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どこにでもある家族の出来事を綴った物語。家族はいっぱいあるけれど全く同じ家族はない。それぞれ、家族の決まりがあったり、生活習慣があったり・・・。この家族もそう。母親は父親の前では決して化粧をしないとか、兄弟皆が仲がいいとか・・・。いろいろ。 家も家族は皆仲がいい。私が長女で弟が2人いるけれど、よっぽど彼らのがしっかりしてて、頼りになる。なので姉なのに、良く注意される。母親はのほほんとしていて、煮物が美味しい^^。父親は亭主関白で酒を飲まない時はむすっとしてる。でも私は父親っ子だ。旅行も2人でいってしまう。 昔から家では電気の豆電球の事を母親が『夕方電気』と呼んでいた。言われてみれば夕方みたいだ。だから疑いもせず、兄弟皆そう読んでいた。ある日修学旅行で私が『夕方電気』にするよぉと言ったら皆に笑われた。そうか、家だけだったんだと恥ずかしかった。 どこの家でも多かれ少なかれある事だと思う。とても幸せな習慣が・・・・。
2009年06月04日
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そのおとこは異常にがりがりだった。始まってすぐの感想。気のせいかとも思った。いや、どう見ても異常だ。進むにつれ、その男が1年間、1度も寝ていないことが分かった。そして何かに追われている。幻覚を見、いつも怯えている。 『寝れない』という事。もの凄く辛いという事を、私は知っている。果てしなく続く暗い夜。いい事なんて思い浮かばない。最悪な事ばかりが頭の中をぐるぐる回る。寝たいのに寝れないのがこんなにも辛いとは、自分がなってみて初めて分かった。1人ぼっち。 そして、次の日も次の日も。夜が来るのが怖くなった。朝が来るのが、とても遅い。時計ばかり見てしまう。涙がでる。 心が疲れて不眠になった。心に傷が出来てしまったのに、見ないようにしていた。その結果が『眠れない』私を作ってしまった。心の奥の底の部分。暗くて寂しい部分とい毎日向き合うはめになった。 『体』は凄いと思う。シグナルのどこかしらで送ってくる。 この主人公の男は、ある罪を犯した。それを忘れようと見ないようにしていたら寝れなくなり、痩せ細って気がおかしくなっていく。最後にその罪を受け入れた時、彼は深い眠りに落ちていく。その気持ちも分かる。暗い映画だったけど、私はおもしろかった。
2009年04月24日
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良かった。主人公か家族の物を集めるのが好きな、少し変わった人。『コレクター』だ。何でも集める。おばあちゃんの入れ歯まで。 そんな彼が、おばあちゃんが最期に手渡した1枚の写真の為に『ウクライナ』に旅に出る。その写真には、おじいちゃんと知らない女性が映っていたからだ。そこには悲しい物語が待っていた。 言葉の通じない、行った事のない国。私はそういう所に行くのが大好きだ。何でも自分で決め、行動しなければいけない。その土地の考えや風習にとまどいながらも、自分の目で見て体験するのがたまらなく好きなのだ。そりゃ、失敗も、嫌な思いも沢山した。それも旅なのだ。そこから何か発見できる。 優しい人に出会ったり、見知らぬ私に夜ごはん(ビーチでバーベキュー)を家族と食べさせてくれたり。人間って素敵だなっていつも思う。そして、この映画の彼のように、自分のルーツを探す旅というのにも惹かれる。 今の私があるのは、今までの先祖がいるから。私が産まれた時には、もう亡くなっていた、母方の祖母の写真を最近初めて見た。直観で『あぁ、この人は私と繋がってる、私の中にこの人の血は必ず、絶対に入っている』と思った。若くし、苦労して亡くなった祖母。彼女のルーツが気になるのです。
2009年03月09日
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出所したばかりの主人公の女が、ひょんなことから田舎町で暮らすはめになる。最初はうざいと思っていた田舎の人達。何かにつけて首を突っ込んでくる。でも、皆、彼女を好きだからこそ。彼女はだんだんと田舎の人達を好きになっていく。 何かとおせっかいな近所の人達。何でも相談してきてくれる家族。彼女は嘘がつけなくなってくる。 人の価値観はいろいろだ。でも彼女の心の奥には優しさがあったんだと思う。優しさがなければ、人の優しさが分からない。韓国映画でコメディタッチなんだけど、ほのぼのとした映画。
2009年03月02日
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こんなに力強い映画だったんだぁ。観るのは2回目だけど、新しい発見がいっぱい。監督は日本を良く調べたんだぁと思った。日本人の静かな奥ゆかしさがあるし、変だと思う所が少ない。 「サムライ」。私も良く分かってない。でも、カッコ良いと思った。銃を操る、トムクルーズの役もその奥の深さに魅せられていく。精神力の強さ。自分にストイックで潔い。銃や大砲に刀1本で立ち向かう戦闘シーンは迫力がある。勝てるはずがない、でも貫く。 こういう心持ちでいたいなぁと思った。自分を信じて仲間を信じて。それには、揺るぎない強い精神が必要だ。自分をしっかり持ってないと出来ない事。私も日本人。芯のある日本の女になりたいものです。
2009年02月20日
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題名からして、かなり惹かれた。ヒトラー。あまりにも有名すぎる人物。その最後はどんなだったのか?彼はどんな人物だったのか?映像の中のヒトラーは、思いがけず非力で、こんな男が何十万人の人達を殺したかかと思うと、やるせない想いだった。何故、彼が、あんなにも権力をもてたのか、この映画では分からない。 そこにはソ連軍に攻め込まれ、シュレーターに逃げ込み、周りの誰も信じようとしない、神経質な男がいただけだった。いつも何かに脅え、最後の最後まで自分勝手だった。 この話は、ヒトラーの最後、つまり死ぬまでの12時間、側で見ていた女性の話から作られている。かなり正確だと思う。 ヒトラーは敵に殺される前に、自ら妻とピストル自殺をしている。そして、その亡骸を跡形もなく燃やすように指示し、民間の人や兵士の事など、人間とも思わず死んでいった。この男の何があそこまで残虐な行為を人々にさせたのだろうか。 絶対、天国にはいけない。人を人とも思わなかった、この背の小さな、本当は力などない男など・・・。と思ってしまった・
