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25位 2193 クックパッド (東1、12月優待) ◎◎
PF時価総額25位の上位銘柄は、料理レシピ専門サイト最大手のクックパッドです。2020シーズンの6位からは順位を落としましたものの、今シーズンもPF上位の地位を維持してここで登場してきました。尚下記で使用している画像データは、基本的に会社ホームページ及びPRタイムズからの引用となります。
現在の株価は288円、時価総額309億円、PBR1.34、自己資本比率は88.5%と鉄壁、今期最終赤字予想、配当利回り0%(0円)、総合利回り3.5%(0+10=10円、優待はヤフオク平均落札価格の1000円で換算)で、優待は自社サイトプレミアムサービス利用料6カ月間無料クーポン1枚(1年以上継続保有の場合1年間無料クーポン1枚)
などです。
今日はクックパッドをみて作ったレシピを3つご覧いただきましょう。なんだかんだ言っても、クックパッドは非常に役に立ちますからね。
クックパッドレシピのマロングラッセマフィン
ごま油香る、クックパッドレシピのまぐろ漬け丼
クックパッドレシピの極洋優待サバ味噌缶の和風パスタ
これ、尋常じゃなく美味いです。一口食べたら最後、止まらないです。
さてクックパッドは経営陣による内紛や近年の業績低迷・無配転落がありそれらが嫌気されて株価は2015年の高値である2880円からは10分の1、いわゆる 「逆10バガー」
を華麗に達成しました。
また底なしの株価下落が続く中、クックパッドが持つ潜在ポテンシャルの高さに魅入られた多くの凄腕投資家の方々がこれまでに参戦し、そして夢かなわず儚く散っても行かれました。
ちなみに私も昨年の主力参戦によって1000万円くらいはヤラれました。すでに損失は一旦確定済みで敗戦処理は終わってはいますが、この1年間の自分の低パフォーマンスにしっかりと貢献してくれました。色々と大変勉強になりました。本当に有難う御座います。(白目)
(上記データはSBI証券より引用)
(上記データは四季報2019年2集 P190 東洋経済新報社より引用)
しかしながらクックパッドは財務状態が非常に良く、下記の通りバランスシートは「ほぼ現金の塊」です。現金及び現金同等物209億円から負債合計20億円を引いて差引189億円もあります。一方で本日月日現在の時価総額は309億円なので、ごく単純に考えると、 クックパッドの企業価値は120億円
ということになります。
(上記データはクックパッド第25期第3四半期報告書P9~10より引用)
ただ クックパッドは料理レシピサイトでは国内最大のガリバーであり、その地位と知名度は盤石
です。それはお家騒動に揺れ、サイト改善が滞り停滞していたこの数年間で見ても 有料会員数をしっかりと維持できている
点に端的に表れています。
さらに最近では、生鮮食品ECの
クックパッドマート
が急拡大してきています。商品受け取り場所である「マートステーション」がどんどんと増えており、現在は東京・埼玉・神奈川・千葉でサービスが利用できるようになってきています。
尚、2021年8月現在のマートステーションの設置数は約550か所とのことです。2020年10月には約200か所だったので、どんどんと増えていますね。
そして私も実際にアプリをダウンロードして色々見てみたのですが、使い勝手も良く、かつ新鮮でクオリティの高い食材の宝庫であり、極めて魅力的なサービスであると思いました。つまり、
クックパッドマート事業は大化けする可能性がある
と個人的には感じています。
以上を簡単にまとめると、私は、
クックパッドの実質的な企業価値がたったの約120億円というのは、常識的にそして多面的に考えておかしい。
と思って多めに保有しているという事です。
ただクックパッドには指摘せざるを得ない、非常に気になる重大な懸念材料もあります。それは、
会社側が「全く株主の方を向いていない。」
という点です。それは具体的には 超キャッシュリッチであるのにも関わらず「今後10年間は配当は行わない。」という2018年の唐突な方針変更
や、
「ポエム感超新星爆発」のふざけた、怒髪天を衝く直近の決算説明会資料や
株主総会の質疑応答での、ある意味で「少数株主の事などどうでもいいし、適当でいいや。」とも感じられる「木で鼻をくくったような」経営陣の態度
に現れています。
また現在伸び盛りであり、同時に潜在ポテンシャルが抜群で投資家からの関心が高い前述のクックパッドマート事業について、決算短信や決算説明会資料で1ミリも触れないという態度も、完全に常軌を逸していると思います。
更に言うと、クックパッドはIR対応も劣悪です。電話での問い合わせも常に留守電で一切出来ず、質問をメールしても100%完全無視で全くリアクションがなく、取り付く島がありません。
クックパッドは創業者の佐野陽光氏が4658万株(43.3%)の株式を保有しています。数年前のお家騒動で株式市場に上場していることに嫌気がさしていて、「もういいや、 ビックバス&キッチンシンク手法
を駆使して、費用を先行させるだけ先行させて利益を圧縮し、株価を下げるだけ下げて、どこかでシレっとMBOで市場から退出して、後は自由に好きなようにやろう。」と大学生の学園祭ノリで考えている可能性も0ではないと思います。いやむしろそれを積極的に狙っているように個人的には感じています。。。。
、、、、このように株主に対して全上場企業中でトップクラスに異常に厳しい塩対応をすることで有名なクックパッドでしたが、先日投資会社の アルファレオ
が突如として大株主として登場してきました。
(上記データは四季報オンラインプレミアムより引用)
保有目的は「純投資」という事ですが、 アルファレオ
は現在筆頭株主に躍り出ている9308乾汽船でも激烈な法廷闘争を繰り広げている超強硬派の武闘派ファンドであり、クックパッドに関しても今後何らかのアクションを起こしてくる可能性が高いのではないか?と個人的には感じています。
果たして「稀代のポエマー」クックパッドたんの未来には何が待ち構えているのでしょうか?
2021~22主力株概況シリーズ 免責事項
2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
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