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2004年08月22日
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カテゴリ: お酒の話
先日の日経流通新聞の記事によると、一時はブームにまでなった地ビールのメーカーが、
ここ数年減少傾向にあるという。

かく言う当店でもかつては何社かの地ビールを扱っていたこともあるが、
正直なところ現在はゼロである。

ひとつには管理の難しさがある。
地ビールのほとんどは濾過技術を持たないところなので、そういった環境で出来上がったビールは、
必然的に常温保存の利かない、賞味期限の短い商品になる。
それでも商品の回転が良ければ問題は無いが、回転が悪ければたちまち不良在庫の山になってしまう。
そういう意味では地ビールというのはなかなか全国規模での流通ルートには載りにくい商材だ。

もうひとつには価格の問題がある。
致し方ないことだが小規模生産している以上、大手のビールに比べてどうしても割高になってしまう。
最初は物珍しさもあって買い求めてみるものの、
仮に美味しくても毎日飲むには高すぎるということで、結局大手のビールに戻ってしまう。

現在地ビールは様々な業者が主体となって造られているが、たいていは、
1)地酒・地調味料の醸造所、2)観光業者、3)自治体を主体とした第3セクター、といったところだろう。
このうち2)と3)に関しては「観光資源」とか「地域活性」といった理念が
先行しているところが多いように思う。

つまり「本当に旨いビールを造ってお客に味わってもらう」という
生産者の基本ともいえる理念が後回しにされていないだろうか?
ちょっと売上不振になるとサッサと撤退するところが多いのは、その現われだと思うのだが。

だが個人的には、地ビールがこのまま廃れていくのはいかにも惜しい
(扱いもしてないのにこういうことを言うのは無責任だとは思うんだけどね^_^;)。
地ビールを一度でも飲んだことのある方ならお解りだと思うが、
大手のビールがみんな同じ味に感じてしまうほど、どれも個性的だ。
言ってみればそれが地ビールの最大の魅力であり、
日本人のビール文化に今最も欠けているものだと思う。

もちろん嗜好品だから好き好きはあるだろうが、安さにばかり目を奪われて発泡酒だ何だと
そちらの方ばかりになびいてしまったり、大した違いも無いのに国産ビールの新商品合戦に
巻き込まれたりしているのは、決して健全な状況だとは思えないのだ。

もっと全国の地ビールを全国規模で安定流通できるしくみが作れないだろうか?
しっかりした理念を持って、地に足をつけた経営をしていこうという地ビールメーカーが集まって、
何とかできないものだろうか?
日本のビール業界が今のような大手4社の寡占状態のままでは、ハッキリ言って先行き暗いと思う。





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最終更新日  2004年08月22日 18時46分37秒
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