万アクセスだとか、ついこの間言っていたような気がして、調べてみたら今年の3月でした。え?9カ月で20万アクセス?30万アクセスまでは5年弱かかったのに?何なんでしょうか、これ?ホントに信じられないとしか言いようがありません。わたしのブログってコメントもそんなに多くないし、あまり人気があるとは思えないのですよねえ。でも、最近アクセスカウンターに表示される毎日のアクセス数、あれを見ると、更新してない日にも何百とかアクセスがあって、なんかあのカウンターの数字、信用できない気がします。あれってほんとに読んでくださってる方の数なのかなあって、疑ってしまうのです。だけど、じゃあ、どういう数字だと思うの?と言われたら、分からないとしか言えないし。。。これって、愚痴を言うようなことじゃないですよね。それどころか、こんなにとびとびの更新なのに、必ずコメントを、それもとても親身なコメントをくださるご常連のブロ友の皆様には、感謝の一言で、本当にありがたく、コメントを読むたびにブログを始めて良かったと幸せな思いに包まれます。それで十分なはず。そう、その通りです。だけど、ホラ、そこは、情にもろいくせに理屈っぽいというmamatamの面目躍如ってとこなんですよね。ありがたく嬉しいと思いつつ、どうしてこういう数字が出るのかわからないというのがなんだかひっかかって、ついどうして?って考えてしまうのです。因果な性分です。どうせ考えたってわかる訳はないのですから。それより、やはり皆様にもう一度お礼を。ブロ友さんたち、本当にありがとうございました。
2016.12.28
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昨日はすみませんでした。独りよがりの事をいっぱい書いてしまいました。でも、あれだけヤダヤダって書いたら、頭の中の風通しがいくらか良くなったみたいです。本当に頭の中が、引越しヤダ引越しヤダではち切れる寸前だったのですね。何しろ、今の住まいは、都内ならどこに行くにも2-30分、郊外でもほとんどどこも1時間で行ける場所にあり、建物は道路にも線路にも面しているのだけど上層階なので騒音や振動はさほどではないし、駅まで5分、つまり飲食店街までも5分だけれど、繁華街が伸びている方向とは反対にあるので環境は悪くないし、敷地の南側と東側にコンビニ3店舗、スーパー1店舗、総菜屋さんが2店舗、さらに隣は図書館と、もう至れり尽くせりの好条件、風通しも日当たりも良くて、マンションなのでほぼバリアフリーですから、ボケるか死ぬまでここからは動かなくて大丈夫と思っていたのです。仕事場は、でも、横浜から移ってきた時にはずいぶん広いと思ったのに、8年も経つとかなり手狭になってしまって、ここ1年くらい手頃な移転先を探していました。mamatam社のような超零細製造業にとっては、所在地が都内というのは、物流などいろんな点ですごく大きなメリットなのです。でも、わたしたちは、ただ都内というのでなく、なるべく今と同じ区内にと思っているので、なかなか適当な場所が見つかりません。都内でも、多摩地区だともっと見つけやすいみたいなのですが、下町育ちのわたしには、同じ都内とはいえ、多摩地区はほぼアウェイ。そこで働く、そこで暮らすというのは、考えるだけでちょっと不安になります。だけど、もともと立て込んでいる下町には空き地というものがあまりないし、あっても元が住宅では広さが足りなくてなかなか難しい。今回見つけた所は、今の仕事場から自転車で数分で、もちろん同じ区内ですから場所的には良いのです。もとは店舗だったので、いくらか広いし。でも、会社がまるごと移転できるほどの広さはありません。しかも、訳ありというか、条件?状況?が普通一般とは違っていて少々ややこしい物件なのです。その訳とかややこしさは、今はつまびらかにはできませんが、契約がどうなるか決まればお話しできると思います。ともかく、そこを見た夫社長が、他人迷惑にもパッとひらめいてしまったようなのです。狭いけれど、1階は床壁天井に手を入れれば、食品を作れる環境になるから、機械を1台持ってくるだけなら十分。