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4.21、成田へのフライト前日。シャルル・ドゴール空港が再開されたということで・・・
パリ市内から空を見ると、飛行機が澄んだ青のキャンバスにひっきりなしに白の線画を描いていた。
これなら飛ぶでしょ、とホッとするMizumizu。日本のMizumizu連れ合いからのメールでも、翌日Mizumizuが乗るはずの便(JALとAFの共同運航便)は、この日はほぼ定刻どおりに出発したらしい。
ホテルはパリのリヨン駅の近く。空港行きのバスは朝6時半から30分間隔で運行しているらしい。でもね、ホテルの朝飯が午前7時半からなのよね。しかも、事前予約で、朝食つきのプランを安め設定ですでにカード決済していたのだ。
朝食代は捨てて、「食べないで行く」という選択肢もあったのだが、ホテルの食事は(フランスにしては)案外おいしかった(笑)し、朝抜きで行って空港で何が食べられるのかわからない。Mizumizu母はことに、フランスの立って食べられるような軽食(フランスパンにチーズやハムをはさんだものだとか、甘いような菓子パンだとか)が、まったくもって口に合わない。Mizumizuもあの手のフランスの軽食にはウンザリしていた。
なので、ちょっとだけ食べていこうということになり、7時30分に朝食会場にダッシュし、10分で食事を終えた(笑)。
すぐにチェックアウトし、荷物を引きずって、近くの空港行きのバス停へ。今回リヨン駅のそばにホテルを取ったのは、旅の目的が南仏で、南仏行きの列車の出るリヨン駅を選んだのだが、ハッキリ言って、個人旅行者にとってはリヨン駅周辺のホテルはパリで一番便利な場所じゃないだろうか。
個人旅行で大変なのが荷物の運搬。あまり大きくないコロつきのソフトケースで来るのが定番なのだが、パリという街は、「石畳」「段差」「狭い歩道」「渡りにくい大きな車道もしくはロータリー」が荷物を引きずる個人旅行者にとっては大敵。
空港からバスで来て、オペラ座のそばで降りるにしろ、凱旋門の近くで降りるにしろ、「石畳」「段差」「狭い歩道」「渡りにくい大きな車道もしくはロータリー」がすぐに待ち構えている。
ところがところが、リヨン駅は、とても旅人にやさしい道のつくりになっていた。駅まではゆるいスロープがついていて、横断歩道は短く、車道に降りるときの段差もスロープでバリアフリー化している。空港行きのバスは駅の「たもと」から出るので、リヨン駅の前のホテルから逆に近い(駅からだと迷うかもしれない)。
パリの真ん中のいい場所のホテルだと、水を買うのにも店がなくて苦労するが、リヨン駅のホテルにそばには、果物が店先に並んだ小さな食料品店があって、ちょっとしたものが安く買える。
小さなペットボトルの水が、売ってる場所によって1ユーロ(つまり130円)も違うなんて、日本人には信じられない話だが、駅や観光客向けの店のペットボトルの水は、ふつうの食料品店の値段とは段違いなのだ。
しかも、ホテルもよかったのだ! これについてはまた後日に譲るが、なんということもない中級のホテルが居心地最高。南仏で泊まった最高ランクのルレ・エ・シャトーは・・・ ハッキリ言って、フランスの最高級ホテルって最低。インテリアや備品は最高だが、サービスは「ニコニコ顔の挨拶」以上のものは特段ないといっていいし、水回りはオシャレなだけで使いにくいし、朝食は高いだけで、味はたいしたことがない。食器だけは虚ろなくらい最高級だが。
さてさて・・・
空港行きのバス停の前には、もうだいぶ人が溜まっていて、「30分以上は待っている」と、イライラした様子。
やっと来たバス(モンパルナス駅から来るのだが)には、すでに乗客がいっぱいで、バスの下の荷物入れも満杯の状態だった。
こんな朝早くから・・・みんな、考えることは同じ、「なるたけ早く空港に行こう」ってことなのね。
空港に着いたのが、8時半すぎ。TAX FREEのスタンプを押してもらって、ポストがどこにあるのかわからずウロウロしてしまい、出発カウンターのほうへ行くのが9時ちょっと前になってしまった。出発カウンター以外は、たいして混んでいなかったシャルル・ドゴール空港だが、カウンター近くに行ってみて、仰天!
人、人、人・・・で、とんでもないことになっている。対面するようにカウンターが並んでいるのだが、その間のエリアには人があふれ、カウンターエリアの外にまで長い行列が伸びて、どこが最後尾やらわからないほど。
なんとか最後尾を見つけて並び、横のオジサンに聞いたら、「午後2時のフライト」「午後3時のフライト」だと言っている。
早く来すぎじゃないの~? こっちは午前11時半のフライト。いや、やっぱり、ウチラが来るのが遅すぎたのか。
しかし、何人も立っている係員にいちいち聞いたが、全員、「大丈夫。飛行機は遅れるから。ここで並んでいれば乗れる」と変に自信たっぷりに太鼓判を押す。
本当か~? 確かに空席のまま飛ぶことはなさそうだけど、オーバーブッキングしてた場合はどうなるわけよ? 絶対に「予約したのに乗れない人」だって出ると思うのだが。
だが、係員は全員、「落ち着いて。飛行機はすべての乗客が乗るまで待ってるから」と繰り返すのみ。
しかしね~、それだったら、なんで「来た順」に並ばせるのよ。せめて午前の便の客のカウンターは別にするなり、方法があると思うのだが。どう考えたって自己責任で早めに来ていなければ、乗り遅れ客が出るとしか思えない。
しかも、人垣の隙間からのぞくと、開いてるカウンターは案外少なく、「例によって」仕事がのろい。
そこらをうろうろ歩いて、「大丈夫、乗れるから列に並んで待っていて」と同じ台詞を繰り返すだけの係員はやたら多いのに、なんでカウンター業務をやっている人間があんなにも少ないのだ?