2009年02月13日
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読みやすかった。あっという間に読んでしまった。加賀というベテラン警察官が関わった事件を5つの物語で書いてある。人は嘘を1日に1つはつくという。 例えばあまり元気がなくても、友達に『何かあったの?』と聞かれたら、『ううん』と嘘をつく。相手に心配をかけたくないから。 例えば、凄くしゃべりたくない時に電話がなって友達の相談だった場合、『今は忙しい?』と聞かれたら『全然』と答える。 その程度の嘘ならば誰でもついてると思う。でも殺人の場合、1つの嘘から、どんどん嘘を重ねていき、自分で自分の首を絞めてしまう。 加賀さんはそんな嘘をどんどん見破っていく。それが楽しかった。 なるべくなら、嘘はない方がいい。なるべくならね。
2009年02月05日
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観るのは2回目。これだけ、有名所の俳優達が集まれば面白いだろって感じ。テンポがいいので、あっという間に観れてしまった。ブラット・ピットはかっこいいなぁ。 盗みのプロ11人がカジノのお金を盗む話。それぞれの分野に才能がある11人が鮮やかに盗みをする。恋も少し、交えながら。世の中にはこういうどろぼうさんが本当にいるのかなぁ。 オーシャンズ12も、確か海外に行く時に飛行機で観た気がするけど、11と一緒でほとんど覚えてないので、もう1度観てみたいなぁ。
2009年02月02日
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誰かを凄く好きになる。毎日、何をしていても、その人の事が頭から離れない。その人中心で世界が回っている。そんな恋を始めて経験する男の子の話。 とても可愛くて、切ない。凄く好きな人には忘れられない人がいるっていうのは苦しい。どんなに想っても、どんなに頑張っても、人の気持ちは変えられない事もある。 始めは何気なく観てたんだけど途中から真剣に観てしまった。何となく懐かしくて、自分の恋を想い出してしまう映画。沢尻エリカがイメージと全然違うのも見いってしまう。最後は切なく終わるけど『恋っていいもんんだ』と思ってしまう映画。
2009年01月30日
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前に1度だけ観たんだけど、なんとなくもう1回観てみた。今回は日本語訳で観たので前程、違和感は感じなかった。でも、どこかおかしんだけどね・・・。 よっぽど、日本(サムライ)が好きなんだなぁと思った。そして失敗したぁ。もの凄く、中途半端に終わっていて、次も観たくなるけど、そんな事忘れてたので、続きはいつ見るんだろうって感じ。こういうのって、間を空けると面白くないいんだよねぇ。 身ごもった殺し屋の女が結婚式で殺されかける。子供は下りてしまい。自分だけ昏睡状態のまま助かってしまう。目が覚め復讐に燃える女。次々と殺しに関った人物を殺していく。とても残虐に。途中でマンガが入るけど、マンガみたいに気楽に観れる。
2009年01月27日
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尾崎が書いた小説というだけで興味が湧いて読んでみた。小説というより詩のようだった。全てが尾崎らしい。 友達のお父さんの愛人を好きになり、どうしようもなく恋に落ちていく。いつも別れを感じながら。それでも離れられない。とても切ないラブストーリーになっている。 分かるんだけど暗い・・・。光が見えない。こんな想いを尾崎もしてたのかなぁ。私も別れをいつも感じながら、それでも大好きで離れられなかった恋をした。今想いだしても、一生懸命な恋だった。たった一つの大事な恋。今は心の奥の奥にしまってしまった恋。
2009年01月23日
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もしも自分の兄弟が、自分の為のせよ、殺人事件を起こしてしまったら、自分ならどうするんだろう。この本の兄は弟の学費の為に空き巣に入り、家の人に見つかり、とっさに殺してしまう。そして、刑務所に入る。 弟はその事で世間から白い目で見られ、兄の事件に為に就職も恋もうまくいかない生活になってしまう。兄は弟に毎日、手紙を出すけれど返事など1度も書かずに、いつしか兄を恨むようになる。 私には弟が2人いる。どちらかが殺人を犯したら、きっと家族はバラバラになると思う。それぐらい、人を殺すというのは本人だけではなくて周りをも巻き込むものだと思う。 この弟は、何も悪いことなどしていないのに、、兄のせいで暗い孤独な人生になってしまった。 ようするに、差別だ。生きていくには人間関係が付いてまわる。そして差別もなくならない。私だってとてもその人が良い人でも家族に殺人者がいると思うと、その人とは関係ないと思っていても、引いてしまうだろう。 殺人を犯した者。その家族のそれからの人生。そして周りの差別。それぞれの考えも違う。何だか考えさせられた。
2009年01月12日
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山田洋次監督の映画なので期待していた。今までの作品『たそがれ清兵』『鬼の爪』が良かったので、今度はどう来るかと楽しみだった。 静かな映画だった。2回みたけれど、何回も見ると細かなところまで凝っていて、日本人の良き時代が感じられる。 この三部作、どれもが藤沢周二作。読んでみたい。
2008年12月19日
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ずっと置いてあったけど、なかなか見る気がしなかったのに、「ちょと観てみるか」思い見てみたら意外に面白かった。1を観た時はつまらないと思ってたのに、何故だと思ったら前作から監督、カメラマン、楯氏まで、全て変わっていた。だからかぁって感じ。私的には2のが好き。あずみの想いや悲しみ、仲間達の想い。戦をなくす為に仲間を失い、いろいろなものを捨ててきたあずみ。その想いを上戸彩が素敵の演技していると思った。全てをうしなったあずみが『何なんだこれは』と言うセリフが耳に残った。 戦争も同じだと思う。人が人を殺し合う。殺された方には家族がいるだろう。殺した方は罪の意識にさいなまれるのだろう。そんな事皆分かっていてもなくならない。 『何なんだこれは・・・』と言う日がまたいつか来るのだろうか?