今の工場では息子が、自分はこっちで製造をして、2階3階は住居と倉庫だから、住まいとして利用すれば、職住接近だ。ワオ、すばらしい。と、そんな感じでしょうか。ややこしい条件も、そういう目で見て考えると、mamatam社にとってはあまり問題にならないと言い張ります。ただ1点だけかなり引っかかる条件があるけれど、それさえクリアーできるなら契約しても十分メリットがあると、そう言われれば、そういう計算が、確かにできるようなのです。とはいえ、それは、夫とわたしがそこに引っ越していくという前提の上での計算です。今の住まいとは同じ区内だし、別に遠いところに行くわけではなく、子どものころから馴染んだ地域の中で移るだけ、ではあるのです。電車やバスの路線図も、主要施設への行き方も地図も、頭の中のそれをリセットする必要はありません。建て替えするのではないので真新しい住まいに住めるわけではないとはいえ、多少のリフォームはするので、30年住んだ今のマンションよりきれいにはなるのじゃないかと思います。それでも、今の住まいの条件があまりに良すぎるので、比べるとやはり見劣りします。どこに行くにもバスを利用しなくてはならない。一戸建てだから、ごみだっていつでも捨てられないし、ましてゴミ当番もある。25坪の狭い建物の中、毎日何回あの急な階段を上り下りしなくちゃならないのか。。。そうだ、あの便利な「隣の図書館」もない。大通りに面しているのに周りには、コンビニもスーパーも、それどころかろくなお店もない。何より、あそこに30年以上も、人生の半分くらいも住んでいろいろ思い出もあるのに。。。って、もうやたらに思いがあふれちゃうわけです。それでも「住めば都」って思えるようになるのかしら?ほんとにホントにめっちゃ悩ましいです。
2016.12.27
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忠臣蔵第2部の事、すごく楽しませてもらったので是非ともご紹介したいのに、書きたいことが多すぎて、場面が先に進みません。あらすじとか、面白い趣向とか書いてるうちに、ブロ友さんたち、こんなの読んで楽しいと思ってくださるかしらと心配になってきたり。一生懸命書いてはおりますが、タイトルにも書いた通り、お仕事が私生活をも巻き込んでの決断を迫っているところなので、もしかしたらアップするときは来ないかも~~~と思ってしまう今日この頃です。その、タイトルの引越しですが、現状は「もしかしたら」に、もうひとつ「もしかすると」が重なるくらいの段階で、話が壊れる確率も半々くらいはあるみたいです。わたし自身は、今の住まいがとても気に入っていて、一生ここで終わると思い決めていたくらいですので、気乗りは全然まったく、かけらもしていません。いませんが、理性を働かせ計算も働かせると、今、懸案になっている条件さえ折り合えば進めるべきお話のように思えてはいるのです。現在は、こちらが譲れない唯一の条件を提示したところで、それに対して納得できる回答が戻って来ればGO(ヤだけど)、来なければ終わり(わたしは多分ホッとしそう)という、そんな、話が進むか壊れるかの岐れ路の真ん前に立っているらしいmamatam社です。Xデイは。。。どうだろう、中を繋いでくれている会社が明日から年末年始のお休みに入るとかで、回答が来るのはおそらく1月中旬かなあと思っています。どんな回答が来るか、お楽しみです。というのは、結論を急ぎたいのは相手側のはずなので、それでも自分たちの言い分をただ押し通してくるようなら、交渉相手としてはもう関わらない方が良いという意味なんじゃないか、逆に、何か柔軟な提案でもしてくれるようなら、相手をちょっと見直せるかもと、わたしよりもっと気乗り薄の息子も、そんな感じで回答を待っているからなのです。この回答次第でわたしたちの結論もおのずと出そうな、そんな按配なわけです。もちろん、GO!と出る可能性もあるので、それまでに用意しておくこと、考えておくことは山ほどあるようです。