マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.01.25
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朝青龍が優勝した。確か23回目だったと思う。今回は引退してもおかしくない状況に追い込まれていたし、きっと彼も必死の思いで出場を決めたのだろう。事実、開幕後しばらくは調子が上がらなかったようだ。だが形は悪くても白星を挙げたことで、徐々にペースを取り戻して来た感があった。

白鵬が朝青龍よりも先に負けたが、私は白鵬は本割りで勝って優勝決定戦に持ち込み、その決定戦では朝青龍が勝つと予想していた。その理由は意地以外の何者でもない。白鵬はこのところずっと一人で場所を守って来た意地。そして朝青龍はあれだけバッシングを受けながら、数場所ぶりに出場した意地だ。意地と意地とのぶつかり合いは、たまたま朝青龍に軍配が上がっただけの話。これからもきっと面白い戦いが見られるだろう。

利き腕の左肘を傷めた朝青龍は、故国のモンゴルに帰国して治療に専念していたようだ。その第一は温泉治療。朝青龍が経営している温泉もあるらしい。治療の第二は食べ物。モンゴルで800年も昔から傷を治すと言われているのがキジの仲間のホイログと言う鳥の肉。これはとても貴重な鳥で原則として捕獲禁止。でも治療を理由としてなら許されるのだとか。

これが効いたかどうかは分からないが、兎も角朝青龍は優勝した。インタビューに答えて曰く。「ようやく帰って来ました」と。さらに久しぶりに優勝した感想を聞かれて曰く。「日本の横綱なんで」。敵役で横綱審議会委員の内舘牧子さんが心臓弁膜症の手術で入院中の今場所。これまでの鬱憤を晴らすような優勝だった。日本の横綱ならもっと謙虚になって、これからも日本の大相撲を支えて欲しいと思う。

去る23日に種子島から夢を乗せたH2Aロケット15号が打ち上げられた。ここには8つの人工衛星が積まれていた由。宇宙開発のため政府の援助があり、それらの衛星は無料で搭載されたのだとか。その中には東北大学の「雷神」もあったが、これは高層大気の発光現象を観測が目的のもの。

ユニークなのが東大阪宇宙開発協同組合が中心となった「まいど1号」。東大阪には多くの町工場があることで有名らしい。それも精密科学に寄与する本格的なもの。最近ジリ貧になりつつあることを何とかしたいと考えた工場主達が智慧を絞り、企画を練ったのが人工衛星の打ち上げと言うから驚く。大阪府立大学の協力は得たものの、ハンダづけなどを含め部品の製造は自分たちで手がけたとか。その衛星の主目的は雷の観測と言うから、大阪商人らしくて極めて実際的だと思う。

アジアからオセアニアに進出した人類がどんなルートを辿ったかの研究には色んな方法があるようだ。DNAを比較する方法はかなり前から試みられている。今回発表されたのは胃の中に棲むピロリ菌を比較するものと言うからユニーク。アメリカベイラー医大の山田準教授の研究によれば2つのルートがあるとか。

3万7千年前から3万1千年前の氷河期に陸続きとなったため、アジア→オーストラリア→パプアニューギニアと渡った最初のルート。次いで5千年前に台湾→フィリピン→ニューカレドニア→ニュージーランドと渡って来たルートだ。こちらは舟での移動だろうか。これとは別に400もの土着語を分析して解明した研究でも、ほとんど同様の結論が得られたとか。東アフリカで誕生した人類が、こうして太平洋の島々まで到達したのだろう。






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Last updated  2009.01.25 20:42:39
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