2008年12月12日
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題名と表紙に惹かれて買った本。いじめられっこのロバートがひょうんな事から『お年寄りプロジェクト』に参加して成長していく話。ロバートは典型的ないじめられっこだ。容姿もそれ程良くないし、第一、いつもびくびくしている。 そんな彼を変えたのは一人の老婆だった。私はお年寄りと話をするのが大好きだ。同じ話を何回もされても気にならない。その歳まで生きてきただけで尊敬する。苦労や悲しみがあっただろう。でもそれでも毎日を生きている。いろんな過去を背負って。 私なんてまだまだだと思う。ロバートは最後は自分の力で、自由に空を飛んだ。老女のお陰だ。ロバートには、人の言葉を聞き入れる心があった。私も人生の先輩の話をいろいろ聞きたい。 その人、その人でドラマチックな人生があるはずだ。
2008年12月05日
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なんてこった、読んでるうちに、頭がぐるぐるしてくる物語。移送屋を仕事にしているミミ。世の中のは引きこもり、暴力、不登校。などなど。狂っているとされている人がわんさかいる。そういう人を無理矢理ではなく納得させて精神病院にすみやかに連れていく仕事。普通の精神の人には出来ない仕事。ミミはそんな人達を力づくでもなく、言葉や態度で説得できる力を持っている。 でも、一人の少年だけは違った。この物語の中でとても印象に残っているのは、携帯電話とパソコンとゲーム。今の世の中、なくてはならない物。でもそれらの電化製品は微量だけど電磁波を出して、少しずつ、少しずつ、私達の脳を破壊している。実際にはどうかは分からないけど、私自身、携帯やパソコンを怖いと思った事はある。 私は結構それらの物に執着しない。なければないで生きていける。実際、携帯を失くした時も、パソコンが壊れた時も、まっいいかって思った。そして何故かほっとした。縛られるのが嫌いなのだ。でも友達を見ていると、私と話しているのにメールが来ると、私の話はそっちのけで必死にメールを返している。もの凄く必死に。若い子なんてもっとそうだろう。 メール。勝手に送って、言いたい事が言える。でも、それに慣れてしまうと世の中、少しずれた子が増えるような気がする。私は古い人間なんだろうか。もともと電話でさえ好きではない。相手の顔を見て話したいのだ。その人の目を見て。 今、世の中には異常な事件が増えてきていると思っていた。でもこの本を読んでそんな人は昔からいたのだと思った。戦で頭を持ち帰るなんて狂気だ。今、この時代が平和だから、そういう人が突飛に見えるだけなのか?
2008年11月28日
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大好きな本。もう何回読み返してるんだろう。何回読んでもやっぱり好き。幼馴染の女が2人。性格は全く違う2人。つかず離れず続く関係。 江国さんの物の見かた、感じ方が何となくすっとわたしの心に入ってくる。一人は昔の恋人が忘れられずにいて、何となくメガネ屋さんで働き、何となく不倫をし、何となく年下の男の子に懐かれてている。 もう一人は大好きな人との時間を楽しみ、教師という仕事も自分のペースで楽しみ、そして、いつまでも昔の男に縛られている友人をいつも心配している。 私は最初の娘に似てるなぁといつも思う。程良く職場の人とも距離を置き、別れた人をいつまでも、なにかにつけて想い出し、必死になって心配してくれる人が周りに沢山いるのに、何故か孤独。その孤独は嫌ではない。一人分のお弁当を持って、ふらっとお散歩してみたり、昔の彼を想い出し心がどん底になる。眠れない夜を何回も過ごし、朝になると立ち直る。 そう、まさに私だ。だからなのかこの本は何回も読んでしまう。また、思い出したかのように、私はこの本を手にとるんだろうなぁ。
2008年11月21日
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もう何回観ただろう。好きな映画。ロバート・デニーロの演技でどんどん話に入り込んでしまう。生きていくには知らなくてもいい事があると思う。レナード知的障害がある。そんな彼が恋をする。切なくて恋しい気持ちを感じてしまう。でも、自分には不釣り合いなのも分かっている。なんて、切なくて悲しい恋なんだろう。 最後に彼女と手を取り合ってスローダンスを踊るシーンは何度観てもじーんとくる。彼はそれだけで幸せで、そしてその想いを宝物にして生きていくんだと思えば思う程、切ないのです。
2008年11月15日
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イギリスの田舎町でひっそりと暮らす2人の老姉妹。ある日、海辺で倒れている青年を助ける。2人は献身的に青年の介護をする。妹はいつしか青年に恋心を抱いていく。でも自分は、歳老いた老女。切ないぐらいに、彼を想う姿が少女のようで、可愛らしかった。 叶わぬ恋。それでも、人を好きになるという思いは止められない。いくつになっても、人は恋をするんだ。 最後には彼は若い彼女と老女の元を去っていく。彼女の恋心を知らぬまま・・・。切なく、そして、心がぎゅっとなる映画でした。
2008年10月08日