この忙しい年末年始、会社的にもやたら忙しい決算時期に、なんとまあ余分な仕事が押し寄せてくることかと、お腹一杯、辟易状態のmamatamなのであります。今晩は、夫が忘年会とかでいないので、息子と二人で近所のお蕎麦屋さんで夕飯を食べました。大好きな手打ちそばのお店で、ここ数年は、こちらで予約したお蕎麦で年越しをしています。今年も我が家と息子宅(って一人だけど)と弟宅(こちらも一人)の分を予約しないとだったので、受け付けが28日までとのことで今夜行ってきたわけです。美味しいお蕎麦を食べながら、あ~~あ、このお蕎麦も食べられなくなっちゃうのかなあって考えたら味がわかりませんでした。来年はどんな味の年越しそばを戴くことになるのかなあ。。。。
2016.12.26
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今、入り口前で開場を待っています。ワクワク😃💕です。
2016.12.17
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今日のmamatam社のおやつ。雨が降り出しそうな中バタバタと近くのセブンにおやつの買い出しに行って、降らないうちにと焦って買ってきたのはセブンのドーナツでした。小さいお店なのでドーナツも写真が出ている全種類がケースの中に並んでいることはほとんどありません。今日も4種類くらいしかなかった中で、これを選んできました。サンタさん、然してその正体は、ホイップクリームが中に入ったドーナツ。可愛いので写真撮って置こうと思ってカシャっとやってたら、お向かいでHさんが袋から出したドーナツを見て笑い転げています。それも尋常な笑い方じゃないの。ひ~ひ~、お腹痛い!って言いながら苦しそうに笑っているのです。相当ツボにはまっちゃったみたいです。なに、何!何がそんなにおかしいの?と聞くと、まだ笑いながら、袋!袋から出してみてください!!というのです。で、袋から出した途端、みんな吹き出しました。Sさんは机に出してあった丸いお皿に載せて、更に大笑いしています。Hさんより、もっと苦しそうに笑っているのです。で、mamatamさん、こっちも写メ撮るといいですよって言うので、それも写真を撮りました。袋に入ってる時は帽子をかぶってたサンタさんが、袋から出したら丸坊主のオジサンでした。しかも丸いお皿に載せたので、二重丸で。笑いが止まらないのでブレまくりで、これは3枚目の何とかピンボケになっていない写真です。
2016.12.13
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今日のは、分類するならむしろ衝動買いなのですが、何かと言いますと、ご覧の通り糸です。忙しくて時間がなかなかとれないし、背中をを傷めたり腰が痛かったりで、ここ最近というかかなり長いこと縫い物から遠ざかっていますので、無駄か有用かという意味ではほぼ無駄。そういう意味では無駄遣いと言っても、全然間違いではなさそうです。こんなもの、どうして衝動買いしたかと申しますと、この前着物リメイクの本を読んでいたのですが、その本は、掲載されている作品が全部手縫いという、わたしにぴったりの本でした。そこでおススメされていたのがこの糸だったのです。その名もシャッペスパン手縫い糸。ポリエステルの手縫い糸なんて、その存在自体、この本で初めて知りました。着物生地のリメイクでも、ミシンの場合は絹のミシン糸だと切れやすいとかで、ポリエステルのミシン糸を使用するというのは、読んだことがあり知っていました。でも手縫いについては、使用する針や糸のことに触れているものはなかったのです。という訳で、ポリエステルの手縫い糸なるものの存在を知らなかったわたしは、ずっと絹の手縫い糸を使っていました。昔、縫物をする母たちのお針箱に入っていた、あの糸です。その絵がまぶたの裏に浮かびません?懐かしい~~感覚がこみ上げてくるでしょう?そう、あれです。「四角い厚紙に平たく巻かれた縫い糸」。あれをわたしは使っていたのです。ミシン糸よりは太いせいか丈夫ですが、やはりポリエステル糸に比べると弱くて、特に力のかかる部分の縫い目がはじけてしまったりほつれてしまうことが時々ありました。