りらっくママの日々

りらっくママの日々

2008年12月26日
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カテゴリ: 二年生生活


気合いで風邪を治したっ!!!

そして早速、遠方の友達のところへ、

一日遅くクリスマス・パーティに行ってきました♪♪♪

こちらがお料理~!!!

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いつも思うけど、

彼女の料理はレストラン並みで最高だわ

デザートも盛り合わせしてくれたのに、

ついバクバクたべちゃった~!!!(笑)


そして、プレゼント交換では…

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コリは電子貯金箱とカラーボールペンセット!

私は湯たんぽ☆と、テイクアウトにお手製ケーキをもらいました~♪


食後にカルタや人生ゲームをしました。

久々に童心にかえったゾ!

で、子供がwiiしてる間、

久々におしゃべりを楽しんで、心もホクホクで帰ってきました。


でもって、夕飯も外食してしまいました☆

近所のレストランバーで、冬休みを乾杯~♪♪♪

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あ~、明日からは大掃除とか、

年明けに向けてガンバるかなぁ~!大笑い


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「ある女の話:カリナ」


「あなたにここで会えたのも、
神様が、もう許してやれって言ってるのかもね…。」

イケダ先生がつぶやいた。

私は紅茶を飲もうとしてカップに口をつけた。
でも、もう紅茶は無かった。
ケーキも食べてしまった。

この時、
この言葉の意味を、
私は聞かなければいけないような気がした。
マッシーの代わりに。
なぜそう強くそう思ったのか、わからないけど。

「あの…それはどういう…」

「ママ、あそこ行っていい?
ほら、あの、風船とボールが沢山あるところの。」

「え?ああ、ワクワクランド?
いいわよ。」

「行く?」

じゃあ、さよならね、って顔を先生がした。

「イケダ先生も見に行きませんか?
あそこは大人は入れないし、見てるだけだと結構退屈なんです。」

私はダメもとで聞いてみた。
もし断られたとしたら、
マナにはもう少し何かを注文してでも、ここにいさせようと。
ここで「何か」を聞かなくちゃいけないと思った。

先生はコーヒーを飲み終えた。

「いいの?
じゃあ、行きましょうか。懐かしいわ。」

先生は穏やかに微笑んだ。

私はホッとした。


ガラス越しに3人の同じ歳ほどの女の子に混ざって、
マナが先生らしきお姉さんの説明を頷きながら聞いていた。
クッキーを作るコースにしたので、
コレで30分は時間が稼げると思った。

「息子は工作のコースをやってたわね。」

イケダ先生は懐かしそうに工作コースに集まっている男の子達を見た。

「その時はスギモトもいっしょだったわ。」

イケダ先生は独り言のように言った。

「今日、離婚届を出したの。」

私はイケダ先生の顔を見た。

イケダ先生は少し人から離れたところにあるベンチに座って、
私に隣に座るよう、目で促した。

「今日は、その帰り。
一息ついて帰ろうと思ったら、あなたがいたからビックリしたわ。」

「そうだったんですか…」

私は力無く言った。

「ごめんなさいね。暗くならないで?
私、今付き合ってる人がいるのよ。
その人に、今息子も懐いてるの。
だって、離婚届を置いて、いなくなってから3年も経つのよ?
受け入れるのに時間がかかったけど、
そんなにずっと不幸でなんていられないわ。
だからそんな同情的な目で見ないで?」

言われて私は自分が恥ずかしくなった。
そんなつもりは無かったけど、
そういう顔をしていたのかもしれない。

謝ったり、目を逸らしてしまうと認めたことになってしまう。
それは、イケダ先生に対して失礼なことだと私は思った。

「いえ…」
そんなつもりじゃないって言おうとした言葉を、イケダ先生がさえぎった。

「マツシマさんと何年会ってないの…?」

「3年です。」

今度はスラリと答えることができた。

そう…。
イケダ先生はそう言って自嘲気味に笑った。

「この3年間、そんな目で見られることが多かった気がして。
被害妄想なのかしらね。
私達、あの人がいなくなってから、そんなふうにずっと過ごしてきたのよ。
周りに何となく気を遣われているような気がして…。
私達も、何でもないフリをするのが上手になったと思うわ。
でも、
そんな私達のことを、ずっと見守ってくれてた人がいて…。

私達のこと、必要としてるって言ってくれたのよ。
驚いたわ。
同情とかじゃなくて、私達といっしょにいると、心が安らぐんですって。
今更あの人が現れて、いなくなっちゃうと困るんですって。
私もそうなのよ。
だから今、私たち幸せなの。
だからもう…、たち切ることにしたの。」

予想もしなかったことに少し安堵しながら、
そうなんですか。…って、
私は頷いた。

「その人、いい人なんですね。」

「ん?どうかな?一般的にはダメな人なのかもよ?
でも、私たちにとっては最高の人。
私も、今はスギモトがいなくなってくれたから、
この人に会えたんじゃないか?って思うと、少し感謝してるわ。
でも…」

イケダ先生は、足元を見た。
そして黙った。
まるで私なんて最初からいなかったみたいに。

私はイケダ先生を見たまま、その沈黙に付き合った。

そして、イケダ先生が、私の方を向いて、ゆっくりと言った。

「私たちが幸せにしてること、
あの人たちは、ずっと知らないでいるといいって思ったわ。」

平坦に、スラッと出た言葉に、
寒気を覚えた。

また、私の目を見てるのに、私じゃない何かを見ている目をした。

ジッと、怒っているのでも無い、悲しんでいるのでも無い、
そこにある「物」を見ているかのような、表情の無い顔で、
イケダ先生は私の目を見ていた。
私もイケダ先生の目を見た。
何も映って無い目。

先生は目を逸らして、
ため息をついた。

「あなたとマツシマさんは親友だって、
あの人から聞いたことがある…」

私はコクリと頷いた。

「あなたも…
大事な人を無くしてたのね。
そんなこと無いのかしら…?」

イケダ先生はバッグからポケットティッシュを出して、
私に差し出した。

私の目からは、涙が落ちていた。

「ねえ?もしもあの人たちに、あなたが会えたら、
私が幸せなこと伝えてくれない?
私はもう、あの人たちと関わり合いになりたくないから。
会っても絶対、何も言ってなんかやらない。」

私はイケダ先生の顔を見た。

さっき見た顔からは思いもつかないような、優しい笑顔だった。

目が逸らせないのに、涙が溢れて止まらない。

「会えなかったら…?」

「その時はザマアミロね。
ずっと悲劇の人をやってればいいのよ。
神様がそう決めたの。」

イケダ先生はイジワルなイタズラっ子みたいに笑った。

「あなたが会えたら、幸せになっていいって、
言っていいわよ。」

ああ…

こういう人だから、
男性が心を許しちゃうんだ。
スギモト先生も甘えたんだ…

そして

甘えすぎたんだ…

私もつられて、涙を拭きながら笑った。

先生は、言うことは全部話したって感じで立ち上がった。

「イケダ先生…」

「ん?」

「ごめんなさい。」

「あなたが謝ること…」

先生はそこまで言って口を止めた。

「会えるといいわね。」

私は頷いた。

イイ子を産んでね、って、
イケダ先生は手を軽く上げて去って行った。

幸せになれる人だ。
なって欲しい。

私がそう思うと、
オナカの赤ちゃんが、ポクリと私の中で動いた。

  ママ、がんばれ!

そう言った気がする。
私はオナカに手を当てて頷いた。

涙を拭いて、落ち着いて鏡を出して顔を確認する。

立ち上がって見に行くと、
ガラス越しに、マナが私の視線に気付いて、嬉しそうに手を振った。
私も手を振る。

幸せだ。

ささやかに。

マッシー、あなたも幸せになっていいんだよ…


イケダ先生が再婚したって聞いたのは、
その数年後だ。





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最終更新日  2008年12月26日 22時44分33秒
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