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どうしてだろう。ずっと、ずっと何故か気になっていた本。いつも、何気に古本屋で探すんだけど、なかなか出会わなかった。上下とあるか、らどちらかしかなかったりして、それがやっと何年か越しに巡り合った。しかも、1冊100円で。 内容はサスペンスぽかった。他者と上手くコミニケイション出来ない子供達を受け入れている病院がある。そこで、それぞれ心に傷を持つ男の子2人、女の子1人の奇妙な仲間意識関係が出来上がっていく。 そこから犯罪が始まっていく。その女の子を守る為に。その時の子供達の精一杯の復讐として、それは行われる。 罪はなくならない。忘れようと思っても、いつでも、心の片隅に居座り、どんなに楽しい時間を過ごそうとも付いて回ってくる。それが罪だ。 どんな正当な理由があっても人が人を殺すという行為は罪なのだろう。
2008年10月04日
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最近子供連れで本を買いに行くので、早く、早くとあまり中身を見ずに買っていたら、これも、エッセイだった・・・。このランディさんは不思議な体験を経験する事が多くて、宗教的な事から、オカルトちっくな事が満載だった。 本人がそれを結構あっさり受け入れてるので怖くはない。良く似た者同士が集まると言うけど、読んでるとそうなんだなぁと思う。ランディさんの周りには、とにかく変わった人?が多い。予言が出来ちゃう子供だの、人の気持ちが分かるスナックのママだの、昔から村に一人はいたというシャーマンだの。シャーマンはその村の不吉な出来事や作物の出来具合を予言でき、自然と繋がっている。 信じるかどうかは、宗教と同じで、その人自身の問題だと私は思う。麻原みたいのはダメだけどね。 この本じゃないけど、この人のエッセイで、心に残っている話しがある。とっても大事なアクセサリーかなにかをランディさんが失くしてしまって、霊感の強い友達に相談したら『かくれんぼしてるのよ。知らないふりをして、お風呂にでも入って鼻歌でも歌ってなさい。そうしたら、出てくるから』と言われる。半信半疑でやってみると、本当に入る前はあれ程探し回った物がそこにあったという話し。 私はこの話しが好きだ。きっと幼い頃から、何か失くして必死になって探していると、母が『かくれんぼしてるんだね』と言っていたからかもしれない。実際、必死に探している時は見つからないのに、忘れた頃に出てくる事が多い気がする。 だから今でも探しててもない時は『かくれんぼしてるのね』と思い、出てくると『かくれんぼしてたんだね』と思う
2008年09月30日
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12つの短編集。どの物語も何気ない人々の日常が淡々と綴られている。その中に悲しみや寂しさ、諦めが微かに見えてくる。 例えば、女性を愛してしまった女の人。2人はとても愛し合っている。何の問題もなく。でも、彼女はいつも、何かに不安を覚えている。彼女といて幸せであればある程に・・・。 例えば、幸せな家庭のちょっと裕福な主婦。家族を愛し、主婦の仕事にも幸せを感じている。でも、そうでも、デパートで一人でランチをして夕食までに帰らねばと思う時、何かしらの孤独を感じる。 誰でも、幸せであれば、ある程不安になる事ってあると思う。そんな時、自己防衛のように、最悪の場合を想定したりする。今は幸せでそんな事は考えなくていいのに。 私もその傾向がある。『号泣する準備』を常にしている気がする。そんな自分が好きじゃないのに・・・。それでも、そうあってしまう。絶対なんて、ないんだと知ってしまったから・・・。
2008年09月26日
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ばななさんの成長が分かる本だった。エッセイなので読みやすいし。でも、題材にされて友達や知り合いは照れ臭いだろうなぁ。 ばななさんの友達のはなしの中で『俺は1日が終わる時にいっぺん死んで、朝が来るとまた生まれて、そうやって1日を生きているよな気がする』という人がいる。なるほどぉと思った。そう思えたら素晴らしい。だって、今日の失敗や悩み事なんて、もう死んじゃうんだからどうでもいいじゃん!明日、また生まれるんだから。
2008年09月23日
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『itと呼ばれた子』の最終章。今までニュースでも、本でもいろいろな子供の虐待を見たり聞いたりしてきたけれど、こんなに酷いのは初めてだった。かなり、読んでて辛かった。 特に幼いころの体験なんて、この母親は人間じゃないと思った。ご飯も与えられず、寝るところもなく、洗剤を飲まされ、ナイフで刺される。考えられない。それでも、デイブは孤独と苦痛とた戦った。悲惨な毎日の中にも、微かな夢を持って。 この本は大人になった彼の話だ。途中で、異変に気づいた大人が施設に彼を入れ、母親から引き離す。それで彼は救われたのか?この本を読めば分かるけど、いつまでも、彼は母親からは逃げられない。記憶があるから。そして、そこまでされても、彼は母親を愛していた。愛されたいと切に願っていた。 子供の心は繊細だ。そして、母親の存在は大きい。愛をいっぱい受けて当然の頃に愛されなかったデイブ。あまりにも、残酷すぎる。 救いは彼が今、この本を書き、自分と母親の関係を見つめ直し、自分が悪かったわけじゃないとやっと思えた事。そして、今は幸せな家庭を持ち、良きパパをして、自分の子供達に愛をいっぱい与えている事。 強い人だと思う。
