Mizumizuのライフスタイル・ブログ

Mizumizuのライフスタイル・ブログ

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

Interior

(35)

Travel

(91)

Travel(ベトナム)

(41)

Travel(フランス)

(65)

Travel(ハワイ・NY)

(36)

Travel(タイ)

(82)

Travel (イタリア&シチリア)

(47)

Travel(チェコ)

(11)

Travel (インドネシア、バリ)

(18)

Travel(日本)

(38)

Travel(日本、九州)

(39)

Travel(日本、中国地方)

(30)

Gourmet (Asian)

(10)

Gourmet (Japanese)

(11)

Gourmet (European)

(23)

Gourmet (Sweets)

(71)

Gourmet (Curry)

(18)

Gourmet (Others)

(7)

Gourmet(荻窪)

(13)

Gourmet & Shop (西荻窪)

(8)

Gourmet(阿佐ヶ谷)

(3)

Gourmet & Shop (吉祥寺)

(6)

Recipe

(6)

Essay

(137)

Movie

(158)

Movie(フランソワ・トリュフォー)

(3)

Movie(ジャン・ピエール・メルヴィル)

(3)

Movie (アンドレ・ユヌベル)

(4)

Movie(フェデリコ・フェリーニ)

(10)

Movie(エットレ・スコラ)

(1)

Movie(ドミニク・サンダ)

(3)

Movie (ベルナルド・ベルトルッチ)

(1)

Movie(ルキーノ・ヴィスコンティ)

(4)

Movie(ジュード・ロウ)

(12)

Art (ジャン・コクトー&ジャン・マレー)

(12)

Art(オペラ・バレエ・ミュージカル関連)

(6)

Figure Skating

(26)

Figure Skating(2008-2009)

(90)

Figure Skating(2009-2010)

(49)

Figure Skating(2010-2011)

(71)

Figure Skating(2011-2012)

(1)

Figure Skating(2013-2014)

(21)

販売書籍のご案内

(1)

Figure Skating(2014-2015)

(28)

Figure Skating(2015-2016)

(8)

フィギュアスケート(2016-2017)

(4)

Travel(日本、関東)

(7)

フィギュアスケート(2017-2018)

(12)

Figure Skating(2018-2019)

(6)

Figure Skating(2020-2021)

(3)

Figure Skating(2021-2022)

(10)

(5)

Figure Skating (2023-

(4)

手塚治虫

(55)

購入履歴

中国山地で採れた国産ヒノキの無垢材をたっぷり使用!家具の街 広島県府中の家具職人が丁寧に仕上げた日本製のヒノキの折りたたみベッドを送料無料でお届け。【本日12時~12H全品P5倍】【最短翌日出荷】 ひのき すのこベッド 折りたたみベッド 日本製 シングル ロータイプ 早く届く 早い 国産 天然木 木製 スノコベッド 折り畳みベッド ベッドフレーム 檜 桧 ヒノキ すのこ スノコ 通気性 湿気 カビ コンパクト 収納 新生活 北欧 ギ
【楽天ブックスならいつでも送料無料】最新!自動車エンジン技術がわかる本 [ 畑村耕一 ]
★西川 羽毛布団 シングル 綿100% 掛け布団 フランス産ホワイトダウン90% 東京西川 日本製 増量1.3kgP10&西川毛布★今だけプレゼント 羽毛布団 西川 シングル あったか増量1.3kg フランス産ホワイトダウン90% DP400 綿100%側生地 羽毛ふとん 日本製 冬用 厚手 暖か 掛布団 掛け布団 ふとん シングルロングサイズ ぶとん
★羽毛肌布団 肌掛け布団 西川 イギリス産ダウン85% 0.3kg 綿100%生地 洗える シングル 西川20日限定★P10★ 羽毛肌掛け布団 ダウンケット シングル 東京 西川 洗える 羽毛布団 夏用 イギリス産ホワイトダウン85% ふんわり『0.3kg』 側生地 綿100% 日本製 肌掛けふとん バイオアップ加工 ウォッシャブル 薄手 薄い 肌
★羊毛 寝心地抜群!ボリューム厚い!いい寝心地DX!西川の敷布団 シングル 巻綿ウール100%で暖かい!BLACK FRIDAY★P10 [古布団回収特典付] 敷布団 シングル 西川 羊毛 敷き布団 ボリュームデラックス 厚みしっかり 硬め 暖かい羊毛100% 巻綿 ウール100% 防ダニ 抗菌 綿100% 日本製 ふとん 東京西川 リビング シングルロングサイズ
2017.02.25
XML

フロム蔵王ドゥーブルフロマージュ4号

女子フィギュアの「少女潮流」にはマイナスの面も大きい。1つの氷上「芸術」として捉えた場合、彼女たちには、例えば、フィギュアだけではなくバレエも見るであろう日本の目の肥えた聴衆たちに、「お金を払ってでも見に行きたい」と思わせる深みがないかもしれない。

全日本では、非常に高密度の浅田真央選手の演技を見れば、三原選手をはじめとする少女たちの演技は、まだまだ子供のそれだった。ヨーロッパ選手権でのコストナー選手も別格だった。四大陸では長洲未来選手の円熟が素晴らしかった。だが、こうしたベテランは、ジャンプでどうしても若い選手には勝てない。

オトナの鑑賞に耐える芸術という側面をもつのがフィギュアの魅力ではあるが、それでも、フィギュアスケートは、何といってもスポーツだ。若い選手のもつ勢い、若さだけがもつエネルギーを評価しないのなら、スポーツとしての未来はない。身体能力の優劣を競い、より難しいことをやった選手が勝つ。そういう明確さを置いて、主観がものをいう「表現力の評価」にあまりに重きをおいてしまえば、スポーツとしての公平性が毀損されてしまう。

