りらっくママの日々

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2009年11月10日
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今日の日記




「ある女の話:カリナ8(初デート前)」




メゾンのケーキのことなのか、電話が来たことのノロケのことなのか、
マッシーはそんなことを言う。

青山くんから電話が来たことが嬉しくて、
早くマッシーに報告したかった。
マッシーに会えるのが待ち遠しかった。

ようやく学校でマッシーに会えた途端に、
「聞いて!聞いて~!」
から始める。

いっしょに帰り道にお茶して帰ることにした。
モチロン私の奢りで。

マッシーも嬉しそうに私の話を聞いててくれて、
二人でニヤついた。
まるで私のウキウキ気分が移ったみたいに。

「ねえ、マッシー、
こういうのって変かな。
まだ一度しか会ってないんだけど、
ずーっと青山くんのことばっかり考えちゃってるの。

試験勉強してる時もね、
青山くんも今勉強してるかな~とか、
お風呂入ってる時は、
今日は何話そうかな~とか。
マッシーもそうだった?」

「えっ?私!?
うーん、いきなり私に話を持ってくるかなぁ~。
どうかなぁ~。」

「いいじゃん、マッシー!
あの時どうだったのか聞きたい~!
私変なのかなぁ~。」

マッシーは照れてるのか、笑って誤魔化した。
ケチ~!!!

「それはね~カリナ、恋だよ、恋!
うん、恋してるね。
絶対恋してるね。
いいねぇ、恋。」

「恋かなぁ?
だって一度しか会って無いよ。
ねえ、これってさ、思い込みってこと無い?
どう思う?」

「わからんねぇ~。
わかんないから会うんじゃないの?」

「そうよね。
意外と、会ったら楽しくなかったりなんかしてね。
そんなことあるもんね。
理想に恋しちゃってたりね。」

「あ~、あったね、そういうこと。
高校の文化祭の…だよね?誰だっけ?」

「あ、やっぱ覚えてたんだ?
そうそう。アレがあったから、今度もそうかな~って。」

私達は顔を見合わせて笑った。
私の高校の恋をマッシーは全部知ってる。
それで思い出話も始まる。

「何だかいいなぁ。
私は新鮮味が無いんだよ~。
先生は忙しいしね。
私も沢山バイト入ってるしね。
あまり会えないしね。」

「そっか~。
でもそれが長続きの秘訣かもよ?」

「まだ付き合ってそんなに経ってないけど?」

「ふふ…
だって、マッシーの好き歴が長いじゃん!
そんなにずっと一人の人好きってスゴイよ。」

「そうかなぁ?」

私は紅茶をゴクンと飲む。
この時はもう、自分でいっぱいいっぱいだった。

だって、最近誰かが気になることなんて無かった。
ずっとずっと、マッシーみたいに誰かを好きになりたかった。

「どこ行こうかな~。
映画行こうか~って話してたんだけど、
今って何かいいのある?」

「んー、そうだね、こないだテレビで面白そうなの紹介してたよ。
えーっと、何か、男達がみんなでナンパしに行く話で、
結構笑って泣けるようなこと聞いたんだけど…。」

「え~?ナンパでどうして泣けるの~?」

「それは知らないよぉ。
カリナ観に行って、感想聞かせてよ。」

「そだよね~。
うん、ありがと。今日電話が来たら聞いてみるね。
あー、早く試験終わらないかな。
もう、ソワソワしちゃってダメ。」

まだまだマッシーといっしょに話していたかったけど、
試験中だから早目に切り上げた。
全部の科目がノート持込可ならいいのに。

正直勉強する気なんか起きないんだけど、
高校の時より大変でも無いんだけど、
私は机に向かって、とりあえず翌日のテストに使うノートをもう一度見てみた。
ぼんやり電話を待ってるよりいい。

昨日は私からかけてみた。
お互いこんな感じで試験があってって話をした。
他愛無い会話。
でも切ると何だか淋しい。

早く試験、終われ終われ!

すっごくウキウキしてた。
青山くんに会いたくて。
声だけじゃ物足りなくて。

時々ため息が出た。
試験期間が何だか長くて。

ようやく試験が終わって、
会う前日は妹がいない隙に、
洋服をどれ着て行こうかな~なんて合わせてみた。

ホントは相談したいけど、
妹のが経験値高そうでバカにされそう。

デニムか?
スカートか?
まだ暑いかな?
コレじゃまだ早いかな?

う~ん。。。

着せ替え人形かのように、いろんな服を合わせて着てみる。
で、決めた服をとりあえず吊るしておいた。

弟の部屋から音楽が聞こえる。
弟はスポーツ少年だ。
毎日部活で、
狭い部屋に眠りに帰って来てるかのように、ほぼいないことが多い。
いるのは試験前と試験中だけだ。
彼女いるんだかいないんだか。

「カリナねーちゃん、コレわかる~?」

部屋に珍しく来た弟は古文の教科書を持っていた。
こんな時しか私たちの部屋には来ない。

私はこうじゃん?って説明をすると、そっかーって部屋に戻ろうとした。
で、部屋にかけてあった私の服をチラッと見る。

「これ、いーじゃん。
何?デート?」

「ま、ねー。ユウカには言わないでよ。
オシャベリなんだから。」

言わなくても、服見ればピンときちゃうかもしれないけどね。
でも弟は素直に頷く。

私は妹よりも弟の方が好き。
異性だからかもしれない。
比べられないし、弟は話しやすい。
それに話したこといちいち誰かに言わないとこもイイ。

「ね、こっちとこっち、どっちがイイと思う?」

「んー、よくわかんないけど、俺はコッチのが好き。
それにカリナねーちゃんに似合うと思う。」

「ありがと。」

弟は何てこと無いように言って部屋に戻った。
今気に入ってるらしい音楽をかけて勉強してるらしい。

青山くんはどうしてるかな…

そんなこと考える。

私みたいに明日の用意とかしてるんだろうか?
兄姉や友達に私みたいに何か聞いたりするのかな?
それとも男はそんなことしない?

一瞬弟に聞いてみたくなった。

でも何となく恥ずかしくて聞かなかった。

明日が早く来ればいいのにな。

そう思って、私はワクワクしながら目覚まし時計をセットした。





前の話を読む

続きはまた明日

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最終更新日  2009年11月11日 18時06分43秒
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