そういう部分には絶対これ、必要!と思ったらすごく欲しくなり、ちょうどスーパーセール開催中でもあったので、楽天で検索してみたのです。最近、近所に手芸やさんが少なくなり、糸、針、ボタン、縫い物道具など、ピンポイントでほしいものがある時は、見付けるのが結構大変なんです。なので、衝動買いと言えば確かにそうなのですけど、送料がかかってもネットで買う方が手っ取り早いと思い(って、相当苦しい言い訳に聞こえますが。。。)、基本的な色を選んでポチしました。写真の糸たち、綺麗でしょ?見ているとだんだん嬉しくなってきて、色々取り揃えたので、連休とか年末年始のお休みとかに暇を見付けて、また縫物をしたい気持ちが高まってきました。
2016.12.12
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今月の文楽公演、第一部を見に行ったのは先週土曜日、ちょうど一週間前でした。ブロ友さんの多くはご存じの通り、わたしが文楽を見始めてからまだ2年ほど、回数は10回になるかならないかで、いわばズブのシロート、初心者です。初心者ですから、通し狂言を見たのは今回が初めてでした。全段を半分に分けて、前半を第1部、後半を第2部とまる一日掛けての通し上演です。先週は前半の第1部を見ました。10時30分開演、16時終演。いや~~、長かったです。ズブのシロートは、ビックリでした途中、上目蓋と下まぶたが、まるで磁石で出来ているかのように引き合う危機を何度か潜り抜け、辛うじて眠りの国への境を越えずに踏みとどまった6時間でした。大序と2段目は討ち入りに至る事件の発端や経緯の説明となる場面で、人形も、配役表に名前の載っている正規の人形遣いさんでなく、黒子さん3人で使われていたりします。多分半分練習ってことでしょうかね?太夫さんや三味線方さんも、舞台の上の方にある御簾内(みすうち)で、多分若手の方が、顔を出さずに(配役表にも名前が出ずに)演じられるところがありました。浄瑠璃だけが流れていたり、逆にお人形の演技だけで浄瑠璃なしの場面があったり、ちょっと緩むけれど、こういう前置きや伏線はチャチャッと解説で読んで、実際に舞台に載るのはさわりだけっていうのより、やっぱりこういう風にじっくりたっぷりみられる通し狂言はいいなあって思いました。今まで知っていた忠臣蔵はドラマや映画の、つまり史実に近い江戸時代のお話でしたが、文楽の忠臣蔵は、足利尊氏の時代に、場所も江戸城内ではなく、鎌倉鶴岡八幡宮に遷されていました。登場人物の名前も替えられています。尊氏は将軍位についた後、鶴岡八幡宮を造営し、そこに敵の大将で源氏の末裔新田義貞が天皇から賜った兜を収めるため弟の直義を派遣します。直義の饗応役が塩冶判官(えんやはんがん)と桃井若狭助(もものいわかさのすけ)、その二人の指導役が高師直(こうのもろのう)です。最初、師直は若くて身分の低い若狭助に事ごとにつらく当たり、とうとう我慢ならなくなった若狭助があわや刃傷沙汰に及びそうになります。この辺りで浄瑠璃は「運強く、切られぬ高師直」とか歌い、あぁ、やっぱり師直は(きら)上野介!って、観客は思う寸法です。ということは、若狭助が内匠頭?と思いますが、そこに絶世の美女顔世御前が登場します。この美人、塩冶判官の奥さんです。ここからお話は妙な展開になります。師直がこの美人妻に横恋慕し、恋歌を送りますが、見事にふられてしまうのです。辛うじて刀を抜かずに帰った若狭助は、家老に明日はあいつを絶対切ってやる!と告げます。家老は、じゃあ、もう、バッサリ綺麗に殺っちゃいなさいなんて焚き付けますが、殿が自室に引っ込むや否や、馬を仕立てて高家へ行き、師直に袖の下をつかませます。師直は掌を返したように若狭助におべっかタラタラ。若狭助は戸惑いながらも、もうこのくそ親父を斬るわけにもいかなくなります。師直もお金をもらっちゃあ、若狭助をいじめるわけにはいきません。なにやらムカムカしているところに顔世からは肘鉄、その断りの手紙を持ってきたのは何と夫の塩冶。