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雪女の情け
あの時 お前さまは
私をまじまじとみつめられ
悲しそうな瞳をしておる
と仰いましたね
そう 私はとても悲しかったので御座います
如何に考えようとも
行き着く先はひとつで御座いましたゆえ・・・
私は気付いていたのでありましょう
いつかはお別れの時が来ると
いつかはお前さまのお側を立ち去らねばならぬと
それでも 私は お前さまと
子をなし 日々を重ねて参りました・・・
私がお前さまにお目にかかることは
もう二度とありませぬ
雪
YUKIME
posted by (C)maryam f d
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