2008年09月21日
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面白かったぁ!友達がいない小学生の主人公が転校生の可愛い女の子と友達になりたいと思う。でも、その子には秘密があった。魔女に魔法をかけられていたのだ。毎日その子を迎えに来る老婆が本当は小学生のその子で、体を入れ替えられてるって話。 でも、それだけじゃ終わらない。老婆からその秘密を打ち明けられた主人公のおんなの子は何とか助けたいと策を練る。そこから意外な展開が始まる。 そうくるかぁと思った。読みやすいし、最後はハッピーで終わるし、どうなるんだとドキドキもする。ファンタジーもたまにはいいもんだ。
2008年09月19日
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読んだ事のある本をまた買って読んでしまった。でも、この人の本は好きなので、いいんだけど。ミステリー。父親を探偵にもつ主人公のミロはひょんな事から事件に巻き込まれていく。新友が恋人のお金、かなりの大金を持って姿を消してしまう。そのお金はやくざ絡みで、ややこしい事になっていく。 展開は分かっていても、次はどうなるんだと気になってどんどん話に入り込んでしまう。ミステリーにありがち。 最初は嫌悪さえ感じている男女が行動を共にしているうちに惹かれあっていく。普通の恋愛でもある事だと思う。最初の印象が悪い程、ちょっとした意外性で惹かれていってしまうことって。だいたい、自分にないものを持った人に人は惹かれやすいものだと思う。自分がそうだから。まっ、最初はそこが魅力なんだけど、だいたい違いすぎて上手くいかないんだけどね。 この歳になると、意外性より、安心を求めてしまう。いいんだか、悪いんだか。
2008年09月18日
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久しぶりに江国さんの本を読んだ。やっぱり、江国さんの世界なんだなぁ。夫を愛していても、違う男に恋をしてしまう。不倫相手は愛おしいけれど、カラに会えば会う程夫が大事だと思い知らされる。 夫も同じ。いつも、一緒にいる妻は何かと自分と違いすぎて、気を使う。不倫相手の彼女は天真爛漫で愛おしいと思う。でも。そう、でも、妻が1番だと思う。 何だか悲しい。そういう事で、相手に対する愛情を確かめるのって。でも、人間ってそういう所があるとも思う。1人の人しか愛せない人は幸せだなとも思う。 私は・・・。ずるい女なので。
2008年09月17日
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会った瞬間『この人だ!』なんて思う事ってあるのかなぁ、なんて思ってたけど実際、私は思ってしまった事がある。この主人公もそうだ。私もその人とはかなり長く付き合ったけれど、物語の2人もそう。運命なんだと思う。離れてもまた出会ってしまう。 この2人と同じように私も彼とは結局上手くいかなかった。上手くというか、離れてしまった。嫌いじゃないし、なんなら今でも大切な人なんだけど、進む道が違ったんだと思う。 いつもだいたいそうだけど、ばななさんの書く主人公はどこか飛んでる。この2人もそう。 最後の言葉が気に入ってる。『こんな時間が増えていって、私はハチを忘れないが、忘れるだろう。 悲しいがすばらしいことだ。そう思う。』 私もそう思う。悲しいけど、すばらしい。人間だ。
2008年09月16日
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3つのお話が入っている。私は1つ目の『ネコババのいる町で』が好きかな。母親が未婚で彼女を産み恋人とロサンゼルスに移り住むがすぐに恋人が出来、娘の彼女は邪魔なので日本の祖母に送ってしまう。 幼い彼女は訳が分からず、なかなか日本、そして祖母や叔母にも慣れないが、そこは子供。全くしゃべれなかった日本語もすぐマスターし、お隣の猫ばかり可愛がっている『ネコババ』の家に入り浸る。 私も幼いころ母が仕事をしていたので、小学校から帰ると母に100円貰い、駄菓子屋で、その頃出始めたばかりのポテトチップスを買い近所に祖父と2人で住んでいて体の弱い叔母の処に飽きもせず、毎日毎日遊びにいった。 これといって何をする訳でもなく、何せ歳も離れているし、ドラマをみたり、叔母は体が弱かったので働きにでず、内職をしていたので、その手伝いなんかをしていた。 きっと、今思えば私は寂しかったのだろう。一人で家にいる事が。今でもあの頃の事をふっと想い出す。懐かしくあたたかい気持ちになる。叔母は無口だったけど、愛情を貰ってたんだなぁと思う。
2008年09月15日
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ある日自分の旦那さんが失踪してしまう。何の前触れもなく。そのまま1年経っても彼は帰ってこない。理由なくいなくなる事なんてないだろう。残された人達はいろんな憶測を立ててしまう。 彼に係わった人達に次々インタビューし、聞かれた人達は好き勝手に彼との想い出を語る。本当の事も作った事もあるだろう。人間は自分のいいように想い出を作り上げてしまうところがある。悪気がなくても。 一人に人間がいれば、その人に係わった人はかなりいると思う。結局は彼の失踪の原因や問題は分からない。ただ、もし自分が突然いなくなったら、皆、私の事を何て言うんだろうとお考えたら少し怖くなった。