顔世は塩谷には何も知らせていないのに、邪恋を夫塩冶に知られたと勘違いした師直は、フラれた腹いせも、若狭助をいびれなくなった鬱憤も全部まとめて、今度は塩谷に向かってとんでもない悪口雑言を浴びせます。最初は気でも違ったの?といなそうとしていた塩冶も、師直の悪役ぶりに最後には頭に血が昇り、刀を抜いて追いかけ回しますが、物陰に控えていた賄賂家老の加古川本蔵に取り押さえられてしまいます。ここまでくれば塩冶判官が内匠頭ってもうはっきりわかります。 で、この役名、浅野家の赤穂藩は塩で有名、吉良家は高家という役職?だっことからの命名に違いないと、mamatamさん鋭い!とか自画自賛していましたら、それだけでなく、なんと、このお二人、まさに足利時代の実在の人物だそうで、しかも、人物設定の背景となっている太平記に、そっくりそのままのシチュエーションで登場するらしいのです。WIKIに載っていました。どこが鋭いんだか。もの知らずもいいとこじゃん!!と自分に突っ込みを入れつつも言い訳すると、このオハナシ、上に書いた以外にも、話の組み立てから、設定から何から、からくりがいっぱいなのです。お話の筋に戻りますが、門の中と並行して、門の前でも、小さな事件が起きていました。不本意にも師直から恋歌を贈られた顔世御前、心中は「止めてよ!わたしにはダーリンがいるのに、アンタ(みたいなエロおやじ)になびくわけないでしょ!!」と突き返したい気持ちでいっぱいですが、そんなことしたらダーリンの出世に差し支えるのではと思い悩み、新古今和歌集から「わたしには夫がいます。もう一人の夫なんて。。。」という歌を書き写し、夫から師直に渡してもらおうと、この書状を腰元のおかるに届けさせます。さて、このおかるは、塩冶判官に随伴して直義の御殿に登城している早野勘平の恋人です。勘平を呼び出してもらって書状を渡し、勘平は塩谷にそれを渡しますが、ふたりはチャ~~ンス!とばかり無断で城を抜け出します。「逢ひびき」ですね。この、ちょっとしたおさぼりが二人の人生を大きく変えてしまいます。二人が門の前に戻ってみると、主人は網かご(罪人を乗せるかご)で屋敷に運ばれたと聞かされ、その屋敷におめおめと戻ることもできず、勘平は死ぬしかないと思い詰めます。でも、おかるに説得され、おかるの実家で謝罪の叶う機会を待とうと決心します。そして、これが、先日あらすじをご紹介した5段目6段目のおかるの身売り、勘平の切腹と言った悲劇につながっていきます。閉門を命じられた塩冶判官の屋敷には、幕府の上使が到着します。上使を迎えた塩冶は切腹の沙汰を覚悟し、羽織の下に白小袖に裃の死装束をまとっていました。最期に由良助との体面を望みますが、叶わぬまま、塩冶は切腹をします。その時由良助がようやく到着します。塩冶は切腹に使った刀を由良助に与え、無念を伝えます。この「塩冶判官切腹の段」は「通さん場」というそうで、舞台の緊張感を妨げないように客席の出入りが出来ないことになっています。トイレにも行けないので、別の意味で、すごく緊張しました。塩冶判官の遺体が運び出されると、家臣たちはまるで追い立てられるように、城の明け渡しを求められます。由良助も形見の刀を手に、無念を晴らす決意を胸に屋敷を後にします。いやぁ、この場面が何とも胸に沁みました。由良助の人形は、吉田玉男さんが遣われます。玉男さん、いつも立ち役というのか、勇壮な男性のお人形を遣われることが多くて、大立ち回りの場などは、本当に迫力で、お人形もまるで生きてるみたい。思わず拍手したくなってしまいます。ところが、この日の圧巻は、この城明け渡しの段での、由良助の重厚な一人芝居でした。玉男さんがお人形を遣っているというより、玉男さんのお芝居をお人形が表現しているみたいな。。。う~~ん、そんな言い方じゃわかりませんよね。上手く表現できません。いつもとは違うんだけど、今回もとっても良かったと、まあ、そういうことです。次の5段目、6段目は、おかるの実家に身を寄せた早野勘平の悲劇が話の中心になります。あらすじは、12月2日に書いたので、ほぼあっていました。