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初めて山種美術館に行った。平日の昼間だったが客入り上々。夏休みの子どもに来てもらおうという企画だが、新学期が始まったからだろう、子どもの姿は全くなかった。 (夏休み期間中も、圧倒的に大人客が多かったのだろう)
動物大好き・日本画大好きな私にとって、楽しみな企画展だった。
川端 龍子の「黒潮」が特にインパクトがあったなぁ。二曲一双の大きな屏風に、青い海を跳ねながら突き進むトビウオ6匹が描かれている。ダイナミックでおもしろい。トビウオの体が実にリアルに描かれており、生々しい感じが伝わってきた。
思いがけず、柴田 是真の作品も展示してあり嬉しかった。山口 華楊もすばらしかったな。
西山 翠嶂(すいしょう)や川崎 子虎(しょうこ)といった画家を知ることができたのも収穫。
「これがアユ・・・ふ~ん、アユ・・・」と作品ごとに独り言を言う年配の女性がいた。いちいち声に出さないでくれ~。
動物の魅力を、それぞれの画家がそれぞれの美意識と持てる技術を出し切って、魂込めて描いていると感じられた。もちろん、慈しみを抱いて描いていることも。
動物のもつ愛らしさ・おもしろさ・神秘・美しさ・逞しさを、楽しむことができた。
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