マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.09.20
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~政治とわたし~


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 安倍総理が体調不良を理由に、総理の辞任を申し出た。潰瘍性大腸炎(国指定の特定難病)と言う持病を抱えながらも良く長期間激務に耐えたと思う。そしてここ8か月は休暇を取ることなく、働きづめだった。それも未知の新型コロナウイルスに拠る地球規模のパンデミック発生と、それに伴う経済活動の悪化と相次ぐ倒産。恐らく気が休まる暇もなかったことだろう。

 総理の決断を受けて、自民党内では急遽選挙が挙行された。候補者は3名。安倍総理の下で長らく官房長官を務めた菅さん(B)。今回初めて立候補した岸田政調会長(C)。そして4回目の立候補になる石破元幹事長(A)。結果は既に明らか。議員票、地方票共に菅氏の圧勝。2位は岸田氏だった。



 安倍体制の継承を願う党内は菅官房長官支持で固まり、各派閥が雪崩を打って支持表明し、あっという間に決着を見た。当初総理が禅譲すると見られていた岸田氏は「平時には良いが、「戦時」には向いてないと目され、総理の座には手が届かなかった。それに初めての総裁選立候補。経験も乏しく事前の活動も低調だった。恐らくは事態の深刻さに気付いていなかったのだろう。認識不足に尽きた。



 さらに悲惨だったのが石破氏。党内での信望は皆無に近かった。日ごろの内閣批判と一時党を離脱したことで疑念が消えなかった。彼は後ろから鉄砲を撃つ男。つまり「党内野党」的存在への不満だ。推薦人ぎりぎりの19人しか同志がいないのも苦しい。まさに「信なくば立たず」の典型だ。欲求不満が、彼の顔に良く出ている。あんな憮然とした表情では、とても上に立てないだろう。菅内閣に関する感想と評価はいずれ記したい。



 最近気になったニュースの一つがこの地図。1800年代半ばにイギリス海軍が作成した竹島の地図だ。当時の名称「松島」が、iland of Matsuima と明記され、日本と同じ色が施されてある。現在の島根県の漁師が、当時この島でオットセイ漁をしていた。右側の赤く囲ったのが竹島(当時は松島)で、緯度、経度もはっきりしている。

 左側の赤線内の島が、韓国領の鬱陵島。その東隣に小島が見え、両島とも無彩色。韓国はかつてその小島を竹島と主張していたが、鬱陵島の西側にある地図もある。位置も鬱陵島からの距離も、韓国の主張が偽りであることが明白。竹島が自国領となった時期も、日本側は江戸時代から。これに対して韓国は、竹島は日本併合後に奪われたと主張するが、事実に反する。

 地図は英国海軍によって作成され英国女王に捧げられた。近代的な測量によって作成された精緻な地図。なお日本側にも経度緯度が入った竹島(当時は松島)の詳細な地図がある。韓国が国際司法裁判所に訴えないのは、到底勝ち目がないことを知ってるからだ。それで実効支配を続けている。実に悔しい。



 気になった2つ目のニュースは中国の「法輪功」が中国政府に逮捕拘束され、臓器を摘出されているとの残虐な事案。ウイグル人に対する拘束や、不妊手術の強制は知っていたが、同じ漢民族の同胞に対しても残虐行為を行っていたことに戦慄を覚えた。彼らから勝手に摘出した臓器は、他の中国人に移植するのが目的だろうが、倫理的にも許されない犯罪行為だ。



 法輪功(ほうりんこう)は中国の道教や仏教思想に、気功を加えた心身の鍛錬法。中国政府はこれを危険思想と見なして、以前から取り締まりを強化している。共産党への批判を畏れたのだろう。


          台湾の名所「日月潭前の文武廟」山門

 私は昨年6月に台湾一周旅行に参加し、観光名所の一つである「日月潭」を訪れた。ここは戦前日本領だった時代に日本が作ったダム湖。その畔に聖地「文武廟」がある。訪れた際、ここで署名活動をしてる法輪功の人たちがいた。私は日本人ですがと断って署名した。当時は何も知らなかったのだが、彼らの仲間が中国本土で大量に拘束され、迫害されていたのだ。

 それがまさか臓器摘出と言う残酷な所業につながっていたとは驚きだ。私にとって「旅」は単なる物見遊山ではない。訪れた外国で良く観察すると、見えて来るものがある。台湾然り、中国然り。中国も一般の市民はとても友好的で、共産党幹部の狂った感覚とは全く異なる善良さなのだが。<続く>





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Last updated  2020.09.20 00:00:15
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