6段目の最後で、勘平の義父殺しの疑いは晴れ、血判状に名前を連ねる仲間として認められたので、早野勘平は仇討の同士ではあるけれど、四十七士ではないということがわかりました。これで前半の紹介が終わり。読むのも大変だったでしょうが、見るのはもっと大変でしたよ。もちろん、1部、2部通しての公演ですから、舞台に上がる方はもっと大変なのだから、愚痴言っちゃいけませんけどね。実は翌日から軽い腰痛が出てしまい、先週はずっとなるべく暖かくして過ごしたのでだいぶ良くなり、昨日、今日とゴロゴロ、いえ、横になって腰を休めることに専念したら、ほぼ治りました。来週の土曜日は、後半の第2部を見にいきます。ご一緒するnaominさんも腰痛持ちでいらっしゃるので、二人して、合間にはしっかり腰を伸ばそうとか、そのためにはお弁当と飲み物は持参しようとか、打ち合わせています。とにかく冷やさないように、カイロを持って行こうかとか、グダグダ、まとまらないけど対策考え中です。
2016.12.11
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少し前にブロ友さん開催のオフ会で知り合ったブロガーさん、「にととら」さん。最近ときどきここにもコメントを残していってくださるのですが、コメントもブログも『寸鉄』っていう感じ。そう、鋭いのです。結構こわもてのおじ様かなと思いきや、やたらご趣味の多彩な方でもいらっしゃいまして、この方が、最近(でもないけど)「46都道府県限定ご当地nanacoカード」を集める旅に出ていらっしゃいました。(こことここにその記事があります)「46都道府県限定ご当地nanacoカード」って何という方は、ココでどうぞ。各都道府県ごとにご当地nanacoカードが枚数限定で発行されるということなのですが、その都道府県内のセブンイレブンでしか手に入らないというのがミソみたいです。わたしもにととらさんのブログで初めて知り、このページに行って、わたしのところはどんなカード?って一応チェックを入れました。そしたら、東京は西と東に分かれて2枚発売されているようでした。わたしのところは東で、ライトアップしたスカイツリーの横に墨田川の花火が上がってる図柄でした。あら、いいじゃないでもnanacoならもう持ってるしと思っていました。で、先週、お昼のお弁当を買いに仕事場の近くのセブンに行った時、レジの横にそのカードがこのお店で発行できますみたいなお知らせが見えちゃったんですよね。実物を見るとやっぱり欲しくなりました。発行手数料は300円。でも、主婦はねえ。。。その300円をもったいないと思っちゃうんですよねえ。ダメダメ、無駄遣いはダメよお弁当、いつもはいろんなところに買いに行くのに、今週はずっとセブン。我ながら魂胆が見え透いています。3日は持ちこたえたのですよ。だけど、とうとう、その300円の無駄遣い、しちゃいました。わ~~~い無駄遣いした直後ってテンションあがっちゃうんですよね。nanacoを使うのは、ほぼこのお弁当買い出しの時だけなので、お弁当を買いに行くのが楽しくて仕方がない今日この頃のmamatamです。
2016.12.09
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Google Doodleのロゴ探し、ご協力いただいてありがとうございました。チャンドラ ボースさんのは、後ろの窓?棚?の枠が、まんまGoogleでした。不思議ですね、教えて戴いて、そのつもりで見ると、ホントに一目瞭然。わかったことも不思議だし、これどうしてわからなかったの?ってそれも不思議。わからないと思っていたものが、一瞬でわかった!に。。。まるでオセロのコマが一気にひっくり返る時みたいな快感でした。そんなどーでもいいことを言ってるうちに12月ですよねえ。mamatam社もいつもの12月になってきました。今年は、注文量は多くないのですけど、急ぎというか、納期がメッチャ短い注文が多いです。だから、忙しさが変なのです。原料が入った日に製造して、当日か翌日に出荷なんていう注文が多いので、原料が届くまで気持ちだけはイライラしながら体はヒマ~~。