この2つの考えの中でフィギュアスケートという競技は、常に揺れながら、それでも技術の進化と人々を魅了する表現の追求という、難しいバランスを取ってきた競技だと思う。例えば、長野五輪では17歳と15歳の少女が金メダルを争い、ソルトレークでも、軍配は、20歳を超えて円熟期を迎えた敵地の女王ではなく、現地開催の勢いでジャンプをポンポン跳んだ17歳にあがり、フィギュアはこのままティーンの選手の競技になるのかと思われた。だが、トリノで金メダルを争ったのは、20歳を超えたベテランの3選手だった。

ここのところ表彰台の一番上にのっている選手が、少女であり、短期間で入れ替わっているとしても、未来永劫その流れが続くかどうかは分からない。それがフィギュアスケートという競技だ。だが、次の五輪はもう目前。平昌まではこの流れが続き、体の軽い少女たちに有利で、ベテランの選手には不利な状況、というのはもはや決定的だと思う。

三原選手に話を戻すと、個人的に非常に好きなタイプの選手。バランスの良いジャンプの強さ、特に、長く日本女子に足りなかった「あぶなげなく降りる3回転+3回転」と「ルッツとフリップのエッジの踏み分けの正確さ」という技術面での確かさをもっているということも、その理由の1つなのだが、彼女の醸し出す清潔さ、溌剌とした若さにも強く惹かれる。それは、過去の名選手が世界トップへ駆けあがっていったころに共通しており、一種のデジャブ、ある種のノスタルジーをMizumizuの胸に呼び覚ます。

ショートの『ロンド・カプリチオーソ』は、ミシェル・クワン選手が、「ジャンプいくつ決めたんでしょう?」とNHKのアナウンサーに言わしめたころに使った曲だ。クワン選手といえば、『サロメ』で芸術面でも開眼したように言われるが、ジャンプという技術的な側面で世界に注目されたのはその前のシーズンの『ロンド・カプリチオーソ』だった。

フリーの『シンデレラ』は、フレッシュな三原選手の魅力をあますところなく引き出した名プログラムだと思う。可憐なボーカルで始まるプログラムは、彼女の年齢にフィットしている。まさに、今の彼女でなくては演じられないプログラム。冒頭のボーカルはすぐに終わり、スピード感のある音楽が始まる。その音の勢いにのってスピードをぐんぐん増す三原選手の滑りは、どこまでも健康的で若々しい。「どんなプログラムになるんだろう?」「どんなジャンプを冒頭のジャンプに跳ぶんだろう?」という2つの期待感が高まる。

三原選手を知らない人でも、このスピードの上がり方には「おっ」と目をとめるだろう。滑りにスピードはあるのはもともとの才能だろうが、音楽がさらにその印象を強める役割を果たしている。ジャッジの目の前、フェンスぎりぎりのところをスッーと弧を描きながら滑っていく姿を見た時は、感動で胸がいっぱいになった。ところどころ細かく入る足さばきもチャーミングだ。

振付は佐藤有香だとか。そう言われれば、佐藤有香選手がワールドを獲った時のプログラムの印象――若々しく、明るく、健康的――につながるものがある。

https://www.youtube.com/watch?v=CZD_N4FY3B0&t=450s

採点に対する不信感と不満でいっぱいで、やたら不機嫌なボナリー選手とは対照的な佐藤選手の邪念のない演技、堂々とインタビューに答える冷静な態度が素晴らしい。そういえば、ボナリー選手は、この大会で日本の観衆の態度にも傷ついたそうだ。ハイハイ。こっちは、晴れの表彰式での佐藤選手の、ボナリー選手を見つめる困惑した表情にめっちゃ心を痛めましたがね。

ボナリー選手の採点に対するクレームが語り継がれてしまうことになった大会だが、このとき佐藤有香選手が優勝できたのには、隠れた別の事情もある。独特の表現力で、当時非常に評価の高かったルー・チェン選手が疲労骨折で出場できなかったのだ。もし、ルー・チェン選手が怪我していなかったら? あるいは、開催地が日本でなかったら? 佐藤選手の金はなかったかもしれない。そして、もし彼女がこのときワールドを獲っていなかったら、今のアメリカでの活躍はあるだろうか?

人生とはそうしたものだ。誰かの不運が誰かの幸運になり、とんでもない不運のあとに、不思議な幸運が訪れる。いつどんな形で大きなチャンスがめぐってくるか分からない。「優勝候補の疲労骨折」「佐藤有香」という不思議な符合は三原選手にとっては吉兆かもしれない。

昨今の女子フィギュアは、「大人っぽい演技ができる少女」にやたら高い演技・構成点を出す傾向があるが、これには賛成できない。ロシアの少女たちは確かに大人の雰囲気をもってはいるが、大人っぽくても少女は少女。コストナー、浅田、長洲選手といった選手たちのもつ深みは、彼女たちにはどうしたって、ない。

逆に少女時代にしか演じられない世界があるし、あっていい。長野五輪のリピンスキー選手の『アナスタシア(Once Upon A December)』はそうした、15歳のリピンスキーに見事にハマった名プログラムだった。

https://www.youtube.com/watch?v=dPUE1QtjvmQ

三原選手の『シンデレラ』にも、それに通じる魅力を感じる。過去の名選手が世界のトップへ駆けあがっていった時の姿を彷彿させる三原選手の今回の快挙。彼女の確かな技術、溌剌とした若さ、尽きせぬエネルギー、迷いのない集中力、可愛らしさ、明るさに大いに期待したい。

そして、佐藤有香振付のこの目を見張るプログラムが、彼女のシンデレラ・ストーリーの始まりとして、語り継がれるものになりますように。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.02.26 01:35:51


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: