バリュー投資に騙されるな!

バリュー投資に騙されるな!

PR

Favorite Blog

2024~25主力株概況3… みきまるファンドさん

Comments

MEANING @ Re[1]:保有資産「額」の増加を喜んでいてはいけない(05/18) 青野菜さんへ バブルの最後に日本人がド…
青野菜@ Re:保有資産「額」の増加を喜んでいてはいけない(05/18) 全体の参加者が増えた、2024年前半はゆっ…
MEANING @ Re[1]:今世の中で何が起きているか(04/06) 103さんへ 世界中でお金が余って余って仕…

Free Space

楽天以外のお気に入りブログ

株は最高のゲームだ
あらなみの里


いつか本を出版したいという夢があります。
もし出版しても良いという出版社の方がいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。
meaning756@hotmail.com



たまにyoutube動画配信もやってます。
動画一覧ページはこちら
2019.09.28
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
オススメ経済本第2位

「目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】」 中野剛志著


前回紹介した「富国と強兵」の著者の中野剛志さんがその後出版された本です。
これ以上、簡単に分かり易く正しい経済の説明をすることは絶対にできないというほど、分かり易い作りになっています。
巷には経済に関する誤解や嘘が蔓延していますが、この本では何が間違いで正しい考えはどういうことかを、理路整然と説明してくれています。経済はイメージで誤解されていることが非常に多いんです。
家で経済ニュースが流れるたびに一人で憤然としていたのですが、経済知識が全くなく興味もないという僕の妻に読んでもらったところ、「非常に良く分かった、貴方の言うように今の経済政策じゃ全然駄目だ」、ということを言ってくれました。僕の妻のように経済知識が全くない人でも経済政策の本質を十分理解できると思います。

特に前半の勢いが凄まじく、秀逸です。日本でデフレが長引くのは仕方ない、という考えを持っている人は目からウロコが出ると思います。経済に興味がなくてものめり込むと思います。 この本読んで経済の本質が理解できない人がいたら変ですよ。


日本が経済成長しなくなった理由はなんでしょうか?間違った経済政策がとられ続けたからです。
間違った経済政策はなぜ取られ続けたのでしょうか?間違った理解で現状認識を誤ったからです。


プライマリーバランス黒字化目標がありますが、デフレ時には財政赤字を増やさなければいけません。金融政策だけでデフレを脱却しようとしても、ヒモで押すようなもので効果は得られないのです。ヒモは引っ張られれば緩めることで調整が可能ですが、引っ張られていない時にはいくら緩めても効果がないのです。需要が不足している中で必要なのは需要であって、それをデフレ時に民間に求めてもダメなのです。政府が需要を作らなければいけません。積極的な財政政策をするべきで、現在のように財政を絞り続けてはいけない。

現在、自分たちと違う考えを馬鹿にする経済学の派閥が主流派です。もうずっと前からこの派閥が日本経済を操っています。財務省では安定財源の確保が最優先され、都合の良い消費税が増税されている。消費に対する税金は消費意欲の低下を招き、需要が減少してデフレが進みます。
前回消費税5%から8%にあげた時に、デフレ脱却の千載一遇のチャンスを潰してしまった。消費税増税はリーマンショックや東日本大震災と同等以上の景気悪化を招きます。その影響は長期に及びます。

将来世代にツケを残すな、というなら、一刻も早くデフレを脱却させるべきです。
​国債を減らすのが将来世代の為になると思っている時点で、何も分かっていない。​



この本の最後に、本書のまとめが9頁あります。
この9頁は、この本に書かれている内容の全てが凝縮されており、とても良くまとめられています。
経済で必要な知識をこのように要約ができること自体が、著者の能力の高さを如実に表しています。
もし途中でこの本を読む気がなくなったとしても、この要約だけは読んで下さい。
この要約に経済を正しく理解するための全ての基礎知識がつまっています。

※「目からウロコが落ちる奇跡の経済教室」は【基礎編】の他に【戦略編】があります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.09.28 06:08:01
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: