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晴れた夜毎(ごと)に
海神のこゝろの面(おもて)に
映し照らされる御影(みかげ)
海の神は月に恋をした
彼は
月の女神を深く恋し
募る想いに震えるこゝろを
女神の姿をより艶やかに
漣(さざなみ)で刻み
女神に向けて映し放った
一度でもよい
月に
貴女に
触れてみたい
という想いを添えて・・・
海の神は
月の女神にむかって
長い 長い 長い としつき
その想いを放ち続けた
すると あるとき
女神のこゝろが揺れ動き
揺れた彼女のこゝろは
海の神のこゝろに応じた
月の女神と海の神が呼応して
形を成して
それは
海月(くらげ)となったのだった
熱の球 2017年11月21日
蜘蛛の巣の空 2017年06月12日
螺旋 (二) に記事を更新致しました 2017年01月10日
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