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私はずいぶんと以前にウィリアム・オニールの本は読んだことがあったのですが、その時には「成長株投資は難しいよな。ちょっと自分には取り入れにくいな。」という結論となり、その後は全く読み返すこともなく本棚の片隅で埃を被っていました。ただこのシュッピンの1件があって、改めて精読してみると、「なんで、こんなに素晴らしい本をあの時は大して良くないと思ったんだろう。」と感じざるを得ない素晴らしい内容でした。
今でははっきりと分かります。当時の私は、
「見えていなかった。投資家としての必要な引き出しの数が十分ではなかった。」
ので、オニールの良さを認知できず、そのためにしっかりと理解できなかったのです。ちなみにその後本屋さんに行って見ると、このオニールの本はいつの間にか増補・改定されて第4版になっており、時の流れを痛感しました。
さて、グロース株投資家の方にとっては「常識中の常識」でしょうが、オニールの株式投資の必勝法則である、「CAN-SLIM法」のエッセンスを自分の勉強のためにまずまとめておきます。
C= Current Quarterly Earnings 当期四半期の1株益。最低18~20%は上昇していること。
A= Annual Earnings Increases 年間の収益増加。過去5年間に意味のある成長が認められること。
N= New 新製品、経営陣の入れ替え、属する業種の重大な変化などがあったこと。
S= Supply and Demand 株式の需要と供給。 発行済み株式数が少ない。総資本が大きく歴史が古い企業は選ばない。
L= Leaders 相場を主導する銘柄であること。少なくとも業界の上位2、3社に入っていること。
I= Institutional Sponsorship 機関投資家による保有。機関投資家は大多数の投資家よりも経験豊かで、より優れた投資実績を持ち、銘柄の選定にも長けている。
M= The General Market これが投資結果の明暗を分ける。株式市場の動向、方向性に関する結論を下せるようにすること。
この「シュッピン事件」以来、私はPF最上位に意識して「オニール的な」銘柄を以前よりも多く取り込むようになりました。そして、胸に手を当てて考えてみると、その以前から無意識にオニール的な銘柄をPF上位に組み入れるように自分が変化していた(3097物語コーポレーションなど)ことにも気付いたのでした。「生き残っているほとんどのバリュー株投資家のPFを精査すると、実はグロース株だらけである。」というのは良く言われることですが、私もその例に漏れなかったわけです。ただ、アメリカには優待株がほとんど存在せず、原法のままでは日本株市場にはぴたりとはフィットしないため、オニールのこのCAN-SLIM法を私なりにアレンジして、優待グロース株投資の指針となる、
YOU-CAN-SLIM法
を新たに開発しました。 具体的には、
YOU= ゆー:優待のゆー
株価上昇もしくは維持のカタリストとなる 、 意味のある魅力的な優待 が付いていること。これが株式市場で負けずに生き残れる魔法の 「優待エアバッグ」作動の前提条件 となる。つまり、 どれほど良い銘柄であっても、非優待株である限りは原則として投資対象とはならない。
S= Supply and Demand 株式の需要と供給。 発行済み株式数が少ない。総資本が大きく歴史が古い企業は選ばない。→ 日本株市場の個性を活かし、特に 東証2部昇格&優待新設により近い将来の東証1部昇格が濃厚な銘柄を狙い撃ち する。
M= みきまる銘柄である
元々自分のPFである「優待株いけす」に入っている銘柄であること。いけす内を広く澄んだ、子どものような純粋な透明な目で見渡した時に、 その総合戦闘力の高さから、「自発的に」、あたかも蛍光を発するように浮かび上がってくる銘柄 であること。PF外の新規銘柄を吟味無くいきなり主力株に据えるのは、勝率を高めるために必要なプロセスを経ていないため非常にリスクが高い。
の3点が改善点です。ちなみに先日超主力参戦した3277サンセイランディックも、このYOU-CAN-SLIM法を使って発掘しました。これからもこの変形オニール公式の「YOU-CAN-SLIM法」を使って戦闘力の高い優待グロース株を発掘して行こうと思っています。
2021~24PF概況466位、PEGASUS。 Sep 20, 2024
2021~24PF概況465位、デンヨー。 Sep 19, 2024
2024~25主力株概況21位、松本油脂製薬。 Sep 17, 2024