マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.10.11
XML
~気分転換第2弾~



 体調はかなり良くなりましたが、今日も本来のテーマから外れます。と言っても読者の皆様の気分転換になるかは保証しかねます。さて、ホワイトハウスのクラスター発生には開いた口が塞がらなかった。米国政府の首脳総勢40名以上が新型コロナウイルスに感染して陽性反応を示したと言うのだから、その映像を観ただけでも、いかに油断し危険性を無視してるかが分かる。



 おまけにペンタゴン(国防総省)の幹部10数名も感染している由。驚くことに、大統領の「核のボタン」が入ったボックスを運ぶ武官もり患とはお粗末。危機管理意識の低さには呆然だ。これが今中国と激しく戦っているアメリカ首脳の実態とは。これで今世界で何か起きたらどうするのだろう。まあ副大統領がいるけどね。

 第1回目の大統領候補者の公開討論会の中身の無さにも驚嘆した。あれでは単なる老人同士の罵り合いではないか。



 第2回目の討論会は、両党の副大統領候補者同士のデイベイト。老人同士の罵り合いよりは、ずいぶん落ち着きもあり、討論の内容も筋が通っていた。「しかし」と思う。もし当選したバイデンさんにもしものことがあったら、州の検事を務めたと言うあの女性副大統領が中国を相手にするんだよ。頭の良さや理屈だけでは理不尽な相手をやりこめることは不可能と、いささか不安を覚えた次第。



 3日ほど入院して治療に努めたトランプさん。3日間で退院したが、まだ顔は真っ赤で熱がありそうだし、息苦しそうにも見受けられた。幾らなんでもあれは強引。選挙に勝ちたい気持ちは分かるけど、あんまり無理すると再発やさらなる感染拡大が心配されるね。案の定第3回目、つまり大統領候補者同士による公開討論会は中止が決定した。そして郵便による投票は既に始まっているようだ。



 トランプさんがコロナ感染と聞いて、菅総理がお見舞いとして打ったツイッターの英語が「まるでなってない」とかの評判だったが、識者によれば「特に問題なし」とのこと。それより驚いたのは、プーチンさんや、習近平氏までもが慌てて「お見舞い文」を送ったようだが、果たして本心なんだろうか。もしトランプ氏が負けたら、大統領の交代直前に中国が台湾に攻め入るとの噂も聞くが、さてどうなる。しょんぼり



 日本学術会議の新会員候補のうち6名を総理が任命しなかったとのニュースが報道された直後、著名な映画監督が「それは研究の自由を侵すことになると」抗議したと聞いて驚いた。どうしてそんな風に考えるのか私には理解不能。別に会員でなくても研究は出来るのは自明の理。なぜ会議と研究が全く別物と気づかないのだろう。だって会員のそれぞれが大学や研究機関に属している人なのだから。



 任命しない理由の総理の説明も、抽象的で理解不能だった。疑問を抱いてネットで調べたら、6名中5名は共産党支持者の由。どの政党を支持するのも個人の自由だが、政府諮問機関で、特定の政党色が強く出たらまずいように思う。学術会議の重要な任務である「勧告」がこの10年間出されてないのも疑問。当初は立候補制だった会員選出が、交代する会員が後任を推薦するのは「役得」の独占にならないか。



 学術会議は「軍事や安全保障」に関する研究はしないとの決議を何度かしたようだが、中国の科学技術研究機関とは協力関係に関する協定を結んだ由。中国の研究機関が中国共産党や人民解放軍の軍事研究につながるのは当然。なぜ国内が悪くて中国の軍事研究には協力出来るのかが不可解だ。論理が大事な研究世界での二律背反は矛盾そのもの。



 さて防衛庁の受託研究に応募して合格した北海道大学の教授の研究テーマを、決議に反するとして学術会議会員数名が北海道大学学長に申し入れた事実。その結果当該教授は研究が不可能になった由。これじゃまさに脅迫そのもの。どこに研究の自由があるんだよ。妨害された研究は、船舶の船底に水の抵抗を少なくする装置を取り付け、船の速度を上げると言う優れた発想だった由。



 もし研究が採用されたら自衛艦のみならず一般船舶にも適用出来て、多大なる利益と利便性を果たせた可能性があったのにと惜しまれる。「研究の自由を侵すな」と言いながら、自分らの理念と異なる研究は脅迫して中止させると言う矛盾と暴力性こそが問題。「安全保障」に通じる軍事に関する研究は欧米の大学や研究所では、ごく当然のこと。「カーナビ」も元は軍事研究の応用技術なのだが。



 そして欧米のアカデミー(学術団体組織)は自らの会費や協賛する団体や個人からの基金によって運営されている。「金は出せ。会員は自由に選ばせろ。しかし政府は口を出すな」。そんな勝手気ままなアカデミーは日本くらい。科学者は科学的で自由な発想が勝負。政府機関が必要とする一定の「決まり事」が嫌なら、自ら働きかけて自由なアカデミーを作れば良いだけの話だ。



 私は国立大学と国立の研究博物館に40年以上勤務し、非常識な研究者が多いことを知っている。いわゆる「専門馬鹿」だ。そしてパワハラ、セクハラ、アカハラ(アカデミック・ハラスメント)天国でもある。この際徹底的に問題点を論議し、真に国益に沿う組織の在り方を検討して欲しいと願う次第だ。彼らは既に高額所得者。その上無駄な国費を費やす価値があるのか否か。



 もちろん世界的なレベルの研究をしている方もたくさんおられる。実はそういう研究者ほど頭が低く、威張らないものなのだ。若くして学士院賞を受賞された教授、文化勲章を受賞された教授、そんな素晴らしい研究者と出会えたことを喜びとしたい。それらの先生方の温顔を、今懐かしく思い出している。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.10.11 00:00:09
コメント(4) | コメントを書く
[ニュース・社会の動き] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: