マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.01.24
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テーマ: 短歌(1696)
カテゴリ: 短歌
 南岸低気圧の通過で、仙台ではこの冬6度目の雪となった。気象台の発表によれば、積雪は18cmとのこと。前夜トイレに起きた時、雪が降ってるのが分かった。そして、玄関扉のガラスを通して、外の雪明りが見えた。それが本当に明るいのだ。さて、その雪景色に自作のヘボ短歌を幾つか添えた。ご笑覧いただけたら嬉しい。




              <深夜の雪 ~わが家の玄関先にて~>


       蒼穹も忽ち雲に隠れたる明日より続く雪の予報は
       わざわざと凸凹の道選びけり買い物帰りの心模様に
       生と死は連続なるか陰鬱な日よわが胸の鼓動は弱く

       また一人ブログを止めし友ありぬ年改まる寿ぎの春
       担当の民生委員も訪ね来ぬ独居老人増えたる町は
       ことさらに陰鬱なる歌詠まざりき晴れるも曇るも人の世の常

       この冬の六度目の雪降りしきるエンディングノート買い来しその日
       しんしんと深夜の雪は積り行くほのかに白きその雪明り
       家も畑も雪に埋もれて静まりぬ南岸低気圧通過の町は

       雪止みて青空戻る北国の春なお遠き人の暮しよ
       雪の朝坂道下り校舎へと急ぐ若人受験日近く
       雪は今雨と変われり空重く暗き夕暮れ迫る一時

       血圧も下がりようやく人心地つきて窓辺で啜る日本茶 



                <翌朝の風景 ~近所のお宅~>

   以下はローズコーンさんのブログに載せていただいた自作の抜粋(順不同)です。


        紫の小さき花の咲き出しぬ宇宙を目指すチランジアの葉
        黒々とビルのシルエット美しき再び街の目覚むる朝
        城砦のごとき形を浮き出して岡のマンション朝空に立つ

        御神籤を引けば待ち人来たるらし会えるその日を思い浮かべつ
        普賢岳見上ぐる里のコスモスを描きし友の会心の作
        冬の陽の低く差し入る長椅子に臥せし仔猫は警戒解かず

        青鷺の翳揺らめきし河岸に魚影見えざり迫る夕刻
        生くるものみな名を持てり汝もまた冬の野に立つ水仙の花
        突然の雪に戸惑う南国の人の暮しを偲びてみたり

        ちゃらちゃらとチェーンの音の軽やかに雪の日の街眼科へ急ぐ
        白き家段々畑のごと積り山取り囲む雪の長崎
        鈍色の丘の斜面に雪の家連なり空の彩に溶け込む

        外出をすべきか悩む雪の日よ坂多き街長崎なれば
        ベランダの南天の葉も家並みも今日は真白の景色に変わる
        見ゆるものすべてが雪に包まれていつもと違う銀世界なり





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Last updated  2018.01.24 07:26:36
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