今から考えれば、あのうろうろ係員は、待ってる乗客にパニックやヒステリーを起こさせないために、空手形を切っていただけだと思う。
しかも・・・!
行列に「割り込む」人がやたら多いのだ。カウンターエリア内に入るところが「割り込みポイント」になっていて(ちょうど動き出すし、並んでる客はどこのカウンターに行けばいいのか迷って前のほうを見るので、割り込みに注意がいかなくなる)、ちゃんと並んでいる人間が、さっぱりエリア内に入れないという事態になっている。
それに気づいたのは、「列(キー)」に厳しいイギリス人。さかんに英語で係員に、「割り込みが多すぎる。あそこに立ってチェックしろ」とクレームしてるのだが、なんつーか、完全に「のれんに腕押し」というか「カエルの面にナンタラ」というのか・・・
「まあまあ・・・」というような仕草をして、頷くだけで何もしないウロウロ係員。そこらに立ったり、散歩したりしてるだけなのだ。
何人もの英語圏の乗客が、割り込みに腹を立てて係員に訴えている。とうとうMizumizuの斜め後ろにいたフランス人のオジサンも、猛烈にフランス語で係員にクレームしはじめた。
もちろん対応は同じ、「まあまあ・・・」という態度でクレームしてる乗客をなだめて、あとは無対策。
Mizumizuが英語で、そのオジサンに、「あなたの気持ちはよくわかる。これはとてもアンフェア。私たちはノーマルに待っているのに、割り込んでくる人が多すぎる」と話しかけたら、そのオジサンはきれいな英語で、「まったくだ。これがフランスだよ。ぼくはフランス人だけど、本当に腹立たしい。だれもルールを尊重しない。勝手にやりたい放題だ」とまくしたてた。
「君は日本人? 日本だったらこんなことはないでしょう?」
「うーん、まあ。人間はだいたいどこも同じだけど、これほど悪くはないと思う」
「日本人はパーフェクトだよね。日本人はいつもパーフェクト。忍耐強くて、静かで、ルールを守るよね。韓国人は最低。今日の朝ナイジェリアから来たんだけど、韓国人はいつも怒鳴っていて、ぼくも巻き込まれた。あっちに行けばって言ってやったけどね」
韓国人というのは、世界中で評判が悪い。あっちでもこっちでも韓国人の悪口を聞くのだ。最初はMizumizuが日本人なので、あえて言っているのかな? と思っていたのだが、海外経験の豊富な人に聞いても、だいたい同じことを言う(韓国人が現地で評判が悪いということ)ので、実際にそうなのだろう。
さもありなん。イタリアで目撃した、「列車が3時間遅れたから100%払い戻せ」と、ちゃんと目的地に来たのに、インフォメーションで怒鳴ってる韓国人カップルやら、空港の免税店でわれ先にと人を押しのけてレジに殺到し、あげく、「お金が足りずに買えない」という事態に陥り、レジで「じゃあ、これは買わない」とその場でより分けてる韓国人のオッサンやら。
かつては、日本にも「農協ツアー」とかいう、世界中に日本人の悪評を広めた団体がいたやに聞くが、ヨーロッパで見る韓国人のヒステリックでエゴイスチックな振る舞いには、ホント、何度となく唖然とした。
日韓開催のワールドカップのサッカーの試合のあとは、イタリア人の若者に韓国人と間違えられて、遠くから、「コリア! べ~!」などと野次まで飛ばされたのだ。トホホ。
日本では、「なぜか」日本人が世界で評判が悪いことになっているが、Mizumizuの実感とは大いに違う。日本人は世界中で信頼されている。「東京って中国だっけ?」というレベルの人も多いが、この英語を話すフランス人オジサンのように、日本と日本人を大いに(多少、過剰気味に)評価してくれる人もだいぶ増えたように思う。
そして、この英語を話すフランス人オジサンの「韓国人は最低」という言葉は実に正しかったのだ。オジサンはMizumizuの後ろにいたのだが、そのはるか後方に、大学生ぐらいの韓国人3人組(男2人、女1人)が並んでいた。
彼らの手口は、1人がさりげなく先に進み、スキをみて他の2人がくっついて間に入ってくるというもの。さらに列が動き出したところで、横からMizumizuの前に出ようとする韓国人男。
当然、Mizumizuは大声で英語で注意。
「あなたたちは、後ろにいたでしょ! ここじゃなくて、そっち!」
思いっきり激しく怒鳴ったのだが、なんとまあ、この韓国人大学生のあつかましいこと。ヘラヘラしながら、「まあまあ、どうぞどうぞ」というような仕草をして、どくわけでも、下がるわけでもない。
英語が一切しゃべれないのか、わからないフリをしているのか不明だが、悪びれた様子は一切なし。
さらにスキをみて、またもMizumizuの前に出ようとする。再び大声で注意するMizumizu。すると同じようにヘラヘラし、後ろの別の男は笑い出してごまかそうとしている。
どこまで根性腐ってるんや?
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