それが、原料が届いたとたんに忙しくなり、結局残業とか、そんな感じです。これ、どうにも精神衛生に良くないです。だけど、仕方ないですね。今月来月は極力イライラしないように自分も周りも宥めながら過ごそうと思います。そんなストレスフルな毎日を、明日は癒してもらえそうです。明日は文楽12月公演の初日なのです。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、今年は国立劇場50周年という記念の年です。その記念公演ということで、今年は歌舞伎も邦楽も力の入った舞台を見せてくれるようですが、文楽も前回9月公演は一谷嫩軍記を、そして今回12月公演はなんと仮名手本忠臣蔵を全段通しで上演してくれます。仮名手本忠臣蔵って、多分日本で一番有名な舞台劇だろうと思うのです。ふと思い出しましたが、昔々、歌舞伎教室というのを見に行ったときの演目が確か忠臣蔵でした。お軽勘平のお話でしたよ。おかるが、若き日の坂東玉三郎さんで、綺麗だった。それになかなか印象的な舞台だったのでしょうね、なんとなく筋も覚えています。お軽さんの実家に身を寄せ、猟師に身をやつした勘平さんは、討ち入りの仲間になるために?お金を工面しようとしていました。それを知ったお軽さんは身を売ってお金を作ることにして、お父さんがその内金をもらって真っ暗な山道を家に向かって歩いています。するとその時いきなり強盗が現れ、殺された挙句お金を奪われてしまいます。その強盗がね、白塗りに、黒紋付きの着流し。「縞の財布に50両」ってヤツですね。(演劇博物館さんからお借りして来た画像です)多分多くの方が、あ~~これ知ってる気がする!って思われたんじゃないでしょうか?で、この強盗(斧?九郎とうろ覚えでしたが、斧定九郎ですね)、勘平さんの撃った鉄砲に間違って当たって死んでしまいます。勘平さん、最初はど~~しようとか言っていますが、お財布を見つけて、ラッキ~~と持って帰ってしまいます。夜の山道なので自分が殺したのが誰だったかわかりません。でも家に帰って、お父さんがお軽さんの身売りのお金50両を縞の財布に入れて持ち帰ったと知り、義父を殺してしまったとビックリ仰天。で、切腹したんだけど、あれ?じゃあどうして早野勘平は四十七士に入っているんだろう?40年も前の観劇の記憶なので、自分で筋作っちゃってるかもしれませんね。明日確かめてきます。ともあれ、40年もたっても、このくらいは覚えているのですから、忠臣蔵ってよっぽどよくできたドラマ(脚本)なんでしょうね。驚いたことに、歌舞伎でも、50周年記念公演として、同じ「通し狂言仮名手本忠臣蔵」を上演するのだそうです。歌舞伎の方は、全段を3部に分けて、10月から12月の3か月かけて通し狂言を上演するとのこと。一方文楽は、大序(一段目)から11段目までを2部に分けて、なんと一日で全段を演じるのです。わたしたちは、明日は、第1部を観劇します。第1部は大序から6段目までで、10時30分開演で終演は多分16時ごろ。わたし、身体が持つかしら?途中で眠りの精に誘われちゃわないかしら?とちょっと心配です。何しろ文楽の筋立てって、勘違い行き違い筋違いのオンパレードですから、居眠りなんかしちゃうとよくわからなくなりそうなんですよね。頑張らないと。それにね、上に書いた縞の財布に。。。だけでなく忠臣蔵って有名なせりふがいっぱいあるんですよね。天野屋利兵衛は男でござるとかね。聞き逃したくないし、そういうのがどういう場面で聞けるのか、あ、出てきた、出てきた!って胸の中でほくそ笑むのが今から楽しみなんです。因みに7段目から11段目までの第2部は16時30分開演、終演は21時30分ごろのようです。この第2部は12月17日に見に行く予定です。こちらは高野山にもご一緒したnaominさんと、またご一緒できます。気の合ったお友達と一緒に見ると、楽しさも面白さもひとしお。17日はそれも含めて、また楽しみです。
2016.12.02
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