マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.01.26
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昨夜紹介したピロリ菌の比較による人類の移動ルートの研究だが、一つだけ書き忘れたことがある。それは韓国人と日本人のピロリ菌が極めて良く似ていると言うことだ。日本人の先祖が大昔にアジア大陸などから渡って来たことは誰でも知っていると思う。また、弥生時代になってから稲を携えた人々が日本列島へやって来たことも有名な事実。またそのルートは朝鮮半島経由が大半と言うのが最近の研究結果のようだ。

また、飛鳥時代頃だったと思うのだが、その前後2世紀ほどの間に朝鮮半島から我が国には約200万人が渡来したと言う研究もある。当時の日本列島の人口は1千万人に満たないため、渡来人の占める比率は大変高い。当時の朝鮮半島では高句麗、百済、新羅が絶えず争い、それに中国の派兵もあって大混乱し、我が国へ逃げて来た王族もいるくらいだ。

さて、今日の話題はスピード感について。2、3日前の報道で日本から送り返された中国の毒餃子が、その後河北省の指示により大量に横流しされたことが分かった。経営難に陥った天洋食品を救済するのが目的だったと言う。河北省の国有資産監視委員会が安全と判断し、同委員会の監督下にある複数の国営企業へ現物支給したことにより、中毒患者が数名発生したのが真相らしい。去年の6月のことだ。

その当時、日本での捜査結果と科学的な情報を中国の警察当局に提供しても反応が無く、逆に日本国内で毒物が混入されたと言い張る始末。事件発生後何日かしてから報道陣に工場内の様子を公開したが、私の目にはきれいに「始末」されたと言う風にしか見えなかった。きっと北京オリンピックを目前に控えていたため、中国政府としては世界に影響が及ぶことを怖れたのだろう。報道規制が厳しい国で初動捜査を間違えば、こんな結果になるのはごく当然なのかもしれない。

一方オバマ政権の動きが速い。大統領就任後の初仕事がガザ地区のハマス代表、イスラエル及びイラン政府の首脳へ立て続けに電話電話を入れたことだった。その後もイラクからの米軍撤退計画の立案とアフガニスタンへの派兵増強計画立案を指示し、グァンダナモ基地(キューバ)内など数箇所にある海兵隊のテロ容疑者収容所を閉鎖するよう指示したと伝えられている。

この基地では水責めなどの拷問をしていたことが報道され、世界の非難を浴びたのだが、釈放された容疑者がタリバンの幹部に復活したこともあって、賛否両論があるとも聞く。一方、中国との外交重視を懸念する日本政府に配慮したのか、知日派の研究者でかつて政府の要職にあったナン氏を次期駐日大使としてつい最近任命した。

これだけ迅速な対応を取る背景には、アメリカでは就任後100日以内に有効な政策を実施出来ない大統領は、選ばれた価値がないと国民から判断されるためのようだ。政治感覚の違いとは言え、何という厳しい判定だろう。十分な政策論争もなく、国会でもめている日本の政治家達に、オバマ大統領の「爪の垢」でも飲ませてやりたい気分だ。ギャラップ社の調査によれば、新大統領の支持率は68%でケネディに続いて戦後2位とか。誰です、「日本の総理と50%も違う!」なんて言ってるのは?





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Last updated  2009.01.26 16:32:09
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