2008年09月14日
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エッセイなので読みやすかった。ばななさんの本は結構読んでるのに知らない事が多いなぁと思った。父親も作家だとか、結婚してたとか、子供がいるとか・・・。 好奇心というのは大切なんだなぁ。何でもいいから、不思議に思い観察して、体験なんかしてみて、自分に必要かそうじゃないか、きっぱり進んでいく。読んでて楽しい。 自分を知るのって難しいと思う。だから、人生は面白いし辛いのかもしれないけれど。 いつも、いろんな人のエッセイを読む度に私には無理って思う。自分の事を文章にするのって、勇気がいるって思っちゃう。
2008年09月13日
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義理の母親、そして実の父親にも愛されなかった主人公の実話。こういう虐待の本を読む度に思う事だけど、子供は健気だ。どんなに酷い目にあっても親に愛されたいと親を愛している。 主人公は嫌がらせや理不尽な出来事にも負けずに自分の道を切り開いていく。いつも孤独を感じながら。誰にも必要にされてないって感じる事は物凄く辛い事だと思う。誰かを愛し、誰かに愛され、それは、初めて親から貰う、お金では買えない大切な物。 どんなに高価な物よりも、人間としてとっても大切な事。 愛し、愛されること・・・。
2008年09月12日
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何故かこの本が好きだ。もう何回も読み返している。短編のお話が6つ。どれも、ほわ~んと不思議なお話。ありそうで、ないだろう話。 日常、なにげなく見過ごしている事が、本当は凄い事だったりしてって思う。奇跡は毎日本当はおきているのかもしれない。 こうして、息をしてご飯を食べて、泣いて、笑って、悩んで、そういった気にもとめない事がらはよーく考えてみると、凄い事なんじゃないか? そう、何故かそんな事をと読み終わった後、思ってしまう本。
2008年09月11日
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短編集。人の中には狂気がある。どんなに、いい人に見えても何かしらの変態な部分はあると思う。この、物語1つ1つはそんな何でもない、ありふれた人、日常に静かに自然に狂気と変態が住んでいる。それを人間らしいというのかもしれない。皆が皆、同じじゃ気持ち悪い。本人は普通だと思っている事も他人からしたら、おかしい事も少なくないだろう。 ただ、読み終わって後味の悪い小説だった。それが狙いなのかも。そう感じなかったら、やばいのかも・・・。
2008年09月10日
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30代の独身、仕事も容姿にも自信がない女性。どこか『ブリジッットジョーンズ』に似た話。玉の輿に乗れたらラッキーと思いながらも、自分を磨く事には甘い。分かるけどねぇ。私も30歳の頃は独身だったし、これといって仕事に燃えてた訳でもないし。とにかく自分に自信が無かったしなぁ。 唯一、旅行だけはがんがん言ってたなぁ。何せ時間はあったから。安い時期を狙ってはいろんな国に旅してた。自分の目で見て感じる事、日本との文化の違い。騙されたり失敗も沢山したけど楽しかった。そして、私の財産になってる。 ボランティアもしてたなぁ。これまた自分の価値観ががらっと変わっていい経験だった。 もちろん、恋もしたし、よーく思いだしてみると、なかなか楽しい30歳だったかも。今は育児をしてる自分が不思議。人生いろいろだねぇ。
2008年09月09日
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障害をもつ母親をもった女の子の話。ある日小さな赤ちゃんを抱っこした、みすぼらしい女の人が老女の部屋をノックした。その日から3人は仲良く暮らしだす。女の子は母親がたった13語しか話せなくても、靴の紐が結べなくても、とても愛している。お世話をあいてくれている、おばさんのお陰なのだ。 読んでいると、人はどうしても、自分のルーツが気になるものなんだなと思った。どんなに3人で幸せでも、父親、自分がどうやってここに来たのか?女の子は気になってしょうがない。そして自分探しの旅に出る。 私が同じ立場でもそうだろう。今でも自分探しをしている気がする。答えなんてないってどこかで分かっているはずなのに・・・。
2008年09月08日
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私は結構好き。映画を撮っている主人公の前に昔学校が同じで、今、俳優を目指している友人が現われる。自分の書いたシナリオを見て欲しいと・・・。その原稿は幼い2人の体験を元にしたもので、主人公はその魅力に惹かれていく。でも、その中には秘密が隠されている。最初はゲイの話だし、つまらないかなぁと思っていたら、二転、三転して面白かった。話の持って行き方が上手いなぁと思った。ゲイっていう設定がいまいち入りにくいけど、話的には面白く出来ていると思う。サスペンスなのかなぁ、いちお?
