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さて今日も通常の2019PF概況シリーズです。
315位 7490 日新商事 (東2、3月優待) △
PF315位は、石油製品販売中堅で関東や中部等での直営スタンド、産業用燃料販売が柱の日新商事です。
現在の株価は815円、時価総額62億円、PBR0.31、自己資本比率は54.3%、今期予想PER20.32、配当利回り2.2%(18円)、総合利回り3.4%(18+10=28円)で、優待は300株保有で3000円相当、600株保有で6000円相当のカタログギフトです。ずいぶん昔は100株保有で3000円相当だったのですが、総合利回りが高すぎて制度の維持に無理があったようで現在の形に改悪されました。ただ、今くらいが妥当な優待内容なのではないか?と個人的には思っています。
日新商事は「超低PBR&好財務」でバリュー投資家的には一見非常に惹かれる銘柄 ですが、 実際のところは 「過去10年間の営業利益率が全て1%以下!&売上高ジリ貧」という「驚異の低収益&マイナス成長」 を誇っており、そういったしょぼ過ぎる状況を反映して、
過去10年間の株価推移を見ても「ほぼヨコヨコ」の惨憺たるものとなっています。 成長力が皆無の銘柄に対しては、株式市場というのは驚くほどに冷酷 なんですね。
他にも
7501 ティムコ
などもそうですが、安易に「低PBRでかつ財務状態が良い」ことだけを評価して、「ここは魅力的な資産バリュー株やなあ。」と考えて銘柄選択をすると、その投資パフォーマンスは悲惨極まりない結果となることがあります。
底の浅い安易な投資戦術は、必然的に凡庸極まりない結末を迎えます。
「日新商事やティ○コの様に、株価が10年間ずっとピクリとも微動だにせずに、完全にヨコヨコの岩の心電図」だったら、投資家は精神的に荒廃してしまい、実質的に死んでしまいます。つまり、
株式投資というのは純粋な科学や数学ではなく、どちらかというと文学、哲学、芸術、美術に軸足を置いた、複雑かつ矛盾と混沌に満ちた極めて人間臭いドジョウゲーム
なのです。
日新商事の長期間の株価推移を見ながら、私は改めて株式投資というのは何と残酷かつ魅惑的なゲームなのだろうと思いました。馬鹿では勝てない、複眼的な思考が無くては這い上がれない、タコ焼きに最適なモロッコ産の極上の蛸(たこ)みたいにどこまでも柔軟でかつ謙虚でなければ生き残れない、まさに「人生100.0%の全てを賭けた死闘」を私達は毎日繰り広げているんですね。♬
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