三鷹、聞いたか、吉祥寺、二子玉川 and Shibata

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2023.09.03
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カテゴリ: 時事問題




岸田水の放出で、 中国から「想定外」の輸入禁止措置 をくらった日本の水産業ですが、現状は次の通りです。


水産物の最大の輸出先は中国です。 2022 年は 3873 億円の輸出金額に対して 871 億円 (シェア 22.5 %、農水省)に上っています。品目別ではホタテが最も多く 467 億円、次いでナマコが 79 億円、カツオ・マグロ類が 40 億円などとなっています。
また香港でも規制の強化が始まっています。香港向けは 755 億円 19.5 %、同)と、 両国で 1626 億円と 42 %もの輸出シェア を占めています。

輸出の4割がほぼアウトです。


ちなみに中国における日本からの輸入の順位は11位で影響は軽微だそうです。






このグラフは世界の水産物の輸入数量データです。天然と養殖を合わせた世界の生産量は 2 億トン です。グラフで読み取れる輸入数量は 4000 万トン 。水産物全体の生産量の約 2 割が、国際取引により輸入されていて、その数量は 増加傾向 にあることが一目でわかります。


なお下から 2 番目の赤が中国で、 1 番下の紫が EU とイギリスの合計となります。 EU とイギリスを合わせた輸入数量は、加盟国が 27 カ国と多いこともありますが、中国よりもはるかに大きいことがわかります。


EU とイギリス向けは、今後、放射性物質の検査証明書や産地証明書の添付も不要になり、本来であれば輸出しやすくなるはずです。


主要国の水産物の輸出入金額のグラフを見ると、数量だけでなく輸入金額においても、 EU とイギリスの合計は、中国より大きいことがわかります。


これらのデータを見ると、中国向けに輸出できないのであれば、 EU ・イギリスに向けて輸出することで対処できそうにも見えますが、 そうはいかない事情 があります。


輸出となると EU 基準の食品衛生管理認証「 HACCP 」の認可を取得した施設 からでないと輸出ができません。



日本では、 EU へ輸出できる「施設認可」( EU HACCP )を取得している水産加工場は、まだあまり多くありません。 一方で、日本に水産物を輸出している中国、タイなどの水産加工場は、 EU 向けの施設認可を持っているか取得できる工場ばかりです。


日本向けに輸出しているこれらの工場は、もともと日本人の指導を受けて生産ラインが組み立てられたり、品質管理が行われたりしていることが多いです。日本人が指導した工場なのに、肝心の日本の水産加工場の大半は、 EU 向けの施設認可をもっておらず、取得も難しいという現象が起きています。


なぜ中国や東南アジアの水産加工場にはできて、日本の多くの工場はできないのでしょうか? それには大きく分けて 2 つの理由があります。


1 つ目は、日本の場合は、設備が非常に古いことにあります。 EU 向けの認可を取るためには、建物ごと造りかえるような改築が要求されることがあります。一方で、中国や東南アジアの加工場は日本より新しく、初めから EU 向けに輸出もできる前提で建設されているという違いがあるのです。


「中国向けの輸出がダメなら、もっと市場が大きい EU へ」が難しい 2 つ目の理由、それは水産物に対するサステナビリティについてです。


EU は、サステナビリティに関して感度が高い市場です。特に流通業や外食産業といった、水産物の売り先が、持続性がない水産物を受け入れない傾向が鮮明です。


このため、売れない水産物は価値が低くなるため漁業者も 資源管理 に敏感です。さらに消費者の感度も高いです。流通業としてもサステナブルではない水産物は受け入れないといった、 資源の持続性 へ向けて競争が起きています。


日本でも、イオン、セブン&アイ・ホールディングス、生協といった流通業で、 MSC (海のエコラベル) などの、国際的な水産エコラベルの扱いを増やすことを通じて、水産物の持続性を推進する競争が起きています。


「中国がダメなら他国に売る」が難しい納 得理由 EU 向けの基準に合わせた工場の設備投資が困難 (msn.com)






今回の事件を契機にこうした状況に接すると、日本の水産業も「失われた30年」だと思ってしまいます。
今回は800億円の基金に加えて、200億円の追加対策費を投入するそうですが、時すでに遅しといった感はぬぐえません。
昨日は、三陸の漁協幹部と会食する西村 経産大臣 の映像が放送されていました。
所管の農水大臣は、お手並み拝見といったところなのでしょうか。
気付かないうちに「汚染水」と言ってしまう人ですから、外に出るのはリスキーということなのでしょう。

貿易立国日本ではありますが、 水産物の中国輸出 は死守しなければいけない分野なのかと思ってしまいます。
国内でもっと水産物を食べて、肉の輸入を減らす政策の方が、世界の食料不足、CO2削減に貢献するのでは?
場当たり的、泥縄的な政策は、税金の無駄遣いです。

帆立は早くも2割ほど値段が下がっているそうです。
おすすめは シーフードカレー だと、石破が朝からフジテレビで話していました。
肉がNGの愛方が作る我が家のカレーは、昔からシーフードカレーでした。
とんかつを加えて、 シーフードカツカレー という時もあります。











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Last updated  2023.09.03 12:00:10
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