2008年08月11日
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凄く静かな映画。ベトナムの映画は初めて観たかも。でも凄く良かった。物語は一人の少女が、大きな屋敷に暮らす、誰も見たことがないという謎の男の家で蓮の花摘みで雇われるところから始まる。私は蓮が大好きだ。しかも、その花の綺麗なこと。蓮を見ると何故か神秘を感じる。この映画は、この少女、そしてシクロという自転車で人を運ぶ仕事をしている男、そしてその男が恋をしてしまう娼婦の女、下町で雑貨を売り歩く少年が、ところどころに交差していきながら、話は進んでいく。それぞれの想い。セリフが少なくても見入ってしまった。どこか切なく心温まる映画だった。
2008年08月07日
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馬を愛する青年の話し。何となく良かった。祖父が死に生まれ育った牧場を手放し、友人と2人でアメリカに向かう。そこでも牧場に勤め、やっぱり馬を愛し、恋もする。田舎の時とは違い、いろいろな人に出会い傷つき、強くなっていく。人は経験して学ぶ事が多い。失敗をし、挫折し、そして人に救われ、人は大きくなっていくのだと思う。そこで留まるのは簡単だ。でも、それでは成長しないと思う。自分なりに行動し、結果、自分には何が一番大切か分かるのだと思う。最後に彼は故郷に戻る。ただ帰ったのではない。何か大事な物を捨て、そこにたどり着いたのだと思った。
2008年07月31日
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トリィの本は全部読んだ。とても好きな人だ。今回のこの本は初の小説らしい。今までの作品は本当にあった事だったけれど、この本は初めて小説を書いたらしい。やっぱり、真実のが面白いなぁ。文章が上手いので、一気に話には入り込めるんだけど、期待した程ではなかった。 ナチスの戦争に巻き込まれ精神を病んでしまった母親を持つ娘達が変わった行動、発言をする母親に振り回されながらも、大好きは母の為幼いながらも両親を支える。母親という存在は絶対なんだなと思った。どんな母親でも、子供は母親が好きだ。虐待されてたら別だろうけど・・・。この母親は子供のように無邪気だ。でも心の奥に暗闇を持ち続けている。ナチの虐待、レイプ、妊娠、家族を殺される・・・。精神も病むだろう。でも、そんな精神状態の母親と一緒に住むという事は並大抵の事ではない。 親でも、心のなかの奥の奥は分からない。最近、私が思うのは理解できなくても、やっぱり家族は許せてしまうという事。どんなに大人になって親が理不尽だと分かってきても、家族だからなぁと許せてしまう。幼い頃からずっとそれで育ってきたわけだし、それでも、親は親なのだ。 私が愛されて育てられたという事なんだろうけど。
2008年07月14日
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かなり話題になった本だから1回読んでみたいと思っていた。ドラマで観てあらすじは知っていたけれど読みやすかった。母親は強いのだ。自分の母親もそうだけれど、子供の為に自分の事は後回し、常に子供の幸せを願っている。大人になればなる程、母親の愛の深さに気づき頭が上がらなくなる。 フランキーさんもそうだけど、母親が亡くなってから『あれもしてあげればよかった、あそこにも連れてってあげればよかった・・・。』と後悔する。そんなものなんだろう。それでも、読み終わったから母親に感謝して、これからは恩返ししてかねばと強く思ったのです。愛をいっぱいもらった大切な人なのだから・・・。
2008年07月09日
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映画は観た。映画も良かったけれど、本も良かった。若くしてアルツハイマーに侵されてしまう50代のごく普通のサラリーマン。自分がどんどん壊れてく。さっきあった事さえ分からなくなり、家族の事、仕事の仲間、次々に記憶というものが無くなっていく。 それは恐怖だろう。容易に受け入れられるものじゃない。家族も大変だ。今の医学では治す方法がないのだから、そのうち自分達を忘れ、自分の事も出来なくなり、徘徊しだす大人を介護していかないといけない。 読んでいると主人公の心の動きが切なくて『もし、自分が・・・』と考えてしまう。人ごとではないのだ。人生なにが起こるかなんて分からない。考えさせられる小説でした。
2008年07月07日
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確か映画館で観た。血の繋がらない兄弟の絆。いつしか恋に変わっていく。私は沖縄が大好きなので、沖縄が舞台というだけで、また観てしまった。方言が可愛い。『にーに』が妹の為に一生懸命なのもほのぼのする。そして、そんなにーにに恋心を抱きながら甘えられずにいる妹。凄く大切なものは大事に大事にしてしまう。それは裏を返せば自分が傷つくのが怖いせいなのかも。 この映画は最後が意外だった。想いを伝えるというのは大事な事だ。いつ何が起こるか分からない。後から後悔したくはない。それならば、今のこの想いを大事な人に伝えなければ・・・。
2008年07月02日
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バイクにまつまる物語の短編集。何所か懐かしくほのぼのする。私には、あいにく今までバイクに乗っていた彼はいなかった。いたら後ろに乗せてもらったのかなぁ。どの主人公もバイクを通じて昔の恋を思い出す。ふっとした事で昔の恋愛を思い出す事ってある。例えば音楽、風景、匂い、食べモノ・・・。 苦い恋もある。思いだしたくもない恥ずかしい恋。まっ、若かったからって変に自分を慰めちゃうけど。それも若さ。恋はいつも不思議。全くの他人が物凄く近い存在になる。その人がいないと世も明けない状態になちゃったりする。でも、別れるとやっぱり他人に戻っちゃう。それでもまた恋をする。できれば、運命の人に最初に出会うってのがいいのかもだけど、いろんな恋をするのも、ありだとも思う。いろんんな自分が発見できるし。あのドキドキは恋だけだもんね。
2008年06月30日
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楽しい1冊だった。いろいろな国でのちょっとした出来事が短編小説になっている。もともと海外旅行が大好きなので、いろんな国に行けてわくわくした。異国の地に降りたった主人公達はその土地その土地でいろんな思いを日本から抱えて、悩みそれでも旅は続く。 行きたい国が沢山あった。まだまだ世界は広い。私が初めて日本を離れたのは19歳の時。あの、異国の地に足を踏み入れた瞬間。飛行機から降りた時の南国のむっとする匂い、日本とは違う色。言葉も通じない。なんて世界は広いんだと頭をガツンとやられた。今まで知らない事が多過ぎた。もったいないとまで思った。それから、暇とお金があれば飛行機に乗って格安旅行を可能な限りしまくった。それでも、まだまだ世界は広い。 私の性格上、自分の目で見、感じてそして何を思うかが1番だ。トラブルも楽しんでしまう。今度は何所へ行こうかなぁ。
2008年06月26日
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20歳から60歳までの2人の女性の人生。2人は対象的な人生を歩む。薫は仕事に自信がなく職場の男性と結婚し彼を支え家庭に入る事を選ぶ。子供も2人もうけ子育て習い事など、それなりに充実した毎日を過ごしている。でもいつしか夫は浮気をしていたり、子供はどんどん手を離れていって主婦業に虚しさを感じ始める。 乃梨子は仕事が楽しく結婚して自分を犠牲にするよりはと結婚はせず、出世の道を選ぶ。順調だった仕事もそのうち思うようにいかなくなり、会社を辞め自分で会社を始める事になる。会社は成功するが不倫を繰り返しどこか一人という事に虚しさを感じている。 家庭に生きる事を選択した女と仕事に生きることを選択した女、全く対照的な二人の女性の人生。それぞれお互いに相手を羨ましく思い負けたくないと思う。 誰でもふっと『私にはもっと違う人生があったんじゃないだろうか?』と思う事はあると思う。私自身これまでの人生『こんなはずじゃなかった』と思う事が何度もあった。これからも思う時はあるだろう。それでも昔とは少し考えが変わった。昔は人の意見に流されて自分というものがなかった。でも、ある時気づいた。自分で決断して進んだ道はたとえうまくいかなかったとしても後悔しないと。そりゃあ落ち込むけれど、自分で決めた道、後悔してもしょうがない。これからの教訓にすればいいんだと。まだまだ未熟だけど、自分の考えを大切にしていきたい。
2008年06月25日
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ドラマは観ていた。結構面白くて『犯人は誰なんだぁ?』とわくわくしながら観ていた。なので、映画もちょっと期待していたのでちょっとがっかり・・・。私的にはあんまりだった。そうなんだよねぇ。だいたいテレビで面白かったドラマが映画化するとつまんないんだよね。なんでかな?力を入れすぎちゃうのかな。 観終わって思ったのは感染病って怖いって事。空気感染するなんて事になったらパニックだ。まだまだ知らない病気は沢山あると思う。考えだすと怖い、怖い。
2008年06月24日
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この人のエッセイは大好きで良く海外に行く時に何冊も持っていく。小説はなかなか読む気がしなくて友達に借りたので読んでみた。短編小説で全編バイクになんらか関係した物語が続く。旦那さんの趣味がバイクなので、以前の私ならこんなに楽しく読めなかっただろうけど、バイクの後ろに乗せてもらったり彼のバイクの話しをする時の少年のように楽しそうな顔を見ているうちに少しはバイクに目を向けるようになった。 一つ一つのお話がどこか切なくて、誰でも心の奥に忘れかけている甘酸っぱい青春の思い出がいっぱいであっという間に読んでしまった。読みながら『あ~、私もこんな若くて考えが浅くて、それでもその時は超真剣で今考えると恥ずかしくなっちゃうような時代があったなぁ』なんて思いだしながら・・・。 人間って成長するのね。恥ずかしくて、なんなら消してしまいたい自分もいるけど、そんな私がいたから今の私があったりして。そしてまた何年後かに今の自分も思い出になっていく。毎日って大切だなぁ。
2008年06月23日
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なんとなーく観てしまう映画。どことなく野暮ったい女の子が初めて恋をする。彼女は成長しすぎると死んでしまう病気を持っている。でも恋をして女の子が誰でも思うように彼に気に入れられたくて心が揺れる。彼は彼女があまりにも子供っぽいので恋の対象にはなれずに、それでも彼女の不思議な魅力に惹かれ友達として接していく。 健気に彼の恋を応援してしまう主人公の静流の気持ちが切ない。応援してしまう気持ちが分かるんだよなぁ。自分に自信はないけど彼の事は大好きだから彼が幸せになってほしい。でも、側で見ているのはやっぱり辛い。大切な物は後から見えてくる事が多い。当たり前の事がほんとは凄く大切なんだって。今の自分の側にいてくれる変わらない大切な人を大事にしようと思った。
2008年06月18日
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一人の平凡な主婦が海を眺めていて、ふっと、これが私の人生なのか?もっと違う生き方があるのでは?とそのまま家を出てしまう。ひょんなことから一対の翡翠(豹のようにも見えるターティエ)を探す旅に出る。この翡翠を手にすると本当の権力と富を得られるという。話はいろいろな国へと移り変わる。この本の中で寂寥(せきりょう)という言葉が出てくる。『これ程人間が物哀しく、寂しいことを文字にした言葉はない』と続く。人間は寂しい生きものなのかもしれない。だから、友達を作り、好きな人を探し、一人なんだと思うと涙も出てくる。『人間らしい』と良く言う。私は人間らしいという言葉が好きだ。感情があり、、嘘もつく、相手を思いやり、人を傷つける。そこから何かを学べる人間。そういう人になりたい。
2008年02月16日
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